こんにちは、神結です。
12月も中旬に入り、本格的に寒くなってきました。この前行った仙台は比較的まだ暖かったような気がしますが、それでも夜は1℃とかそんなんだった記憶です。熱燗が沁みました。
さて、寒い時期にはそれに相応しい寒いデッキの紹介をするというのも、季節感を大事にする和の仕草と言えるでしょう。
寒いデッキといっても色々な派生がありますが、「環境最強」「早期チェインで殴らない」「メタクリーチャー搭載」となると、なかなかのマジレスデッキと言いますか、まぁ寒いデッキですね。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

今回は【白緑メタリカ】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
デッキタイトル
というわけで今回の名作デッキは2017年後期の主役、【白緑メタリカ】になります。
デッキの登場は2017年秋に開催されたGP5thくらいなのですが、当時はまだ一部カードが足りないこともあって未完成状態ではありました。
しかし「ゴールデンベスト」で《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》が登場したり、11月には《絶対の畏れ 防鎧》、《奇石マクーロ》といったカードが登場したことで、完成に至ります。
リストはこんな感じ。
コイツのお陰で【4cダーバンデ】を組むときに買う《攻守の天秤》が1枚で済んだという。
それはともかくとして、今回の主役は……どっちだ?
まぁいいや。この辺りが主役になります。

【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー2000 / コスト2
■自分のメタリカを召喚するコストを1少なくする。ただしコストは0以下にならない。

【 クリーチャー 】
種族 ドラゴンギルド / メタリカ / 文明 光 / パワー2500 / コスト4
■このクリーチャーまたは自分の他のメタリカがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引いてもよい。
メタリカについては、以前限定構築の時にお話しましたが、《一番隊 クリスタ》+《龍装者 バーナイン》によって、展開とドローが得意な種族となっています。
別に《一番隊 クリスタ》からスタートできなくとも、《絶対の畏れ 防鎧》などのメタクリーチャーからゲームを作ることも出来ます。
また《龍装者 バーナイン》にアクセスできなくとも、《ジャスト・ラビリンス》で一旦ドローを重ねてターンを返すみたいないパターンもありますね。2コストで2~3ドローが期待できます。
メタリカギミックとしての着地点は横展開からの《赤攻銀 マルハヴァン》です。

【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー7000 / コスト6
■シンパシー:コスト3以下のクリーチャー(このクリーチャーを召喚する時支払うコストは、バトルゾーンにある自分のコスト3以下のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただしコストは0以下にならない)
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■自分のコスト3以下のクリーチャーが破壊された時、このクリーチャーをアンタップする。
■自分のコスト4以上のクリーチャーが破壊される時、かわりに自分のコスト3以下のクリーチャーを1体破壊してもよい。
コイツがいれば、4コスト以上のクリーチャーを守ることも出来ます。
守りについても《赤攻銀 マルハヴァン》ブロック→横の3コスト以下のクリーチャーを破壊→《赤攻銀 マルハヴァン》起き上がりますし、殴る過程についてもトリガーなどを踏んで横が破壊されても《赤攻銀 マルハヴァン》がもう1回行動出来ますし……ということで、強力な盤面を組み上げることができます。
……と、いうのが「メタリカ」までの話です。
しかしこのデッキは、【白緑メタリカ】。緑が入っています。
というわけでお待たせしました。《ベイB ジャック》です。

(プレミアム殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ミルクボーイ / イニシャルズ / 文明 自然 / パワー6000 / コスト1
■バトルゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーは、自分のターンのはじめにアンタップしない。
■自分がカードを引いた時、自分のマナゾーンにあるカードを3枚タップしてもよい。そうしたら、このクリーチャーをアンタップする。
■バトルゾーンにある自分のクリーチャーを、自分のマナゾーンにあるかのようにタップしてもよい。
このシリーズでは2回目の登場になります。たぶん。
一応能力を説明しますと、「バトルゾーンにある自分のクリーチャーを、自分のマナゾーンにあるかのようにタップしてもよい。」とかいう、そんなわけないテキストが書いてあります。例えば、緑の1コストのクリーチャーを出す時に盤面の緑のクリーチャーを寝かせれば出せる、ということになります。
というわけで、《ベイB ジャック》が入ることによって、上記の動きがよくわからないくらい加速します。
だって《一番隊 クリスタ》を寝かせて《一番隊 クリスタ》出せるんですよ。
といった感じで盤面のメタリカを寝かせながらメタリカをバラバラ並べていきます。とりあえず、20体くらい。
で、それらを《攻守の天秤》を使って全部起こします。

【 呪文 】
文明 光 / コスト3
■S・トリガー
■次のうちいずれかひとつを選ぶ。
◎相手のクリーチャーを2体まで選び、タップする。
◎自分のクリーチャーをすべてアンタップする。
《ベイB ジャック》のお陰で、このカードがすんごい《ボルバルザーク・エクス》です。
最終的には《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》を召喚してフィニッシュです。盤面を寝せて出すことにはなるんですが、寝ているやつを進化元にしてしまうと自身が寝て出てくるので注意です。私はCSでメタリカを回されてチェインに入られたときは、これだけを期待して座っていました。

【 進化クリーチャー(超無限進化) 】
種族 フェニックス / 文明 光 / パワー17000 / コスト7
■超無限進化:自分のクリーチャー1体以上の上に置く。
■T・ブレイカー
■メガメテオバーン10:このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを10枚、墓地に置いてもよい。そうしたら、自分はゲームに勝つ。
まぁこうやって書いても展開のイメージが付かないかもしれませんので、実際動いている動画のリンクでも貼っておこうかと思います。
12:50くらいから、《ベイB ジャック》+《一番隊 クリスタ》から始まる意味不明のチェインを確認することができます。なんかおかしいよ。
また《ベイB ジャック》を出すための緑についてなのですが、ここも比較的優秀なカードが多いです。
サーチカードである《未来設計図》、《絶対の畏れ 防鎧》とは範囲の違うメタクリーチャーである《デスマッチ・ビートル》、そして楯落ちケア用の《逆転のオーロラ》に、殿堂カードで文字通りの0コストである《陰陽の舞》。
緑の枚数は12~13くらいで、究極《ベイB ジャック》が1枚出ればいいのでそこまで枚数自体は採用されていなくとも問題ありませんでした。《黙示賢者ソルハバキ》も採用されているので、結構融通利きますし。
更に言えば、最悪《ベイB ジャック》が絡められなかったとしても、上で紹介したメタリカによるビートダウンプランもあるので、だいぶ隙が無いです。そもそも《一番隊 クリスタ》+《龍装者 バーナイン》が強すぎます。これ、《裏切りの魔狼月下城》とかにも強いですからね。
また盤面の処理で何とかしようとしてくる相手には《デスマッチ・ビートル》や《絶対の畏れ 防鎧》などから入って、ゲームを後ろに倒してリソースゲームで戦う……みたいな話もあります。
【白緑メタリカ】は「環境最強」「高速チェインで殴らないで勝てる」「メタクリーチャーもある」とかいうマジレスデッキでした。マジで寒い。本当に冬の季語みたいなデッキ。たまに《赤攻銀 マルハヴァン》で情熱ビートダウンしてくる時もあるけど。
というわけで、《ベイB ジャック》さんはこの時点で無事二度目のやらかしということもあり、一発プレ殿行きとなりました。まぁ一番のやらかしはそもそも《ベイB ジャック》が誕生したことにはあるのかもしれませんが……。
そんなわけで2017年は《超戦龍覇 モルトNEXT》vs. 《ベイB ジャック》といった1年だったような気がしますが、冬の殿堂によって両方がいなくなったので、デュエマもまた新たなシーズンを迎えることになるわけですね。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第174回は【白緑メタリカ】でした。
まぁこのシリーズの私の巻末?コメントを熱心に読んでいる方ならわかるかもしれませんが、【白緑メタリカ】は使っているわけないですね。練習では結構回した記憶がありますが、CSで使ったことはたぶん一度もない筈です。
当時私が熱心に使用していたのは【青緑デュエランド】でした。対【白緑メタリカ】はどうかというと、当然勝てるわけもありません。どっかのCSでベスト4になったときに、残り3人が全員メタリカで試合前から4位を悟った回とかもありました。
それでも対メタリカは結構色々頑張った方だったような気がします。《禁断の轟速 レッドゾーンX》を採用した【赤黒バイク】とか使って頑張ったり。 《轟く侵略 レッドゾーン》が《デスマッチ・ビートル》を粉砕できて、割と味です。
というわけで今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

それではまた来週お会いしましょう。
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