目次
はじめに
4/4に新たなデュエル、「ラッシュデュエル」をする為のカード達が発売された。
1ターンに通常召喚が何度でも出来る、毎ターン手札が5枚になるようにドローなど今までのデュエルとは何もかも違うルール、皆さんは既に体験しただろうか?
今回はそんな「ラッシュデュエル」をするときに気をつけるべきポイント、プレイングについて書いていこうと思う。
ポイント① 手札は全部使うべき?
1つ目は、手札についてである。
基本的には毎ターン手札を全て使い切った方が良い。手札を多く使うと言うことは、次のターンのドローが増えてリソースの数が増えると言うことだからである。
しかし、ラッシュデュエルには「ドローすべき時に引くはずのカードがデッキに残っていない状態になると負け」というルールが存在する。デッキ枚数が40枚、毎ターン5枚ずつ消費すると考えると40÷5=8で8ターン後にはデッキが尽きてしまう計算になる。つまり、(デッキ枚数を増やさない場合)8ターン以内に相手のLPを削り切れない場合には「ドロー枚数を減らす」か、「デッキ枚数をなんらかの方法で回復させる」ことをしなければならないのだ。
後者の「デッキ枚数を回復させる」手段においては、墓地の魔法使い族3枚をデッキに戻してドローする《リカバリー・フォース》や、墓地の魔法使い族2枚をデッキに戻して手札からレベル5以下の魔法使い族を2体まで(0枚でも良いのがミソ)特殊召喚出来る《暁の勇者ライダクロス》などが4/11発売の「超速のラッシュロード」に収録されている。
スターターデッキにも《ダーク・リベレイション》というカードが収録されている。
え、何?魔法使い族ばっかりでずるい?
知らん、そんな事は俺の管轄外だ。
で、話を戻すが、前者の「ドロー枚数を減らす」という点についてだが、実はデュエル開始直後に既に相手との心理戦が始まっている。
何故なら、デッキ枚数の勝負とは往々にして先に「あ、これはどっちのデッキが先に切れるかの勝負になるな」と気付いた方の勝ちだからである。ラッシュデュエルにおいてはLPの削り合いの他に、如何に相手よりも先にデッキ枚数勝負になるということに気付き、如何に相手に気付かれずにデッキ枚数を節約するかということも求められているのである。
そのデュエルは8ターン以内に決着をつける事は出来るのか? 出来ないとして相手の攻撃を捌き切るのに必要な手札は何枚なのか? そういうことを考えながら、毎ターンの手札の消費枚数を決めていきたい。
ポイント② カードの強さ判別法
次は、ラッシュデュエルにおけるカードの強さの指標について話したい。そのために、基本的に押さえるべき「基本的な攻撃力のライン」について説明する。
モンスター1体をリリースして出せる最大の攻撃力を持った基本アタッカーとなりえる《火口の番竜》の攻撃力2100を「ドラゴン上級ライン」、《魔剣士アンサラー》を「魔法使い上級ライン」と呼ぶことにする。
そして今現在のカードプールにおいてモンスターを破壊するカードは3種類しか無い上、どれも破壊には条件があるので、このラインを超えることが出来るかどうかが一種のカードの強さの指標になる。
例えば、今発売されている中で唯一相手の攻守を下げることのできる《グラビティ・ブレス・ドラゴン》は「ドラゴン上級ライン」を越える攻撃力2200までを処理出来るため「場持ちは良くないが盤面解決能力が高い」と言えるし、《連撃竜ドラギアス》は「ドラゴン上級ライン」を軽く越えているため「殆どのモンスターをなぎ払うことが出来る」と言える。《セブンスロード・マジシャン》については「場持ちもそれなりだし最大打点が異常に高い」と言えるのである。
逆に言うと、上級以上でこのラインを超えられないカードである《ハイドロ・マジシャン》と《暗黒の竜騎士》は守備力は多少あれど今のカードプールでは弱いと言わざるを得ない。
(《暗黒の竜騎士》については守備力が「下級レベル4ライン」である1500すらも下回っているため本当に弱い)
この基準でいくと、デッキに1枚しか入れられないLegendカードである《青眼の白龍》がどれだけ強いかがわかる。攻撃力3000、守備力2500というのはどちらも上級ラインを超える圧倒的な数字であるため、1枚で突破できるカードは効果を使って攻撃力を上げた《セブンスロード・マジシャン》以外存在しないのである。
ちなみにレベル4ラインは1500、レベル3ラインは1100、レベル1守備ラインは1400ということも覚えておくと、今後の新規カードの強さを測る指標になる。
ポイント③ 風の魔術師に気を付けろ!
こうしてラッシュデュエルで気をつけるべきラインについて学んだところで、一つ問題を出したい。
こちらのLPは残り1500、手札は《手乗りドラコ》と《竜の踊り子》、対戦相手は魔法使い族デッキ。このターン貴方はどうするべきだろうか。
「そんなの簡単じゃん、両方伏せてターンエンドでしょ」と思った貴方は確かに間違いではない。ないのだが、《風使いトルネ》の存在を忘れてはいないだろうか?
この《風使いトルネ》、実は攻撃表示を守備表示にするだけでなく守備表示を攻撃表示にすることも出来るのだ。
そのため、もしも《手乗りドラコ》を攻撃表示にされて攻撃されるとLPが0になり負けてしまう。つまり、相手の墓地の状況やデッキ枚数を見て、《竜の踊り子》のみ伏せてターンエンドするという選択も必要になってくるのである。(本当は《竜の踊り子》ではなく守備力1400の《グレムリン》を例にした方がわかりやすいのだが、画像が無いので「下級いっぱい出されたらどうすんの」というツッコミは我慢していただきたい)
このように、《風使いトルネ》ケアは特にデュエル終盤に必要になってくる。
というかぶっちゃけると《風使いトルネ》はそもそも強い。攻撃力1600というのは相手が《青眼の白龍》でも無い限り殆どの守備表示モンスターを破壊出来る数字である。つまり、コイツだけは「ライン」なんていう概念を超越した超スーパーウルトラマジェスティモンスターなのである。(ドラゴン族で対応している《グラビティ・ブレス・ドラゴン》は2200がやっとなのに…)
《風使いトルネ》の前では例えモンスター2体をリリースして出す最上級モンスターであっても勿論下級モンスターであっても等しく無力なのである。
ということで《風使いトルネ》はラッシュデュエルにおいて常に意識すべきカードであり、魔法使い族は強いと言われる要因の1つでもあるのだ。
ポイント④ ミラーフォースはやっぱり最強!
この《ダーク・リベレイション》をご存知だろうか? 簡単に言うと、「ちょっと条件が増えた《聖なるバリア-ミラーフォース》」である。
現代遊戯王に慣れた方はぱっと見そうでもないように見えるが、実はこのカードは「魔法使い族は強い」と言われる最大の理由であり、ラッシュデュエルに於いて常に意識すべき「超警戒カード」なのである。
勿論普通のデュエルであれば破壊された後に盾となるモンスターを出せば解決するのだが、メイン2が無いラッシュデュエルでは「相手にトドメを刺そうとしたら《ダーク・リベレイション》で更地にされて逆にワンキルされた」みたいなことがしばしば発生する。
よって、墓地に魔法使い族が4枚以上あり伏せカードがある場合には必ず1体以上守備表示にしておくというのがラッシュデュエルの基本戦術になる。
これを怠ってはじめ社長の言うように「一斉攻撃!!」なんてしようものならたちまち餌食になってしまうだろう。
この戦術によって、必然的にラッシュデュエルのデュエルスピードは抑え目になってしまうので、ポイント①で説明したデッキの枚数という点を意識する必要が出てくる。
(ちなみに《ダーク・リベレイション》自体もデッキ枚数の回復が出来るカードである。強過ぎない?)
手札の魔法使い族かドラゴン族を捨てて効果破壊耐性をフィールドのモンスター1体に付与する《守護の竜魔道士》を使ってケアするのも1つの方法である。
最後に
ここまでラッシュデュエルで意識するべき4つのポイントについて説明してきたが如何だっただろうか。
なんだか魔法使い族が強い理由を説明してきただけだった気もするが、勿論ドラゴン族にも《連撃竜ドラギアス》を使いまわせる《フェニックス・ドラゴン》やピンポイントで破壊するモンスターを選べる《反攻の竜撃》などの強いカードが存在するし、筆者が気が付いていない強いカードが存在するかもしれない。
まだまだ始まったばかりのラッシュデュエル、現代遊戯王とは一味違った面白さがあるので是非一度遊んで見てほしい。