目次
自己紹介
こんばんは。私の名前はキンプウエン。
名前は最悪おぼえなくていい。
カードゲームが好きな、ただの一般人ぐらいに覚えておいて。
そんな私の遊戯王に関わる昔話をさせてほしい。
といっても、自分が遊戯王をはじめるまでにいたった経緯と、ちょっとした販促の意味を込めた、短めな物語と思ってくれればいい。
そしてこのコラムが遊戯王に関わらず、ゲームが好きな人、嫌いな人、老若男女に届けばと思う。
では、うだうだ言わずさっそく話すとしよう。
はじめに
さかのぼること、私が小学生の頃。
遊戯王がかなりの盛り上がりをみせていた。
その余波は田舎暮らしの我々にも届き、
「放課後、カードゲームしようぜ!!」
と言われれば、ストレージボックスをかついで、ランドセルを玄関において友達の家にダイレクトアタックするのが日課みたいな生活をしていた。
が、それも若気の至り。
栄枯盛衰。
中学、高校と年を重ねるにつれてカードゲームをしなくなっていった。
というのも、遊戯王のカードプールが広がり、強いカードよりも"強いカード"が現れ、今までストレージで戦うしかなかった自分たちが楽しむには、単純に数少ないおこづかいでやりくりするだけでは無理があった。
それ以上に、理由としてはもっとも簡単だった。
カードゲームよりもデジタルのゲームのほうが面白かっただけだった。
こうして、僕たち少年たちの遊戯王の夏はあっけなく終わった。
・・・・・・
いやいやそういうことを言いたいわけではない。
なんでまた離れた業界の話をこうやって、書いているのかについてだ。
ただ復帰したといえば簡単だが、そこに至るまでに起きたちょっとした世迷言を言いたいのだ。
ということで、少し長くなった「はじめに」を終え、少年時代のキンプウエンではなく、つい半年前の青年のキンプウエンの話をはじめよう。
そう、これはつい半年前の話なのだ。
キャラ紹介
私は大学の都合もあって実家を離れ、ちょっと離れた土地で暮らしだした。それによって、一緒に遊戯王を遊んでいた友達とも距離を置くことになった。
この距離を置くことになった友達について述べておく。
物語にキャラクターは必要だろう。
カズ
元、「蟲惑魔」使い。ゲームの名を冠するカテゴリならなんでもこよなく愛する博愛者。そして、カワイイ女の子(二次)への執着がハンパない。結果として、当時で一番カワイイと目玉になっていたテーマである「蟲惑魔」をつくっていた。
テツ
元、「サイバー」使い。当時の最強ムーブ「ノヴァインフィニティ」を生み出し、私たちの中で「打倒テツ」を目標として戦っていた。が、強者とは孤独。次第にやらなくなっていった。
で、ファンデッキを使っていたキンプウエンは・・・・
最弱だった。
おかしい、遊戯十代は強かったのに・・・・・・
そんなことはどうでもいい、とりあえず遊戯王をしなくなったのだ。
それでも自分が地元に帰るときなんかは、友達同士で度々あつまってデジタルゲームやアナログゲームをすることはあった。
あるいは昔を懐かしんで、ストレージに捨てたも同然なデッキを引っ張り出してテキトウに遊ぶぐらいだった。
テツ「エクシーズ1体しか出せないの?」
カズ「うん、だから昔のルールでいいよね」
こんな感じである。
ちなみに、その頃の私は某デジタルカードゲームにお熱だった。
余計、遊戯王なんてやらないわけで。
紙切れに金は出せんよ。
大人になれよ少年、
時代は変わったんだ。
それでも、ゲームシステムとして遊戯王は複雑にしても面白いから禁止制限の改定であったり、強いカードであったりの情報は集めていた。
遊ぶかどうかは別として。
で、そのつまみつまみ程度の知識がこれから自身の首を絞め始めることはまだ知らない。
ターニングポイント
9月のはじめ、
今(2020年4月)から、ちょうど半年前ぐらいのこと。
地元に帰る機会があり、友達と夜道を歩いていたときのこと。
20時頃だったはず。晩飯を食べに行った帰りだったから。
その帰り、夜につまむオヤツか何かを買おうと思い、通りにあったセブン〇レブンに寄ったときのこと。
このセブン〇レブンがマジですごかった。
オモチャコーナーに棚一列使う!?
花火とか水鉄砲で埋まった棚があるコンビニなんて見たことあるか!!?
マジック・ザ・ギャ〇リングのストラクチャーデッキが平然と陳列しているコンビニなんて見たことあるかよ!!?
そんなわけで、ずいぶんとテンションがあがった我々。オヤツだけ買うつもりが何か遊べるものを買おうという流れに。
そこで私が見つける。
2019年8月はじめに発売されたブースターパック「ミスティック・ファイターズ」である。
つまみつまみに知りえた情報だと、このパックは復帰する人向けに作られているとか。
あとカッコイイカードとカワイイカードがあるとか。
キン「あ、遊戯王でいいんじゃない?」
カズ「いやー新しいのはいらないな。今ってルールいろいろ変わったんでしょ」
キン「けど、リンクとかいらなそうだよこれ」
カズ「にしてもな」
キン「ほら、このドラゴンメイドってテーマかわいいよ」
キン「ほら」
カズ「あー、メイドはいいけどけどメガネがあまr」
カズ「やるわ」
キン「よく言った」
かくして、そのコンビニで3ボックス買うことに。
にしても、夜にいきなりやってきて、テンション爆上がりでボックスで買い占める男共は店側としても怖かっただろうな。
いや、それは子供心をくすぐるコーナーをつくった側が悪い。あと、ふつうに3ボックス置いてあるのもすごい。
さて、ボックスを片手に帰宅。開封会となった。
ここで軽く、このミスティック・ファイターズとは何ぞや?という人のために説明しておこう。
これはデッキビルドパックと呼ばれる基本的なパックとはちょっと仕様が異なるパックなのだ。
ざっくばらんに言うと、
「これ買っとけばデッキ3種類すぐできる」
「難しいカードは使わない」
というものだ。
だから、復帰するにもわかりやすく、単純な強いデッキがすぐできる。
今からやりたい人、復帰したい人はぜひ買ってほしい!!
今なら新パック、シークレット・スレイヤーズも好評発売中!!
脱線した。話を戻そう。
そして深夜、当てたカードだけでどのカテゴリが強いかのバトルとなった。
結果だけ告げると一番強かったのは・・・・
コイツだった。
カードの効果を受けない!
ダメージ2倍!!
いっぱい特殊召喚!!!
わりかしよくTUEEEEEEE!!!!
なぁんだ、リンクとか云々メンドクサそうだけど簡単じゃん。
ただボンと出してBOOOM!するだけよ
そこで、「面白かったー」と終わればよかったんだが・・・・
キン「これ斬機が一番強いのかなやっぱり」
カズ「ドラゴンメイドって実際に強いの?」
キン「この融合が強いんじゃない?」
カズ「あれかぁ、ほかのメイドがたくさん必要なのか」
キン「あまり当たらなかったよね」
カズ「なら当てるしかない」
キン「えっ」
カズ「いくぞコンビニ(深夜1:00)」
深夜徘徊の始まりだった。嗚呼、車が恋しい。
ここは田舎、ナイト営業なんかやってる粋なカードゲーム屋なんてあるはずもなく、手軽にすぐにカードを手に入れるにはコンビニぐらいしかなかった。
だが、ここは田舎、
大人の足なら、本気出せば市内全店舗回れる。
馬鹿だねぇ。
- 総移動時間:5時間
- 総移動距離:15km
- 開始時間:AM1:00
- 終了時間:AM6:00
実に、馬鹿だねぇ。
空が明かるくなりだしたときは焦ったよね。
この徘徊でわかったことは、
ビルドパックはかなり人気で在庫があるコンビニはなかったこと。
ロー〇ンは遊戯王を扱っていないこと。
飲み屋街のコンビニにシラフで突撃すると酒臭さが際立つこと。
初手で入ったセブン〇レブンが「神」だったこと。
だった。
こいつばかしは、つまんでばかりの知識では知りえなかった事情なわけで、簡単にはカードは手に入らないという現実をみせられるにはちょうどいい出来事でもあった。
いやー、強いデッキはできなかったけど、一日楽しめりゃ十分でしょ。懐かしさも相まって、よい体験だったよ。
これにて、完結・・・・?
しばらくして
あの夜に買ったカードたちを地元に置いて、
「強いデッキができたらみせて」
と、カズたちに言い残し私はふたたび一人の生活に戻る。
せっかく買ったカードたちを置いてきたのには深刻な理由はない。ただ自分が持っていても手持ち無沙汰になるだけだし、ドラゴンメイドに愛着沸いてる人物に託したほうがいいだろう。
という、遠回しに「自分は決してやる気はない」という意思の表れでもあった。
2ヶ月後、カズたちから連絡が入った。
カズ「おっす」
テツ「オッス」
キン(あーカズとテツが遊んでいるのか。どうせ暇だからこっちに連絡入れたんだろ)
キン「どうしたよ」
テツ「今、遊戯王やってるんだよ」
あれ? テツって深夜徘徊のメンバーにいなかったよな?
キン「あら、これまた珍しい」
カズ「遊戯王復帰しようぜと誘ったんだ」
テツ「今から遊戯王するからジャッジがてら見てて」
そう言って、ビデオ通話を始めた。
まぁ、遊戯王の動画を見るのが好きというのも相まって、人のプレイを見ることも好きだし、見てみるとするか。
それに前見れなかった、ドラゴンメイドや斬機デッキの完成体を見ることができるかもな。
キン「わかった」
カズ、テツ「「デュエル!!」」
しかし、まさか何気なく誘ったのに躍起になってくれてるのは嬉しいなぁ。もともと飽き性な二人だったから2ヵ月前のあれっきりやらないと思ってたから余計。
一方、私はのんきに遊戯王の動画を見て「へー」「ふーん」と言ってるだけなんですが。
では、知りえた知識の限りで見てみようか。
テツ「メインフェイズ、手札から《転生炎獣スピニー》通常召喚。一体でリンク、《転生炎獣ベイルリンクス》、効果発動、チェーンは」
カズ「《灰流うらら》」
テツ「じゃあ《転生炎獣スピニー》が墓地に送られたことで手札の《転生炎獣ガゼル》効果、チェーンは」
カズ「ないです」
テツ「《転生炎獣ガゼル》特殊召喚、場に「転生炎獣」がいるので墓地の《転生炎獣スピニー》」効果、チェーンは」
カズ「ないです」
テツ「《転生炎獣ガゼル》と《転生炎獣スピニー》でエクシーズ、《転生炎獣ミラージュスタリオ》、効果発動」
カズ「それ《無限泡影》」
テツ「これでターンエンド」
キン「?????」
・・・・・・・・
カズ「ドロー、メインフェイズ、《閃刀起動-エンゲージ》発動、《閃刀姫-レイ》サーチ、《閃刀姫-レイ》召喚、一体でリンク召喚、《閃刀姫-カガリ》、《閃刀姫-カガリ》効果」
テツ「《エフェクトヴェーラー》」
カズ「《閃刀姫-カガリ》一体でリンク、《閃刀姫-ハヤテ》、これでバトルフェイズ、《閃刀姫-ハヤテ》でダイレクトアタック」
テツ「ライフで受ける」
カズ「《閃刀姫-ハヤテ》効果で、《閃刀姫-ロゼ》を墓地へ。《閃刀姫-カガリ》一体でリンク、《閃刀姫-シズク》。ターンエンド、エンドフェイズ時《閃刀姫-シズク》効果で《閃刀機-ウィドウアンカー》を手札に」
キン「?????????????????」
・・・・・・・
ん?
ちょっと待て待て待て待て待て待て待て
2ヵ月前の、アニメ同然の遊び方はどうした!?
「転生炎獣」と「閃刀姫」(環境トップ)を使ってる!!?
「チェーン確認」をしているだと!!?
もう、つっこみどころが多すぎた。そこに驚きすぎて、ジャッジするどころではなくなった。結果は「転生炎獣」を使ったテツが勝っていた。が、問題はそこじゃない。
聞きたいことが山ほどある。
から、私はこう聞いた。
キン「ちょっとおまえら」
カズ「?」
キン「この2ヵ月で一体何があった?」
次回はこの2ヵ月で起きた出来事について話す。といっても実際に体験したものではないから、正確な話ではないかもしれない。
まぁ、所詮は世迷言よ、気にするな。気長に読んでいただければと願い、いったん締めさせていただくよ。