目次
ごあいさつ!
みなさんこんにちは!メルヘンチックなリアリスト、やねろく・ガチ・フォームです!こんかいはおんどくをおススメします!
とつぜんですがみなさんは、【メルフィー】はごぞんじでしょうか?メルフィーのもりにはかわいいどうぶつたちでいっぱい!さあみなさんもラビィといっしょにもりをおさんぽしましょう!!
でも・・・きょうはなんだかようすがちがうようですよ?
きょうもメルフィーたちは元気いっぱい!
ここはケダモノたちがちょうりょうばっこする《クローザー・フォレスト》のもっとも~っとおくにあるメルフィーのもり。
ここではメルフィーたちが(4月18日から)まいにちまいにちてふだにもどったり、したじきになったりしてあそんでいます。たいせんあいてのしんきょうはべつとしてかれらのあそびはとってもおだやかでたのしくてメルフィーはハッピィです!
「ぼくたちはどくとくなてんかいほうほうと、もちまえのかいひせいのうでたたかっていくぞ!」
《メルフィー・パピィ》がてふだからおおきなこえでほえます。
するとなんやかんやで《ワンダー・エクシーズ》などをかつようして《森のメルフィーズ》があつまってきます。きょうもうたげがはじまるようですよ!
「アラアラ、こんなに集まっちゃって。でも私のエクシーズ素材になれば実質ひとつだから大丈夫よ。さあエクシーズ召喚しましょうね。」
コンプライアンスてきなもんだいは《メルフィー・マミィ》がぶじかいけつしてくれました。
《メルフィー・マミィ》
【エクシーズ・こうか】
ランク2/ち/けもの/こう1000/しゅ1000
けものぞくレベル2モンスター×2たいいじょう
ばもちがいい
「わあ!おかあさんだ!たのもしいや!」
ちょっとあつかいにこまりがちな《メルフィー・ラビィ》もよろこんでいます。
うれしさのあまりぴょんぴょんとはねまわるラビィは、
「あっ!」
きりかぶにつまづいてしまいました。
「イタイよ~~!!」
すりむいてしまってなきだしてしまったラビィ。《森のメルフィーズ》はおどろいてちりぢりになってしまいました。マミィがしんぱいそうにちかづいてきていいます。
「アラアラアラ!大丈夫かしらラビィ?まったく・・・」
「なんでこんなに切り株があるんでしょうねぇ?」
切り株は切らなきゃできないよな・・・?増えている・・・?
「ッ!!??」
ラビィが何かの真相に辿り着いたその時・・・!
「キィ・・・キィ・・・ガコンッ・・・」
獣たちの邂逅(プレリュード)
「誰だッ!!」
初めて聞く軋んだ音、自然では鳴りえぬ異音にラビィは警戒し、咄嗟に身構える。
「キィ・・・キィ・・・ガコン・・・ギッ・・・」
”それ”はゆっくりと揺れながら前進し、そしてラビィに気づくと止まった。
「コチラハ スクラップ・リサイクラー デス チイキノミナサマ ノ タメ ハイキブツ ヲ ショリシテオリマス」
機械で編集したような抑揚のない声でそう告げると、また、キィキィと進みだした。
「い、いったい何だ・・・?この森には居なかった生物・・・。いや、生物なのか?いずれにせよ不気味だ・・・。」
「アラアラ・・・なにかしら?でも悪いものじゃなさそうね。ホラ、ゴミを拾ってくれているわ。」
マミィが示すように彼はゴミを辿って進んでいるようだった。来た方向に目をやると確かに綺麗になっている。
ここでふと、ラビィは思い出した。先ほど自分に降りた閃き。もしそれが正しいとすると・・・メルフィーズが危ない!
ラビィはいてもたってもいられずマミィの目を盗み《スクラップ・リサイクラー》の後を追った。
獣たちの展開(シンフォニー)
「キィ・・・キィ・・・ガコンッ・・・」
ゆらゆらと進む機械の後を慎重に追っていく。ラビィは未だに警戒を解かない。周囲に落ちているゴミの様子が変わってきたのだ。明らかに鉄の割合が増えてきている。ますますラビィの想定に近づいてしまっているのだ。
「マズいな・・・。”アレ”がきたら確定だな・・・。」
そういう悪い予感はえてして当たるものだ。その時真紅の翼が翻った。
―――サンッ!!
鋭いくちばしが思い切りラビィの足元に突き刺さる!
最悪だ。恐怖より先に予感が当たってしまったことに感情が揺らぐ。ここから覚悟を決めなくてはならない。
《水晶機巧-ローズニクス》の意図を図りあぐねていると《スクラップ・リサイクラー》がいつの間にか目の前にいた。先ほどまでの速度ではない。目が覚めたように俊敏に動いている。ここからは早そうだ。
アームが今までのぎこちない動きではないパワーで《水晶機巧-ローズニクス》を引き抜く。そしてラビィが止める間もなく自分の頭に突っ込んだ。
ぐしゃりと音がしてふたが閉まる。ラビィが声をかけようとしたが、発声するより早くふたが開く。
どんなものかは知っているが実際に見たことはない展開にラビィは困惑する。メルフィーの森にはなかった展開だ。
ポンッと音がして《スクラップ・リサイクラー》の頭から水晶が吐き出される。
ここだ。自分の力で止められるタイミングはここしかない。
水晶が落ちてくる位置に陣取り上を仰ぎ見る。しかし直後、展開は止められないことを確信した。鋼鉄の飛竜と目が合ったのだ。
《スクラップ・ワイバーン》は空中で水晶を飲み込むと着地と同時に《スクラップ・リサイクラー》まで一息で飲み込んでしまった。
―――ダメだ。とても止めることなど。
《スクラップ・ワイバーン》は《スクラップ・リサイクラー》を吐いたり飲み込みなおしたりしながら変形しはじめた。箱状になり安定したようだ。
―――ダメだ。ダメだダメだ!この調子で描写してなんていられない!!いい感じにまとめなくては!
その後も冷蔵庫みたいなヤツは、更なる《スクラップ・リサイクラー》を生成し、世界一かわいい衛星を頭に突っ込み分身をつくり、未だに頭の位置が明記できない悪魔みたいな天使が舞い降り、恐・・竜・・?かこれ?トンカチ?を地獄に落とし、きらびやかなタツノオトシゴがやってきていつものロボットになり、500バーンのために展開力を犠牲にした鷹を呼び、ロボットがこれまたいつもの十字マンになり小さい十字を2体生成し、スーパー守備表示侍を500バーンしつつ来ていただき、すっかり忘れていた冷蔵庫みたいなヤツと混ざりだし、
ついにメルフィーたちの恐れる《無限起動リヴァーストーム》が起動する。
《無限起動リヴァーストーム》
《エクシーズ・効果】
ランク5/地/機械族/攻2500/守 500
レベル5モンスター×2
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから機械族・地属性モンスター1体を選び、手札に加えるか墓地へ送る。
②:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。
③:このカードが墓地に存在する場合、
自分フィールドの機械族リンクモンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを守備表示で特殊召喚する。
とにもかくにもこんなモノが生まれてしまった・・・。これではメルフィーの森など伐採されてしまうだろう。
「何とか止めなくては!しかし一体どうすれば・・・?」
その間にも《無限起動リヴァーストーム》はうなりを上げて周囲の機械ごと破壊する。今踏みつぶされたのは《マシンナーズ・フォートレス》のようだ。アレはシンクロした時に回収した《スクラップ・リサイクラー》を組み込めばまだ動き出しそうだ。
―――いや!!そんなことに気をやっているべきではなかった!!
《無限起動リヴァーストーム》はこちらに向かってきている!!!もうダメだ!
・・・・・?確かに衝撃はあったが明らかにおかしい。おそるおそる目を開ける。
「・・・みんな?」
「なんだよ・・・ラビィ。みずくさいじゃないか。きみがいなきゃぼくらはメルフィーズじゃないんだよ。」
「これが・・・さいごのおいかけっこだな。」
「アラアラ・・・アラ、そんなに泣いてちゃあだめじゃない。まったく、いつまでも泣き虫なんだから。」
「みんな・・!!マミィ・・!!」
もうなんだってどうでもいい。僕には止められなかったのだから。もう彼らはフィールドから消えてしまったのだ・・・。
《森のメルフィーズ》、《メルフィー・マミィ》を撥ねた《無限起動リヴァーストーム》も止まる。
・・・?なぜだ?《無限起動リヴァーストーム》が消えていく。目まぐるしく変わる状況に戸惑うラビィの目に追い打ちをかけるように映るものがあった。
いや、なかったのだ。
仲間たちの亡骸も消えていく。
もう理解は追いつかない。だが、直感するものがあった。そうか。この展開のいきつく先は・・・、
獣たちとともに・・・
《森のメルフィーズ》、《メルフィー・マミィ》そして《無限起動リヴァーストーム》三体のエクシーズモンスターがここに集い新たな機体が起動する。
《無限起動要塞メガトンゲイル》
【リンク・効果】
リンク3/地/機械族/攻4000
Xモンスター3体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードはモンスターゾーンに存在する限り、
このカード及びXモンスター以外のモンスターの効果を受けず、
Xモンスター以外のモンスターとの戦闘では破壊されない。
②:自分の墓地のXモンスター1体と相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
その墓地のXモンスターを特殊召喚し、その相手のカードを下に重ねてX素材とする。
この効果の発動後、ターン終了時まで相手が受ける全てのダメージは半分になる。
最大最強の要塞、今まで暮らしていた森とは相反する鋼鉄の山。圧倒的な威圧感を放つ環境破壊の王の足元で、端より先に地平線が見えるように感じるようなその場所で、
しかし、ラビィは、安心していた。
「たしかにかんじるんだ。ともだちのかけまわるすがたを、マミィのあたたかさを・・・。」
《無限起動要塞メガトンゲイル》のハッチが開く。
「そうだね、ぼくがのるべきなんだね。わかったよみんな、いっしょにいこう。」
乗り込む。
それからのことは誰も知らない。ただ、《スクラップ・リサイクラー》は今日もゴミを拾い続けている。
静かなメルフィーのもりはきょうもへいわです。
メルフィーたちのほんとうのたたかいはこれからはじまります。
みんなもかんきょうのためにじぶんにできることはないか、じぶんたちのおうちをまもるためになにをすてなければならないか、せいぎとはなにか
おうちのひとといっしょにかんがえてみましょう!!
かんきょうをだいじにしないわるいこには《無限起動要塞メガトンゲイル》にのった《メルフィー・ラビィ》がたたきつぶしにくるかもしれませんよ?