はじめに
はじめまして。S本と申します。
突然ですがみなさん、ドラゴンは好きですか?
「カッコいいイラスト」「強力な効果」等、好きな点を上げると数え切れないほど浮かび上がってきます。
《蒼き団長 ドギラゴン剣》や《超戦龍覇 モルトNEXT》等を使用した人気なデッキが多く、たくさんの人に愛されている人気の種族ですね!
(ちなみに僕はドラゴンの中では《真・龍覇 ヘブンズロージア》が一番好きです)
そんな大人気なドラゴン達ですが、「王来篇」が始まり新弾のカードが追加されたことによって、新たなデッキタイプを開発する事に成功しました。
今回はその開発に成功した、2ブロック構築対応の【リアニドラゴン】について解説していきたいと思います。
目次
【リアニドラゴン】とは
リアニ=墓地からクリーチャーを直接出すこと。
つまり 【リアニドラゴン】とは、 墓地から強力なドラゴンを復活させるデッキです。
そして墓地から展開したドラゴンたちで盤面を制圧し、最後は《ブラキオ龍樹》で相手のクリーチャーの効果を無効にして攻撃します。
墓地から次々と強力なドラゴンを復活させ、アドバンテージを稼ぎながら盤面をコントロールすることが、このデッキのコンセプトになります。
【リアニドラゴン】サンプルレシピ
確定枠
今回はリアニ呪文、蘇生したいドラゴン、序盤のブーストの30枚を確定枠として採用しました。
《灰燼と天門の儀式》が新弾で登場したことによって、リアニ呪文を《 襲来、鬼札王国! 》と合わせて8枚採用することができるようになりました。
そして、現状のリストに足りていない力(パワー)を他のカードで埋めたものが下記のサンプルリストになります。
サンプルレシピ
確定枠の部分では触れることの出来ていなかった、相手プレイヤーの手札に干渉するカード《悪魔龍 ダークマスターズ》《ドマンモ龍樹》を採用することで、大幅にコントロール力をUPさせることができました。
それでは採用カードの解説に行ってみたいと思います。
採用カード解説
ドラゴン
・《龍風混成 ザーディクリカ》
【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / クリスタル・コマンド・ドラゴン / エンジェル・コマンド / メルト・ウォリアー / 文明 光/水/火 / パワー6000 / コスト7
■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の手札または墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。それを唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。
■自分のターンの終わりに、そのターン自分が呪文を唱えていれば、相手のパワー5500以下のクリーチャーを1体破壊し、その後、カードを1枚引いてもよい。
今回のテーマであるリアニドラゴンのために存在しているかのようなカードです。
自身+追加で墓地に存在するドラゴンを《灰燼と天門の儀式》《襲来、鬼札王国!》を唱えることで復活させることができます。
《龍風混成 ザーディクリカ》のおかげで、1ターン中に複数の強力なドラゴンを展開することが可能になりました。
また、そのターンの終了時までに呪文を唱えていると、パワー5500以下のクリーチャー除去を行いながら、1ドローの効果によって手札補充もすることが出来るので、余ったマナで《ダーク・ライフ》や《神秘の石柱》を唱えると、よりアドバンテージを稼ぐ事が出来ます。
「EXライフ」の効果によって場持ちが良く、呪文を唱えることによって除去+リソースの回復もすることができるスーパーカードです。
・《断影龍 ユスティーツァ》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ソル・ドラゴン / 月光王国 / 文明 光/闇 / パワー13500 / コスト8
■T・ブレイカー
■自分のドラゴンがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体破壊する。
■相手のクリーチャーが破壊された時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに置いてもよい。
自分のドラゴンが盤面に出るたびに相手のクリーチャーを破壊することができ、相手のクリーチャーが破壊されると盾を1枚増やすことができるので、このカード1枚で2枚のアドバンテージを得ることができます。
また、《龍風混成 ザーディクリカ》で複数のドラゴンが連鎖して復活すると、ドミノ倒しのように相手の盤面が壊滅していきます。
《灰燼と天門の儀式》 と組み合わせると「バトルの効果」「ブロッカーを得る効果」「自身の破壊効果」「盾を増やす効果」でとんでもない数のアドバンテージを生み出すことが可能です。
・ 《 悪魔龍 ダークマスターズ 》《 ドマンモ龍樹 》
【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド・ドラゴン / 文明 闇 / パワー7000 / コスト7
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手の手札を見て3枚まで選び、捨てさせる。
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・ドラゴン / 不死樹王国 / 文明 闇/自然 / パワー12000 / コスト7
■T・ブレイカー
■自分のターン中、クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから召喚してもよい。
■自分の他のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。
■フシギバース [闇/自然10](自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き、 [闇/自然10] からそのクリーチャーのコストを引いた数のコストを支払って、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。ただし、コストは[闇/自然02]より少なくならない)
相手の手札に干渉するために採用したカード2種です。
《悪魔龍 ダークマスターズ》は一気に相手の手札を奪い去り、相手を行動不能に持ち込む事が出来ます。
《ドマンモ龍樹》は継続的に相手の手札を奪うことができます。
この2種類のドラゴンを使って相手の手札を削り、自分が優位になるようにコントロールしていきましょう。
また、《ドマンモ龍樹》 は「フシギバース」によって墓地から復活させることもできるので、除去に耐性がある点は非常にGood。
■フシギバース [闇/自然10](自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き、 [闇/自然10] からそのクリーチャーのコストを引いた数のコストを支払って、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。ただし、コストは[闇/自然02]より少なくならない)
《龍風混成 ザーディクリカ》などの「EXライフ」持ちクリーチャーとも相性が良く、「フシギバース」のコストにすることで盤面のクリーチャーを減らさずに盤面を展開する事が出来ます。
■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の手札または墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。それを唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。
■自分のターンの終わりに、そのターン自分が呪文を唱えていれば、相手のパワー5500以下のクリーチャーを1体破壊し、その後、カードを1枚引いてもよい。
さらに、1ターンに1度マナゾーンからクリーチャーを召喚することもできるので、「フシギバース」のコストでマナに送ったドラゴンを復活させるも良し、序盤にマナゾーンに埋めてしまったドラゴンを召喚するも良しと、隙のないカードになっています。
・《ブラキオ龍樹》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・ドラゴン / 不死樹王国 / 文明 自然 / パワー23000 / コスト11
■Q・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを4つブレイクする)
■相手のクリーチャーがバトルゾーンに出て、相手のクリーチャーの能力がトリガーする時、かわりにその能力はトリガーしない。(例えば、相手は「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力を使えない)
■フシギバース [自然13](自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き、[自然13]からそのクリーチャーのコストを引いた数のコストを支払って、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。ただし、コストは[自然01]より少なくならない)
このデッキの最終兵器です。
盤面と手札を上記に記載したドラゴン達で完全に制圧した後、最後の詰めとして降臨させます。
ロックだけでなく、強力なクリーチャートリガーを封殺出来るので、安全に勝利へと手を進める事が出来ます。
クリーチャー主体のデッキとの勝負ではこのカードをいかに早く着地させるのかが勝利の鍵となりますので、なるべく墓地に送る事を意識しましょう!
リアニ呪文
・ 《 灰燼と天門の儀式 》 《 襲来、鬼札王国! 》
【 呪文 】
文明 光/闇/火 / コスト6
■S・トリガー
■コスト8以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーに「ブロッカー」を与える。その後、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その2体をバトルさせる。
【 呪文 】
種族 鬼札王国 / 文明 闇/火 / コスト6
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手のコスト8以下のクリーチャーを1体破壊する。
▶コスト8以下のクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
■鬼タイム :自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、1つのかわりに両方選んでもよい。
今回の主役であるドラゴンを復活させるための呪文2種です。
《灰燼と天門の儀式》はこの1枚で、復活+バトル+ブロッカー付与の効果を全て発動することができます。
墓地からの復活だけではなく、相手の攻撃を止めるカードとしても使用することができるので、防御面も安心です。
《襲来、鬼札王国!》は鬼タイムが発動している場合、復活+破壊の効果を使用することができます。
厄介なメタクリーチャーの破壊も行うことができる優秀な1枚です。
上記2種類のような、復活だけではなく他の効果も持つカードが多く登場したことによって、様々な選択肢を得ることができました。
状況に応じて2種類のリアニ呪文を使い分けましょう。
マナブースト+墓地肥し
・《 ダーク・ライフ 》《神秘の石柱》
【 呪文 】
文明 闇/自然 / コスト2
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚をマナゾーンに、もう1枚を墓地に置く。
【 呪文 】
文明 自然 / コスト3
■自分の山札の上から2枚を、タップしてマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから墓地に置く。
このデッキの基盤となるカード2種です。
ドラゴンを復活させるためには、墓地にドラゴンを落とさなければいけません。
この2種類のカードは自分のマナを加速させながら、墓地にクリーチャーを落とすことができるカードです。
また、相手がビートダウン系のデッキであれば、マナの色よりも墓地にドラゴンを落として「S・トリガー」からのカウンターを狙うのも選択肢の1つです。
序盤はマナを増やしながら、後半に爆発させるための準備をしましょう。
・《 邪狩!不死樹MAX 》《 ドンドン火噴くナウ 》
【 呪文 】
種族 不死樹王国 / 文明 闇/自然 / コスト4
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■次のうちいずれか1つを選ぶ。バトルゾーンに自分の闇のクリーチャーと自然のクリーチャーがそれぞれ1体以上あれば、両方選んでもよい。
▶自分の山札の上から3枚を表向きにする。そのうちの1枚をマナゾーンに置き、残りを墓地に置く。
▶相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-6000 する。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)
【 呪文 】
文明 水/火/自然 / コスト5
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚をマナゾーンに置き、1枚を手札に加え、残りの1枚を墓地に置く。こうして墓地に置いたカード以下のコストを持つ相手のクリーチャーを1体破壊する。
上記2種のカードはマナブースト+墓地肥しに加え、受けのカードとしても使用することができます。
《邪狩!不死樹MAX》は相手のクリーチャーを-6000する効果があり、厄介なメタクリーチャーや、小型の攻撃してきたクリーチャーを破壊することができます。
《ドンドン火噴くナウ》はマナブースト+リソースの確保+墓地肥し+破壊効果とてんこ盛りの要素を詰め込んでいます。
破壊効果は墓地に送ったコスト以下のクリーチャーを破壊するというものですが、墓地に送りたいドラゴン達は高コストなものばかりなので、ある程度のクリーチャーは破壊することが可能です。
何方のカードも、 自分の墓地を増やしながらマナブーストもすることができるので、このデッキと相性が抜群になっています。
リアニドラゴンの回し方
序盤 マナブースト+墓地肥し
いくらドラゴン達が強力といえど、バトルゾーンに出せなければ意味がありません。
序盤はブーストのカードを使用してマナブースト+墓地肥しを行い、ドラゴンを復活させる準備をしましょう。
この際に中盤に使うカードをイメージしながら、墓地に送るカードを選択しましょう。
例①:ビートダウン系のデッキには、除去性能の高い 《龍風混成 ザーディクリカ》 《断影龍 ユスティーツァ》 を優先して墓地に落とす。
例②:コントロール系のデッキには、妨害性能の高い 《悪魔龍 ダークマスターズ》 を優先して墓地に落とす。
中盤 リアニ呪文でドラゴンを復活
中盤になったら、序盤で墓地に準備しておいたドラゴン達を《灰燼と天門の儀式》や《襲来、鬼札王国!》といったリアニ呪文で復活させましょう。
強力なドラゴンを復活させ、盤面や手札を破壊して相手のやりたいことをできないようにコントロールしていきます。
どのドラゴンを復活させれば有利にデュエルを進めることができるのかを考えることがとても重要です。
例①:相手の盤面にクリーチャーはいるが3枚の手札が残っている為、《悪魔龍 ダークマスターズ》を復活させて手札を0にする。
例②:相手の手札は少ないが強力な盤面なので《断影龍 ユスティーツァ》で破壊する。
終盤 盤面を制圧して《ブラキオ龍樹》で詰める
《龍風混成 ザーディクリカ》や 《断影龍 ユスティーツァ》 で盤面の制圧に成功した後は、強力なロック性能を持つ《ブラキオ龍樹》を召喚し相手を詰ませに行きましょう。
クリーチャーが出た時に発動する効果は、無効にすることができているので安全にアタックすることが可能です。
採用候補カード
ドラゴンの入れ替え先
《リュウセイ・天下五剣カイザー》
【 クリーチャー 】
種族 レッド・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 火/自然 / パワー14000 / コスト8
■スピードアタッカー
■マッハファイター
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルに勝った時、次の自分のターンのはじめまで、自分はゲームに負けず、相手は勝てない。
「スピードアタッカー」と「マッハファイター」を持っている為、攻めにも守りにも使える強力なドラゴンの1枚です。
■このクリーチャーがバトルに勝った時、次の自分のターンのはじめまで、自分はゲームに負けず、相手は勝てない。
また、《灰燼と天門の儀式》の「S・トリガー」でこのクリーチャーを復活させると、相手クリーチャーとバトルを行う事ができるので、確実に自分のターンが回ってきます。
手札のコントロールよりも盤面のコントロールを重視したい場合は、こちらのカードも選択肢の1つです。
《聖魔連結王 ドルファディロム》
【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / エンジェル・コマンド / デーモン・コマンド / 文明 光/闇/火 / パワー13500 / コスト8
■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く。)
■スピードアタッカー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、またはこのクリーチャーの「EXライフ」シールドが自分のシールドゾーンを離れた時、相手の多色ではないクリーチャーをすべて破壊する。
■相手は多色ではない呪文を唱えられない。
ドラゴンではありませんが言わずと知れた多色デッキのエースです。
盤面の制圧性能、呪文のロック性能、どちらもとても魅力的ですが今回は《断影龍 ユスティーツァ》を採用している関係で、ドラゴンを優先したかったため採用は見送りました。
環境によっては《聖魔連結王 ドルファディロム》を採用した構築もありかもしれません。
《 ライマー・ドルイド 》
【 クリーチャー 】
種族 グランセクト / 不死樹王国 / 文明 闇/自然 / パワー7000 / コスト4
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から4枚を表向きにする。そのうちの1枚をマナゾーンにタップして置き、残りを墓地に置く。
■このクリーチャーが自分の手札からバトルゾーンに出た時、破壊する。
■フシギバース [闇/自然07](自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き、 [闇/自然07] からそのクリーチャーのコストを引いた数のコストを支払って、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。ただし、コストは [闇/自然02]より少なくならない)
《邪狩!不死樹MAX》との入れ替え枠です。
「S・トリガー」と除去効果を失う代わりに、1枚多い墓地肥し+フシギバースで召喚することが可能になります。
今回は「S・トリガー」の 《邪狩!不死樹MAX》 を採用しましたが、環境にビートダウン系のデッキが少ないのであれば、こちらを採用してみても面白いかもしれません。
おわりに
【リアニドラゴン】 の解説いかがでしたでしょうか。
この記事を読んだことによって、好きなドラゴン達を使いたい!と思っていただければ幸いです。
今回は2ブロック対応構築という事で、採用可能なドラゴンが限られていましたが、オリジナル環境やアドバンス環境でなら、色々なドラゴン達をデッキに組み込むことが可能です!
色々な環境で、自分の好きなドラゴン達を使って暴れまわりましょう!