この企画は、デュエマことデュエル・マスターズに新しく触れた人・復帰したばかりの人に向けて
- デッキを一から組むためのヒント
- カードを見る時や対戦する時の基本的な考え方
- よく使われる用語や概念
……を紹介するシリーズ連載です。
より多くの方がデュエマを楽しむための道標となれば幸いです！
目次
前回のおさらい
前回は、「アドバンテージ」の基本的な考え方を学んだね！
二人とも、ちょっとずつデッキの中身が決まってきたんじゃないかな？
オレは《 透明妖精リリン/妖精のプレリュード 》で時間のアドバンテージを、《 ゼロの裏技ニヤリー・ゲット 》で手札のアドバンテージを稼ぐよ！
わたしは《 天災 デドダム 》でリソースを増やして戦う！
良い感じに内容が決まってきたね！
それじゃ今回は、いよいよデッキの全体像を考えていくよ！
登場人物
ゴン太くん
デュエマ大好きな元気印の熱血少年！
パワフルでかっこいいカード、特にベリーレアのアタッカーたちが気に入っているぞ。
めるちゃん
ゴン太くんの友達で、デュエマは始めたばかり。
かわいいイラストのカードと、ちょっとイジワルな効果が好き。
ばにら所長
豊富なティーチング経験を活かして、2人にデュエマを教える。
デュエマ関連作品だと、『デュエル・ジャック!!』が一番好き。
バランスの基本・マナカーブ！
デッキの全体像を考えていくうえで、大事な発想が「マナカーブ」！
マナカーブ？
また新しい言葉だね
マナカーブっていうのは……
こーんなカーブのことだ！
え？
何？
いやほらここ、こーんな
こう、右下がりになってる
やなカーブだな……
この話をする上で《 戦艦男 》いらなくなかった？
ダダ滑りだった
要するに、デッキ内のカードをコスト順に並べたら右下がりのカーブを描くのが理想だよ！ってお話
マナカーブの具体例
えーと、「各コストのカードをバランスよく入れよう」ってこと？
コストが高いカードばっかりじゃ戦えないもんね
半分正解なんだけど、それだけだと「右下がりのカーブ」というには不十分かな
？
例として、2023年にコロコロ付録や店頭配布で出回った闇文明スタートデッキを見てみようか
こんなのあったんだ……
このデッキのカードを、コストごとに分類するとこんな感じ↓
あれ？結構デコボコしてる？
ただ、《 デーモン・ハンド 》《 凶殺皇デス・ハンズ 》はS・トリガー狙いのカードであって、コストを払って使う機会はあんまりなさそうだよね
受け札っていうやつだね
そうそう
そんな受け札のぶんを薄く表示して、ついでに1～2コストのカードを合算したグラフがこんな感じ！
あ、右下がりになった！
コストが高くなるほど、ちょっとずつ枚数が減ってるってことだね
あと、途中で途切れてないこともポイントだよ！
できれば3マナある時には3コスト、4マナある時には4コストのカードを使いたいからね
そっか、マナ余ったら勿体ないもんね
というわけで、コスト順にカードを並べた時に「右下がりの途切れないカーブ」になるのが基本のマナカーブ！
ほらそっくり！
なんで今日こんなにこのネタ擦るの？
マナカーブの注意点①
そういえばさっきのグラフ、なんで1～2コストを合算したの？
デュエマにおいて、【ウィニー】デッキ以外だと1コストのカードは限られすぎてるからねえ
【ウィニー】……小型クリーチャーの速攻デッキだね
よく覚えてました！
デッキ全体のマナカーブを考えるときは、ひとまず「0～2コスト」くらいでくくっちゃっても良いかな～と思うよ
それで、その0～2コストのカードを何枚くらい入れるの？
さっきのグラフだと12枚だったよね
デッキによる
ええ～？
それこそ千差万別だから、あんまり「こう！」って断言はできないんだよねえ
ただ、2コスト以下のカードが最低8枚くらいあると「序盤に何も動けない！」みたいな事故は減らせるかな
じゃあ、わたしも低コストのカード増やさなきゃ……
あくまで基本のバランスだから、とらわれすぎないようにね～
マナカーブの注意点②
あ！あとさ、
《「心」の頂天 プロフェシー》の場合、10コストまで途切れずにカーブ繋げるの難しくない？
8～9コストのカードもバランスよく入れるのは難しそうだね……
あ、そうか言っとかないと
「革命チェンジ」や「侵略」みたいに、コストを踏み倒す前提のカードはマナカーブから外れてOKだよ！
さすがにそうだよね
さっき出てきた受け札と同じようなイメージかな？
だね！このあたりはマナカーブを考えるときは、いったん脇に置いておこう！
あ、ただマナカーブから外れる高コストカードを入れすぎると、手札が高コストだらけになっちゃう危険があるので注意！
いわゆる手札事故ってやつだね
何枚までなら平気？
絶対「デッキによる」ってやつでしょ
デッキによる！
すげー！当たった！
嬉しくない……
踏み倒し手段がどんくらい豊富かで変わるからさ……
これもとりあえず、「カーブから外れるカードは8枚以内」を目安にしてみるといいかな～
あくまで目安、ってことで！
踏み倒しについて補足
あと、「革命チェンジ」で言えばチェンジ元・「侵略」で言えば侵略元のカードはしっかり決めること
これは他のコスト踏み倒しも同じだね、踏み倒し手段までのマナカーブをしっかり繋ごう！
《「心」の頂天 プロフェシー》の革命チェンジに使うカードだと……《偽りの嘘 ネメシス》あたりかな？
この場合だと、7までのマナカーブが繋がればいいんだね！
そう！
あ、けど《偽りの嘘 ネメシス》の場合、自分の効果でコストが1減るから、コスト6として扱っちゃっていいかな
どのコストを見る？
というわけで、ゴン太くんの場合は《偽りの嘘 ネメシス》を6コストとみなしてマナカーブを考えていこう！
こうやって、書いてある通りのコストじゃない場合もあるんだね
これもある意味、「普通にコストを払わないカード」の一種って言えるのかな
だね、もちろん《偽りの嘘 ネメシス》のコスト軽減がいつでも使えるようなデッキの場合に限るけどね
無色がいっぱい入ってればいいんだ
自分のコストを減らせるカードは、大会で人気の強力カードも多いよ！うまく活用してみてね！
他にはツインパクトカードなんかも、よく使いそうな方のコストを参照してマナカーブを考えるといいよ！
たとえば《 レレディ・バ・グーバ/ツインパクト・マップ 》なら、下側の《ツインパクト・マップ》を使うことの方が多いはず
そしたら、1コストのカードとしてマナカーブに含めればいいんだね
とはいえ上下どっちも使いたい場合もあると思うから、これもあくまで基本の考え方ね！
色のバランス
あ、そうだ《偽りの嘘 ネメシス》いえば
無色カードの入れすぎに注意ね
え？ダメなの？
あ、マナに文明の色が揃わなくなっちゃうんだ
そう！40枚全部が無色ならそれでもいいんだけど……
無色以外のコストも払うなら、無色カードはデッキの半分以内にとどめておいた方が安全だね
半分かあ
それだけあれば、《偽りの嘘 ネメシス》の「マナゾーンに無色カード」は達成できそうだ！
まぁ、後からマナを無色にする「水晶マナ」なんかもあるから、これも例によって
デッキによる、だね
先に言わないで！
こういう、デッキ内の文明……色のバランスを意識することも大事だよ！
多色のバランス
無色と同じく、バランスに注意したいのが多色カードだね
わたしが使いたいカードも多色だ！
多色カードのルールとして、マナゾーンにタップして置かれることが挙げられるんだけど
これ、たくさん引きすぎるとマナチャージの時に困っちゃうんだよね
2ターン目に2コストのカードが使えない！なんてこともあるもんね
それ、ちょっとピンチかも……
なので、多色カードも入れすぎに注意って感じだね！
これも何枚がいいかは
デッキによる、だね？
進行に慣れすぎでしょ！
そうだね、ベテランプレイヤーの人たちは、すごい数の多色カードを搭載したデッキを使いこなすこともあるんだけど……
ひとまずはデッキの1/3を超えないのが安全かな
12枚以内に抑えておくと、「手札が多色ばっかり」って危険は減らせるよ！
これも、あくまで基本の目安ってやつだね
これまでと同じパターンだね
だから進行に慣れすぎだよ！
防御カードの枚数は？
あと最後に、防御カード……受け札の数について
結論から言っちゃうと「シールドから出て嬉しいカード」が8枚以上は欲しいかな
シールドから出て嬉しいカード？
S・トリガーってこと？
相手の攻撃を防げるS・トリガーと、あとG・ストライクが該当するね
あ、そっか、攻撃を防げないS・トリガーもあるんだ
ドローやマナ加速は、防御手段には含めないもんね
そうそう！
あれ？でもそんなにS・トリガーを入れたら、マナカーブ大丈夫かな？
「マナカーブを外れるカードは8枚以内」が目安だったよね？
比較的コストの軽いG・ストライク持ちを組み込んだり、一方が受け札になってるツインパクトを活用したりするのがオススメ！
このあたりでマナカーブと受け札を両立させよう！
《 フェアリー・Re:ライフ 》、わたしも使ってみようかな
今回のまとめ
それじゃあ、今回のまとめ！
それじゃせっかくだし、持ってるカードをコスト順に並べてみるぞ！
あ、それいいね！手持ちカードでマナカーブを埋めるヒントになるよ！
え、それじゃわたしもやってみる！
最後に補足！
冒頭でちょっと見たように、バランスで迷ったら構築済デッキを参考にしてみるのもアリだよ！
つづく！
