目次
はじめに
こんにちは! バーチャルVtuverの豆猫さんだよ。
普段はマジック:ザ・ギャザリングなどのネタを中心にブログを書いているけど、『ガチまとめ』出張版としてデュエプレの話をしにきたよ。(4回目)
第1回(《再誕の森》を活かせ! 黒緑フィオナ構築録)第2回(4マナでWブレイカー⁉ デイガモルダー!【光闇火】)第3回(呪文を回収!ファル・イーガ・コントロール【青白赤】)
この記事は「最強○○デッキの回し方とは?」といった感じではなくクソデッキビルドの過程を追う形で紹介していく「読み物」として書いたので、申し訳ありませんがガチデッキを見に来た方はランクマ記事の方へ!
それじゃあ豆猫さんのデッキ構築の始まりだ!
環境:カジュアルなNPC戦
仮想敵はあくまでNPC。
「ランク戦で勝ち上れるデッキ」ではなく、NPCと戯れるくらいのパワーレベルを想定している。
「ランク戦はバジュラに一方的にいじめられるからデュエプレ引退する…」なんて人もいるかもしれませんが、もったいない!
デジタルカードゲームと言えばランク戦というイメージがありますが、デュエプレは個性的なNPCたちとデュエマを楽しむソロプレイゲームとしても遊べるんです!
Bronze5(最弱ランク)のままでも、 ファンデッキで『懐かしのデュエマキャラ』や『魅力的な新キャラ』とカジュアルにデュエマを遊ぶソロプレイゲームとしてデュエプレは楽しめる!(勝てない言い訳)
さあ、言い訳の時間は終わりだ!
ランク戦じゃとても戦えないような、それでも自分らしいカジュアルデッキの制作にとりかかろう!
今回のキーカード
さあ、今回デッキの中心にしたいのはこのカード!
《キング・アトランティス》だ!
新パック『伝説の再誕』で追加された懐かしの超大型リヴァイアサンだ。
ひとたび召喚できれば盤面を一掃しつつ自分だけT・ブレイカーを場に残せるが、そのコストがあまりにも重い。
12マナという重いマナコストをどう克服するかがこのデッキの鍵となる。
【青緑リヴァイアサン】
コストが重たいリヴァイアサンを場に出すにはどうしたらいいか?
もちろん答えはシンプルだ。
マナを増やせばいい。マナを増やす色といえば自然文明である。
青のリヴァイアサンを自然文明のマナ加速から繰り出す、そんなデッキタイプを人は【青緑リヴァイアサン】と呼ぶ。
さて、この【青緑リヴァイアサン】は奇妙な人気があるデッキだ。
リヴァイアサンという種族はマナコストが重く使いづらいものが多い。
しかし、強力な効果や高いパワーを秘めていることがある。
いわば「ロマンカード」の側面が強い種族なんだ。
デュエル・マスターズの漫画でまだ「マジック:ザ・ギャザリング」をしていた頃から、
カードゲーマーは緑色のカードでリヴァイアサンを出すことを夢見ていたんだ。
デュエマでいう黒箱にあたるMTGの銀枠パックから出るカード、《Timmy,Power Gamer》。
4マナで手札からどんなクリーチャーでも呼び出せる能力を持っているが、肝心のリバイアサンが手札にないとフレーバーテキストで語っている。
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「俺がリバイアサンを引くまで待ってくれよ」
そして時は令和。デュエプレでもリヴァイアサンを緑のカードと組み合わせる者たちがいた。
ネットには【青緑リヴァイアサン】のデッキレシピがいくつも出回って、
「最強」「環境トップ」「Tier1」などの強そうな言葉でもてはやされている。
嘘を嘘と見抜ける人でないとインターネットを使うことは難しい。
実際のところ、これらの半分以上はネタである。
「弱いデッキを過剰に褒めて思考停止して、『ネットで最強デッキを調べるようなプレイヤー』を騙そうぜ!」というネットのおもちゃにされている。
しかし、【青緑リヴァイアサン】は完全な雑魚デッキではなかった。
なにせ腐ってもリヴァイアサン、出しづらいから評価が低いデカブツである。
それを本当に場に出すわけだから、環境上位の強力なデッキには勝てないまでもNPC相手には割と勝てちゃうくらいには強かったのだ。
こうして「青緑リヴァイアサンは強い(大嘘)」と「青緑リヴァイアサンは(NPC相手に)強い」という意見が広まり、多数のクチコミがコミュニティを席巻した。
最終的に【青緑リヴァイアサン】はある種のネタデッキとして決して少なくない数のファンに愛されるようになった。
さあ、新パック『伝説の再誕』で再び、いや今度こそ【青緑リヴァイアサン】に向き合おうじゃないか!
たたき台
まずはシンプルに自然文明のマナ加速をわんさか入れてマナを加速。
ドローソースによって毎ターンのマナチャージ用のカードを集める基本の形からはじめよう。
典型的な【青緑リヴァイアサン】のリヴァイアサン枠をそのまま《キング・アトランティス》にしただけのデッキだとも言える。
このデッキはまあ当然「最強(笑)」「環境上位(笑)」くらいの強さなわけだけど、これをNPC相手に回しながら【青緑リヴァイアサン】の強みと弱みを探っていこう。
NPC相手に勝ったり負けたりしながらこのデッキの強い動きと弱い動きについて見ていく。
強い動き・《キング・ケール》のバウンス能力で相手のテンポを崩す。・4マナあるときの《青銅の鎧》+《フェアリー・ライフ》
弱い動き・《シビレアシダケ》で手札が減って思うように動けなくなる。・《再誕の森》が安定しない。・手札が枯れる。
つまりこのデッキをより強化するために、バウンスカードとドローソースを増やし、安定しないマナ加速を減らすことが必要だとわかる。
つまり…こうだ!
何が、いけなかったのでしょう?
バウンスを入れてわかったのは《キング・ケール》の強さの本質だった。
実際のところ、強かったのはバウンスではなく「クリーチャーが出たときにオマケでつくバウンス」だったのだ。
(ただのバウンス呪文はむしろ手札枯渇をより深刻にした)
手札のカードを1枚使うアクションで「クリーチャーの召喚」と「バウンス」を一度に行うことが《キング・ケール》の強さの秘訣であり、手札を無駄に消費してしまうバウンスの弱点を本体のブロッカーが場に残ることで補っていたのだ。
やみくもにバウンス手段や手札を増やしても、それをテンポよく使うことができないと意味がない。
バウンスと「別の何か」を同時に行う呪文が強いのだ。
そんな都合のいい呪文が新パックに収録されている。
《スパイラル・チャージャー》
そう、新能力「チャージャー」を持った呪文である。
チャージャー能力を持つ呪文は使用後に墓地でなくマナゾーンへ送られる。
これにより「マナ加速をしていると盤面に触れない」「盤面を処理していくだけではマナが加速できない」というジレンマを解消し、アクションをマナ加速に充てながら、対戦相手の攻撃プランを崩すことができる。
「クリーチャーの召喚とバウンス」を両立していた《キング・ケール》のように手札1枚から2アクションをとれるようになる呪文、それがチャージャー呪文なのだ。
チャージャー呪文と、場に出た時の能力を持つクリーチャーで固めて残りのスペースをマナ加速で埋めていく。
これにより《キング・アトランティス》の新たな強みが見えてきた。
「他のすべてのクリーチャーを手札に戻す」という《キング・アトランティス》の大規模バウンスには自分のクリーチャーも含まれる。
これはデメリットだろうか?
そうとも言えるが、そうでないとも言えるだろう。
例えば中盤に《キング・ケール》や《キング・マゼラン》で相手のクリーチャーを戻しながら《キング・アトランティス》を召喚するまでの時間を稼ぐ。当然、対戦相手はバウンスされたカードを改めて展開してくる。ここで《キング・アトランティス》が「他の全て」を手札に戻す。
さて、この後の2ターンで何が起こるだろう?
まず次の1ターンで対戦相手はバウンスされたクリーチャーを新たに並べる。そして次のこちらのターンで、手札に戻ってきた《キング・ケール》や《キング・マゼラン》を再度バトルゾーンに並べる。
するとバウンス持ちのリヴァイアサンたちが相手が出しなおしたブロッカーを手札に戻して突破口を切り開き、《キング・アトランティス》が T・ブレイカー をお見舞いするというわけだ。
基本的な回し方
序盤はひたすらマナ加速。
中盤は2アクション以上取ることを意識しながらマナ加速。マナゾーンに置かれるチャージャー呪文は未使用マナであることを利用して1ターンに複数の加速アクションを取るのが重要である。例えば5マナあって手札に《ブレイン・チャージャー》《フェアリー・ライフ》がある場合、マナコストの合計は4+2=6なのでマナを超過しているが、未使用マナが1点増えるので両方をこのターンに使うことができる。
終盤は「俺のリヴァイアサンが手札に来るまで待ってくれ…」と祈りながらドロー。超大型リヴァイアサンや進化リヴァイアサンを戦場に投下して一気に逆転しよう!
このデッキではマナゾーンに《キング・アトランティス》が沈んだ時に回収できする方法としてブロッカーを兼ねてビートダウンデッキをけん制できる《ストーム・クロウラー》を採用しているが、ブロッカーが足りていると思ったなら《二角の超人》を採用してもいかもしれない。自分はこれが【リヴァイアサンデッキ】であることにこだわっているので、《二角の超人》のような他種族のフィニッシャーはあまりいれたくない。しかし、そのような縛りプレイをしなくてもいいなら是非入れることをおススメする。
というわけで新環境のカードで大幅に強化された【青緑リヴァイアサン】
NPC相手にバッチリ戦えるデッキになったね。
なんならこれでランクマに挑戦するのも…
うわー! バジュラにマナが焼かれてリヴァイアサンが出ない…!
うん。流石に他のデッキも超強化され新アーキタイプも生まれている。
やはり【青緑リヴァイアサン】はNPC戦向けのデッキとしての立ち位置に収まるだろう。
あるいは誰もが思いつかない閃きの1枚がこのデッキを変え環境に食い込むかもしれない。そんなマスターピース探しを夢見て、今日もクソデッキが生まれ続けるのだ。
さて、次回の記事のネタを探しに、新しいカードリストと向き合ってくるよ。
もし、この記事を楽しんでもらえたなら自分の他の記事も読んでもらえると嬉しいな。
じゃあ、またね! 次回までにあなたが大きなリヴァイアサンを引けますように!
それから3月9日からは、人気記事コンテストの投票期間になるので、
もし気に入ってもらえたなら是非投票してほしい!僕は優勝賞金が欲しい。