バブル・ボールを見落とさなかった者だけが石を投げなさい
はじめまして。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。夢を見ています。
いやあ。発売されましたね、「ゴールド・オブ・ハイパーエンジェル」。私もさっそくカードを揃え、過去のクソデッキたちを強化しています。
とくにこの《 爆藍月 スケルハンター 》ってカード、いいですよね。今980円らしいですよ。3日で5倍。これはたぶん、売れすぎてるので在庫量回復までいったん過剰に値段上げてるパターンですね。
久しぶりに、初動で抱えてよかったカードだったといえます。たぶんこれからこの企画でも擦り倒すと思うので、よろしくお願いいたします。
この企画は、「前人未到のデッキを組むことを目指し、毎週一本ずつ新たなデッキを作成する」ものとなっています。
というわけで、夢のように不確かにやっていきましょう。今回のテーマは、こちら。
《ツイン・シックス》
【 クリーチャー 】
種族 スプラッシュ・クイーン / 文明 水 / パワー2000 / コスト2
■ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず、攻撃されない)
■自分のコスト6以上のカードを使うコストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■自分のコスト6以上のクリーチャーが出た時、カードを1枚引いてもよい。
というわけで、今回のテーマは《 ツイン・シックス 》。
ハイパーエナジーサポートサイクルの一角にして、この世の6マナ以上の生物すべての強烈な強化パッチとなる一枚ですね。
今回はこのカードを活かして、その無限の可能性を益体もないことに消費していきましょう。
さて。「コスト6以上のコストを軽減し」「それらを出したときに何らかのリターンがある」という都合上、このサイクルと最も相性がいいのは「自身の軽減や踏み倒し効果を持つカード」。
もうちょっと言えば、「サイクルの面々がいるとちょうど1~2コストくらいになってくれる」ようなやつが理想ですね。今回はこのへんから相棒を見繕うのがよさそうです。
こういうのは最初から他と被らなそうなやつを使うのがいいとされているので、もう最初からフルスロットルで行っちゃいましょう。
《 ルナ・デイブレイクΣ 》です。
デュエマ界の《 タルモゴイフ 》にして、タマシードという単語の初出となった一枚ですね。
なんでまたこんなジョークカードに片足を突っ込んだカードを指定するかというと……
アドバンスだと、ゲーム開始時から「儀」と「星雲」がカウントされて2軽減入るからです。
この時点で4マナですが、《 ツイン・シックス 》などのサイクルがあればクリーチャーカウントと軽減能力でなんともう2マナ。あとは軽量のタマシードかArtifactでもばらまいとけば、いとも簡単に1マナです。後者を真面目にカウントするような大人にはなりたくなかったな……
さらにいわゆるタイタントリガーでドローできるので、 《 ツイン・シックス 》 だけでなく《 緑狩の爪 》でも実質追加ドローとして運用できるんですよね。こうするとメタクリとかをどかしつつ後続もガンガン引いてこれるのでいいですね。
今回はこれを軸にやっていきましょうか。なお、アドバンスにした理由は《 零龍 》だけなので特にそれっぽいことはやりません。
で、「現状だとコスト6の生物が出てカードが引けるだけ」なのでなんとかデッキの形にしたいですね。となると、「2種8枚」とまでいかなくとももうちょっと出してうれしい生物を用意したいんですが……
ちょうど進化元になるタマシードも出しますし、自己軽減持ち生物として《 マニフェスト<リーフ.Star> 》を採用しましょうか。これならドローだけでなくサーチの形でも手札が入ってくるので再現性をある程度担保できることでしょう。
こちらは《 ツイン・シックス 》などから始動すれば3ターン目にドローの恩恵を受けつつ動けますし、なんなら直接進化元にすることもできて大変お得。
手札に戻るのも毎ターン効果を発揮できるってことですし、なんかパワーが11000もあるので《 緑狩の爪 》でマッハファイターにしてもいいですね。採用!
で、こうなると6マナ域の生物が増えるうえサーチが効くようになるので……
現実的に《 ♪楽楽楽 楽楽楽楽 楽楽楽 》の運用が可能になります。すぐ使えて盤面を整理できるうえ、ちゃんとトリガーなので受けにまでなる!お得!
これで適当に邪魔な相手をどかしつつ、6マナ勢でぺちぺち殴っていけばなんかヌルっと勝てちゃうのでは?採用!いやあ、カード名通りに楽しくなってきましたね。
楽楽楽楽楽楽楽楽楽楽……
《 ラクリマ・クロウラー 》もいっとけ!
発想の源泉は間違いなくダジャレなんですが、無料で出てきてジャストダイバーで身を守りつつドローできるアタッカー兼ブロッカーはなんぼあっても困りません。
シビルカウントが達成できればもちろんのこと、そうでなくても《 ツイン・シックス 》のドロー対象なのもデカいですね。あと、 《 マニフェスト<リーフ.Star> 》 から《 ♪楽楽楽 楽楽楽楽 楽楽楽 》に繋ぐギミックが手札に揃ってたら、こいつをサーチしてターンの終わりに即展開可能なんですよ。最高!
さらに《 怒流牙 根津の超人 》を用意しておけば、4ターン目以降なら相手ターンに 《 ♪楽楽楽 楽楽楽楽 楽楽楽 》 をぶちかましつつガードマンで返り討ちにするパターンすら可能!
さらにさらに、これらの6-7コス域の重いカードはすべて中盤以降《 Black Lotus 》の軽減のおかげで素出しのチャンスが生まれるのです!
なんかここまで芋づる式にシナジーする経験、マジでめったにないですね。こういう感覚を味わいたくてわざわざデッキ組んでるのを思い出しました。
というわけで、完成したデッキがこちらです。
デイブレイクとロータスいらなすぎるだろ!!!!!!!
そう。順当にシナジーを突き詰めていった結果、《 ルナ・デイブレイクΣ 》とその専用サポートの《 Black Lotus 》が全く不要になってしまったのです。
だって……そりゃそうじゃん!この《 Black Lotus 》、短期的に見ればデイブレイクにしか効かなくて1マナしか削減できない《 フェアリー・ギフト 》みたいなもんじゃん!
なんなら《 零龍 》採用のせいでフォーマット縛られるし、相手にドローすら献上してますからね。
あと、超次元ゾーンは開発中に「4回P侵略すりゃ4ドローや!ガハハ!」って言ってた時の名残です。だって……できるならやりたいでしょ……。
えーと……とりあえず、たぶんオリジナルでこういう形にしたほうがそれっぽくなるとは思います。なんか普通に強そうだな……。《 飛翔龍 5000VT 》が入っただけで、こんなまともに見えるのか……。
さて。このデッキが真に「未踏」のデッキかを確認するためには、あと一工程必要です。それは。
デッキメーカーによる、先行研究チェックです。
キーパーツ数枚程度を含むデッキを検索することで、このアイデアが既出か初出があるかが見込める……ということですね。この検索結果が「1件」ならば、晴れて私は未踏の地に到達したことになります。
というわけで、《 ルナ・デイブレイクΣ 》《 ツイン・シックス 》《 マニフェスト<リーフ.Star> 》での検索結果は……!
『未踏』、達成……!
とはいえ 《 マニフェスト<リーフ.Star> 》に頼らずデイブレイク運用を狙う先行研究は少数ながらありまして、「《 ♪楽楽楽 楽楽楽楽 楽楽楽 》がマジックなのを活かして《 Kl'avia Mondo 》のメクレイドを狙う」「火文明を足して《 偽りの希望 鬼丸「終斗」 》も用意し、《 革命類侵略目 パラスキング 》で詰める」など多彩なアイデアが眠っていました。
ドロー付き生物を高速展開する行為にはある程度の強度がある……というのは、おそらく真実のようですね。
らくりまデイブレイク/トワイライトフロンティア
というわけで、夢を見ていました。
とはいえ、 《 ルナ・デイブレイクΣ 》 っていうカード自体は「いつか壊れうるカード」である条件は整ってるんですよ。新しいカードタイプが出た時に強化が確定しているからですね。これについては、ある程度楽観的に見ていますよ。
それはそれとして、《 マニフェスト<リーフ.Star> 》からのシナジー数珠繋ぎは個人的にめちゃくちゃお気に入り。もし安かったら格安でやろうかな……とすら思ってたんですが、なんか880円くらいしたのでこの話はここでおしまいです。再録されない限り値段が下がらないタイプのカードだこれ。
この記事の感想などありましたら、#未踏のデッキの夢を見てでのPostや拡散などなど心よりお待ちしております。
それでは、次の夢で。北白河でした。