なんでもかんでも来ないでほしい
はじめまして。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。夢を見ています。
いやあ。来ましたね、『悪魔神、復活』。あと、来ますね、年末。
皆さんは新パックのカードを使ったデッキを楽しみにしているかもしれませんが、今回は年末総集編回です。しょうがねえだろ年末年始くらい休ませろよ人間がやってんだぞ(ここまで一息で)。
実際通販系企業の年末年始は出荷がバカクソ忙しく、何かをやっている余裕が全然ないんですよね(発送のための梱包作業の手伝いをやりながら)。余裕があったら時事ネタとかもがっつり書きたいんですが……。
この企画は、「前人未到のデッキを組むことを目指し、毎週一本ずつ新たなデッキを作成する」ものとなっています……が、今回はやりません。
というわけで、夢のように不確かにやっていきましょう。今回のテーマは、この一年の記事を様々な面からおさらいする総集編です。
いいね数ランキング――どれくらい夢を与えたのか
最初のスコープは、記事ごとに存在するいいね数。「その記事そのものの出来」についての、一つの指標となる数字ですね。私はいいね20を超えたくらいで「あ、今回受けがよかったんだな」と感じています。
そりゃ当然古い回の方が蓄積数は多いとは思うんですが、今回は記事執筆時点でのいいね数でランキングを取ってみましょうか。
まず、第五位となるのが……
第七夜、「刹那的ミサイル」。いいね数は27個でした。
この回は派手にテキストを読み間違えて公開二時間前に「ダメじゃねえか!」という言い訳を追記したという苦い思い出の回ですね。なんでこれそんなウケてんだ。
でもこのカード、レクスターズの軽量生物が全員ふがいないだけであってテキストとしてはめちゃくちゃ強いと思うんですよね。1マナ2面除去4ドローくらいは平然とやってのけますし。
ちょうど6マナサポートサイクルも出たことだし、今からデッキのリメイクを……とも思ったんですが、その辺を積めば積むほどレクスターズが減っていってしょんぼりしました。
ビートジョッキー軸にしようにも、G・G・G系列を強烈に阻害するしな……。ままならない。
で、第四位は……
第四夜、『起ペン神』。いいね数は28個でした。
4回目にして企画を私物化してやりたいようにやり出した回ですね。
私のライフワークである【起源神】の新基盤の紹介となった回なんですが、今見ると《 忍蛇の聖沌 c0br4 》とかも入ってないしなんも考えずに《 絶望神サガ 》や《 龍素記号wD サイクルペディア 》を入れてたりとまだまだ粗削りですね。
一応この路線の「後ろに寄せた【起源神】」の構築は第四十夜で一つの結論に達したんですが、まだまだ苦(たの)しめるデッキであるという確信を私は持っています。
とりあえず、私が次に(名指しでの強化以外で)望むのは……《 ゴッド・シグナルP’S 》の実装ですね。いやその、これくらいやらないと前寄せの【起源神】を組む意味がそもそも存在しないところまできてまして……。
同率第二位となったのが……
第二夜『インスタント・マジックウェイブ』と第四十三夜『俺ではない誰かの夢』。いいね数は29個でした。
前者については、まあ2回目なので(デッキの出来は置いといて)順当なところ。マジック陣営を擦っている事実は以前から言ってたので、割とスムーズにできた覚えがありますね。
《 Kl'avia Mondo 》というカードについてもマジックがある限り延々と擦り続けられるポテンシャルのある一枚ですので、これからも定期的にやることになる気がしています。
あとこれは余談なんですが、執筆の際の記事テンプレにはこの時の回を弄ったものが使われています。「商品を見に行く」のリンク先がこのカードになってたら、俺がコピペをミスったものだと思って下さい。
で、後者については……「みんなボルメテ好きなんだなあ」って感じですね。デッキとしては既到でしたし、伸びる要素があるとすれば表題のカードくらいしか思いつかないんですが……。
実際「青くてデカい呪文を使うならまず【青魔導具】基盤を頼れ」はわりと脳内にこびりついていまして、《 ♪ハックより 一時ずらして じゅうとなな 》とかも使おうとしましたよ。絶対既到だしバラバラエティも無理だけど。
「既存の強い基盤に乗せてみる」、たまにすっごい鉱脈が残っているのでおすすめですよ。
で、第一位は……
案の定、第一夜『ガチフワ・ゼロチャージキル』でした。いや74いいねて。
企画開始のご祝儀いいねや某カジュアる氏に引用RPしてもらったことなどもあって、アホみたいにいいね数が伸びました。毎日デッキ組んで動画公開する方が大変だと思うんですが……。
前の連載である「北白河の今日の一枚」からのリレー演出で繋いだ通り、この企画が立たなかったらそっちでやるはずだったデッキですね。だらけ切った今の視点から見ると、記事の書き方もなんか真面目ですね。デッキは不真面目だけど。
最近のG・ゼロ系カードはわりと「ゼロチャージキルをさせない」方面で調整されているので、この先強化があるかどうかはかなり微妙なんですが……まあ、タイミングを見てこういうことはやっていきたいですね。
いいね数ワースト――どの夢がカスだったのか
ベストがあるなら、当然ワーストもあります。こちらは同率最下位が2つあったので、まとめてご紹介。
第二十三夜『なまえなんてないさ』と第二十七夜『寝たり起きたりまた寝たり』。いいね数はわずかに13件でした。
前者はそれ以前にやった名称指定カード+《 名も無き神人類 》ギミックの焼き直しであること、後者はなんかデザイナーズすぎて面白みがなかったのが敗因かな……という感じですね。
ぶっちゃけ主観的に見ればもっとカスの回もあった(サイコホラー回とか呪文奪取回とか)と思うんですが、客観的にはどうやら「焼き直しをせずに独自性のあるデッキを追え」という結論になりそうです。身も蓋もねえ。
自薦――どの夢に満足したのか
で、ここからは自薦でちゃんと夢を見れた回を三つほどご紹介。要するに、主観的に自分で満足できた記事ですね。
まずは、第十三夜『すべては終極のために』。
タップ状態でターンを返す必要があるという「成長チェンジ」戦略&終極宣言の弱点を、《 Dの機関オール・フォー・ワン 》で直接送り込むことで解決する……というデッキですね。
自分にしては解決策がドラスティックでお気に入りなのに加え、「成長チェンジ」ギミックそのものは一切阻害していなかったり、自壊ギミックでメガ・ラスト・バーストを叩きに行けたりと細かな点でシナジーが生まれたのが高評価です。
こういう「想定していなかったシナジー」に満ちたデッキばっかり組んでいたいです。
続いて、第39夜『6コスの夜明けぜよ』。 個人的には、デッキの完成度や胡乱さともども最高傑作だと思っている回です。どれくらい気に入ってるかと言うと、組んだ後にプロキシじゃなくてちゃんとカード揃えました。
私自身が擦り続けている6マナサポートサイクルを活かし、《 ルナ・デイブレイクΣ 》や《 マニフェスト<リーフ.Star> 》→《 ♪楽楽楽 楽楽楽楽 楽楽楽 》→《 ラクリマ・クロウラー 》という美しすぎるラインを描いて手札も盤面も増やしていくやつですね。 なんでダジャレからシナジーするんだよ。
《 ルナ・デイブレイクΣ 》は正直さすがに嘘だったんですが、ハイパーエナジーを噛ませてさらに安定を図るオリジナル版レシピは個人的にも大ヒット。《 魔誕の斬将オルゼキア 》という相性のいい新規も来ましたし、もうちょっと練り上げる価値を感じています。
こんなふうに「自分にしか価値のないもの」をたくさん自分の中に積み上げて生きていけると、何かと予後がいい気がしています。
最後に、第四十七夜『無言歌集(語ることは何もないので)』。ドラゴンについて語ることは何もありませんが、記事についてなら語ることができます。
《 メンデルスゾーン 》というカードをこの世から消し去りたくて、明確な意志を持ってそちらを排除した革命チェンジデッキですね。
この連載では本当に珍しく最初から最後まで(一応)理詰めで組めた回で、勝ち手段である《 頂上電融 ジョルト・ザ・ジョクスト4th 》の発見まで含めてこの企画の理想とする図が描けたように思います。人はドギ天とジョクストに殴られると死ぬ。
惜しむらくはドラゴンであることなんですが……まあ今回だけは許します。
未踏達成率――どれくらい夢を見れたのか
最後になるのが、未踏の達成率。データ面ではこれを外さないわけにはいきませんね。
この一年間で51個ほど作ってきたデッキの数々ですが、果たしてどれくらい『未踏』に至ることができたのでしょうか。
厳正なる調査の結果……
未踏率は26/51、約51%でした。
(調査するカード次第である程度弄れるとはいえ)狙えば一応1/2を超える確率で未踏に至れる……というのは、個人的にはわりと自信になりましたね。思ったよりやるじゃん、俺。
ちなみに連続での未踏達成の最大回数は5回(第4回~第8回)。既到が続いた最大回数は4回でした。ちなみにこの4回は現在進行形で更新中です。思ったよりカスじゃん、俺。
現実なき夢は、夢なき現実と同じくらい空虚
というわけで、現実を見ていました。
えーと。一年くらい企画をやってきてアレなんですが、改めて見返すと全然成長してないどころか退化の兆しすら見えますね。
ベルカードが縮小して雑多なカードに触れなくなってから急激にクソデッキ筋の衰えを感じています。
それでもまあ……まだもう少しだけ、夢を見続けるつもりです。苦しいのは苦しいんですが、現実よりかは幾分か楽しいので。
この記事の感想などありましたら、#未踏のデッキの夢を見てでのPostや拡散などなど心よりお待ちしております。
それでは、次の初夢で。北白河でした。よいお年を。