3月と4月だけ締め切りの数がいつもの倍くらいある
はじめまして。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。夢を見ています。
いやあ。来ましたね、フルスポイラー。コラボ先に恥をかかせるわけにいかなかったのか、だいぶ痒い所に手が届くラインナップでしたね。
どちらかと言うと、デッキのネタが完全に尽きかけているこの状況で「このカードを見せられておきながらまだデッキ構築に使えない回」が一回残ってるのが痛いんですが……まあ、来週の俺になんとかしてもらいましょう。
こうやって、ただでさえクソ忙しい年度末と年度初めがさらに忙しくなっていくという寸法です。よい子は真似しちゃだめだぞ。
この企画は、「前人未到のデッキを組むことを目指し、毎週一本ずつ新たなデッキを作成する」ものとなっています。
というわけで、夢のように不確かにやっていきましょう。今回のテーマは、こちら。
《アクアン》

【 クリーチャー 】
種族 サイバーロード / 文明 水 / パワー2000 / コスト4
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、自分の山札を上から5枚、表向きにしてもよい。その中の光と闇のカードをすべて自分の手札に加え、それ以外のカードを自分の墓地に置く。
というわけで、今回のテーマは《 アクアン 》。
黎明期特有のぶっ壊れ手札補充にして、先日ついに殿堂解除が発表された一枚ですね。
今回はこのカードを駆使して、中立として儲けたものを一気に無駄遣いしていこうと思います。
さて。そういうことなので。
《 アクアン 》入りの【起源神】をやっていきましょうか。毎回のことだし説明とかもうなくていいでしょ。
前も言いましたが、この手の「特定のカードの投入による既存デッキ改造」の際に必要なのは、「そのカードの採用によるメリットとデメリット」の端的な言語化。これをうまくこねくり回していけば、デッキ構築の仮説の形になります。
とりあえず、このデッキにおける《 アクアン 》投入の直接的なメリットは、「4ターン目時点で3-4枚程度の手札補充が期待でき、以降の手札問題がほぼすべて解消される」。デメリットは「4マナ域がさらに渋滞する」「自身はトリガーを持たない」「直接起源神の展開につながらない」「《 ゴッド・ゲート 》《 プロジェクト・ゴッド 》などの水文明単色カードをあまり採用できなくなる」。デメリットの方が多いじゃねえか!
これを言い換えると、「《 アクアン 》で獲得した大量の手札を、防御手段と起源神パーツの展開手段に充てることができればデッキとして成立する」と言えるのではないでしょうか。
それならば……
これまでノット起源神カードとされていた《 オリジナル・サイン 》を活かせるのでは?
「使うタイミングに手札に出したいパーツがない」という弱点が目立ちがちだったこのカードも、《 アクアン 》のドローがあるなら話は別。手札から使うのはもちろん、トリガーでもあるので、相手の攻撃に対応して《 起源神プロトン 》をブロッカー化射出しつつシールドを追加する……という動きで瞬間的防御力を高めていけます。
また、《 プロジェクト・ゴッド 》がないと墓地肥やしが少なくなり六体神が揃ってもしょんぼりという点も、神パーツ踏み倒しからのチャンプブロックによってある程度解消可能。
さらに起源神パーツのうち《 起源神クォーク 》《 起源神エレクトロン 》は 《 アクアン 》 で墓地に落ちるので、《 ブレイン・スラッシュ 》などの蘇生札を用意しておけば揃えやすさも増しそうです。
こうなると、「高速で公開領域にカードを送り込みまくり、狙ったパーツを正確に出すことで六体神成立を目指す【起源神】」というコンセプトが成り立ちそうな気配ですね。やるぞ。
というわけで、完成したデッキがこちらです。


既存のレギュラーメンバーほぼ全部抜けたんだが!?
まず、《 アクアン 》の明確なハズレになる《 ゴッド・ゲート 》と《 プロジェクト・ゴッド 》を全部外したんですよ。墓地に落ちた呪文を使いまわす手段がないデッキなので。
で、そのカバーとして素のトリガーを積んでると、いつの間にか《 サファイア・ペンダット 》(踏み倒し手段が少なく、トリガー化してうまみのある呪文もない)とか《 禁呪と聖句の決断 》(踏み倒せるブロッカーがない)みたいな定番枠もどんどんリストラされてたんですよね。
代わりに自由枠としてやってきたのが、《 悪魔世界の閃光 》。トリガーすれば最低限踏み倒しとブロックによる防御はできますし、前述の「チャンプブロックによる墓地肥やし」というパターンも狙えますね。あと何より《 アクアン 》に出た後の仕事を与えられます。
おそらくここの枠はかなりなんでも入りそうな気がするので、お好みのトリガーなり踏み倒しなりを入れてあげるといいんじゃないでしょうか。いったん外れた《 ゴッド・ゲート 》とかでもいいですし、少なめの除去枠や防御枠のカードでもよさげですね。
さて。このデッキが真に「未踏」のデッキかを確認するためには、あと一工程必要です。それは。
デッキメーカーによる、先行研究チェックです。
キーパーツ数枚程度を含むデッキを検索することで、このアイデアが既出か初出があるかが見込める……ということですね。この検索結果が「1件」ならば、晴れて私は未踏の地に到達したことになります。
というわけで、《 アクアン 》《 起源神ニュートロン 》《 オリジナル・サイン 》での検索結果は……!

『未踏』、達成……!
例によってわざわざ【起源神】なんか組もうとする人間がいないだけなんですが、手札からのムーブを重視するタイプの構築も意外とアリなのかもしれませんね。奥が深いぜ、【起源神】(30センチくらい掘ってすでに見えた底にドリルで穴を開けながら)。
次はロイパニ起源神か……
というわけで、夢を見ていました。
普通に使うと現代デュエマではさすがに遅そうな《 アクアン 》ですが、上手く活かす手段さえ用意すれば元プレ殿カードにふさわしい出力を見せてくれるはず。特に《 アクアン 》 自身をついでみたいに踏み倒せるようなデッキがあればその魅力はさらに増します。
今回はその山札掘削性能を無駄遣いしましたが、ちゃんと活かせばまだまだ現役で働いてくれそうなカードですのでぜひ大切に使ってあげてくださいね。
この記事の感想などありましたら、#未踏のデッキの夢を見てでのPostや拡散などなど心よりお待ちしております。
それでは、次の夢で。北白河でした。