おはようございます!
モルトNEXT蛮族の普通のイオンです!
さて、とうとう発売しましたね。
「20周年超感謝メモリアルパック 究極の賞 デュエキングMAX」!
新パックはデッキビルダーにとって何よりの楽しみ、特に今回は強力なカードがバスバス新録・再録されるということで、我々「格安デュエマ研究所」にとっても福音と言えるパックになるのではないでしょうか。
私もある有名プレイヤーの大型CSレポを参考に楽しくデッキを構築しています。
その有名プレイヤーとは、
織田信長(1534~1582)です。
大型CSとは、
長篠の戦い(1575)です。
この戦いは織田信長が、当時最強と言われていた武田騎兵隊を率いる武田勝頼を破った戦いです。
信長は当時の戦略に組み込まれていなかった鉄砲を3000丁も導入し、隙の大きい鉄砲を3人一組で運用する「三段撃ち」という戦法で武田騎兵隊を見事退けることに成功しました。
このカバレージから我々は何を学べるでしょうか。
当時の戦略にいなかった……。
3人一組……。
そうです。
コンセプトカードが3種類あれば、どんなシークレットテクでもデッキになるということです。
目次
こいつ前フリでふざけないと死ぬのか:当企画のルール
改めまして『格安デュエマ研究所』は、ガチまとめライターが持ち回りで低予算デッキを構築・紹介していく企画です。
今回で……えーっと、11回目? 全部組んだらもう55000円かあ……(全部組むな)。
何を以って低予算とするかですが、当企画では「シングル価格の合計がクロニクルデッキの定価(=5280円)以内」という定義を設けるものとします。
(シングル価格は執筆時点(2021/10/27)のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)として計算。Aは花を散らしてBは踊る)
また、本企画の大テーマとして「安いデッキは高額デッキの代用ではない」があります。
本デッキも5000円構築ならではのガチで楽しくガチで強い、格安ながらしっかり遊べる出来に仕上げているので、ガチでお楽しみに!(どっ!)
……格安デュエマ研究所慣れしてる人なら気づいたかもしれませんが、今回クロニクルデッキの価格を丸めず10円単位まできっちり請求しています。
そういうことです。
コンセプト
今回のキーカードはこちら、
《緊急機装エクス・コプター/合身秘伝メカ・マシーン》です。
このカードはエピソード2で登場した《合身秘伝メカ・マシーン》がツインパクト化した、8枚目の 《合身秘伝メカ・マシーン》 です。
《合身秘伝メカ・マシーン》はグレートメカオー対応のアタック・チャンスを持ち、 使うとなんと0マナで手札を差し引き1枚増やすことができます。
更にグレートメカオーにはほぼ同じ効果を持ったバイオ・Kカードの《奇術ロボ・ジェントルマン》もあり、グレートメカオーの攻撃時に0マナで手札を増やすコンセプトのカードを合計12枚も積むことができます。
これらを使いアホみたいな枚数手札を引くのが今回のテーマです。
さて、当たり前ですがデュエル・マスターズは手札を増やしているだけでは勝つことはできません。
増やした手札を何かに活用してやる必要があります。
普通に考えればコンボパーツを揃えるのに活用してやるのが定石ですが、このコンセプトには強力な対抗馬が存在します。
《天災 デドダム》です。
デュエル・マスターズのコンボは基本的に「手札だけで完結するコンボ」と「マナや墓地など別の領域を介するコンボ」の2パターンに分類できますが、そのどちらにおいても
手札だけの場合
大量にカードを引いて大量の手札を使うコンボを成立させたい!
↓
手札からより多くのカードを使うにはマナが必要
↓
マナも増やせる《 天災 デドダム 》でよくね?
別領域に触る場合
ドローカードでマナや墓地に干渉できるカードを揃えてコンボを完成させたい!
↓
コンボに使うカードごと引き込んでしまう危険性がある
↓
狙ったカードをマナと墓地に送れる《 天災 デドダム 》でよくね?
と、だいたいの場合において単なるドローは《天災 デドダム》の持つ圧倒的なユーティリティ性能を超えられないのです。《天災 デドダム》ってカードおかしくないか?
では、《合身秘伝メカ・マシーン》12枚メソッドを用いてコンボパーツにコミットするプランが唯一性を発揮できるのはどのようなデッキでしょうか。
リストアップしてみると
- マナを消費しない点において一貫性を持つ、マナ置きが不要のデッキ
- 手札の質よりとにかく枚数を重視するデッキ
- 《天災 デドダム》を積めない青単色、ないしそれに近いデッキ
- 《合身秘伝メカ・マシーン》が最速3t始動のため、4tに始動できるデッキ
上記のようなデッキを要求していることがわかります。 めちゃくちゃ言ってますね。
いくら20年もの歴史を持つデュエル・マスターズといえど、さすがにそんな都合のいいデッキが……。
あ り ま し た 。
3マナさえあれば動きが完結して、とにかく手札の枚数が必要で、4tに始動できる青単色デッキ、《 大集結!アクア・ブラザーズ 》コンボです。
手札に特定のカードを2枚引き込みさえすれば、マナなしであらゆる無法を働くことができる……
すなわち、マナはいらないのでとにかく最速かつ大量のドローをする必要があるこのカードは、まさに《 合身秘伝メカ・マシーン 》が要求する理想を体現したコンボパーツと言えるでしょう。
あとは《 大集結!アクア・ブラザーズ 》から踏み倒す大型リキッド・ピープルをちょちょっと積んでデッキの完成です。
いやあ、今まで出たカードは全部50円のものばかりだし、こりゃあ今回も3000円構築に成功しちゃうかなあ! はっはっは!
デッキレシピ
5000円デッキに《 偽槍縫合 ヴィルジャベリン 》4枚積むアホがいるか!?
違うんだよ……《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》より強い踏み倒し先がマジでこの世になかったんだよ……。
決してモルトNEXTの禁断症状が出てニセ《 偽りの王 ヴィルヘルム 》を積みたくなったわけじゃないんだよ……。
格安構築にあるまじき880円×4の暴挙により、デッキ価格は驚愕の5320円(十分安いけどさ)。
《ストリーミング・シェイパー》すら入らないほど切羽詰まった価格構成になってしまいました。
しかし踏み倒し先に妥協しなかった分、最大値が高く非常に爽快感のあるデッキに仕上がりました。
さっそく各種カードを見ていきましょう。
採用カード解説
コンセプトカード
《大集結!アクア・ブラザーズ》
【 クリーチャー 】
種族 リキッド・ピープル / ハンター / 文明 水 / パワー1000 / コスト3
■自分のターンに自分の手札が7枚以上あれば、各ターンに一度、自分のリキッド・ピープルを1体、コストを支払わずに召喚してもよい。
■自分のターンの終わりに、バトルゾーンにある自分のタップしているリキッド・ピープル1体につき1枚、カードを引く。
50円
このデッキのメインギミックです。
手札7枚を要件にリキッド・ピープルを踏み倒させてくれます。引きたいので当然4枚。
今までの《 大集結!アクア・ブラザーズ 》デッキは手札を稼ぐためにどうしてもターン数を要してしまい、結局リリースが5ターン目以後となってしまうため、だったら普通にマナブーストして《 偽槍縫合 ヴィルジャベリン 》した方が強くないか? と思えてしまうのが大きな欠点でした。
本デッキは0マナで大量ドローを行うため、4ターン目に《大集結!アクア・ブラザーズ》リリース→そのまま《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》プレイまでたどり着けます。
この圧倒的なスピード感が従来の《 大集結!アクア・ブラザーズ 》デッキと一線を画した点と言えるでしょう。
《緊急機装エクス・コプター/合身秘伝メカ・マシーン》
《合身秘伝メカ・マシーン》
【 ツインパクトカード 】
種族 グレートメカオー / 文明 水 / パワー3000 / コスト4
■ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず、攻撃されない)
■スマッシュ・バースト(このクリーチャーが攻撃する時、このカードの呪文側を、バトルゾーンに置いたままコストを支払わずに唱えてもよい)
【呪文】
カード名:合身秘伝メカ・マシーン
文明:水
コスト:4マナ
■アタック・チャンス:グレートメカオー(自分のグレートメカオーが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
■カードを2枚引く。
50円
【 呪文 】
文明 水 / コスト4
アタック・チャンス-グレートメカオー(自分のグレートメカオーが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
カードを2枚引く。
50円
同じカードです。あったらあっただけ強いので4×2=8枚。
グレートメカオーの攻撃時に0マナでカードを2枚ドロー、すなわち手札を差し引き1枚増やしてくれます。
アタック・チャンスは枚数さえあれば一度の攻撃時に2枚、3枚と使用できるため、これらを3ターン目に可能な限り唱えるのが本デッキの最も強い動きです。
なお、「攻撃する時」のタイミングは一回の攻撃につき一度しか訪れないため、《合身秘伝メカ・マシーン》で引き込んだ《合身秘伝メカ・マシーン》を同じ攻撃中に使用することはできません。おしいっ。
《奇術ロボ・ジェントルマン》
【 クリーチャー 】
種族 グレートメカオー / 文明 水 / パワー4000 / コスト6
バイオ・K-自分のグレートメカオーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、このカードを手札から捨ててもよい。そうした場合、カードを2枚まで引いてもよい。
50円
機能としては12枚目の《合身秘伝メカ・マシーン》なのですが、同じカードと穿つには微妙に挙動が異なります。
「バイオ・K」はアタック・チャンスと違い発動タイミングが「相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時」となっています。
デュエル・マスターズの攻撃は
- 攻撃クリーチャー指定ステップ
- ブロッククリーチャー指定ステップ
- バトルステップ
- ダイレクトアタックステップ
- 攻撃終了ステップ
の5ステップに分かれています。
アタック・チャンスはこのうちの「攻撃クリーチャー指定ステップ」、バイオ・Kは「ブロッククリーチャー指定ステップ」で使用する効果ということですね。
これが何を意味するかというと、《 合身秘伝メカ・マシーン 》で引き込んだ《 奇術ロボ・ジェントルマン 》は、同じ攻撃中にそのまま使用できるということです。
反面《蒼き守護神 ドギラゴン閃》に屈するなどの欠点もありますが、本当の意味でいつ引いても手札に変換できる強力なカードです。
また、「バイオ・K」の挙動に絡んだテクニックとして、どうしても《奇術ロボ・ジェントルマン》か《合身秘伝メカ・マシーン》かのどちらかをマナに置かなければならなくなった場合は《奇術ロボ・ジェントルマン》を優先して置きましょう。
引いた《奇術ロボ・ジェントルマン》を即座にアクティベートできるという意味で《合身秘伝メカ・マシーン》の2ドローは《奇術ロボ・ジェントルマン》の2ドローより質が高いと言えます。
グレートメカオー
《合身秘伝メカ・マシーン》のトリガーにするためのカードです。
殴れるグレートメカオーが2マナ域にしか存在しないため、2マナグレートメカオーを初手に1枚ある期待値の8枚+祈りの1枚で9枚採用しています。
《電磁王機ピッコリ・コイルンガー》
【 クリーチャー 】
種族 サイバーロード / グレートメカオー / オリジン / 文明 水 / パワー1000 / コスト2
このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引いてもよい。そうした場合、自分の手札を1枚捨てる。
50円
攻撃する時に手札を洗ってくれるグレートメカオーです。
アタック・チャンスと同じタイミングのためこれで引き込んだ《合身秘伝メカ・マシーン》は使用できませんが《奇術ロボ・ジェントルマン》は使用できます。
《奇術ロボ・ジェントルマン》チャンスを増やせるカードはなんぼあってもいいため4枚採用しています。
《観測者 オハコガクヤ》
【 クリーチャー 】
種族 グレートメカオー / 美孔麗王国 / 文明 水 / パワー2000 / コスト2
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。その後、それらを好きな順序で戻す。
50円
デッキトップ操作能力を持ったグレートメカオーです。
このデッキのドローソースは《エナジー・ライト》→《合身秘伝マン・マシーン》→《奇術ロボ・ジェントルマン》の順で引くのが最も効果的なため、ドロー順をいじるのは想像以上の効果を持ちます。
3ターン目には必要ない大型リキッド・ピープルのドローを先送りにするなどの効力もあり、2マナグレートメカオーの中では屈指の便利さを誇るため4枚採用しています。
《埋め立てロボ・コンクリオン》
【 クリーチャー 】
種族 グレートメカオー / 文明 水 / パワー1000 / コスト2
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手の墓地から好きな枚数のカードを選び、好きな順序で持ち主の山札の一番下に戻してもよい。
50円
9枚目の数合わせグレートメカオーです。
正直2マナなら割となんでもいいのですが、《灰燼と天門の儀式》などの墓地活用トリガーにピンポイントで強いかなあ、と思い、祈りを込めて1枚採用しました。
リキッド・ピープル
踏み倒し先の大型リキッド・ピープルです。
《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》
【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / キング・コマンド・ドラゴン / リキッド・ピープル / 文明 水/闇/自然 / パワー15000 / コスト10
■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手のカードをバトルゾーンから1枚、マナゾーンから1枚、さらに相手の手札から見ないで1枚、選ぶ。相手はそれらを自身の墓地に置く。
■自分のターンの終わりに、プレイヤーを1人選ぶ。そのプレイヤーはカードを2枚引く。
880円
最強のリキッド・ピープルです。て、テキストの長さが他のカードと段違いだぜ……!
圧倒的な妨害性能、T・ブレイカー+EXライフによる確実なフィニッシュ力、「2ドロー」+「EXライフ」のリソース回収力など、あらゆる面において他の大型リキッド・ピープルとは一線を画した強さを持ちます。
その分お値段も一線を画しており、なんと880円です。格安デュエマ研究所史上最高額のカードなんじゃないか。
これを4枚積む分他のカードは50円のものだけを選んでおり、合計でクロニクルデッキの定価である5280円にニアミスしたのでセーフだと思います。セーフということにさせてください。
……格安デッキってそういうことじゃないと思うなあ……。
《クリスタル・アックス》
【 進化クリーチャー(手札進化) 】
種族 リキッド・ピープル / 文明 水 / パワー11000 / コスト7
手札進化-水のクリーチャーを1体自分の手札から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
このクリーチャーはブロックされない。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
50円
リキッド・ピープルで唯一手札進化を持ち、手札がダダ余るため進化元の心配がないこのデッキでは擬似的なスピードアタッカーとしてフィニッシャーの役割を担ってくれます。
最後に引いていればいいため2枚です。
《アクア・サーファー》
【 クリーチャー 】
種族 リキッド・ピープル / 文明 水 / パワー2000 / コスト6
S(シールド)・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加えるとき、コストを支払わずにすぐ召喚してよい)
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
50円
受けトリガーです。
このカードと同じく「6マナ」「バウンス内蔵」「トリガー」「リキッド・ピープル」を兼ね備え、おまけのようにギャラクシールド効果を持ったほぼ上位互換カードに《「青空の大波」》もありますが、そちらと違い自分のクリーチャーをバウンスできるという大きな強みがあります。
EXライフの剥がれた《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》をバウンスすることで《大集結!アクア・ブラザーズ》で唱え直しの姿勢を取ることができ、受けカードながらコンボパーツとしての性能を持つため4枚採用しています。
その他採用カード
《叡智の聖騎士 スクアーロ/エナジー・ライト》
【 ツインパクトカード 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー5000 / コスト4
■NEO進化:自分の水のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。
【呪文】
カード名:エナジー・ライト
文明:水
コスト:3マナ
■カードを2枚引く。
50円
デュエマの基本となる3マナ2ドロー、《エナジー・ライト》です。
マナを支払う分《合身秘伝メカ・マシーン》に劣っていますが、それでも手札が1枚増えるのは強力なため「3ターン目に1枚使うだけなら15m離れて見ると《合身秘伝メカ・マシーン》」と言い張って4枚採用しています。
《エナジー・ライト》亜種にはビビッドロー付きの《「見よ、これぞ超科学の神髄なり!」》やG・ストライク付きの《エナジー・Re:ライト》などもありますが、《クリスタル・アックス》で参照できるクリーチャー面付きのこのカードを採用しました。
《海底鬼面城》
(殿堂カード) 【 城 】
文明 水 / パワー- / コスト1
城-自分のシールドをひとつ選び、このカードを付けて要塞化する。その要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れた時、このカードを自分の墓地に置く。(「S・トリガー」能力を使う場合は、このカードを墓地に置く前に使う)
自分のターンのはじめに、相手はカードを1枚引いてもよい。その後、自分がカードを1枚引いてもよい。さらに、バトルゾーンに自分のサイバーロードが1体でもあれば、カードを1枚引いて、自分の手札を1枚山札の一番下に置いてもよい。
50円
1ターン目に引いた場合、4ターン目までに3枚ものカードを供給してくれる最強のドローソースです。
反面2ターン目はグレートメカオーをプレイするターンなのでマナがない、3ターン目以後はドロー枚数が期待できないなどの理由で、初手に引けなかった場合のリターンはいまいち。
《大集結!アクア・ブラザーズ》のための手札枚数として余生を全うしてもらいましょう。
デッキの回し方
1.基本のコンボルート
このデッキで何より狙うべき理想形は、「4ターン目に《 大集結!アクア・ブラザーズ 》をプレイした上で手札7枚をキープできる手札8枚、かつその中に《 偽槍縫合 ヴィルジャベリン 》と《 大集結!アクア・ブラザーズ 》が揃っている状態」です。
この状態を目指すには何が必要か、逆算して考えてみましょう。
なお、ここから先の前提は全てこちらが先攻、かつ相手が何もアプローチをしてこない状態を想定して書かれています。
後攻を渡された、相手がシールドを攻撃してきた、《零龍》があるなどの理由で手札枚数が増えれば当然《大集結!アクア・ブラザーズ》の要求値は下がっていきます。
まず何もせずにマナ置きを繰り返し先攻4ターン目を迎えた場合を考えましょう。
1ターン目に5枚の手札から1枚マナ置きをして5枚4枚、
2ターン目も1枚引いてマナ置きをして4枚→5枚→4枚、
3ターン目も同じく1枚引いてマナ置きをして4枚→5枚→4枚、
4ターン目……は、《 大集結!アクア・ブラザーズ 》を出すだけでいいのでマナ置きはいりませんね。4枚→5枚の状態でメインステップを迎えられます。
……全然足りないが!?
はい。ということで、《大集結!アクア・ブラザーズ》をちゃんと使ってちゃちゃんちゃちゃんちゃんには、まともにプレイしていては要求値が絶対に足りません。
そこを通すために0マナ2枚ドロー群を使っていきましょう。
1枚を使いカードを2枚引くため増える枚数は差し引き1枚、5枚を8枚に増やすには3枚を使えばいい……というわけではありません。
2ターン目にグレートメカオーをプレイしているため、3ターン目までに合計4枚の2枚ドローカードを使う必要があります。
……結構多いな……。
結構多いので、3ターン目に1枚までならタダで使える(詭弁)《エナジー・ライト》や、暇な1ターン目に設置すると手札を稼がせてくれる《海底鬼面城》などを駆使してうまく手札を増やしていきましょう。
ちょっとしたプレイのコツとして、3ターン目に《エナジー・ライト》がなく、かつ相手に下級除去がなさそうなら早めに《大集結!アクア・ブラザーズ》を出してしまいましょう。
4ターン目の3マナを暇にすることで3ターン目の大量ドローから引き込んだ《エナジー・ライト》を打てるため、ドローカードの要求値を下げられます。
2.コンボが通ったら
首尾よく手札を増やせたらおまたせしました、やりたい放題のお時間です。食らえ土ぼこー!
アホほど引いているのでコンボパーツも手札に揃っているはずです。揃ってなかったら泣きながら引き増ししましょう。
《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》のランデスとハンデスでテンポを稼ぎながら2ドローで次の《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》にアクセス、更にランデスしてドロー……を繰り返して盤面にEXライフ付きのT・ブレイカーを並べ、いいタイミングでSAの打点として《クリスタル・アックス》を投げます。
あとは展開の過程でグレートメカオーで割った1枚分のシールドや《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》のT・ブレイカーを駆使し、一気に顔面を詰めてゲームエンドです。かーんたーん!
なんせこっちにはEXライフがついています。《 切札勝太&カツキング -熱血の物語- 》だって怖くない!
3.無理だったら
まあ……人生そういうこともあるよね……。
とはいえこのデッキは構造上、一般的な「コケると無理なコンボデッキ」よりはコケ……特に相手の攻撃に耐性を持っています。
なんといってもこのデッキに必要なのは「手札の枚数」です。
手札の枚数を増やす最も簡単な方法は何でしょうか。
そう、相手に攻撃されることです。
そのためこのデッキは理論上「敗北に近づけば近づくほどコンボ達成条件を満たしやすくなる」と言えます。ピンチはチャンス!
また、《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》がランデスのついでに盤面を破壊してくれ、おまけにシールドも持ってきてくれるため悪あがき性能が高く、ビートダウン耐性は想像よりもほんのり高いです。
「最速4tでの大規模な踏み倒し」と「ビートダウンへの構造的な耐性」の両立はこのデッキならではの魅力と言えるでしょう。
改造するなら
格安デュエマ研究所おなじみの「5000円くらい使って改造するなら」コーナーです。
このデッキに5000円使えるなら、そう。
2500円のカードを2枚積みましょう。
……だから格安デッキってそういうことじゃねえんだって!
基本コンセプトはそのままに、《アクア・デフォーマー》を積むことでロック・ランデスデッキに進化しました。
キーカードとなるのは《アクア・デフォーマー》に加え追加された新規カード、《アクア・ナルトサーファー》です。
いつもの流れでリキッド・ピープル踏み倒しのラインを組んだら、《アクア・デフォーマー》を踏み倒して大規模ランデスを行います。
2枚ランデスで相手がもたついている間に《大集結!アクア・ブラザーズ》で《大集結!アクア・ブラザーズ》を踏み倒し、その《大集結!アクア・ブラザーズ》の効果で《アクア・ナルトサーファー》を踏み倒します。
《アクア・ナルトサーファー》の効果で《アクア・デフォーマー》と《アクア・ナルトサーファー》自身をバウンスします。
そうしたら次のターンからは《大集結!アクア・ブラザーズ》2枚の効果で 《アクア・デフォーマー》と《アクア・ナルトサーファー》を踏み倒して毎ターン2ランデスを行えるので、相手が手詰まりになったところで《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》のドローを相手に向けてフィニッシュです。
こんなに思い切った改造をしなくても、グレートメカオーの枠に《月光電人オボロカゲロウ》を積んだりドローソースとして《ストリーミング・シェイパー》を積んだりするだけでもデッキの動きが良くなると思うので、ぜひ試してみてください。
むすびに
ということで【グレートメカオー型アクア・ブラザーズ】の紹介でした。
「格安デッキにそこそこ高いカード入ってたらウケねえ?」のワンアイデアで組み始めたデッキですが、結果として5000円デッキとは思えないほどの意外性・唯一性を持て、なかなか面白い構築に仕上がったと思っています。
「実際に組んでみた!」「こんな改造はどう?」「メトロイドドレッドちゃんとクリアした?」「お前のデッキを見てから麻薬捜査犬がやたら吠えるんだけど」など、感想やアイデアがあればぜひ #格安デュエマ研究所 でツイートしてください。うっせえ! ラスボスが倒せねえんだよ!
次回のライターは……噂によると、かつてガチまとめに「伝説」を刻んだライターが帰ってくるそうです。がんがん期待しましょう。
それじゃ、また。あばよ、ダチ公!
【格安デュエマ研究所】調査録
01. 「連撃ガリィングマール」ばにら(スガワラ)
02. 「超ドロー&ビート!青単リーフ」北白河
03. 「ド派手な一撃!アナカラー轟破天」村民まんじゅう
04.「爆速ビートダウン!白単サザン・ルネッサンス」普通のイオン
05.「妨害&ビートダウン!赤白レッドゾーン」カズキ
06.「超パワー禁断解放!白単モモキングダムX」北白河
07.「一気にシールド全ハカイ!ドラゴン墓地ソース」H宮田
08.「防御は最強の攻撃!「魔王と天使」のトリガービート」カジュアる
09.「メロンを起こせ!無限攻撃おかわりメロン」ばにら(スガワラ)
10.「怒涛のハンデス!白黒ツインパクトオールイエス」H宮田
11.「踏み倒しコンボ!グレートメカオー・ブラザーズ!」普通のイオン