こんにちは、神結です。
先週より新殿堂が施行されました。
なんと今回はアドバンス絡みの殿堂も多かったのですが、それを月末振り返りだけで書き始めると膨大な量になってしまいます。
というわけでこの記事では各種殿堂カードの活躍をおさらいしたり、或いは殿堂後の環境について改めて触れていきたいと思います。
目次
さらばXENARCH、そしてBAKUONSOOO
というわけで改めて8月12日の殿堂で変わったのは以下の通りです。

→殿堂
・《死神覇王 ブラックXENARCH》
・《頂上混成 BAKUONSOOO8th》
・《アリスの突撃インタビュー》
・《逆転の影ガレック》
殿堂→プレミアム殿堂
・《フォース・アゲイン》・《雷炎翔鎧バルピアレスク》・《ツタンメカーネン》
プレミアム殿堂→殿堂
・《爆熱剣 バトライ刃》
アドバンスに影響があったカードについては基本全てではあるのですが、中でも《死神覇王 ブラックXENARCH》と《頂上混成 BAKUONSOOO8th》という登場以来アドバンスの最前線を張り続けた2人が揃って殿堂となりました。

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ダークロード / 文明 闇 / パワー9000 / コスト6
■各ターンの終わりに、このクリーチャーが自分の墓地にあり、自分のマナゾーンに闇のカードがあれば、自分のタップしているクリーチャーを3体破壊してもよい。そうしたら、このクリーチャーを自分の墓地から出す。
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■自分のクリーチャーが出た時または離れた時、相手は自身のクリーチャーを1体選び、破壊する。そうしなければ、相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / メタリカ / ビートジョッキー / 文明 光/水/火 / パワー9000 / コスト9
■このクリーチャーを召喚する時、自分のクリーチャーを好きな数破壊してもよい。こうして破壊したクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは2以下にはならない。
■EXライフ
■W・ブレイカー
■自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
■このクリーチャーはブロックされない。
■カードが相手のシールドゾーンを離れた時、GR召喚する。
《死神覇王 ブラックXENARCH》の登場は2024年6月、《頂上混成 BAKUONSOOO8th》は2024年10月ということで登場して1年前後で殿堂となってしまいました。
私自身も《一音の妖精》入りの【火水BAKUONSOOO】の勉強をし始めた中での殿堂だったので、まー流石に非常に意外だったといいますか、そこは素直に残念な部分です。
一方でアドバンスの大敵であった《ポッピ・冠・ラッキー》を擁する【火光闇ファイアー・バード】も大幅な弱体化も決定しています。

(殿堂カード) 【 呪文 】
種族 ファイアー・バードの集い / 文明 光/闇/火 / コスト4
■S・トリガー
■自分の手札を1枚捨てる。その後、コストの合計がその捨てた手札のコスト以下になるように相手のクリーチャーを2体まで選び、破壊する。捨てた手札がファイアー・バードなら、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出してもよい。
また「とりあえず無限GRを決めればフィニッシュできる」という《ツタンメカーネン》、同じく汎用フィニッシャーであった《der'Zen Mondo / ♪必殺で つわものどもが 夢の跡》は一発プレミアム殿堂という扱いに。
関与するのは主に【天門ループ】とかで、この制限自体でデッキが弱体化するというわけではないのですが、フィニッシュ方法が限定的になったこともあり、構築に制限が付いたのは確かでしょう。
更にアドバンスでは主に【闇単零龍XENARCH】や【火闇バイク】の受けトリガーとして活躍していた《逆転の影ガレック》も殿堂に。

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ゴースト / 文明 闇 / パワー5000 / コスト10
■S・トリガー
■このクリーチャーが出た時、次の中から3回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
→相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-3000する。(パワーが0以下のクリーチャーは破壊される)
→自分の山札の上から3枚を墓地に置く。
→コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
そんな訳で結構なデッキが弱体化を強いられた一方で、火のドラグハートの象徴とも言えるような1枚である《爆熱剣 バトライ刃》が帰還。

(殿堂カード) 【 ドラグハート・ウエポン 】
文明 火 / コスト3
■これを装備したクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せてもよい。それが進化でないドラゴンか進化でないヒューマノイドであれば、バトルゾーンに出す。それ以外なら山札の一番下に置く。
■これを装備したクリーチャーは攻撃されない。
■龍解:自分のターンの終わりに、そのターン、ドラゴンをバトルゾーンに出していれば、ターンの終わりにこのカードをフォートレス側に裏返してもよい。
これによって《爆龍覇 ヒビキ》や《龍覇 ラブエース》といったカードたちに活躍の道が出来たと言えるでしょうか。ドラゴン・ドラグナーデッキとしては文字通り大きな武器を得たと言っていいかもしれません。
新環境アドバンス考察
というわけで、今後のアドバンスについて色々と考えていきましょう。
結構ね、妄想で色々考えたんですよ。アドバンス全体のこととか、《頂上混成 BAKUONSOOO8th》のこととか。今後の方針とか。
一応ですね、最近のデュエマの最強デッキって「オリジナルもアドバンスも制する」ことが多かったんですよね。
それこそ【ダンタルサガ】然り、【火水マジック】然りで。
そんな中で《死神覇王 ブラックXENARCH》登場以降はオリジナル・アドバンスは違ったメタゲームを歩んでいました。
特に【闇単零龍XENARCH】は登場後、そこまでアドバンス最強デッキだった【火水マジック】を蹴散らして環境トップに君臨し、オリジナル少し早くマジックの天下を終わらせました。
その後1ヶ月ほど遅れてオリジナルでは【火光闇ファイアーバード】が【火水マジック】を追い落として天下を獲りましたが、アドバンスの【火光闇ファイアーバード】は【闇単零龍XENARCH】には勝てず、“最優”の時期はあったにせよ“最強”ではなかったかな、という認識です。
GPで上位を占めましたが、アドバンスを制したとまでは言えるかはなんとも。
言ってしまえば、《死神覇王 ブラックXENARCH》は門番であり、その門番に《頂上混成 BAKUONSOOO8th》も加わった(俗に言うアドハラコンビ)ことで、ここしばらくはオリジナルとアドバンスは分離した環境だったんですよね。
もちろん「オリでもアドでも強い」デッキもたくさんありましたが、環境違うのでリストが違う、なんてこともありました(【ドリームメイト】のメタクリーチャーに何を採用するか、みたいな)。
しかしそんなアドハラコンビが殿堂となったことで、オリジナルとアドバンスを分ける大きな壁は1つ崩れたと言っていいでしょう。
これによって、どんな影響があるでしょうか?
両者のいなくなった環境においては、恐らくはまた以前のように「オリジナルの最強がアドバンスでも最強」になるケースが増えることでしょう。
良く言えばオリジナルとアドバンスを隔てる垣根が1つ無くなったによって、アドバンスを始めやすくなったと言えます。
一方で裏を返せばオリジナルとアドバンスの違いが曖昧になる分、わざわざアドバンスを遊ぶという理由もなくなります。
これはまた月末に書くことにはなると思いますが、アドバンスの最強デッキは恐らくしばらくは【水単サイバー】になる筈です。
これ自体は危惧しています。仮にプレイヤー人口が一時的に増えたとて、「オリジナルと変わらんやん」となったら、まぁ普通はオリジナルに戻りませんか?
巷では「ドラグナーを活躍させるためにそれ以外のアドバンスデッキを制限した」という見方もありまして、まぁ実際のところモルトの子世代の漫画連載(GT)が始まったりとか、モルト&デッドマンの新カードが内定したりとか、ドラグナーやドラゴンを使って欲しいという思惑は汲み取れます。
もちろん、《爆熱剣 バトライ刃》の返却もその一環と言えるでしょう。
ただ……既存のドラグナーでアドバンスのプレイヤーって増えるんですかね?
デッキやカードに人気があるのはわかります。
一方で基本的に《メンデルスゾーン》に依存しているドラゴン・ドラグナーデッキが再びアドバンスで最強になるには、相当なデフレか《メンデルスゾーン》と並ぶようなカードを手に入れないと厳しいように思います。

【 呪文 】
文明 火/自然 / コスト2
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
自分の山札の上から2枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中からドラゴンをすべて、タップして自分のマナゾーンに置き、それ以外のカードを墓地に置く。
ちなみにドラゴンデッキが環境にトップに君臨していたのって、たぶん2023年8月に《絶望神サガ》が殿堂し、10月に《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》が登場するまでのこの2ヶ月くらいが最後だったんじゃないかと思うわけです。
デュエマってだいたい環境に3キルデッキが1つあってそれが最強になるケースが多いじゃないですか。ドラゴンデッキは基本的にそこには勝てない筈なんですよ。
となるとやっぱり「ドラグナー勝てん」となって戻ってしまう……というケースも増えてしまうのかなぁ、と。
まードラゴンが強いときのアドバンスは健全なのですが、我々が遊んでいるのがデュエマである以上、オリジナルに3キルデッキが存在していないというのは考えにくく、つまるところこのままではオリジナルの最強がアドバンスの最強になる可能性が高いです。
つまり何が言いたいかというと、10月のデュエキングには相当期待しています。
《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》の登場以降、アドバンスはたぶんオリジナルと違うゲームを目指した環境生成を目指していたと思うんですよね。
そして紆余曲折はありつつも、アドバンスはそれ相応のアイデンティティを維持したまま2025年8月を迎えました。
そういう意味では《頂上混成 BAKUONSOOO8th》は別にデザインに失敗した訳でもなかったとは思っていますし、想定通りの活躍だったとは思うんですよ。
それだけに殿堂というのは、本当“方針変更”とかがあったんじゃないの?って考ています。テスターの権力闘争とかあったのかもしれません(?)
しかし、デュエキングで収録されるアドバンスカードについては、ある程度殿堂から予想することはできます。
モルトとデッドマンの新カードの話はまた今度にして、今回注目したいのは《ツタンメカーネン》の殿堂です。
《ツタンメカーネン》は確かにフィニッシャーとして汎用性が高いカードですが、直近で活躍していたのは《音奏 ハイオリーダ / 音奏曲第3番「幻惑」》入りの【ヘブンズ・ゲート】とか【火光水ドラッヘループ】とかであって、前者は代替が可能であり後者も環境上で凄まじい活躍を見せていたかというとそうではないです。
つまり敢えてGRゾーンへのテコ入れをしたということであり、こうなるとデュエキングでGRに関するカードが収録されている可能性は結構高いのではないでしょうか。
それも《ツタンメカーネン》をプレ殿させた訳ですから、方向性としては《頂上混成 BAKUONSOOO8th》とかのビートデッキとかではなく、《“魔神轟怒”万軍投》等に近いコントロール系のデッキで使えるようなGR召喚カードを増やす……という方向性になっていくのではないでしょうか?

【 呪文 】
文明 火 / コスト6
■マスターG・O・D・S(ルビ:ゴッドオーバーダイナマイトスペル)(この呪文を、自分の手札を1枚捨てて、唱えてもよい。そうしたら、このターン中に捨てた自分の手札1枚につき、この呪文を唱えるコストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
■GR召喚を3回する。
《“魔神轟怒”万軍投》、GRを12面開いて戦うようなデッキでは未だに現役の1枚なのですが、初出は2019年。6年前のカードになってしまいました。
GRに関しては2019年以降、相当慎重にカードを作ってきた印象で、特にGR召喚する側のカードは中々増やして貰えなかった印象なのですが、ここにきて遂にアップデートが入るかもしれません。
またもう1つ期待したいものとしては、2月に発売される「エピソード4」に向けた先出しとも言うべき新規サイキッククリーチャーでしょうか。
サイキッククリーチャーに関しては《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》のセットやパラレル侵略組はかなり使用頻度が高いですが、やっぱりサイキックの王道と言えば超次元呪文でしょう。
そんなわけでワンチャン、エピソード4で登場するような超次元呪文のサイクルとか、ちょっと先出しないかな~っていう。
あとは先ほども触れた漫画連載(GT)関連で水のドラグナーとかが登場したり、ミロクの別バージョンとか出るのかな?という辺りで考えています。
おわりに
というわけで、新環境アドバンストークでした。
アドバンスとオリジナル。
折角レギュレーションが2つある訳ですので、やっぱりアドバンスの最強はアドバンスでしか使えないものであって欲しいなとは思っています。
加えて「アドバンスデッキ・オリジナルデッキ」が混在している状況が理想だと思っているので、今後の新カードに期待したいところです。
……まぁ《頂上混成 BAKUONSOOO8th》にも《死神覇王 ブラックXENARCH》にも困ってはいたのは事実なので、そこはストレスフリーになるのはプラスかも。
環境の開拓や、アドバンスならではのアプローチでオリジナル最強デッキに挑むというのも楽しいので、今後も月刊アドバンスの方をよろしくお願いします。
それでは、また。