こんにちは、神結です。
皆さんはコロナ期間中って何をしていましたか?
対人による大会を前提としているカードゲームという趣味は、コロナ期間で大きな打撃を受けた趣味であり、多くの人たちが一時的にカードゲームから離れたことでしょう。
自分はコロナ期間前に会社を退職してしまったため、腹を決めてデュエマをしていましたが、勿論いまのような熱量ではありませんでした。
そもそも仕事続けていたらどうしていたかは、ちょっと想像出来ないですね。
まぁそんなわけなので、少し特殊な環境なのがコロナ直撃中の2020年~2021年環境です。
そもそも大会がなかった時期なので、「結論構築」とか「共有認識」みたいなのが非常に少なく、結果として「私が知っているもの」を紹介することにはなるのですが。
それでも当時から現在まで人気があり、十王篇環境を支えたデッキのお話をしましょう。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
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今回は【ドロマーギャラクシールド】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
“切らし”のデッキ 「ギャラクシールド」
というわけで今回の名作デッキは十王篇時代のデュエマを支えた【ドロマーギャラクシールド】になります。
リストは2020年10月頃のものを引っ張ってきました。
私がこんな感じのを回していました、ってリストですね。
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本来は《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》と《希望のジョー星》を4枚ずつで採って、1枠を《残虐覇王デスカール / ロスト・ソウル》とかに割いてたんですけど、この時期はどうしても《洗脳センノー》が必要で……。
まぁ色んな誤解をされているコイツらの話もまたいずれ……。でも、たぶん4部作くらいになる気がするんだよな……。
気を取り直して今回のデッキの話をしていきたますが、このデッキは一応受けデッキのカテゴライズではあると思います。
ただなんというか、受けが強いというのはこのデッキの要素の1つでしかないといいますか。
というか【ギャラクシールド】使った人ならわかると思うんですけど、「ギャラクシールドが受けが固い」はギリ諸説あるじゃないですか。【赤単我我我】に普通にジャスキル組まれて、何も踏まなくて死んだこと普通にありますよね?
個人的な認識では、このデッキは「受けデッキ」というよりかは「切らせデッキ」であり、相手の勝ち手段を悉く潰していくことで勝つ、みたいなデッキだと考えています。たぶん、棋士でいうと、たぶん永瀬拓矢タイプ。
そんなことが可能なんですか? と思うかもしれませんが、これがまた出来ちゃうんですよ。
《凄惨なる牙 パラノーマル》さえあれば。
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(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 闇 / パワー7000 / コスト7
■W・ブレイカー
■シールド・ゴー(このクリーチャーが破壊された時、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに表向きのまま加える。このクリーチャーが表向きで、シールドゾーンを離れる時、かわりに自分の墓地に置く)
■このカードが自分のシールドゾーンに表向きであれば、バトルゾーンにある相手のクリーチャーすべてのパワーは-3000される。
ちなみに読み方はタスク・プロデュース。誰かボクのタスクも管理してください。
このカードはシールド・ゴーという特殊な能力を持っていて、このクリーチャーが破壊されると墓地ではなくてシールドに表向きに置かれます。
そしてシールドで表向きの間、相手のクリーチャーを常時マイナス3000という、全体マイナスとしてかなり高めの修正を掛け続けることになります。
デュエマのルール上、パワーが0以下のクリーチャーは即座に破壊されます。ですので当時猛威を奮っていた自壊GRクリーチャーサイクルへの回答として、《緑知銀 ダッカル》と共に注目されることとなりました。
しかしこのカードは《ヨミジ 丁-二式》のような自壊GRクリーチャーがプレ殿となった後でも、その強さを発揮することになります。
基本的な使い方としては、勿論引いたこのカードで《「策略のエメラル」》や《護天!銀河MAX》で楯に貼り付けて使います。たまに上振れで《「絶対の楯騎士」》から野生の《凄惨なる牙 パラノーマル》が現れたりもします。
シールド・ゴーしてる奴はまだ見たことありません。
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【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / チーム銀河 / 文明 光 / パワー11500 / コスト8
■ギャラクシールド [ll06](このカードを使うコストの代わりに、 [ll06]を支払ってもよい。そうしたら、このカードを表向きにし、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く)
■自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが表向きでシールドゾーンに置かれた時、あるいはバトルゾーンに出た時または攻撃する時、自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚を手札に加え、もう1枚を表向きにして、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。
先も述べたように、3000というのは中々高めなライン設定です。
1枚あるだけで《爆龍覇 ヒビキ》+《爆熱剣 バトライ刃》が出来ないとかそういうのはあるんですが、しかしカードの真価はその先にあります。
というのも《凄惨なる牙 パラノーマル》、重ね掛けが可能です。2枚で6000、3枚で9000。こうなると、結構な数のデッキが詰みます。
ですので【ギャラクシールド】の最終的なフィニッシャーは、このカードでした。
勿論、先張りされた《凄惨なる牙 パラノーマル》であればパワー4000以上のクリーチャーでド突けばどうってことないんですが、ギャラクシールドのプロはそんな甘い使い方はしてくれません。
とにかくメタカードでゲームを引き伸ばし、8マナ圏で2枚同時貼りする、というのがこのカードの真の使い方です。
最終的には2~3枚の《凄惨なる牙 パラノーマル》を維持した状態の上にガチガチにメタカードで固められ、盤面に並んだなんかデカイ奴らで蹂躙する、というのが勝ち方になります。
ですので《凄惨なる牙 パラノーマル》が殿堂した後も【ギャラクシールド】自体はデッキとして活躍しましたが、ちょっとデッキとしては違い過ぎるんじゃない? と思ったりしています。
まぁやってることは「これでお前のデッキの勝ち手段もうないから!」とかなんですよ。正義とは何かを考えさせられますね。
結果として《凄惨なる牙 パラノーマル》は2020年末に殿堂へと送られることになりましたが、一度行ってしまった以上は帰ってくることはないでしょう。
もちろん強かったカードなのですが、殿堂の枠的には「ない方がみんなの幸せになる」タイプのカードだとも思っています。
ちなみに当時、《凄惨なる牙 パラノーマル》はE3のカードということもあって、当時は結構ヤバ目なお値段がした記憶があります。2000円くらいはしたんじゃなかったかな。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第133回は私の大好きな【ドロマーギャラクシールド】でした。
《凄惨なる牙 パラノーマル》を4枚使ってデュエマをしていた人は、かなり少ないはずです。
ですので殿堂前後でデッキとしての考え方がそもそも違うんだなぁと認識していただけると、かなり嬉しく思います。
逆にそれ以外の説明していないですからね。《「雷光の聖騎士」》とかもこのデッキでは重要な筈なのですが、本文中に1回も出てきてないです。
可哀想なのでここで紹介しておきます。ちなみに皆さんはどの略称で呼んでますか? 私は「ライパラ」派です。
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【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / エンジェル・コマンド / チーム銀河 / 文明 光/水 / パワー8500 / コスト6
■ギャラクシールド [lw04]
■自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選び、裏向きにして新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに置く。
■自分のシールドがブレイクされる時、このクリーチャーがバトルゾーンまたは表向きで自分のシールドゾーンにあれば、シールドブレイクのかわりに自分の手札を1枚捨ててもよい。
《「絶対の楯騎士」》は「デブ」って呼んでる。
当時は“外出自粛”が消えた頃合いを見計らって、たまーに平日の昼間に閑散としたショップに顔出しては、コイツや出たばかりの【オカルトアンダケイン】を回して遊んでいたことを思い出します。
自分は【ドロマーギャラクシールド】を使ってCSに出た記憶がないんですけど、長期戦に持ち込めて広く勝てるデッキなんで、今みたいなシステムでCSがあったら使っていたんだろうなぁとは思いました。
(ちなみに《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》が入っているのは、当時まだよく使われていた《魔導管理室 カリヤドネ》対策が主です)
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そしていまくらいの回数のCSがあったら、《凄惨なる牙 パラノーマル》へのヘイトは凄かったんだろうなぁ……とも。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
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それではまた来週会いましょう。
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デュエマの歴史を学びたい方はこちら!
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