こんにちは、神結です。
超CSも刻々と近付いています。大型イベント自体が本当久しぶりなので、私もワクワクしております。
チケットをゲット出来た皆様は、とにかく健康には気を付けて楽しく超CSに参加していただければと思います。
あとせっかく地方に行くので、美味しいものでも食べましょう。超CSのいいところはここですからね。
さて、本題に入りましょう。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをするという記事ですが、もう5回目になります。
今回紹介するのは【カウンターヒャックメー】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
必殺の一撃、ヒャックメー
というわけで今回の名作デッキはカウンターデッキの代名詞、【カウンターヒャックメー】になります。リストはこんな感じ。
ちなみに、カウンターヒャックメーでもヒャックメーカウンターでもどっちも通じます。私は後者で呼んでいたような気がしています。
あまり馴染みのないカードが多く採用されているデッキでもあるので、順番に触れていきましょう。
とはいえ、このデッキを解説する前に、「マッドネス」について説明しないといけません。
デュエマにおけるマッドネスとは「 このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。 」というものです。
要するに、ハンデスされた時に場に出てくるカードたちのことです。
【 クリーチャー 】
種族 ビーストフォーク / イニシエート / 文明 光/自然 / パワー3000 / コスト3
ブロッカー
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
相手のターン中、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。
代表的なカードと言えば《斬隠蒼頭龍バイケン》や《永遠のリュウセイ・カイザー》等でしょうか。
ところがこのマッドネス、俗に「旧型」「新型」(この旧型・新型の境目がエピソード期だったりするので、最近のプレイヤーにとっては奈良時代と平安時代の違いくらいかもしれませんが……)にわかれており、テキストがそれぞれ異なっています。
【 クリーチャー 】
種族 ポセイディア・ドラゴン / シノビ / 文明 水 / パワー6000 / コスト6
W・ブレイカー
相手のターン中にこのクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。そうした場合、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
自分のシノビの「ニンジャ・ストライク」能力を使った時、カードを1枚引いてもよい。
【 クリーチャー 】
種族 レッド・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 火 / パワー8000 / コスト8
バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。
W・ブレイカー
相手のクリーチャーは、バトルゾーンに出す時タップして置く。
相手の呪文の効果または相手のクリーチャーの能力によって、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりに自分のバトルゾーンに置いてもよい。
よく見て下さい。テキスト違うんですよ。
バイケンは「相手のターン中にこのクリーチャーが自分の手札から捨てられる時」で、永遠リュウは「相手の呪文の効果または相手のクリーチャーの能力によって、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時」
バイケンのような旧型はターン依存、永遠リュウのような後期型は効果依存です。
ですのでバイケンはトリガーの《エマージェンシー・タイフーン》や《怒流牙 佐助の超人》で場に出すことが出来るのですが、永遠リュウはそういった事が出来ます。
反面、自分のターン中に攻撃してトリガーされた相手の《ゴースト・タッチ》でバイケンが抜かれた場合はそのまま墓地に行きますが、永遠リュウは場に出てきます。
……と、説明が長くなりましたがこの【カウンターヒャックメー】に採用されているマッドネスカードは全て旧型になります。
それは何故なのでしょうか。答えは、《霊騎秘宝ヒャックメー》のテキストを見ればわかるでしょう。
【 クリーチャー 】
種族 アーク・セラフィム / パンドラボックス / 文明 光/闇/自然 / パワー8000 / コスト5
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
S・トリガー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札をすべて捨てる。このようにして手札を1枚も捨てない場合、このクリーチャーを破壊する。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
ディスタス版の《霊宝 ヒャクメ-4》さんの方がいまでは有名ですが、世代によってはこのカードの方がよく知っていることでしょう。
このカードは、シールドトリガーで場に出たときに手札を全部捨てるという効果を持っています。
一見するとただのデメリットですが、注目すべきはシールドトリガーという点です。
そう、このカードを相手ターン中にトリガーで踏ませると、手札に構えていたマッドネスがわらわら湧いてくるんですよ。
これによって速攻デッキなどに対して、回避不可能なカウンターギミックを押し付けてしまう……というのが、この【カウンターヒャックメー】というデッキの本懐でした。
カウンターギミックとビートダウン
このデッキの理想の動きは《海底鬼面城》から手札を溜めつつ、《エメラル》等のカードで《霊騎秘宝ヒャックメー》を仕込んで準備完了。
あとは《ファントム・ベール》や《強制突撃》などを撃って、相手が「打点を溜めきる」前に攻撃させて、カウンターギミックが起動します。
あとは場に出てきたバイケンやヒャックメーで殴り切って勝つ、というわけですね。
じゃあ相手視点だと場にクリーチャーを出さなければいい、という話になるかもしれませんが、それについても対応策があります。
相手が何もしてこないなら、《闘竜麗姫アントワネット》でビートダウン戦術を取ることが出来ます。
【 クリーチャー 】
種族 スプラッシュ・クイーン / ティラノ・ドレイク / 文明 水/火 / パワー2000 / コスト3
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーが破壊された時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選んで持ち主の手札に戻すか、自分の手札をすべて捨て、同じ枚数のカードを引く。
このクリーチャー自体は3マナ2000とたいしたビートダウン性能を持ったクリーチャーではありませんが、このカードの特徴は「処理のしづらさ」にあります。
このクリーチャーは破壊されたときに、手札を全て捨てて同じ枚数を引くという効果を持っています。要するにターン中に破壊してしまうと、マッドネスが起動していまうわけです。
ちなみにアントワネットを無視して攻撃しようとすると《超鯱城》でアントワネットが爆発したり、《光牙忍ハヤブサマル》の効果でブロッカーになったアントワネットにブロックされて破壊効果を使われたり……と、意外とロクなことが起こりません。
初見殺しギミックの地雷デッキのようでいて、実はちゃんと戦う力もある……というのがこのデッキです。
あとこのデッキのお陰で、《聖鎧亜キング・アルカディアス》の影響下でも《斬隠蒼頭龍バイケン》が出せるという「置換効果は連鎖しない」というルールを覚えました。
また昔は「アントワネットで手札を捨てたときに、バイケンがバトルゾーンに出てた分はドロー出来ない」とか「バイケンはバウンス効果まで置換効果なので、覚醒したセツダンもバウンスすることが出来る」みたいなルールとなっており、何かと裁定変更の影響を受けるデッキでもありましたね。
お前……名作デッキなのか?
さて、ここまで言っておいてなんですが、このデッキは部類としては地雷デッキでしょう。
このデッキ、対処方法を知っている相手にはとことん勝てないデッキなんですよね。
対ビートはともかく、対コントロールは盤面をガチガチに固められてLOするまで待たれます。
さすがにね、アントワネットビートって行動として弱いし突破力はないですからね。デカいブロッカーとか並べられると普通に困ります。
……あれ、これって格下虐めデッキなのでは?
となると「名デッキ」として紹介していいものなのかは微妙になってきます。
まぁ、ニンジャストライク登場以降から、超次元によって強化されている辺りまではデッキとして成立していたので、今回紹介させていただいております。
あと、個人的に好きなデッキでもあったので。
"カウンターヒャックメー"の魂を受け継ぐもの
流石に現代でカウンターデッキを構築する場合、「自分からも攻められる」「攻めると強いので、相手を急かすことが出来る」「半端な攻撃を狩れる」というあたりの要素が必要になってきますかね。
現代では《ボルシャック・ドギラゴン》等の革命ゼロトリガーもありますが、やはり一番は《一王二命三眼槍》+《百鬼の邪王門》というカウンターギミックでしょう。
それらのカードを一番上手く使っているのが……【4c邪王門】ですね。直近でもご紹介した記憶がありますが、リストはこんな感じ。
マッドネス要素こそありませんが、手札にカードを抱えて相手の攻撃を誘って返す……というのはカウンターデッキの本懐ですね。
加えてこのデッキは、《鬼ヶ大王 ジャオウガ》から攻め込む力もちゃんと備わっています。
ちなみにアドバンスだと《MEGATOON・ドッカンデイヤー》で手札を全部捨てるというヒャックメーリスペクトギミックもちゃんと付いてきますね()
おわりに
というわけで「DM歴代名作デッキ」、第5回は私のよく使っていた【ヒャックメーカウンター】でした。
デッキのリストや対策が広く知れ渡りにくい古のデュエルマスターズにおいては、こういった地雷系のデッキを使うというのも有用な手法でした。
現代だとすぐに動画で紹介することになるので、そこまでって感じではありますが。それでも、こうした特殊ギミック系のデッキを使う楽しさってありますよね。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
……まぁ、私が名作と思った場合の話ではあるんですが。
それではまた来週お会いしましょう。