こんにちは、神結です。
皆さんはサガ後の世界を楽しんでいますでしょうか? まだまだ環境も固まりきらないところでしょうが、入賞結果なんかを見ても割と「なんでも勝ちうる」という印象を受けますね。
デュエル・マスターズには様々なカードが登場しており、それらはだいたい一定レベルで強いです。ただ、サガがいなくなった後は飛び抜けた奴が何かまではわかっていない。
加えてCSの数も膨大となると「なんでも勝ちうる」というのは、ある程度納得出来るものではないでしょうか。
この週刊コラムでは、様々なデッキを紹介しておりますので、「もしかしたら今の環境なら、こんなデッキもいけるかも?」という参考にもなれば幸いに思います。
さて、今回はそんな中でも少し変わったデッキの紹介をしていきましょう。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【ドロマーオーラ】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
無限耐久コンボ「ドロマーオーラ」
というわけで今回の名作デッキは耐久コントロール、【ドロマーコントロール】になります。
リストはこんな感じ。
デッキの大半を占めるオレガ・オーラというカードタイプは、超天篇で登場。GR召喚機能があるクロスギアみたいなイメージです(イコールで、アドバンス専用になります)。
ですので【ドロマーオーラ】自体は超天篇の末期には成立しています。ただサンプルリストの方は、十王篇となる2020年の後期以降……環境的に言えば【フォースドラグナー】が流行していた頃のリストになっています。
ではこの【ドロマーオーラ】とは、どういうデッキなのでしょうか?
一番わかりやすいのは、《極幻空 ザハ・エルハ》+《スローリー・チェーン》の無限耐久コンボでしょう。
特に《極幻空 ザハ・エルハ》は、このデッキの核と言っていいでしょう。
【 オレガ・オーラ 】
種族 トリックス / デリートロン / 文明 水 / パワー+4000 / コスト4
■これを付けたクリーチャーに「パワード・ブレイカー」を与える。(「パワード・ブレイカー」を持つクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
■このオーラまたは他のオーラを自分のクリーチャーに付けた時、カードを1枚引いてもよい。
■自分のシールドが、シールドゾーンから手札以外のゾーンに置かれる時、かわりにシールドゾーンにとどまる。
一旦テキストを読み上げておくと、まずこのカードは「オーラが出た時に1ドロー出来る」という置きドロソです。
そして一番特異な点として、「自分のシールドが、シールドゾーンから手札以外のゾーンに置かれる時、かわりにシールドゾーンにとどまる」というものがあります。
これは具体的にどういうことかと言えば、要するに例えば《熱き侵略 レッドゾーンZ》のシールド焼却を受けないということにあります。
まぁ一見するとこの受動的なテキストですが、これを能動的に使うことにしたのが《スローリー・チェーン》とのコンボになります。
【 呪文 】
文明 光 / パワー- / コスト4
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
このターン、クリーチャーは攻撃することができない。
この呪文をシールド化する。その後、自分のシールドを1つ墓地に置く。
《スローリー・チェーン》はプレイヤーに掛かる攻撃停止効果を持つトリガー呪文です。唱えた後に自身の効果で楯に戻りますが、戻った後にシールドを1つ焼却します。
まぁつまり、他の楯が残ってるうちは「スロチェを撃つ」→「楯に行く」→「他の楯を犠牲にシールドにスロチェが入る」の過程によって、何度も耐えてくれます。
しかし楯が0になったら、効果で自身を焼却することになるのでそこでおしまいですよ~というデザインのカードにはなっています。
ところが《極幻空 ザハ・エルハ》があると、話は別。楯の焼却がされなくなるので、楯0で撃ったスロチェも、楯に戻っていきます。
つまり一度ザハ・エルハ+スロチェの構造が決まってしまうと、呪文を止めたり(《奇天烈 シャッフ》や《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》)、或いは《極幻空 ザハ・エルハ》を除去するしかありません。
オレガ・オーラは元のGRクリーチャーが除去されれば一緒に除去されるのですが、そこでまた役に立つのが《白皇世の意志 御嶺》になります。
【 GRクリーチャー 】
種族 メタリカ / ワンダフォース / 文明 光 / パワー25000 / コスト4
■自分の超GRにカードがあれば、このクリーチャーは攻撃できず、バトルゾーンを離れる時、かわりにとどまる。
■ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
GRデッキが残っている限り退かないとかいうシンプルかつパワー25000とかいう意味分からん数値のお陰で、盤面に仁王立ち出来ます。
コイツにザハ・エルハがくっつくとカード除去でエルハを剥がすしかなくなるので、ひっっじょーーーーーーーに厄介です。
この場持ちの良さがあるお陰で、コンボがちゃんとデッキコンセプトとして成立してくれるわけですね。
ハンデス+耐久コントロール
では改めて【ドロマーオーラ】の基本方針について書いておきましょう。
先に書いたように《極幻空 ザハ・エルハ》+《スローリー・チェーン》を目指すデッキではあるんですが、大事なのはそこにどう持ち込むかです。
まぁ一番強いのは《*/零幻チュパカル/*》から《極幻空 ザハ・エルハ》へと最速で繋ぐ動きです。
【 オレガ・オーラ 】
種族 トリックス / デリートロン / 文明 水 / パワー+0000 / コスト2
■自分のオーラを使うコストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
まぁ、メインプランが強いのはそれはそうなんですよ。問題はそれ以外ですが、残念ながらオーラを軽減出来る初動はこれだけ。
ちなみに《ア・ストラ・センサー》については、「オーラデッキはなるべく序盤から終盤まで常にオーラを使っていきたいので、呪文はあまり欲しくない」という思想から、結構採用されないケースが多いです。
じゃあどうするかのというと、幸いなことにオーラはハンデスに優れたカードが多かったんですよね。
【 オレガ・オーラ 】
種族 マフィ・ギャング / デリートロン / 文明 闇 / パワー+4000 / コスト4
■無月の大罪2(このオーラを使うコストを2少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体破壊する)
■これを付けたクリーチャーに「パワード・ブレイカー」を与える。(「パワード・ブレイカー」を持つクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
■これをクリーチャーに付けた時、相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。
【 オレガ・オーラ 】
種族 マフィ・ギャング / デリートロン / 文明 闇 / パワー+0000 / コスト3
■これを付けたクリーチャーに「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■これをクリーチャーに付けた時、相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。
■これを付けたクリーチャーが攻撃またはブロックした時、このオーラを自分の墓地に置く。
ですので基本的にはハンデスでテンポ取りながらゲームメイクし、何処かでザハ・エルハの着地を狙っていく……というのが、狙いになります。
ハンデスさえしてしまえば、御嶺が絡まなくともザハ・エルハが安着しやすくなりますし、ザハ・エルハが維持出来たターン分でリソース差を付けられるので、御嶺がGRから出てくるまでゲームが続けやすいです。
で、GRを展開しながら場を制圧し、《スローリー・チェーン》を手打ちで仕込んで耐久もバッチリ……となったら退かない御嶺を動かすべく《ダイヤモンド・ソード》を撃って、撲殺します。
GRには軸である《白皇世の意志 御嶺》、ハンデスが出来る《ソゲキ 丙-一式》、墓地メタとなる《ポクタマたま》に《トムライ 丙-三式》、単純にメタクリとして強い《全能ゼンノー》、そしてGRの順番をある程度操作出来る《ボボボ三坊主》、というのがだいたいの基本でしょうか。
ただこの辺りは、そこそこ自由に入れ替え出来るので、《予知 TE-20》とかでGRを操作する、なんていうパターンも見ました。
ちなみにこの当時のリストには《希望のジョー星》が採用されていますが、対ドラグナーを意識したメタカードとしての採用となっています。
このデッキのジョー星はそんなに悪いことはしていません。もっと悪いことしてた奴がいたので、しぶしぶです。
その悪い奴についても、またいつかご紹介しようと思います。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第62回はオレガ・オーラを使った少し変わったデッキ【ドロマーオーラ】でした。
コントロールデッキでありながらコンボを狙う、という何やら最近聞き覚えのあるようなデッキでした。
まぁコイツは性質上「なんか上手くギミックが刺さるときに使う」デッキなので、ずっと環境にいることはないんですよね。
ただその点で言えば、《DG-パルテノン〜龍の創り出される地〜》を積んだドロマーオーラはサガ環境のアドバンスでちょくちょく見掛けました。
まぁ2コス引く前に《U・S・A・BRELLA》を出されて即死していた試合も見掛けましたけど、メタカードには基本《「…開けるか?」》や《絶望と反魂と滅殺の決断》をぶち当てながら頑張っていました。お前ら、このデッキでも強いのかよ。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。