こんにちは、神結です。
デュエプレの方は新弾のリリースからそこそこ時間が経過しました。
目玉となったモルネク、ロージア、ヘルボロフ……と全部紹介したなと思ってスルーしてたんですよ。
ただ改めてカードリストを見ていたところ、これはお話したいなというカードを見付けまして。今回はそれにまつわるデッキとなります。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【青白リブリバリア】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
進化ビートダウンの新たな姿
というわけで今回の名作デッキは、少し変わったビートダウンデッキである【青白リブリバリア】になります。
リストはこんな感じ。
《聖球 リブリバリア》が登場したのは2015年3月に発売された「超戦ガイネクスト極×真」シリーズ。
ですがこのデッキが注目を浴びるようになったのは、私の記憶に違いが無ければ同年8月に開催されたGP1stですね。このデッキを使用したアヤカゼ選手が、ベスト16という結果を残します。
ベスト8を懸けた戦いでは5cを使っていたバロムさんに《龍仙ロマネスク》→《勝利宣言 鬼丸「覇」》という2種の殿堂カードを食らって敗れはしたものの、大きなサプライズデッキとなりました。
このデッキは、デッキ名にもなっている《聖球 リブリバリア》を軸とした進化ビートダウンデッキです。
【 進化クリーチャー 】
種族 ジャスティス・オーブ / 文明 光 / パワー6000 / コスト4
■進化―自分の光のクリーチャー1体の上に置く。
■W・ブレイカー
■エスケープ(このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のシールドをひとつ手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない)
ちなみに個人的にはこのルシファー版のプロモが好き。カッコいいよね、これ。自分も使ってました。
さてこの《聖球 リブリバリア》ですが、4マナ6000のWブレイカーと、スペック自体はそこまで突出したものではありません。
しかし進化元に種族を問わず、「光のクリーチャー」であったことが当時は新鮮でした。
この時同時に収録された進化クリーチャーには《ベル・ザ・エレメンタル》などもいましたが、このサイクルが以降の進化クリーチャーたちの礎となっている訳ですね。
そしてもう1つ、リブリバリア特有のエスケープ能力がこのデッキの継続戦闘力を大きく支えており、かつ環境的にも強かったことがデッキとして独立できた要因と考えております。
というのも、この時期の環境トップはまごうことなき【黒単ヘルボロフ】。GP直前までは【イメンループ】もいなかったですからね。
そしてその【黒単ヘルボロフ】の除去に強いのが、この《聖球 リブリバリア》だったという訳です。《魔狼月下城の咆哮》や《学校男》といった除去が軸でしたが、それらをエスケープで耐えきります。
伊達や酔狂でESCAPEと描かれた訳じゃないんだよな、たぶん。
また5コストでの進化速攻を意識して、初動には《白騎士の霊騎ラジューヌ》や《黙示賢者ソルハバキ》を採用。
一度盤面に出た《聖球 リブリバリア》を様々なカードでサポートしていくのが、このデッキの狙いになるわけですね。
また別ルートの進化クリーチャーとしては、《聖霊龍王 ミラクルスター》もかなり強力なカードです。
【 進化クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / 文明 光 / パワー12000 / コスト6
■進化―自分の光のクリーチャー1体の上に置く。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを2体選び、タップする。
そのクリーチャーは次の相手のターンのはじめにアンタップされない。
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
こちらはスタートデッキの切り札で、6コストとやや重くはありますが、2面フリーズのTブレイカーと、フィニッシャーとしては充分過ぎる制圧力を有しています。
小型クリーチャーを進化させ、ビートダウンをする。
それこそ古来の【ヴァルディビート】のようなデッキでした(実際、カバレージによれば制作者はヴァルディビートを長らく使っていたようです)。
充実のサポートと受けのシステム
また《聖球 リブリバリア》が絡まない展開でもゲームを出来るよう、種々のサポートカードや、受けもあります。
特に受けから妨害まで多数の役割をこなしてくれるのが《超次元サプライズ・ホール》でしょう。
【 呪文 】
文明 光 / コスト3
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
次のうちいずれかひとつを選ぶ。
コスト2以下のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
コスト4以下の光または水のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自分の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)
受けならブロッカーの《アルプスの使徒メリーアン》、妨害なら《イオの伝道師ガガ・パックン》、戦線維持には《時空の英雄アンタッチャブル》など、かなり器用な選択が出来ます。
また一見すると《終末の時計 ザ・クロック》のようなS・トリガーはエスケープと相性が悪そうですが、このデッキについて言えば《超次元ブルーホワイト・ホール》での埋め直しが出来るので、特に問題とはならないですね。
【 呪文 】
文明 光/水 / パワー- / コスト4
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
コスト5以下のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
このようにして光のサイキック・クリーチャーをバトルゾーンに出した場合、自分の手札を1枚裏向きにして、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加えてもよい。
このようにして水のサイキック・クリーチャーをバトルゾーンに出した場合、このターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはブロックされない。
そして《聖球 リブリバリア》がブロッカーに強いわけではないため、《超次元ブルーホワイト・ホール》のアンブロッカブル付与はかなりの好相性と言えます。
またこうした楯を能動的に作れるカードのお陰で、【赤単ガトリング】のようなデッキに対してもかなり強く出られるところもプラスです。
また【天門ループ】には《瞬封の使徒サグラダ・ファミリア》+《イオの伝道師ガガ・パックン》がかなり強力で、これで封殺します。
このデッキはトータルで言うとビートダウンではあるものの、速攻というよりも盤面や手札を維持しつつ、「如何に自分の勝ちになるように立ち回り続けられるか」というのが重要です。
相手の強力なカードを妨害しつつ、盤面を並べ、楯を作り、フィニッシュまで持ち込む。
強力な除去や1枚で勝ちまでが持ち込めるないカードがない分、こうした「クロックパーミッション」的な思想でデッキを動かさなくてはなりません。
メタビートとはまた違うけど、単純なビートダウンでもない。
このようなちょっと変化の効いた部分こそが、【青白リブリバリア】の最大の魅力だったと言えるでしょう。
このデッキは【イメンループ】の存在や、最終的に【赤侵略】などの台頭もあったため、環境で大きな存在感を発揮することはありませんでした。
しかしそれでも、静かながらファンには親しまれたデッキだったと思っています。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第88回は私も大好きな【青白リブリバリア】でした。
このデッキの思い出で言うと、GPで結構衝撃を受けたんですよね。
それでGP以外の大会も出ようと思って初めてCS行ったのがその年の秋だったのですが、そこで使ったのが【青白リブリバリア】でした。ですので、私のCSデビューデッキなんですよね。
ちなみにデュエプレだと同時実装された《パニッシュ・ホールド》ですが、エスケープと相性がいいので採用を考えたこともありました。
《聖球 リブリバリア》は未だに好きなカードではあるんですが、デュエプレだと《超次元ブルーホワイト・ホール》がないのがちょっとなぁ。
あのカードが結構デッキの軸を担っていた部分もあるので、あんまりに積極的に使いたいとはなってないですね。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。