こんにちは、神結です。
超CSⅣは静岡・福岡と終わり、気付けば折り返しになりました。やっぱり大型イベントはいいですね。
何より楽しいですし、実際3年ぶりとかに会う人もたくさんいましたね……。
宮城の前に殿堂発表もありましたが、ぜひぜひ参加する人はその日のイベントや観光を楽しんでいただければと思います。
さて、「歴代名作デッキ紹介」と題したこの企画。今回も過去の名デッキの振り返りをしていきたいと思います。
今回はせっかくなので直近の超CSに関連したものから。超CSⅣ福岡で復活の兆しを見せた【ジョラゴンジョーカーズ】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
デュエマの頂点、ジョラゴンジョーカーズ
というわけで今回の名作デッキはデュエマの頂点に立った【ジョラゴンジョーカーズ】になります。リストはこんな感じ。
(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / マスター・ドラゴン / 文明 ゼロ / パワー11000 / コスト7
■このクリーチャーを召喚する時、ジョーカーズを好きな数バトルゾーンから自分の手札に戻し、その数だけ、召喚コストを1少なくしてもよい。
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引き、その後、手札を1枚捨てる。
■ジョラゴン・ビッグ1:ジョーカーズを自分の手札から捨てた時、その「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力を1つ使ってもよい。
今回は長らく愛されたゼロジョラゴンの形で。
《ジョット・ガン・ジョラゴン》+《アイアン・マンハッタン》の形は双極篇第1弾の「轟快!! ジョラゴンGo Fight!!」の時点で揃ってはいましたが、本格的な活躍を見せたのは《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》の殿堂後。双極篇シーズン(2018)の夏ですね。
《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》の殿堂によって【ガンバトラージョーカーズ】はちょっとデッキとしての格を大きく落とすことになってしまい、ジョーカーズの新たな形を模索していた中で出てきたのはジョラゴンだったというわけです。
当初はシンプルに「《ジョット・ガン・ジョラゴン》を出して《ガヨウ神》でドローしながら《アイアン・マンハッタン》を投げる」というデッキでしたが……ほどなくして《ジョット・ガン・ジョラゴン》を複数体建てることによってループが出来ることがわかります。
このループが発見されたことが大きくて、ジョラゴンは「自分より遅いデッキに対しては圧倒的に強い」という大きな主張点を手に入れます。
その後はライバルの《“轟轟轟”ブランド》や《龍装艦 チェンジザ / 六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》、《卍 デ・スザーク 卍》らと凌ぎを削りながら環境トップに君臨し続け、そして全国大会2018では優勝(緑ジョーカーズという形には変化していましたが)。
GR登場後も長らく環境上位を維持し続け、結局2019年の夏に《ガヨウ神》の殿堂が発表されるまでその地位に居続けましたね。
ジョラゴンの
このデッキの動き自体は、《ジョジョジョ・ジョーカーズ》+《ヤッタレマン》、《パーリ騎士》というジョーカーズの鉄板基板を持っていて、そこに《ガヨウ神》という強力無比なドローソースが乗っかっています。
《ガヨウ神》、ジョラゴンを引きに行くドローソースであり、ジョラゴンのコスト軽減をしてくれるカードであり、その上でループパーツです。1枚でどんだけ仕事こなすんだよ……。
またこれは《ポクチンちん》にも言えて、メタカードでありながらループパーツです。
このデッキは「ループ専用カード」みたいなのが極端に少なくて、《燃えるデット・ソード》ですらとりあえずジョラゴンから投げて強いです。
そのためデッキそのものの安定感が、元々ハイレベルでした。
話を戻すと、デッキの動きの理想としては、《ヤッタレマン》等の展開から4ターン目くらいまでには《ジョット・ガン・ジョラゴン》を出す、というものです。
この時、自分より動きの遅いデッキであれば、場にジョラゴンを置いてターンを返すことが多かったです。
このジョラゴンが退かなければ、次のターンに2枚目のジョラゴンを建ててほぼ勝ちの状況を作れますし、そもそも4ターン目に出された大型クリーチャーを退かすようなカードはそこまで多くはありません。
ちなみにハンデスを撃って後続を断とうなどと考えようものなら大変なことが起こります。ジョラゴンビッグ1は自ターン限定でもなければ、相手のハンデス効果でも起動するからです。
当時のCSでは「ジョラゴン置いてターン返したら、相手のアナシャコが《ロスト・ソウル》を撃ってきてなんか凄いことが起こった」みたいな話も稀に聞きました。
というわけでこのポン置きされたジョラゴンって本当に強かったんですよね。
このジョラゴンに何も出来ないので、「相手がジョラゴンループミスってLOしてくんないかなぁ」っていいながらターンを返したシーンは山のようにあります。ちなみにループミスの期待値がそこそこあったのは内緒な。
比較的早期に場に出せるフィニッシャー、最早ビマナより安定しているドローソース、ループという安全弁……
こうした要素が積み重なって、ジョラゴンは自分より遅いデッキには無類の強さを誇っていました。
ちなみに当時のデッキの約8割はジョラゴンより遅いデッキでしたし、残りの2割についても《ポクチンちん》などである程度遅延出来たんですよね。
アグロ系には弱いと言われることもあってこれは別に嘘ではないのですが、先攻を取っていれば≪7777777≫の手撃ちなどで【赤白轟轟轟】の盤面が溶けていくなんてケースもありました。
「不利」だったとしても「無理」ではなかったですね。
少なくともジョラゴンがチェンジザに付けていた相性より、ジョラゴンが轟轟轟に付けられていた相性の方が遙かに捲れるものでした。
現代環境的に立ち位置を説明するならば、JOがもう少し弱い世界線のグルメ墓地ソース、みたいな感じでしょうね……。
ちなみに全国大会2018で優勝した【緑ジョラゴン】は、ジョラゴン同型で相手より早くジョラゴンにアクセス出来るので、圧倒的にミラーで有利です。
超天篇に入って以降は環境の速度も上がっていったため、緑ジョラゴンがどんどん一般的になっていきました。フォルムチェンジもあるのは普通にズルいよな。
復活のジョラゴンジョーカーズ
そんなジョラゴンも《ガヨウ神》殿堂で環境の一線から退き、そしてオリジナルフォーマットの導入によって《ジョット・ガン・ジョラゴン》本体も殿堂となってしまったことで、デッキそのものを見掛けることはなくなってしまいました。
ところがジョー編ラストということもあってか、最後にまたジョーカーズには強力なカードが与えられました。
中でも《ジョリー・ザ・ジョニー Final》は、派手なカードで面白いですね。
【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 ゼロ / パワー15000 / コスト10
■相手のマナゾーンにある文明1つにつき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。
■このクリーチャーは、出たターン、相手プレイヤーに攻撃できる。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンまたはマナゾーンに自分のジョーカーズが合計5枚以上あれば、バトルゾーンにある相手のカードを各文明1つずつ選ぶ。相手はそれらのカードを好きな順序で山札の下に置く。
そしてこのカードを元にした、ジョラゴン派生の最新型【ゼロジョーカーズ】は超CSⅣでTOP8に残るなど、大きく飛躍しました。
というわけで、最新型の【ゼロジョーカーズ】のリストはこんな感じ。
出てきたばかりのリストではあるので、ここからどういった結果を残していくのか、楽しみですね。
おわりに
というわけで「DM歴代名作デッキ」、第9回は私の友人が大好きな【ジョラゴンジョーカーズ】でした。
私はチェンジザ派だったのでこのデッキにはよくボコボコにされていたのですが、こう書いていると「当時もっと触っておけばよかったなぁ」となっています。自分で書いてて、「このデッキ強くないか……?」ってなってるし……。
ぜひ最新型の《ジョリー・ザ・ジョニー Final》が入ったデッキも触ってみようかと思います。
さて、今週の名作デッキは如何だったでしょうか。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。