こんにちは、神結です。
いよいよ今週末がGPです。皆さん、準備はいかがでしょうか。
カーナベルの担当さんはみんなGP出るみたいです。これには私もニッコリ。
ちなみに今回は私もアドバンスは選手として参加します。対戦することになったらよろしくお願いします。
さて、ここ最近は2ブロックのデッキやGPで活躍したデッキを紹介してきました。前回が【白ゼロサッヴァーク】だったので、今回紹介するデッキに目星が付いているという方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【印鑑パラス】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
え、初見でこれを見破れと? 「印鑑パラス」
というわけで今回の名作デッキは天才によって生み出された【印鑑パラス】になります。
GP8th2ブロック部門の優勝デッキですね。
優勝したおんそくさんのリストはこう。
デッキ制作者は、私が愛して止まないこっちゃーさん。デュエマ界屈指の天才デッキビルダーです。
さて、このデッキの主役は《印鑑D》と《革命類侵略目 パラスキング》。
【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / ハンター / スペシャルズ / 文明 火 / パワー5000+ / コスト6
■B・A・D2(このクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりにこのクリーチャーを破壊する)
■スピードアタッカー
■G・G・G:このクリーチャーが攻撃する時、自分の手札が1枚以下なら、このクリーチャーをアンタップし、カードを2枚引く。
■バトル中、このクリーチャーのパワーを+5000する。
【 進化クリーチャー 】
種族 ジュラシック・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / 侵略者 / 文明 自然 / パワー14000 / コスト8
■進化―自分のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略―コスト5以上のクリーチャー(自分のコスト5以上のクリーチャーが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■T・ブレイカー
■バトルゾーンにある自分のカードを、すべての文明のカードとして扱う。
■革命2―自分のシールドが2つ以下なら、自分のクリーチャーの召喚コストを5少なくしてもよい。
ただし、コストは0以下にならない。
印鑑→パラス侵略→起き上がる→《龍装者 バルチュリス》宣言でリーサルです。
【 クリーチャー 】
種族 ドラゴンギルド / ビートジョッキー / 文明 火 / パワー4000 / コスト5
■自分のクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーが自分の手札にあり、その攻撃がこのターン2度目のクリーチャーによる攻撃で、このターン自分の《龍装者 バルチュリス》をバトルゾーンに出していなければ、攻撃の後、このクリーチャーをバトルゾーンに出してもよい。■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
……だけではなく、《“必駆”蛮触礼亞》+《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》+《“轟轟轟”ブランド》のギミックも取り揃えており、至れり尽くせりなデッキとなっております。
【 クリーチャー 】
種族 ドラゴンギルド / ビートジョッキー / 文明 火 / パワー9000 / コスト10
■B・A・D 2(このクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりにこのクリーチャーを破壊する)
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが破壊された時、タップしていたら、このターンの後で自分のターンをもう一度行う。
■バトル中、このクリーチャーのパワーを+5000する。
【 呪文 】
文明 火 / コスト5
■B・A・D・S 2 (この呪文を、コストを2少なくして唱えてもよい。そうしたら、自分の手札を1枚捨てる)
■ビートジョッキーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選ぶ。その2体をバトルさせる。そのターンの終わりに、その出したビートジョッキーを破壊する。
(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー9000 / コスト7
■マスターG・G・G:自分の手札がこのカードだけなら、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンに火のカードがあれば、カードを1枚引く。その後、自分の手札を好きな枚数捨ててもよい。こうして捨てた手札1枚につき、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体、破壊する。
なんか入ってるカード全部カッコ良くね?
それ以外にも《幻緑の双月》→《ゴリガン砕車 ゴルドーザ》→《“轟轟轟”ブランド》みたいな殺意溢れる展開プランを用意していたり、《奇石 ミクセル》のようなメタクリーチャーに対しても《KAMASE-BURN!》やそれこそ《ゴリガン砕車 ゴルドーザ》が強力。
【 ツインパクトカード 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー4000 / コスト4
■スピードアタッカー
■このクリーチャーは、各ターンはじめて攻撃する時、アンタップする。
■ラスト・バースト(このクリーチャーが破壊された時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい)
────────────呪文────────────
カード名:ダイナマウス・スクラッパー
文明:火
コスト:5マナ
■相手のクリーチャーを、パワーの合計が6000以下になるように好きな数選び、破壊する。
ちなみにこれだけのアタッカーを抱えていながら受けも強力で、《ゴルチョップ・トラップ》という全体除去トリガーや《マン・オブ・すて~る》、《罠の超人》という確定除去トリガーを搭載。
当時おんそくさんに話を聞いたときは「まぁ最低でも1枚は踏んでくれるかな」というような回答をしてくれたのですが、実際そうした目処が立つデッキになりました。
そしてこの時、プレイヤー側に求められたのは「なんか色々入っているデッキ」に「GP本番に初見でこれに対応すること」になります。
えっ、緑緑とマナチャージされた相手から《“必駆”蛮触礼亞》+《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》の警戒を?
えっ、緑置かれたからブースト基盤のデッキだと思って《奇石 ミクセル》を埋めて《音奏 プーンギ》出したら《ゴリガン砕車 ゴルドーザ》と《“轟轟轟”ブランド》で壊滅?
……わかるかっ! ……そんなことっ!
多彩なリーサルパターンを体感せよ!
このデッキは、多彩なリーサルパターンを持っています。
例えば、一番有名なのは【赤青覇道】などでも使われた後攻3ターン目の《“必駆”蛮触礼亞》+《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》から、追加ターンに《ゴリガン砕車 ゴルドーザ》+《“轟轟轟”ブランド》で押し切る、というプランでしょうか。
しかしこのデッキは、それだけでは済みません。
そもそものデッキ名が印鑑パラスであるように、この2枚による押し切りが非常に強力です。
前述のパターンであれば、3ターン目に追加ターンを取ったのちにこの2枚を見せ付けてもリーサルです。
また《幻緑の双月》が手札を消費してくれるブーストということで非常に噛み合いがよく、先攻で双月→印鑑パラスによるリーサルも可能。
ちなみに印鑑自体が後続を引っ張ってくるカードなため、仮にトリガーを踏まされても相手の楯が0のところに仕上げの《“轟轟轟”ブランド》がやってくる、なんていうパターンもあります。
とにかく、このデッキの凄いところは「いつ倒されるか」、つまりリーサルターンが非常に見えにくいこと。
こうしたデッキに対しては先に殴って倒すことも1つの対策ですが、そこにはまた豊富なトリガーを突破しなくてはなりません。
現に……これは私がカバレージを担当したためによく覚えているのですが、準々決勝では【赤白轟轟轟】に対してトリガーの《KAMASE-BURN!》からメタクリを除去し、返しに《“必駆”蛮触礼亞》+《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》で走って圧殺しています。
またトリガーした《罠の超人》から《革命類侵略目 パラスキング》への侵略というパターンもあり、まず初見でこれに対応出来た人はいなかったでしょう。自分もビビりました。ビビった後に笑いました。ズルいだろ、こんなの。
勿論理屈として環境で勝てたりトップTierのデッキに有利を付けられたりするのは当然必要なんですが、その上でこういう細部のシナジーがあると、デッキとしての完成度の高さを感じられるんですよね。
神は細部に宿るとは、よく言ったもの。
やっぱりさ、いわゆる「おしゃれテク」みたいなのがいっぱい詰まっている方が夢があるし、面白いじゃないですか。
あとそもそも、デッキって40枚の中に収めるのはやっぱり難しいし、逆に限定戦とかだと欲しいカードが足りなかったりするんですけど、こうして余すところなくカードを組み合わせられるのは綺麗だよな……。
こういうの、憧れるんですよね。
私が最初に制作者について「私が愛して止まないこっちゃーさん」って書いたんですけど、その理由を一端でも理解してくれると嬉しいですね。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第95回は私の大好きな【印鑑パラス】でした。
うん、凄いよな。これ。やっぱりこっちゃーさんなんだよな。
そしてそれを受けたおんそくさんも、勝つんだよなちゃんと。
まぁこの決勝戦はあまりにも有名なシーンがあったりしますが、それはそれとして初見の衝撃と感動はひとしおでしたね。
今回のGPでもまた、未知のデッキの活躍に期待したいところです。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。