はじめに
はじめまして。あるいは、お久しぶりです。北白河と申します。 生きています。
2ブロック環境を完全に破壊し、なんなら《 闇王ゼーロ 》や《 切札勝太&カツキング ―熱血の物語― 》などなどのせいでアドバンスと価格相場まで破壊した「魂の章 名場面BEST」から一か月が経ちまして。
いやあ早くも来ましたね、「禁時王の凶来」!
…いやマジで早いな!月刊ペースじゃねえか!
色んな意味で過去のデュエマを過去のものにした(?)王来篇の第二弾というだけあり、今回も強力カードが大豊作!無事に環境を核の炎に包んでくれそうな気配です。
そんな「禁時王の凶来」の中から北白河が独断と偏見で選んだ注目カードを、デッキの試作案等を交えつつ紹介させていただきます!
目次
《 アルカディアス・モモキング 》
【 スター進化クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ・ドラゴン / エンジェル・コマンド / レクスターズ / 文明 光/火 / パワー12500 / コスト6
■スター進化:レクスターズ、光のクリーチャー、または火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■T・ブレイカー
■自分の他のレクスターズすべてのパワーを+2000する。
■相手は光以外の呪文を唱えられない。
■各ターン、はじめて出る相手のクリーチャーは、タップして出る。
前回に引き続き、今回のキングマスターも粒揃いなので全員紹介!「なんとしても全員環境で使わせるぞ!」という公式の意志を感じます。
キンマストップバッターは、《 アルカディアス・モモキング 》!王来篇の主役キングマスターこと《 王来英雄 モモキングRX 》が、今度はあの《 聖霊王アルカディアス 》の力を受け継いで帰ってきた姿ですね!そのアルカディアスだいぶ口調違うけど大丈夫か?
ド派手な効果で「出たら勝つ!」と書いてた前の姿と違い、こちらは元ネタ通りとっても堅実なロック効果。
とはいえ呪文ロックとタップインという実用的効果が抱き合わせになっているため見た目以上に決定力が高そうです。
よほど特殊な使い方をしない限り、能力といい進化元の広さといい《 聖霊王アルカディアス 》系列のほぼ上位互換となるスペックを持ちます。
色が合い、スター進化を順当に扱えるデッキならばフィニッシャーとして大活躍してくれることでしょう。
総じて「デュエマをちゃんとやるフィニッシャー」という方面で見れば本当にスキのないカードと言えるでしょう。主人公カードにこういうスペックを与えてくる調整、個人的には大好物ですね。相手に出されたら吐きそうですが。
そんなわけでモモキングファンもアルカディアスや白凰のファンも、ぜひ集めておきたい一枚ですね!……どっちかというと能力的には《 聖霊王アルカフェウス 》なのは内緒です。
ボルシャックだと思ったら能力がボルシャックライシスだった《 ボルシャック・モモキングNEX 》といい、実はモモキングは毎回よく似た名前の別の人から力を借りてるのでは?
《 我我我ガイアール・ブランド 》
【 スター進化クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / レッド・コマンド・ドラゴン / レクスターズ / 文明 火 / パワー9000 / コスト8
■このクリーチャーを、コストを3少なくし、さらに、このターン、自分の他の火のクリーチャーを召喚していれば、追加で3少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンこのクリーチャーは可能なら攻撃し、その攻撃の後でこのクリーチャーを破壊する。
■スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■W・ブレイカー
■このカードが離れた時、自分のクリーチャーをすべてアンタップし、このターンそれらに「スピードアタッカー」を与える。
続いて登場するのが、《 我我我ガイアール・ブランド 》!
前回《 魔帝連結 ガイゼキアール 》として登場した《ガイアール・カイザー》が復活し、あの《 "罰怒"ブランド 》に力を貸した姿です!
……加減しろ莫迦!
はい。誰がどう見てもヤバい速攻デッキの星が現れました。端的に言うと、2マナで見かけの打点が最低でも二倍になります。さんすうエアプか?
1マナ獣→2マナ獣→1マナ獣+ブランドというシンプル極まりないムーブでもう3キルが決まるのはさすがに破格で、並べて殴るタイプの古き良き【速攻】系統のデッキの復権も近そうです。
彼の活躍を見越して、防御トリガーやコストに反応するタイプのメタクリの価値はさらに高まることでしょう。
でもこいつスパーク系のフルタップ効かないんですよね…。
《 終末の時計 クロック 》でターンを飛ばしても自壊を乗り越えて大型が残るわけですし。
《 ヘブンズ・ゲート 》なんかでデカいの出して守るか、《 九番目の旧王 》なんかでスター進化を貫通して処理するとかがいいのかな。
強さ以外に目を向けて考えると、SA付与と仲間が出ると自壊と引き換えに軽くなるのは《 "罰怒"ブランド》、全体アンタップは《 "魔神轟怒"ブランド 》、そして名前とあまりにも強烈な性能は《 "轟轟轟"ブランド 》…と、よく見ると過去のブランドの能力の総決算と言うべき構成となっています。
この手のリスペクトある本歌取りは美しいですね。
デュエマやったことのない人が作ったカードにしか見えない《 "轟轟轟"ブランド 》と違い、今回はスター進化の挙動を活かした「わかってる人間」の犯行っぽいのも得点が高いです。
…ところで《 ガイアール・カイザー 》要素、どこにあるんでしょうか?ドラゴン要素が消えるのは喜ばしい事なので、どんどん消えてほしいものですね。
《 禁時混成王 ドキンダンテⅩⅩⅡ 》
【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / エンジェル・コマンド・ドラゴン / 禁断 / 文明 光/水/火 / パワー99999 / コスト9
■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、相手のクリーチャーの能力をすべて無視する。
■相手のターン中、相手がコスト9以下のクリーチャーを召喚した時またはコスト9以下の呪文を唱えた時、自分はカードを1枚引いてもよい。その後、コスト9以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
キンマスのトリを飾るのは、《 禁時混成王 ドキンダンテⅩⅩⅡ 》!革命期に敵同士として戦った《 伝説の禁断 ドキンダムX 》《 時の法皇 ミラダンテⅫ 》が混成した、ディスペクターの「王」の一角ですね!
…いやその、よくオッケー出ましたねこのイラスト。初見のカードイラストで「うわっ」て声出したの初めてです。
お察しの通りきたしーは状態変化系とか尊厳凌辱概念がとっても苦手です。
とはいえそのスペックは本物。ゲームを一瞬で変えうる9マナ呪文をカウンターでぶっ放せると来れば、呪文メタ生物でも出されない限りもはや勝ったも同然です。
《 ルシファー 》や《 ドルマゲドン・ビッグバン 》が受け札になるんやぞ!
おまけみたいについてる能力消失効果も、「何か出さなきゃ逆転不能だけど、出すと呪文を踏み倒される」という理不尽な二択を押し付けることができるので噛み合いがいいですね。
ドルファディロムといい「王」はこんなんばっかりかよ!
というわけで、ここはせっかくなので日頃なかなか使えないヘビー級の呪文を連射して遊んでみましょうか。
※裏向きのカードは《 禁時混成王 ドキンダンテXXII 》《 沸天混成 ジョバンセン・ガロウズ 》4
せっかくなので別の新カード《 沸天混成 ジョバンセン・ガロウズ 》も交えて、相手の行動のたびに《 神々の逆流 》《 ドルマゲドン・ビッグバン 》によるちゃぶ台返しを連射してみるデッキを作ってみました。
楽しい時間は続いたほうがいいので、《 神の試練 》で有限追加ターンギミックも採用。
ジョバンセンを使うならこんなことやってる間に《 オールデリート 》で勝てるのは内緒です。
もっと言うならこの基盤を使って【5cコントロール】でいいという説もありますね。
《 砕慄接続 グレイトフル・ベン 》
【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / キング・コマンド・ドラゴン / ガイア・コマンド / 文明 光/闇/自然 / パワー13000 / コスト8
■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
ブロッカー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の墓地のカードをすべて、タップしてマナゾーンに置いてもよい。
■各ターンに一度、クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから召喚してもよい。それがディスタスならコストを支払わずに召喚する。
SR三色ディスペクターサイクルからは、下馬評トップクラスの《 砕慄接続 グレイトフル・ベン 》をピックアップ!
何と言っても目を引くのが、cipでの墓地からの全ブースト&マナ召喚能力!おまけにディスタスならタダで出せるという至れり尽くせりぶり!
自身を出すために破壊したササゲール持ちのディスアドを一瞬で帳消しにしてくれるばかりか、踏み倒しまで許してくれるのはどう考えてもさすがに破格です。
今弾ではササゲールと破壊時能力を併せ持ったディスタスが多数登場しており、一種のデザイナーズコンボと言えるでしょう。
今後ササゲール3以上を持つカードやヘビー級優良ディスタスが出てくれば、その実力はさらに跳ね上がること請け合いですね。
忘れられがちですが基礎スペックも「ブロッカー持ち」「コマンド・ドラゴン」など多数のサポートを受けれるようにできているのも高評価です。
これに限らず今まで何をしたいのかわからなかった「接続」ディスペクターたちは今弾で「ディスタスと連携する」という個性を獲得。他の陣営もどんどん個性が尖ってきた印象です。
この調子でディスペクターもいろんな戦略が組めるようになるといいですね。
《 テラ・スザーク<ナーガ.Star> 》
【 スター進化クリーチャー 】
種族 ドルスザク / ナーガ / レクスターズ / 文明 水/闇 / パワー9000 / コスト5
■スター進化:レクスターズ、水のクリーチャー、または闇のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーはブロックされない。
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引き、その後、自分の手札を2枚捨てる。
■このクリーチャーが攻撃する時、コスト3以下のクリーチャーを3体まで、自分の墓地から出す。
SRスター進化枠からは、こちら《 テラ・スザーク<ナーガ.Star> 》をチョイス!過去のマスター格がさらなる力を得たこのサイクルで生まれ変わったのは…
誰だお前!?
えーと。おそらく《 デ・スザーク 》の血を引くドルスザクである《 テ・ラ・スザーク 》が、《 蛇魂王ナーガ 》の力を受け継いだ姿ですね。執筆時点では彼の正体についてはまだよくわかってないので、ここはスルーしときましょう。
基礎スペックはあちらから据え置きですが、新たに得た能力がこれまた強力。便利な手札入れ替えと攻撃時の《 復活のトリプル・リバイヴ 》は非常に噛み合っており、コンボからワンショットまで決め放題です。
具体的には《 オッケーbros. 》などのアンタップ効果持ちと《 堕魔 ドゥポイズ 》で、最大蘇生数の三体を待たずしてあっさり無限攻撃成立。【起源神】で死ぬほどやった動きだ…
やろうと思えばここに《 単騎連射 マグナム 》でトリガーケアを行ったり、 《暴打の番狸》 《 ガチャンコ ブラックミニ 》でウルトラ・セイバーをつけたりできますね。
なんか当然のように進化もセーフなので、同じセットで登場する《 ウェイボール<バイロン.Star>》や《 ビシャモンス<ハンニバル.Star> 》だってオッケー!やろうと思えば究極進化の《 ヘビー級ヘビー 》だって出せて…って、これはさすがにやらない方が強そうです。
とはいえ、せっかく楽しいカードなんだから即座にゲームを終わらせるよりも何かもっと別のことをしてみたい所です(こんな発想してるから勝てない)。小型を蘇生しまくって嬉しいデッキと言えば、もうアレしかありませんね。
※裏向きのカードは《 テラ・スザーク<ナーガ.Star> 》3
というわけで【バグ丸くんコントロール】です。
さすがにここまで蘇生しまくれるなら、水文明にも手を出したくなるというものです。さっさと並べてアドを稼ぎまくり、敵の全てを奪ってから悠然と勝利をかっさらってやりましょう。
…ところで、攻撃するたびに軽量クリーチャーを複数吊って無限攻撃に突入できるクリーチャーといえば外せないやつがいましたよね。今からでも《 <起源神.Star> 》を名乗っていいんですよ?
《 Disアイ・チョイス 》
【 クリーチャー 】
種族 サイバー・コマンド / ディスタス / 文明 水/闇/自然 / パワー3000 / コスト6
■ブロッカー
■スレイヤー
■このクリーチャーが出た時、「S・トリガー」を持つカードを1枚、自分のマナゾーンからコストを支払わずに使ってもよい。
VR三色カード枠からは、こちら《 Disアイ・チョイス 》をピックアップ!cipでマナからトリガーを踏み倒す、今回の一番ヤバいやつ枠です。俺は初動で4枚揃えるからな。
何がアレって、今回出てきた面々と相性が良すぎるんですよ!
これ素出し→《 ルシファー 》→《 砕慄接続 グレイトフル・ベン 》でブースト→マナから二体目のこれ→さっきマナに行った《 ルシファー 》→《 禁時混成王 ドキンダンテXXII 》やら《 聖魔連結王 ドルファディロム 》…なんていうムーブが、6マナ!
そこまでやらなくても、序盤にマナに埋めた《 S・S・S 》や《 襲来、鬼札王国! 》なんかが突然出てくると考えただけで相当やってます。また【5c】強化かよ!
ちゃっかり多色コマンドなのに加えて、スレイヤーブロッカーで最低限の単体性能も確保。
6マナなので各種踏み倒しに対応…と、あらゆる面で恵まれたスペックは驚くばかりです。
現実にいたら俺が真っ先に嫌いになるタイプですね。
総じて、多色デッキならまず確実に採用が検討できる一枚と言えるでしょう。
ここまで言って使われなかったら恥ずかしいので、皆さんぜひ使ってあげてください。きたしーが初動で抑えた後でね。
…ところで、元ネタの《 サイバー・I・チョイス 》とはギリッギリのタイミングでお別れになっちゃいましたね。
一枚しか積めなくなりますが、せっかくなので共演させてあげると予後がいいです。
《 煌星龍 サッヴァーク 》
【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / メカサンダー / レクスターズ / パワー4500 / コスト3
■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■ブロッカー
■このクリーチャーを「G・ストライク」能力で相手に見せた時、相手のクリーチャーを1体選び、タップする。
■シンカパワー:このクリーチャーが進化する時、相手のクリーチャーを2体まで選び、タップする。
VRのシンカパワーサイクル枠からは、こちら《 煌星龍 サッヴァーク 》をチョイス!
カードパワー的には《 テ・ラ・スザーク 》かと思ったんですが、あっちは知らん人だしもう紹介したし…
あのサッヴァークが、コンパクトになって帰ってきた!…まあシンカパワーという能力の都合上、そうならざるを得ないのですが。
G・ストライクにより2面止める受け札になりながらこのボディを確保できるのはさすがに破格ですね。
シンカパワーによるタップも嬉しく、よく発生する「進化生物で攻撃時能力は使いたいけど盾を殴りたくない!」というジレンマを一枚で解消してくれます。
総じて優等生的なスペックは、さすがは元マスターと言ったところです。
ストーリー通りに《 サッヴァーク<マン.Star> 》になってもいいですが、おそらくもともと仕込まれていたデザイナーズコンボは《 ギラミリオン<クーカイ.Star> 》のほう。
条件付き不敗&アンタップ能力で2面除去してね、ということでしょう。
こっそり3マナドラゴンでもあるので、各種サポートも交えて受け札兼進化やチェンジのタネにしたりしてもよさそうですね。
このへんの旧マスターサイクルを見ると、カードの基礎パワーって高まったんだなあとしみじみしちゃいますね。
…そういえば、今回SRに光単色がいないんですね。新サッヴァークか光ジョーカーズが来るんだとばかり思ってたんですが…進化前と進化後が同じレアリティなのは珍しいですね。
《 禁時王秘伝エンドオブランド 》
【 呪文 】
文明 光/水/火 / コスト5
■アタック・チャンス:光と水と火を持つディスペクター(自分の光と水と火のすべてを持つディスペクターが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
■相手のコスト8以下のクリーチャーを1体破壊する。
■カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
■次の自分のターンのはじめまで、相手はコスト5以下の呪文を唱えられない。
今回「王」に与えられた、三色ディスペクターの専用呪文です。
要するに前述の《 禁時混成王 ドキンダンテXXII 》の必殺技ですね。まーたザーディクリカのおもちゃか!
除去・手札入れ替え・呪文ロックといういつ使っても困らない効果を持つのは大きな魅力。
この手の呪文の常だった「アタック・チャンスできないと効果が微妙」という弱点を払拭し、抱き合わせならではの高いコスパを確保しているのは革命的ですね。
同じく《 聖魔連結王 ドルファディロム 》の必殺技こと《 聖魔王秘伝ロストパラダイスワルツ 》も登場し、今まで五色運用一辺倒だったディスペクターにも「これからは派閥ごとに組めるよ」という公式のアピールが伺えますね。
どちらかというとこのカードの価値は、「まだ見ぬ三つの王にもこれクラスのアタック・チャンス呪文がある」と示唆されたことにあると思っています。
いずれ5つ全て揃った暁には、ぜひ《 虹速 ザ・ヴェルデ 》を《 ビックリ・イリュージョン 》でディスペクターにして全部同時にぶっ放したいところですね。また殿堂解除が遠のく…
《 T・T・T 》
【 呪文 】
コスト3
■次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手のクリーチャーを3体まで選んでタップする。
▶カードを3枚引く。
▶このターン、次に召喚する自分のクリーチャーのコストを最大3少なくする。ただし。コストは0以下にはならない。そのクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。(「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは召喚酔いしない)
ここからは優良レア枠!第一弾の《 S・S・S 》に続き、《 T・T・T 》が登場してしまいました!これは次は《 U・U・U 》ですね。
《ガード・グリップ》 、《 ソル・チューブ 》、《キリモミ・ヤマアラシ》という1マナ呪文が三倍になり、三つセットになったデザインですね。イラストもよく見ればそれらの呪文の面影を残しています。
多色とはいえ3マナ3ドローはさすがに強力で、これに(ささやかとはいえ)タップキルやSA付与という選択肢がついているのは現代デュエマにおいてもオーバースペック気味。
言わずもがな各種呪文踏み倒しと相性抜群で、全世界の《 ミラクル1 ドレミ24 》が歓喜したといいます。
「何でもできるカード」であると同時に、「こういう時にこれを使う」というデッキ構築時点での配慮がないとただの3ドローで終わりがちになるのは気を付けたいところですね。
この手の「カードのために構築を考える」ための参考としては、コロコロ公式のまつがん師父の記事が参考になりますのでぜひどうぞ。
ところで、この「過去のカードの抱き合わせで高いコスパを得る」というデザインは、「過去のカードに現代カードパワーで再訪する」王来篇と噛み合っていて良いですね。
一枚の収録枠に複数の過去カードのネタを仕込めるのも枠の節約としていいところです。
ここはぜひ同じカラー・コストの第二弾として「マナを3枚回収して手札を3枚マナに置く」「両者のマナを3枚破壊」「相手にシールド3枚選ばせてその中の呪文踏み倒し」とかやってほしいところです。
自然文明を足して「次の生物のコスト9軽減」とかでもいいですよ。全部1マナだから平気平気。
《 Disノメノン 》
【 クリーチャー 】
文明 水/火/自然 / パワー5000 / コスト3
■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■マッハファイター(このクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず、攻撃されない)
■このクリーチャーがバトルに勝った時、自分の山札の上から1枚目を見て、手札に加えるかマナゾーンに置く。
引き続き優良レアとして紹介したいのが、《 Disノメノン 》!ここのところ何かと優遇されている水火自然というカラーリングに現れた《 天災 デドダム 》枠の一枚です。
ここまでプッシュされると、開発部に電融のディスペクターがいるんじゃないかと疑ってしまいますね。
そのスペックはまさに抱き合わせの暴力と言ったところで、「ブーストorドロー付きのMF除去(パワー5000)」「ジャストダイバーで出たターンにまず除去されないSA打点」を選べるどころか兼ね備えているのはさすがに頭がおかしいです。超天篇ならVRだった。
極論「2ターン目にメタクリを出すのはプレミ」というわけのわからない状況すら発生するのはもはや過去のデュエマへの挑戦と言ったところですね。
何でもいいので白青黒にもこれくらいのやつをくれ。
総じて「環境に存在するだけで構築・プレイングに影響を与える一枚」と呼べるでしょう。
素のパワーが高い《 リツイーギョ #桜 #満開 》や攻撃抑制でマッハファイターが止まる《 その子供、可憐につき 》のように、これに上から殴られないメタクリーチャーの価値は上がりそうですね。
《 腐頼 ルマウス-2 》をはじめとするササゲール2サイクル
【 クリーチャー 】
種族 ゴースト / ビーストフォーク / ディスタス / 文明 闇/自然 / パワー3000 / コスト3
■スレイヤー(このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する)
■このクリーチャーが破壊された時、自分の山札の上から2枚を表向きにする。そのうちの1枚をマナゾーンに置く。もう1枚がクリーチャーなら手札に加え、それ以外なら墓地に置く。
■ササゲール2(ディスペクターを召喚する時、コストを2少なくしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。そのディスペクターのコストは0以下にはならない。)
アンコモンのサイクルとしてご紹介したいのが、破壊時効果を持つ多色ササゲールサイクル!
第一弾では顔見せ程度だったササゲール持ちディスタスが、ついに本気を出してきました!彼らや単色3マナササゲール2の面々はさすがに使う価値ありですね。最初からそうしとけ!
今回は前述の《 砕慄接続 グレイトフル・ベン 》や《 ディスタス・ゲート 》など強力なディスタスサポートが(特に「接続」派閥に顕著)複数登場しており、「彼らをただのディスペクターの引き立て役として使い捨てる気はない」という公式からのメッセージを感じます。
おそらくこの傾向は今後も続き、彼らの親玉となる零獄接続王の登場で最高潮になるものと思われます。
「集めときゃよかった!」となる前に揃えておいて損はなさそうです。
なあ見てるかアンノイズ!サポーターだからサポートがいらないわけじゃないんだぞ!付いてることにゲーム的な意味が一切存在しないサバキストとゼロリストは正座しとけ!
《 赤い稲妻 テスタ・ロッサ 》
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 火 / パワー2000+ / コスト2
■バトル中、このクリーチャーのパワーを+2000する。
■相手のターン中に、相手のクリーチャーが召喚以外の方法で出る時、相手はかわりにそのクリーチャーを墓地に置く。
毎回出てきてるメタクリ枠からは、なんといっても《 赤い稲妻 テスタ・ロッサ 》は外せませんね!史上稀に見る不遇主人公たるテスタ・ロッサがついに復活した姿ですね。
特筆すべきはそのコスパ!色がついたとはいえ《 洗脳センノー 》に近い効果範囲で2マナとは驚かされるばかりです。
しかもバトル中はあちらと同パワーということで、場持ちの良さはほぼ据え置き!これでコモンなんだから恐れ入ります。
また、《 灼熱連鎖 テスタ・ロッサ 》の灼熱ドロン・ゴーの最軽量のタネになるのも嬉しいところです。
どうやら英雄戦略パーフェクト20にてこの戦略がプッシュされるみたいですし、そのプレビューの意味合いも兼ねているのかもしれませんね。勝太はこのデッキ使ったことないだろ!
どっちかというとクロニクルデッキや英雄戦略20への導線というか、「映画の宣伝のために今までの流れを無視して別作品のヒーローが出てくるニチアサの販促回」みたいなものも感じなくはないんですが…はい。
きたしーピックアップ部門
えーと。もう言わなくてもわかってると思うんですが。今回は一枚のカードを徹底的にやります。
《 熱核連結 ガイアトム・シックス 》
【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / ガイアール・コマンド・ドラゴン / ゴッド / 文明 光/闇/火 / パワー9500 / コスト7
■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、またはこのクリーチャーの「EXライフ」シールドが自分のシールドゾーンを離れた時、相手のパワー9000以下のクリーチャーを1体破壊する。
■相手がこのクリーチャーを選んだ時、相手は自身の手札をすべて捨てる。
あの起源神が、ディスペクトされて10年ぶりに帰ってきた!なんかトカゲがくっついてますが、これは誤差です。
10年以上の時を経て、これが初めての公式からの起源神への言及です。こんなに待たされるとは思いませんでしたね。
スペックに目を向けると、優秀な種族・文明・コストと使いやすい基本性能を併せ持った、元ネタとは違って非常に堅実なスペックを持つ一枚と言えるでしょう。
SAでガンガン攻めながらEXライフとそれに伴う合計二回の9000火力、選ばれたときのオールハンデスなどでとにかく耐えて場に居座り続ける…というのが主な仕事になりそうです。
これを踏まえたうえで、このカードを活かしたクソデッキをたくさん作っていきましょう。
・天命龍装 ガイアトム・シックス
EXライフ共通の利点に「一時的踏み倒しを耐える」というメリットがありますが、そんな中でも有用な除去性能とSAを持つこのカードは特に好相性ですね。
7マナでこのカラーリングということは相当多数の踏み倒しに対応しており、これを活かさない手はありません。
というわけで作ってみたのがこちら。
※裏向きのカードは《 熱核連結 ガイアトム・シックス 》
大量に搭載した《 ナウ・オア・ネバー 》《「祝え!この物語の終幕を!」》等の一時的踏み倒し呪文からガイアトム等の7マナ生物をひたすらカッ飛ばし、盤面制圧を狙いながらガンガン殴るタイプのデッキです。
タップインが多くなっちゃったので、4ターン目の《「祝え!」》始動のために初動ムーブを3ターン目に行えばOKな山札操作に一本化。極論アンタップインは4ターン目に始動するための1枚でOKです。
この手の副次作用として、「踏み倒し呪文」と「踏み倒し先」の足りない方を引いてこれるようになったのは嬉しい誤算ですね。
・真・龍覇 ガイアトム・シックス
SAに加えて有用なcip持ちの多色ドラゴンということで、EXライフという制限がなければぜひぜひ革命チェンジなんかを狙ってみたいものです。
なんとかしてこのEXライフという軛を解き放ち、チェンジを決めてみたいところですね。
そんな思いで組んでみたのがこちら。
※裏向きカードは《熱核連結 ガイアトム・シックス》《聖魔王秘伝ロストパラダイスワルツ》各4
【白青赤ロージアダンテ】をベースに、同じ新カードを活かした秘策を導入。
革命チェンジと同じタイミングでアタック・チャンス《 聖魔王秘伝ロストパラダイスワルツ 》を宣言し、自分のEXライフシールドを叩き割ったうえでチェンジを処理すれば、無事に《 真・龍覇 ヘブンズロージア 》の代わりが務まりますね。
トリガー暴発&2面除去もできて一石二鳥なうえ、チェンジ先を《 時の秘術師 ミラクルスター 》にすればこの動きで使った呪文の全回収もできるのもいいですね。《 時の法皇 ミラダンテXII 》ならゲームがだいたい終わっちゃうのは言わずもがなです。
何がいいって、これオリジナルで組めるんですよね。トリガー暴発を絡めたワンショットムーブもあるので、見た目のアホらしさよりはやってくれそうな気配がありますね。受けはちょっと弱いですが。
ちなみにアドバンスでは《 最終龍覇 グレンモルト 》を使わない理由が一切ありません。後釜に任せて殿堂に行ってもいいのよ。
・起源神核ガイアトム・シックス
じゃ、いつものやついきましょうか。
※裏向きのカードは《 熱核連結 ガイアトム・シックス 》
こんなトカゲが【起源神】の救済なわけがありません。
僕らにできるのは、蘇生のために優先的に《 熱核連結 ガイアトム・シックス 》を墓地に落とすことだけです。祈るように組んで、願うように回しましょう。
おわりに
というわけで、「禁時王の凶来」注目カードでした。
最初は《 熱核連結 ガイアトム・シックス 》のデッキが6つあった(シックスだけに)んですが、ダメ出しを喰らって泣く泣く削りました。【神王ループ】の機構から出すやつはお気に入りだったんですが…
ともあれ、前回に引き続き強力カードから面白カードまでがっつり取り揃えた期待大のパックとなっております!
ちょっとでも興味の湧いたカードがありましたら、ぜひぜひ実際のカードを手に取ってみてくださいませ!できれば弊社で!
それでは、次の記事で。北白河でした。