はじめのはじめに
うおおおおお!!!
うおおおおおおおおおおお!!!!!
※裏向きのカードは《 ゴッド・ゲート 》4
うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!
はじめに
はじめまして。あるいは、お久しぶりです。北白河と申します。
禁断同士のガチバトルと思いきや、その禁断をどかして下から不死鳥を出すのが一番強いというよくわからないデッキが登場して話題となった「禁断竜VS禁断龍」から一か月ほどが経ちまして。
いやあついに来ましたね、「デュエキングMAX」!
今回のテーマは、「殿堂入りカードのリメイク」と「多彩な戦術の復活」!長い時を経て蘇ったカードたちが多数登場する、お祭り騒ぎのようなパックです!起源神本人は復活しなかったけどな!
そんな「デュエキングMAX」の中から北白河が独断と偏見で選んだ注目カードをデッキ構築案なども交えながら紹介させていただきます!
目次
《邪眼王B・ロマノフ》
【 進化クリーチャー 】
種族 ダークロード/ドラゴン・ゾンビ/ナイト / 文明 闇/ パワー8000 / コスト5
■超無限墓地進化:闇のクリーチャーを1体以上自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつ出す。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、このクリーチャーにカードが4枚以上含まれていたら、相手のクリーチャーを1体破壊する。
■メテオバーン:このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを好きな数、墓地に置いてもよい。こうして墓地に置いたカード1枚につき、相手の手札から1枚見ないで選ぶ。相手はそれを見せて、山札の下に置く。
さっそく出ました、《 大邪眼B・ロマノフ 》のリメイクカード!ルビのない活字にするとめっちゃ見分けづらいですねこいつら。
《 魔光蟲ヴィルジニア卿 》で釣ってハンデス…というかつての殿堂ムーブを意識してか、なんと5マナまで軽くなってくれました。これで気兼ねなく手札からでも出していけますね。
おまけに超無限墓地進化で相手の手札枚数に合わせて枚数を調節しながらハンデスを叩き込めるようになり、とどめに確定除去までついてきたんだから驚きです。デュエマというゲームの12年のインフレを感じますね。
元ネタからしてそうでしたが、こっそりドラゴンなのもポイント。メテオバーンを処理してから革命チェンジに使ってやれば、次のターンにまた同じハンデスを叩き込めてとってもお得です。
闇にはファイナル革命がないので、《 D2M2 ドグライーター 》か《 完璧問題 オーパーツ 》で我慢しましょう。というかそろそろこいつらにもファイナル革命くれてやれよ!
なんなら《 燃える侵略 レッドギラゴン 》に侵略しながら自爆特攻することでドラゴン大量展開だって狙えます。
侵略→攻撃時のメテオバーン処理と動けばいらない進化元(今下敷きになった《 邪眼王B・ロマノフ 》含む)をハンデスに変換できるのも無駄がありませんね。
総じて、闇の絡む墓地利用デッキならスムーズに採用可能な優秀なクリーチャーと言えるでしょう。
雑に使っても5マナで全ハンデス、と考えれば思わぬ既存のデッキにも入ってきそうですね。備えよう。
《無双の超越者ファイナル・ストームXX NEX》
【進化クリーチャー】
【文明】火
【種族】アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター
【コスト】20
【パワー】23000
■このクリーチャーの召喚コストを、マナゾーンにある自分のドラゴン1体につき2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■超無限進化:ドラゴン1体以上の上に置く。
Q・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時または自分のターンのはじめに、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それがドラゴンなら、このクリーチャーの下に重ねる。
■メテオバーン:このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを好きな数、墓地に置く。それらのコストが合計20以上なら、このターンの後に自分のターンを追加する。
クッソ長い名前を持つこちらは、《 奇跡の覚醒者ファイナル・ストーム XX NEX 》と、《 鬼無双 カイザー「勝」 》の合体クリーチャー!
どちらも後の姿が強すぎて本人が顧みられなかったやつ繋がりですね。
本人はろくでもないけど上に誰か乗ると追加ターンに目覚めるという「勝」の性質を活かしてか、こちらも追加ターン持ち。
奇跡の覚醒者の時点で追加ターン持ってたのは内緒です。
ざっくり言うと超無限進化で現れ、進化元のコストを参照したメテオバーンで追加ターンをもぎ取るという構成のこのカード。
非常に高いコストを持ちますが、自身の軽減効果も相まってドラゴンデッキならおおむね7マナ溜まったあたりで繰り出せそうです。
普通に使ってもそこそこ強いのですが、おそらく開発の想定した使い方は【刃鬼】にて《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》から出してcipの出涸らしになった高コストハンター軍団(「刃鬼」含む)を打点と追加ターンに変換すること。
極論、《 不敗のダイハード・リュウセイ 》の焼却1点とこいつの4打点+追加ターンがあればほぼほぼトリガーケアはバッチリなんですよね。構成次第でガチンコ・ジャッジも3勝くらいで成立しますし。
追加ターンを得られなければただのデカブツなので、ここは要調整ですね。
前述の「侵略でメテオバーンでこのカード自身を墓地に送ってコストを参照する」ギミックが使えるのもお忘れなく。
ちなみに、「XX」なので《 キズナ・ブラスター 》から踏み倒せたりします。
「NEX」でもあるので《 ギャラクシー・ルピア 》からも…と思いきや、こっちはこれに頼らず《 ボルシャックライシス・NEX 》を直接出せばいいので出番はなさそうですね。
フィニッシャー過多の現代デュエマにおいて他のカードに割って入れるかは未知数ですが、特異なコストや種族なんかを活かしてやりましょう。ここまでやってもそのままだと他のカードにギリギリ届かないあたり、元ネタ2体の不遇を引き継いでる気もしなくはなかったり…。
《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》
【進化クリーチャー】
【文明】火
【種族】フェニックス
【コスト】6
【パワー】15000
■究極進化:進化クリーチャー1体の上に置く。
■侵略:火の進化ドラゴン(自分の火の進化ドラゴンが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■T・ブレイカー
■相手がこのクリーチャーを選んだ時、カードを2枚相手のマナゾーンから選び、持ち主の墓地に置く。
■メテオバーン:このクリーチャーが出た時、このクリーチャーの下にあるカードを3枚墓地に置いてもよい。そうしたら、このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする。
弊社のフリー素材ことカーナベルの佐々木さんの相棒にしてデッキメーカーの昔のキービジュアルでおなじみ《 超神星アポロヌス・ドラゲリオン 》が、究極進化になって帰ってきた!
本人に聞いたら「ガチロボから出しにくくなったから弱体化」って言ってました。それは出し方の問題だろ!
侵略のおかげでとっても出しやすくなり、メテオバーンもcipでのシールド全ブレイクとなってだいぶ使いやすくなったこのカード。
そのぶんランデスが弱体化してたり、普通にやるとなんとかして進化元をあと1体用意する必要があったりするのはご愛敬です。
一番手っ取り早いのは、このカードを2枚同時に侵略すること。
なんなら片方は侵略が成立しさえすればなんでもいいので、任意の侵略生物を追加で宣言したうえでこいつの上に重ねてメテオバーン引き継ぎ&全ブレイク…なんてことも可能です。ここまで全部このギミック使ってんじゃねえか!
そこまでやらなくとも、《 禁断英雄 モモキングダムX 》を適当に火のドラゴンに進化→侵略や、軽量進化ドラゴンの《 新爆竜 GENJI・XX 》を噛ませたりと手段は様々。トリガーで除去されても2ランデスと全ブレイクが効いているなら十分な仕事です。
余談ですが、この「(事前準備はともかく)本人は簡単に出せて、攻撃が通る前に全ブレイク」という性能はデュエプレ版の《 超神星アポロヌス・ドラゲリオン 》がモチーフと思われます。
種族から「ティラノ・ドレイク」が消えているのもきっとそちらの再現……なんですが、これは初出時からついている意味が一切なかったので妥当かと思われます。最初につけた人何考えてたんだ。
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》
【クリーチャー】
【文明】光/水
【種族】エンジェル・コマンド・ドラゴン/ドレミ団/革命軍
【コスト】7
【パワー】7000
■革命チェンジ:光または水のドラゴン(自分の光または水のドラゴンが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、次の相手のターンの終わりまで、相手は呪文を唱えられない。
【呪文】
【文明】光/水
【コスト】6
■カードを3枚引く。その後、コスト5以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
刷るな。
(編集よしもと注:このカードについては◆ドラえもんさんによるカード解説記事が上がる予定です!お楽しみに!)
《流星のガイアッシュ・カイザー》
【クリーチャー】
【文明】水/自然
【種族】ブルー・コマンド・ドラゴン/グリーン・コマンド・ドラゴン/ハンター
【コスト】6
【パワー】8000
■相手のターンの終わりに、相手がそのターン中、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーを出すか呪文を唱えていて、バトルゾーンに自分の 《流星のガイアッシュ・カイザー》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。
■自分のコスト10以上のクリーチャーの召喚コストを4少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。
露骨な【刃鬼】強化パーツの第二弾にして、《 激浪のリュウセイ・スプラッシュ 》と《 大地のリュウセイ・ガイア 》の合体クリーチャーです。
いやまあもともと1枚のカードの別の面なんですが…。
盛りだくさんの能力は、言ってしまえば「この世全ての10マナ以上の生物の強化パッチ」。
侵略ZEROの如く相手の踏み倒しに対応して登場し、「大型生物を引いてくるためのドロー」「大型生物を出すための軽減」「大型生物が出るまで生き残るための攻撃制限」を同時にもたらしてくれます。
2→4→6→11の流れに沿って《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》を出してもいいのですが、そちらより実は好相性なのが自身でコスト軽減ができる10マナ以上のクリーチャーたち。
特にこのカード自身をタネにできるフシギバース持ちの大型生物とは驚異的な相性の良さを持ちます。
無料で出てくる生物が合計10マナ軽減になるのはさすがにさすがに。
他にもゼニスをはじめとする各種「召喚時効果」持ちとももちろん好相性。
ここまで至れり尽くせりのカードはそうそうなく、多くのデッキの核になってくれそうな気配です。そんなわけで組んでみたのがこちら。
というわけで、《 イッツ・ショータイム 》とかいうゲンムエンペラー出されると死ぬノイズに頼らなくてもよくなった【デュエランド】です。
ガイアッシュ用意して10マナ溜めて出すと、人が死ぬ!かんたんデュエマのはじまりです。
カラーリング的にアド稼ぎの得意な色ですので、《 キング・マニフェスト 》入りの【ターボゼニス】なんかにもよさそうですね。
普通にやってもガイアッシュ出した次のターンには11マナまでのゼニスは何でも出ちゃうので、ぜひお持ちのデッキをアップデートしてみてくださいませ。
《Duplicates of G.O.D.》
【進化クリーチャー】
【文明】光
【種族】エンジェル・コマンド/侵略者
【コスト】9
【パワー】15500
■究極進化:進化クリーチャー1体の上に置く。
■侵略:光のコスト9の進化クリーチャー(自分の光のコスト9の進化クリーチャーが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、このターン、相手は呪文を唱えることができず、コストが9より小さいクリーチャーを召喚できない。
根強い人気の【九極侵略】に突如として現れた、デュエマ史上屈指のトリガー封殺性能を持つフィニッシャーです。
ここから出せるトリガーらしいトリガーは《 深海の伝道師 アトランティス 》《 金色目 ポラリス 》《 天井院さま 》のわずか3体と言えばその範囲の広さがわかるでしょう。
(訂正:「より小さい」なので《 閃光の守護者ホーリー 》など9マナ生物のトリガーも通ります。九極だったら9も含まれてると思うじゃん!)
一見厳しいコストと究極進化も、どうせおなじみ《 極まる侵略 G.O.D. 》から出てきてその上に乗っかるので事実上制限なし。
普通のデッキならまず出ないとはいえ、いくらなんでもやりすぎでは?
さらにこのパックでは《 超七極 Gio/進化設計図 》という、九極使いが死ぬ直前に見る幸せな夢みたいなカードが登場。
「引かないと動けない必須パーツが最大8枚積める」「もしダブっても有用ツインパクトとして使い捨てられる」という至れり尽くせりぶりには驚きです。
わずか2枚の追加で最大限の強化を得てしまった【九極侵略】。
これでもう新パックの光9マナを必死こいて探して「実質強化!」って言わなくてもいいんですよ。よかったですね。
ところで、他の関連カードと違ってこのカードの頭文字は「G.O.D.」ではなく「D.O.G.」。それにちなんでか、いつものネズミモチーフではなく犬モチーフのデザインになっています。
「ファイナルタイムストップデュエル」を彷彿とさせるロック性能から、原作でルシファーが扮していた「デュエわんこ」をイメージしたカードなのかもしれませんね。
《“逆悪襲”ブランド》
【クリーチャー】
【文明】火
【種族】ビートジョッキー
【コスト】7
【パワー】9000
■G・G・G:自分の手札が1枚以下なら、このクリーチャーの召喚コストを6少なくする。
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。
デュエマやったことのない人が作ったカードこと《 “轟轟轟”ブランド 》 が、だいぶ常識的になって帰ってきました!うーんこれはデュエマやったことある人が作ったカード。
踏み倒しの代わりに1マナまでの軽減になり、選択式火力とドローも火力のみになったほぼ下位互換……ながら、元がぶっ壊れていたのでこれでも十分強力。
でもこれどっちかと言えば《 ボール “BOMB”ボマー 》なのでは…?
G・G・Gが見た目以上に満たしやすいのはあちらの活躍を見ればわかりますが、1マナSA2打点に6000火力がついてくるのは実はこの時点で相当やってます。
端的に言えばG・G・Gでしか出せない代わりに超強い《 グレイトS-駆 》ですからね。4枚積めるからマナにおいても後腐れないし。
ところで、名前的に「ゴゴゴ」と「ギャラクシー」が出たということは、中間くらいの強さの「ガンガン」と読むブランドがいてもいいはず。
火力はこの際諦めるので、cipで1ドローくれたりしてもいいんじゃないですかね。いいわけなかったわ。
《魔光大帝ネロ・グリフィスII世》
【クリーチャー】
【文明】光/闇
【種族】エンジェル・コマンド/ダークロード/ナイト
【コスト】9
【パワー】12000
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から5枚を表向きにしてもよい。そうしたら、その中から呪文をすべて手札に加え、残りを墓地に置く。
■自分のナイトが破壊された時、自分の手札からナイト呪文または「S・トリガー」付き呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。
今回最も強化された戦略こと【ナイト】の 筆頭ともいえる一枚にして、懐かしの名カード《 魔光大帝ネロ・グリフィス 》 の名前と肩書を引き継いだ直系の子孫です。
そこ!名称カテゴリの都合とか言わない!
コストとサイズの増加に伴い、踏み倒し対象呪文のコスト・文明制限撤廃や自力での手札補充&墓地肥やしのおかげで使い勝手は飛躍的に上昇。
もともと元ネタからして《 ヘブンズ・ゲート 》か《 魔弾アルカディア・エッグ 》以外で出ることは滅多にありませんでしたから、おおむね純粋強化と言えるでしょう。
今回デザイナーズコンボとして搭載されているのが、万能蘇生呪文こと《 煉獄魔弾グレイテスト・ゲート 》。
ツインパクトになって帰ってきたナイト/ナイト・マジックの面々を活用して早出しし、相互に踏み倒しを狙う…というのが公式の意図でしょう。
この煉獄魔弾もナイト・マジックで効果が二倍になるので、空っぽの盤面からグリフィスを釣る→ナイトがいるのでもう一発→おまけで任意のナイトを釣るというムーブも可能です。水文明が絡むなら、おおむね《 氷牙君主ハイドロ・ビスマルク公 》を釣って盤面一掃&ランデス…というムーブになりそうです。
さすがにここまで面子が揃えば強い…というか、やろうと思えばこのパックだけで新規が10枠以上いるので場合によってはたぶん箱をいくらか剥くだけでデッキになります。大盤振る舞いすぎるだろ。
ファンキー・「ナイト」メアなんかの名前の部分一致や各種ディスペクターにおまけみたいについてるナイト種族と組み合わせてもなんか宇宙が起きそうなので、ぜひぜひいろいろ試してみてくださいませ。
《ゲンムエンペラー <ヘヴィ.Star>》
【 スター進化クリーチャー 】
種族 ∞ドラゴン/レクスターズ / 文明 闇 / 火 / パワー39000 / コスト13
■G・ゼロ:バトルゾーンにリンクしているゴッドがあれば、このクリーチャーをコスト支払わずに召喚してもよい。
■スター進化:レクスターズ、闇のクリーチャー、または火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■ワールド・ブレイカー
見ての通り、《 ゲンムエンペラー <起源神.Star> 》です。
もしくは起源ム神ペラー。
超ざっくり言うと、(文明さえ合っていれば)あらゆるゴッドをリンクした瞬間に破壊兵器に変える一枚です。小粒同士で打撃力に欠けるやつらも、真ん中がいないと効果を発揮しないやつも、なんなら六体揃っても4枚しか盾を割れないやつらもみんなみんなワールド・ブレイカー!
要するに「神の最終形態を揃える」のではなく「最速で2体リンクを作る」にデッキのゴールを挿げ替える装置ですので、このカードを活かすにはとにかく軽く確実にリンクしていけるゴッドが最適と言えるでしょう。
現在のカードプールでの最軽量ゴッドは3マナ。そしてそこから4マナのリンク先、あるいは《 プロジェクト・ゴッド 》を用いて高確率の闇入りリンクが可能なゴッドといえばもちろん…
何しれっと3マナになっとんじゃこの邪悪ショタがよ~!!
こうして、【起源神】はまたもや唯一性を失うこととなりました。
なんならゴッド・ノヴァは、プロゴで複数捲れてもリンク外したりしながらダイレクトアタック役まで調達できますからね。
「再録されなさすぎて中央神がクソ高い」という弱点以外はおおむねこっちが勝っていると言えるでしょう。パーツ新録もされたし。
とはいえ、あらゆるゴッドに「リンク即ワールドブレイク」というオプションが生まれたのはまた事実。
多少ぐだついても強引になんとかできる手段が配られたので、【ゴッド】というアーキタイプ全体で見ればまぎれもなく強化と言えるでしょう。
ちなみに、リンクしたゴッドからこのクリーチャーに進化したうえでこのカードだけがスター進化の効果で場を離れると、進化元のリンクは外れます。
実戦でこれを忘れると大変なことになるので、どうかお気を付けを。きたしーはプロキシ入りテストプレイでやらかしました。
《ミロクの弟子 ニョライ》
【クリーチャー】
【文明】水
【種族】スターノイド
【コスト】2
【パワー】1000+
■パワード・ブレイカー(このクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
■バトルゾーンに自分のクロスギアが3枚以上あれば、このクリーチャーのパワーを+5000する。
■自分のクロスギアが出た時、カードを1枚引く。
■自分のクロスギアを、コストを支払わずに自分のクリーチャーにクロスしてもよい。
「10年ぶりの新規クロスギアの《 超銀河槍 THE END 》が弱いぞ!作ったやつ出てこい!」というクロスギア使いのクレームを受けて出てきた、制作者本人です。
わずか2マナにしてヤケクソじみたクロスギアサポートを持つ彼女の登場に、「《 フルスロット・サージェント 》の枠で超銀河槍と一緒に収録しとけよ!」という別のクレームが飛び交ったというのはまた別の話。
クロスギアの弱点としてよく挙げられる「出ただけでは何もしない」という点をドローで、「クロスコストが重い」という点をコスト踏み倒しで緩和できるのは、クロスギア使いにとってはまさに福音。
なんなら素でパワード・ブレイカーとパンプアップ効果を持っているので自身が担いでも十分強かったりします。
うーんやっぱりこれはクロスギア使いが死ぬ前に見る幸せな夢ですね。
すでに話題になっている《 式神シャーマン 》による無限ブーストなど、今まで見落とされてきた細かいギミックが発見されると化けそうな気配がありますね。
クロスギアという15年以上前の遺産がどこまで現代デュエマに喰らいつけるか、個人的にもちょっと気になります。
《ゴッド・ゲート》
【呪文】
【文明】水
【コスト】6
■ S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分の山札の上から5枚を見る。その中からコスト9以下のゴッドを1体出してもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、そのゴッドにリンクできるゴッドを1体、自分の手札からコストを支払わずに召喚してもよい。
起源神、ついに「救済」……!
いやー、長かったですね。ゴッド全体のテコ入れの余波とはいえ、ここまで大きな「救済」は《 プロジェクト・ゴッド 》の裁定変更の時以来ですね。
コスト9とかいうリンク持ちゴッドなら《 神核アトム 》とどっかの生意気ショタ2体にしか対応していない制限からは、明らかに【起源神】を意識していることが伺えます。
おまけにトリガーなので暴発を得意とする【起源神】と相性抜群。
割と本気でこのカードを最も上手く活かせるデッキなんじゃないでしょうか?いやーこんなの貰っちゃって本当にいいんですかね? きたしーが死ぬ前に見る幸せな夢だったりしません?
というわけで、取り急ぎ組んでみたのが冒頭のデッキ。
※裏向きのカードは《 ゴッド・ゲート 》4
何がいいってね、ちゃんと六体揃れられるんですよ。
手札という見えている場所からもパーツを繰り出せるのがどれだけ有難いか……!ここまで強いと、シールドに仕込んで暴発を狙ってもお釣りが来そうな気配です。本当に良かった…!
…これであとは、本丸の起源神本人のリメイクだけですね。待ってますよウィザーズさん。クリエイターみたいな集合リメイクじゃなくて、六体神としてですよ。
あ、もちろん他の任意のゴッドとも相性がいいです。各自やっていってください。(なげやり)
おわりに
というわけで、「デュエキングMAX」注目カードでした。
今回は枠の関係で触れられませんでしたが、新規カードだけでなく再録カードの豪華さにも注目です。
去年の今ごろは四強集結パックを刷ってたとは思えないほどの大盤振る舞い!
当時を知る方も、今から改めて触れる方も。
今回のパックで再プッシュされた様々な戦略をぜひぜひ楽しんでみてください!とりあえず、私は【ナイト】を組む算段を立て始めます。ミーハーなので。
ちょっとでも興味の湧いたカードがありましたら、ぜひぜひ実際のカードを手に取ってみてくださいませ!できれば弊社で!
それでは、次の記事で。北白河でした。