皆さん、デュエパーティ楽しんでますか?
デュエパーティーは今、大きな盛り上がりを見せています。来月にはエキサイティング・デュエパ・デッキが発売予定、さらににじさんじとのコラボ「異次元の超獣使い」の詳細も発表され、デュエマコミュニティの熱気は日に日に高まっています。
そんな中、去る12月21日、デッキ構築をサポートする新しいシステム「Dueparture(デュエパーチャー)」が公開されました。
このサービスを制作したのは、デュエパーティーの前身となった非公式多人数戦ルール「DMEDH」の時代からルール整備に取り組んできたメルキス(melkiss063)さんです。
「そもそも何のカードを積めばいいの?」「どんなカードを使えばいい感じのデッキになるの?」──60枚1枚制限のデッキを組む時、誰もが直面するこんな悩み。デュエパーチャーは、集積データを活用することでこの課題に答えを示してくれます。
今日はこのユニークなサービスの紹介と、開発者のメルキスさんへのインタビューの記事です。
目次
デュエパーチャーについて
デュエパーチャーの使い方ですが、こちらの公式動画に概要が載っています。
まとめると
- 多人数戦用のデッキが画像付きで作れる
- 他の人のレシピを参考にした「一緒に採用されているカード」の確認ができる
- 推奨のプレイレベル を判定してくれる
- 採用カードのランキングが見られる
- カード個別のコラムがある
といったところでしょうか。
試しに自分のお気に入りのカジュアル・ドラゴン・デュエパデッキを登録してみました。
レベル判定は2.2らしいです。結構強めに組んだ印象だったんだけど意外と低い!
とまあこんな感じで、レシピ登録すると「大体こんな感じのレベル感だよ」というのを教えてくれます。
各カードについても、こうして「これ入れてるようなデッキはこいつらをパートナーにしてるで」というデータや、「このカードを入れてる人はこういうカードを入れてるで」というのを教えてくれます。
まさにデュエパーティーを組むうえでの デパーチャー (旅立ち)のためのツールです。素晴らしい機能ですね!
カーナベル通販の「一緒に買われているカード」もそうなのですが、データ大好き人間なので、これ見てるだけで1日溶かせそうです。
デュエパーチャーで相性の良いオタクカードを見つけたら、カーナベルで探して買う! そんな感じでいいとこ取りしながらデッキを組んでいけるの、いいですね!
最近「これあんまり使わないけど、なんか高いよな」ってカードがテコ入れで安くなってて、おすすめですよ(超宣伝タイム)
開発者インタビュー
そんなわけで、このサービスにめちゃくちゃ感動したので開発者のメルキスさんにメールでインタビューをさせてもらいました。
Q:簡単な自己紹介と、Duepartureを作ろうと思った理由をお聞かせください
はじめまして。Duepartureの管理者をしているメルキス(melkiss063)です。 知らない方も多いと思いますので自己紹介をさせていただきます。
私は今から10年以上前、エピソード・ワン(E1)の頃から、「DMEDH」という非公式ルールで遊んでいました。 DMEDHは4人対戦で、「統率者」と呼ばれる、ゲーム中に専用ゾーンから出せる特殊なクリーチャーのルールがある、60枚ハイランダーの特殊構築戦でした。
愛好してくれたプレイヤーの皆さんのお陰で色んな地域で遊ばれ、DMGPのユーザー出展で対戦会を開かせていただいたりもしていました。 そういった縁もあり、デュエパーティーの設計のお協力という形で、デュエマ公式のお手伝いさせていただきました (クリエイターズ・レターやカバレージのインタビューがあるので、これで知った方はいるかも知れません) 。
(補足:メルキス氏はデュエパーティー発足にあたって多大な協力をされています)
https://x.com/Y_Deadman/status/1555519231705300992
デュエパーティーの立ち上げ後はDMEDHの管理も続けながら、記事や動画を作ったり、公式イベントのデュエパブースのジャッジを務めたりしています。
ガチまとめでも、らすねさんではない別のライターの方ではありますが、記事の監修をさせていただいたりしています。 総じて、デュエマの多人数戦や統率者戦を楽しんでもらうために長年活動をしているデュエマ人です。
この度は、デュエパーティー向けプレイヤー支援システムという形で、デュエパーティーをリリースしました。
これは元々、DMEDHのデッキレシピを共有するためのシステムがなく、「ないものは自分たちで作ろう」ということで、Terryさんが中心となって始まったプロジェクトでした。
デュエパーティーが立ち上がった後は、当初の目的をより深化させて、今のプレイヤーが困っていることの助けになれるものを目指しました。
どういうカードが選択肢にあるのかわからないという方のために、カードに対する好相性カードを統計的に抽出する仕組みを作ったり、 プレイレベルの認識合わせが難しく不幸なミスマッチが起こってしまうという方のために、推奨プレイレベルの自動判定機能を開発しました。
これらは一例ですが、デュエパーティーやDMEDHで遊ぶプレイヤーにとって最高に役に立つインフラストラクチャを作りたい、という思いが機能に盛り込まれています。
Q: まだDuepartureを使っていない人向けに、おすすめの利用法をお教えください
デュエパーチャーを使ってなかったり、そもそもデュエパーティーで遊んだことがないような方でも、採用カードランキングとカードの個別統計データは面白いんじゃないかと思います。
こういうカードが使われているんだ、と緩く眺めるだけでも楽しめますし、知らないカードや意外なカードを見つけたらそのカードと相性のいいカードや採用デッキを調べれば、更なる発見に繋がります。
TCGは様々な楽しさを内包した遊びですが、それは発見の連続からなるものだと考えており、こうした発見のきっかけになる仕組みは、多くの人にとって興味深いものになるはずです。
「採用率の少ないカード」でソートすると、自分の知らないカードとの出会いがあるかも知れません。
Q: メルキス様は昔からデュエマ多人数戦の一人者として活動されておられますが、お気入りのカードやデッキ、あるいはパートナーをお聞かせください!
好きなカードはいっぱいありますので、数枚挙げようと思います。 多人数戦で面白い、と思うのは《 アカシック・パラレル 》です。
【 クリーチャー 】
種族 サイバーロード / 文明 水 / パワー1000 / コスト4
■このクリーチャーが出た時、または自分のターンのはじめに、相手のクリーチャーを1体選ぶ。次の相手のターンの終わりまで、このクリーチャーはその選んだクリーチャーになる。
相手クリーチャーに変身する能力は相手が増える多人数戦向けですし、多くの選択肢を持てるのはデュエパーティー向けの強さだと思います。
自分のデッキの文明が持たないカラーの能力が使えるのも、パートナーで文明が縛られるデュエパーティーにとって嬉しいポイントです。 自分が有利な時は活躍しにくくて、不利な時ほど活躍しやすいのもカジュアルゲーム向きで、そこもお気に入りです。 それでいて4コストと取り回しやすいので、気軽に採用できるところも大きな強みです。
強さの割に使っている人が少ないと思うカードは、《 獣達の輪舞 》でしょうか。
【 呪文 】
文明 自然 / パワー- / コスト1
このターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体のパワーは+2000される。そのクリーチャーがこのターン、はじめてバトルに勝った時、そのクリーチャーをアンタップしてもよい。
こちらはデュエパーチャーの立ち上げ後はたまに見かけるようになったので、こういうところも作って良かった点なのかも知れません。
最近の好きなデッキは《 復活の竜炎 ボルメテウス・サイクル 》です。 こちらもアカシック・パラレルと同じく相手の力を利用できる多人数戦らしいカジュアルデッキなところが好きです。
【 クリーチャー 】
種族 ミリオン・フレイム・ドラゴン / 文明 水/闇 / パワー7000 / コスト6
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは、自身の山札の上から2枚を墓地に置く。
■各ターンに一度、呪文がどこからでも相手の墓地へ置かれた時、自分がその呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
■各ターンに一度、クリーチャーがどこからでも相手の墓地へ置かれた時、自分はカードを1枚引いてもよい。
好きなパートナーは《炎渦双奏 タイダル&バーン》ですね。
【 クリーチャー 】
種族 マジック・コマンド・ドラゴン / アーマード・ドラゴン / 文明 水/火 / パワー6000 / コスト5
■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず、攻撃されない)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■プレイヤーが呪文を唱えた時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶カードを1枚引く。
▶相手のシールドを1つブレイクする。
文明数、マナコスト、場持ちの良さ、多人数戦向けの能力、パートナー中心にデッキを組める牽引力、重いカードに頼らない、と理想的なパートナーだと思います。
― 年末年始の忙しい時期に快くインタビューを受けてくださったメルキスさん、ありがとうございます!
おわりに
というわけで、今回いつもとは少し変わって「最新情報」よりの記事でした!
新カードがなかなか無いタイミングでどうしようか、という感じだったところにまさしくデュエパーティー向けとも言えるサービスの登場のニュースが飛び込んできて、これは記事にしなければ!と思ってやりました。
改めてご協力してくれたメルキスさんと、それと外部サービスの記事にOK出してくれたガチまとめの人、ありがとうございます。
《 獣達の輪舞 》 、本当にいいカードですよね。俺は「これで《 五輪の求道者 清永 》2回アタックできるで」と狭間レヴィさんに教えてもらって、爆速でカーナベルで注文しました。オタクカード大好き!!!
記事の最初にも書きましたが、新しいデュエパデッキに、既にカンカンに加熱してるにじさんじコラボに、とカジュアルフォーマットの熱が高まってきてますね。来月・再来月のそれらの新規カード語り記事でお会いしましょう。
それでは! 2025年もデュエマ・デュエパ、やってきましょう!