このデッキはこんな人におすすめ! |
●安くて楽しいデッキが欲しい! ●やっぱり無限攻撃はロマン! ●過去のカードやデッキをリペアするのが好き! ●パオーン!!!(?) |
いやあ、強くて楽しいね【マジック】。
スタートデッキを改造するだけでもそこそこ戦えるし、火・水のテンポ良い攻めが爽快な【赤青マジック】。
でも、火・水の陣営と言えば他に何かいたんじゃないだろうか。
そう、美孔麗王国じゃな。(オーキド博士の声で)
MTGの『奇跡』能力を輸入・リメイクしたと言われるビビッドローを、マジック陣営とコネクトすることで新たな力を発揮できるはず。
カギを握るのは――無限攻撃を使いこなすアイツ。
【無限攻撃ガンガン・マンモス】、はじまります。
目次
格安デュエマ研究所とは?
『格安デュエマ研究所』は、「デュエル・マスターズは高い!」という声に対する叛逆の物語だ。ごめんちょっと盛った。
「格安」の定義として、「シングル価格の合計がクロニクルデッキの定価(=およそ5000円)以内」と設定している。クロニクルデッキ、もう出ないのかな……
※シングル価格は、執筆時点(2023/9/24)のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)相当として計算
もちろん、すでに持っているカードや傷アリカードを使えば、もっと安く構築することが可能だ。
また、安いデッキは高額デッキの代用品や劣化版ではない。独自の強さや面白さを持つデッキを研究・紹介していくぞ!
デッキのコンセプト
さて、改めてキーカードは《 牙神兵ガンガン・マンモス 》。
【 ツインパクトカード 】
種族 アーマロイド / 文明 水/火 / パワー5000 / コスト5
■このクリーチャーが攻撃する時、多色カードを1枚、自分の手札から捨ててもよい。そうしたら、このクリーチャーをアンタップする。
────────────呪文────────────
カード名:ブレイン・タイフーン
文明:水
コスト:4マナ
■カードを3枚まで引く。その後、自分の手札を1枚捨てる。
50円
ツインパクト化以前から、無限攻撃が可能ということで根強いファンがいた(?)名カードだ。
無限攻撃の相方は《 夜露死苦 キャロル 》。
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 水/火 / パワー2000 / コスト3
■マナゾーンに置くとき、このカードはタップして置く。
■このクリーチャーがどこからでも自分の墓地に置かれる時、自分のマナゾーンに火と水の文明があれば、このクリーチャーを墓地に置くかわりに自分の手札に戻す。
50円
《マンモス》攻撃時に《キャロル》を捨てることでアンタップ。《キャロル》は自身の効果で手札に帰ってくるので、お手軽無限攻撃だ。
アビス・レボリューションで3コスト域に質の良いチャージャーを獲得したことで、この動きが狙いやすくなった――というのがデッキの大枠になっているぞ。
デッキレシピ
というわけで完成したデッキがこちら!
合計金額は4,690円(2023/9/24時点)。
実のところ、めちゃくちゃ安く収まったので調子に乗って《 同期の妖精/ド浮きの動悸 》(執筆時880円)を入れたことで値上がりしている。
というわけで、ココを妥協するor既に持っている方は大幅値下げだ。
また、2番目に高額となっているカードは《 音素記号Bm エネルジコ/♪水面から 天掴まんと するチャージャー》。
こちらも比較的最近のアンコモンなので、もともと持っている人も多いかもしれないね。
あと、実はデッキの8割がコモン・アンコモンで構成されている。微調整すればCUCでも使えちゃうぞ。
個別カード解説
ここからは個別のカードを見ていこう。
個別カード解説【メインギミック】
まずはメインギミック、無限攻撃とその射出を担当する4種14枚だ。
《牙神兵ガンガン・マンモス/ブレイン・タイフーン》4枚
【 ツインパクトカード 】
種族 アーマロイド / 文明 水/火 / パワー5000 / コスト5
■このクリーチャーが攻撃する時、多色カードを1枚、自分の手札から捨ててもよい。そうしたら、このクリーチャーをアンタップする。
────────────呪文────────────
カード名:ブレイン・タイフーン
文明:水
コスト:4マナ
■カードを3枚まで引く。その後、自分の手札を1枚捨てる。
50円
というわけでみんな大好き無限攻撃、みんな(主に開発陣)大好きマンモス。特殊セットでお馴染み、ツインパクト化してリメイクされたカードだ。
この手のツインパクト化カード全般に言えるのだけれど、多色化によるタップインがデメリットとして付き纏うようになった。重ね引きしてしまったときはうまく捌きたいところ。
基本的にはクリーチャー側での運用を目指すけれど、4マナ起きている状況ならば呪文側を使うことも大いにあり得るぞ。
《牙神兵ガンガン・マンモス》2枚
【 クリーチャー 】
種族 アーマロイド / 文明 火 / パワー5000 / コスト5
このクリーチャーが攻撃する時、多色カードを1枚、自分の手札から捨ててもよい。そうした場合、このクリーチャーをアンタップする。
50円
リメイク前の姿。最初からコモンだったのはちょっと意外かも?
実は貴重なアンタップインの赤マナでもある。召喚するにせよチャージするにせよ、ここ一番までは握っておきたいカードだ。
《夜露死苦 キャロル》4枚
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 水/火 / パワー2000 / コスト3
■マナゾーンに置くとき、このカードはタップして置く。
■このクリーチャーがどこからでも自分の墓地に置かれる時、自分のマナゾーンに火と水の文明があれば、このクリーチャーを墓地に置くかわりに自分の手札に戻す。
50円
無限攻撃を支える、もう一つの屋台骨。
このデッキでは他に、ルーティング(引いて捨てる)際のデメリット緩和としても使用する。捨てるはずのモノを再利用する、地球に優しいエコ・アウトレイジだね。
序盤だとごく稀に「マナに火と水」を満たせていないことがあるので注意しよう。多色カードを初手で埋めておきたいところだ。
余談だけれど、《キャロル》も《ガンガン・マンモス》も比較的近年に低レアリティ収録されている。
パックで引き当てている可能性も高く、ビギナーさんにもオススメしやすいコンボかもしれないね。(所長はデュエマフェスで出会った子に教えたら喜ばれたぞ!)
《「祝え!この物語の終幕を!」》4枚
【 呪文 】
種族 美孔麗王国 / 文明 水/火 / コスト6
■ビビッドロー [wf04](自分のターン中、攻撃の前にこの呪文をドローした時、表向きにしてもよい。そうしたら、このターンこの呪文を [wf04]支払って唱えてもよい)
■カードを1枚引く。その後、水または火のコスト7以下のクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。そのクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。このターンの終わりに、そのクリーチャーを山札の上に置く。
95円
マンモス発射台。
実のところ、《ガンガン・マンモス》にスピードアタッカーを付与する手段はどれもこれも効率が悪い(※)。最もマトモというかマシというか、ちゃんと使えそうなのが《「祝え」》だという結論に至った。
幸いにして山札操作手段の豊富なデッキであるため、ビビッドローを仕込む機会もあるだろうという見立てでもある。
初手に来るとだぶつくカードなので、色確保のためにさっさとマナチャージしてしまおう。
※《 キリモミ・ヤマアラシ 》等の呪文だと《キャロル》と同時に手札に抱え続けるのが苦しく、《 チキチキ・JET・サーキット 》等の置きSA付与は設置ターンの隙が大きい。あくまで個人の見解なので、このへんうまく使ってデッキにできた人はぜひ教えてね!
個別カード解説【ツインパクトチャージャー】
このデッキを成り立たせているのがツインパクトのチャージャー呪文。2種だけではあるが、ここで取り上げておこう。
《音素記号Bm エネルジコ/♪水面から 天掴まんと するチャージャー》4枚
【 ツインパクトカード 】
種族 マジック・クリスタル・コマンド・ドラゴン / マジック・ソング / 文明 水 / パワー9000 / コスト7
種族:マジック・クリスタル・コマンド・ドラゴン
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。
────────────呪文────────────
カード名:♪水面から 天掴まんと するチャージャー
文明:水
コスト:3マナ
種族:マジック・ソング
■カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
■チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く)
210円
待望の、本当に待望の水のマトモな3コストチャージャー。これまでの水チャージャー、何故か火よりも手札補充性能が低かったので……
捨てるカードには《キャロル》を選べば、実質何も捨てていないのと変わらない。
また、チャージャーで水のアンタップマナが1つ生まれることも重要。このマナで《 ロスト・ウォーターゲイト 》を唱えるのがカギになる場面も多いぞ。
ちなみに、『超刺激パック』収録のフォイル版だと、ハイクの文字が金色に輝いて見えてちょっとカッコ良い。オススメ。
《セルリアン・アックス・ドラゴン/ダブルアックス・チャージャー》4枚
【 ツインパクトカード 】
種族 アーマード・ドラゴン / アーマード・アーツ / 文明 火 / パワー9000 / コスト7
種族:アーマード・ドラゴン
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
────────────呪文────────────
カード名:ダブルアックス・チャージャー
文明:火
コスト:3マナ
種族:アーマード・アーツ
■自分の手札を2枚まで、好きな順序で山札の下に置き、その後、同じ枚数のカードを引く。
■チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く)
140円
もう一つの3コストチャージャー。火の1コストカードは入っていないため、優先度はちょっと低い。
《♪水面から 天掴まんと するチャージャー》が引けていない時に使うのが主な役割となるほか、例によって貴重なアンタップインの火マナでもある。
また、これらツインパクトチャージャー2枚は本当にグダった時にアタッカーになることは忘れないでおきたい。そうなった場合は、盤面に触れる《セルリアン・アックス・ドラゴン》が頼りになるぞ。
個別カード解説【ドロー・山札操作】
チャージャー以外にも、このデッキには豊富なドローや山札操作を組み込んだ。それらをまとめて紹介。
《ロスト・ウォーターゲイト》4枚
【 呪文 】
文明 水 / パワー- / コスト1
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分の山札を見る。その中から多色カードを1枚選び、相手に見せてもよい。その後、自分の山札をシャッフルし、そのカードを山札の一番上に置く。
190円
再録後も何やらずっと高騰していたけれど、ようやく格安圏内に来てくれた潤滑油。また値上がる前に抑えとくといいと思う。
このデッキではアートに描かれている通り(?)、《「祝え」》をトップ固定してビビッドローするのが主な用途だ。
他のキーカードを探すのにも使えるけれど、手札枚数が減って、特にアドバンテージは獲得していないことには注意。適当に唱えると、肝心な時に手札がカツカツになってしまう。
《マジック・A・セミプーロ/♪閑かさや とにかくブレイン 蝉ミンミン》4枚
【 ツインパクトカード 】
種族 マジック・サイバー・コマンド / マジック・ソング / 文明 水 / パワー5000 / コスト6
種族:マジック・サイバー・コマンド
■S・トリガー
■ブロッカー
■このクリーチャーが破壊された時、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
────────────呪文────────────
カード名:♪閑かさや とにかくブレイン 蝉ミンミン
文明:水
コスト:2マナ
種族:マジック・ソング
■カードを3枚引く。その後、自分の手札を2枚、好きな順序で山札の上に置く。
80円
当初はこのデッキ、《キャロル》を捨てれば良いということでルーティング(引いて捨てる)系カードを多く搭載していた。
ただ、それだと《キャロル》を不在の間は引いては捨て引いては捨てる動きになる。墓地利用をするわけではないこのデッキで、それはあまり嬉しくない。
また、《「祝え」》を使う上で、ビビッドローを仕込めるカードも少しほしかった。というわけで《♪蝉ミンミン》を投入。
他の軽量ドローと違って、クリーチャー側がそこそこ性能の受け札として使えるのが嬉しい。相手のサイズにもよるけれど、最大2体を止められるならば防御としては悪くないだろう。
《オンセン・ボイラー》3枚
【 呪文 】
文明 水/火 / コスト2
■カードを3枚引く。その後、自分の手札を、1枚山札の上に置き、1枚捨てる。
50円
3枚掘り進めつつ、ビビッドローを仕込み、《キャロル》を捨てるベストマッチなドロー呪文。
このデッキだとテキストをすべてしゃぶれるので4枚採用したかったのだけれど、多色の枚数調整で1枚カットすることに。
どうでもいいけど金トレジャーで美少女化すると大変なことになる気がするカード。誰かTier1まで押し上げてください(他力本願)
《貪欲な若魔導士 ミノミー》3枚
【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー1000 / コスト2
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。その中から呪文を1枚、相手に見せてから手札に加えてもよい。残りを好きな順序で自分の山札の一番下に置く。
50円
俳句をサポートすべく選び出された和歌魔導士(渾身のギャグ)。
2ターン目に登場してチャージャー連中を探すのが主な役目。もちろん《ガンガン・マンモス/ブレイン・タイフーン》を引き込むのにも役立ってくれる。
そもそもこのデッキ、《キャロル》を除けばキーカードは全てツインパクトor呪文。その《キャロル》も、《ミノミー》でドロー呪文を持ってくることで引き当てやすくなるぞ。
クリーチャーが残るので、《マンモス》が止まってしまったときにワンパンすることも。
《一なる部隊 イワシン》1枚
(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー1000 / コスト2
■このクリーチャーがどこからでも自分の墓地に置かれた時、カードを1枚引いてもよい。そうしたら、自分の手札を1枚捨てる。
50円
殿堂からの使者。
ルーティング行動の間に挟まって、少しだけ山札を掘る量を増やしてくれるぞ。
このデッキでの役割はそれだけ。それでも、キーカードを確実に引きたいコンボデッキでは重要な仕事だ。
個別カード解説【受けケア】
無限攻撃を決めるうえで、何とかしたいのが受けケア。このデッキでは2種類を採用してみた。
《同期の妖精/ド浮きの動悸》1枚
【 ツインパクトカード 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / ジャイアント・スキル / 文明 水 / パワー2000 / コスト2
種族:ジャイアント・スノーフェアリー
■相手が自分のクリーチャーを選ぶ時、可能ならこのクリーチャーを選ぶ。
■メガ・ラスト・バースト(このクリーチャーが離れて、手札、マナゾーン、または墓地に置かれた時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい)
────────────呪文────────────
カード名:ド浮きの動悸
文明:水
コスト:4マナ
種族:ジャイアント・スキル
■S・トリガー
■相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
■カードを1枚引く。
880円
格安にあるまじきシングル価格のジャイアント。とはいえ最新弾のカードだし、パック買って当てた人も多いんじゃないかな……?
「選ぶ」効果を誘導するため、特にG・ストライクや各種攻撃禁止といった、除去をしない受け札に対してはゴリッゴリの耐性が付くぞ。
除去を受けても、シールド送りや封印といった一部の例外を除けばメガ・ラスト・バーストが発動。バウンスとドローという、オマケとしては十分すぎるバリューを発揮してくれる。
そもそも受け札としてもカウントでき、隙のない優秀なカードだ。そりゃそう。
《歓楽のタギャースツ》2枚
【 クリーチャー 】
種族 トリックス / レクスターズ / 文明 水 / パワー3000 / コスト3
■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■相手が自分のクリーチャーを選ぶ時、相手は可能ならこのクリーチャーを選ぶ。(ただし、自分の他のクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)
50円
同じく除去誘導カード。コスト3なのがちょっともっさりしているけれど、まぁ。
ささやかながらG・ストライクによる防御もできるのはポイントだ。
ちなみに最初は《 アクア特攻兵 デコイ 》も候補に挙がったんだけれど、《同期の妖精》より優れている点が進化先しかなかったので、今回はお別れだ。
デッキの回し方
このデッキで目指すのは、もちろん《ガンガン・マンモス》による無限攻撃。
できるだけ《「祝え」》でスピードアタッカーを付与して射出したいところだ。そのあたりも含め、回し方を見ておこう。
①1マナで動くな!行動は2マナから
1ターン目は《 ロスト・ウォーターゲイト 》を持っていても使わないのが基本。
基本的に1ターン目は多色カードをマナチャージして、2ターン目から動くプランを取ろう。
なお、初手については多色を見たら埋めるくらいのつもりで構わない……のだけれど、《キャロル》の1枚目だけは基本的に握っておきたい。
先々でありとあらゆる「捨てる」効果が使いやすくなるからね。
2ターン目にチャージャーが手札に来ていないなら《ミノミー》《オンセン》で探しに行こう。
②チャージャーを有効活用
3マナ溜まったらチャージャー呪文を使ってマナ加速だ。
基本的に水の《♪水面から》を優先することは、先述の通り。チャージャーで伸びた1マナで《 ロスト・ウォーターゲイト 》を唱えたい。
既に手札に《ガンガン・マンモス》がいるなら、この《ウォーターゲイト》で《「祝え」》を仕込んでおこう。
③殴れ!無限攻撃だ!
トップ《「祝え」》を仕込んでビビッドロー!《ガンガン・マンモス》を踏み倒そう!
もちろん、《「祝え」》が無ければ普通に5マナ捻って召喚もアリだ。
《マンモス》にスピードアタッカーが付与できなかった場合、召喚酔いの解けるターンに《タギャースツ》《同期の妖精》を立たせてあげよう。
また、ビビッドローせず6マナで《「祝え」》を唱えるパターンもちょいちょい発生する。そのあたりは臨機応変に戦いたい。
改造するなら
……まあ、何はなくとも《タギャースツ》を2枚目以降の《同期の妖精》に差し替えるところからスタートだろう。
その他の受けケア手段として採用候補だったのが、《ダックス奮闘》。
【 ツインパクトカード 】
種族 マフィ・ギャング / チーム零 / 文明 水/闇 / パワー5000 / コスト6
■<ムゲンクライム>3(自分のクリーチャーを3体タップし、[闇(3)]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■このクリーチャーが出た時、相手のアンタップしているクリーチャーを1体破壊する。
────────────呪文────────────
カード名:ダックス奮闘
文明:水
コスト:1マナ
■自分のクリーチャーを1体選ぶ、次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃されず、相手に選ばれない。
50円
僅か1マナで「選ばれない」を付与できるのは心強い……のだけれど、殴り始めるまで手札に抱えるのが厳しいこと・多色率が高くなること・クリーチャー側が腐ること、あたりを理由に今回は不採用となった。呪文側だけくれ。
あとはブロッカー回避ならば《♪ぬけがらの 空蝉の術 ここ撃つなや》が面白い。
【 呪文 】
種族 マジック・ソング / 文明 水 / コスト2
■自分のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーはブロックされない。
■このターン、自分のクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引く。
50円
「攻撃時にドロー」効果のおかげで、《キャロル》不在時は見切り発車で殴り、《キャロル》がいれば手札がどんどん増える……という嚙み合いを見せるぞ。
まぁあと、身も蓋もなく《 単騎連射 マグナム 》《「本日のラッキーナンバー!」》を採用してみるのもアリだと思う。
どちらも間違いなく強いカードなんだけど、G・ストライクはどうにもならないのは注意。採用するにしても、《同期の妖精》ら誘導系カードとうまく配分する必要があるだろう。
ディスカードに注目
《キャロル》の存在から、手札を捨てるギミックを掘り下げてサブプランにするのも面白い。
《エマタイ》+《バイケン》でカウンターを狙ってみる、なんてのもアリだ。
ただ、見た目よりも手札を握り込む余裕がないデッキであることは注意。これらのギミックを組み込む場合、デッキの土台をかなりいじる必要があるはずだ。
あと他に手札を捨てる関連だと、アイツもいるんだけど……
コンボパーツも捨ててしまうので、流石に無しかな。
自然を足してみる
このデッキの主役はもちろん《ガンガン・マンモス》。
それを踏み倒す手段が一番多いのが自然文明だ。
現実的なところだと《 轟壊!切札MAX 》《 禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ 》あたり。
特に《エターナルプレミアムズ》はブロック回避も付与できるのが心強い。いずれにせよスピードアタッカーは与えられないので、そのあたりをどうするかが課題となるだろう。
自然を組み込むことで、マナ加速やクリーチャーサーチが採用しやすくなることも見逃せない。チャージャーの枠は選択肢がググっと増えるぞ。
また、ちょっと変わった踏み倒し手段として《チッタ・ペロルの冠》も紹介しておきたい。
踏み倒し手段としては相手依存すぎるきらいがあるものの、2マナで設置できる軽さと、相手への牽制になる点は魅力と言えそうだ。
無茶しやがって
《ガンガン・マンモス》以外にも、クリーチャー側が5コストのツインパクトをあれこれ集めて……コイツを使ってみるとか!?
【 タマシード 】
文明 火 / コスト5
■自分のクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の1枚目を表向きにする。それが攻撃しているクリーチャーと同じコストの、クリーチャーまたはタマシードなら出す。そうでなければ、手札に加える。
50円
連続攻撃のついでに横展開も……?と言いたいところだけど、流石に設置の隙が大きいかな……
さいごに
格安デュエマ研究所、今回はガンガンマンモスによるワンショットをお送りしたぞ。最後まで読んでくれてありがとう。
ぶっちゃけてしまうと、デッキの出力が底上げされている現代デュエマでは、ちょっとパワーで見劣りするデッキなのは否めない。
けれど本文中でも述べたように、近年の低レアリティカードだけで「無限攻撃」という分かりやすいコンボが組めることは、「カードの組み合わせって面白い!」と知ってもらうチャンスではないかな、と所長は考える。
身近に、あるいは訪れたデュエマフェスにビギナーさんがいたならば、ぜひ「わぁいコンボーコンボって楽しい!」と伝えてあげてほしい。そのために、このデッキがお役に立てれば幸いだ。
「組んでみたよ!」「こんな改造はどう?」などなど、コメントがあればぜひ#格安デュエマ研究所で寄せてほしい。
格安デュエマ研究所は今後も定期更新!次回もお楽しみに!