目次
はじめに
【黒緑ドルマゲドン】
『ドギラゴールデンvsドルマゲドンX』に収録された歴史の長いデュエル・マスターズの中でも特に異彩を放つカード、《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~/終焉の禁断 ドルマゲドンX》をデッキの中心に据えたデッキです。
ここでは【黒緑ドルマゲドン】の、
・デッキレシピ
・概要
・回し方
・デッキの強化方法
・対策
を詳しく解説していきます。
【黒緑ドルマゲドン】のデッキレシピ
【黒緑ドルマゲドン】とは
【黒緑ドルマゲドン】は、闇、自然文明をメインカラーとして構築されます。多くの場合、光文明ですがデッキとの相性が良い《Dの牢閣 メメント守神宮》が4枚投入されているため、厳密には【※黒緑t白ドルマゲドン】ということになりますが、一般的な呼称は【黒緑ドルマゲドン】となっております。
闇文明の「コマンド」持ちクリーチャーを召喚し、《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》 の「封印」を剥がし、《 終焉の禁断 ドルマゲドンX 》への「禁断爆発」を目指します。
※【黒緑t白ドルマゲドン】のtはtouchの略で、ほんの少し属性色が混じっている場合に使われます
《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~/終焉の禁断 ドルマゲドンX》
【 最終禁断フィールド 】
【文明】 闇/火
FFL1(真ん中)■この最終禁断フィールドは、ゲーム開始時、四隅に封印を1つずつ付けてリンクしたフィールドとしてバトルゾーンに置く。(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く)■バトルゾーンにある自分の封印は、各ターンに1つだけ、闇または火のコスト5以上のコマンドを召喚または「侵略ZERO」を使ってバトルゾーンに出すことによってのみ、外すことができる。(外した封印は墓地に置く)■自分は、コマンド、イニシャルズ、あるいは名前に《禁断》とあるクリーチャーでしか攻撃できない。■この最終禁断フィールドはバトルゾーンを離れない。
FFL2(左下)
■このカードから封印が外された時、そのターン、自分のクリーチャー1体に「パワーアタッカー+2222」を与える。
FFL3(左上)
■このカードから封印が外された時、相手のパワー1111以下のクリーチャーを1体、破壊する。
FFL4(右上)
■このカードから封印が外された時、そのターン、自分のクリーチャー1体に「スレイヤー」を与える。
FFL5(右下)
■禁断爆発:このカードから封印が外された時、この最終禁断フィールドに封印が1つもなければ、裏返し、1体のクリーチャーとして合体させる。
【最終禁断クリーチャー】
【文明】闇/火
【パワー】999999
【コスト】999マナ
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが禁断爆発した時、相手は自身のクリーチャーすべてに封印を1つ付ける。(クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する)
■相手は自身のクリーチャーに付いている封印を墓地に置けない。
■このクリーチャーに封印を付けることはできない。
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりにこのクリーチャーの禁断コアを2枚、このカードの下に置いてもよい。
そうしたら、自分のシールドを1つ墓地に置く。
■このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、クリーチャーをすべて破壊し、自分はゲームに負ける。
出典:デュエル・マスターズ
闇文明の「コマンド」持ちクリーチャー には、《マッド・デーモン閣下/デーモン・ハンド》や《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》のようなリソースを確保するカードと、《悪魔龍 ダークマスターズ》のような相手のリソースを削り取るカードが採用されています。
防御面は、「シールドトリガー」や「シノビ」に加え、《Dの牢閣 メメント守神宮》によるブロッカー付与 や、《獣軍隊 ヤドック》による踏み倒しメタで睨みを活かせます。
ゲームをコントロールした後、《S級不死 デッドゾーン》や 「禁断爆発」した《終焉の禁断 ドルマゲドンX》などの重量級クリーチャー達でフィニッシュします。
攻守ともに安定しており、ゲームを支配する感覚を味わえるのがこのデッキの魅力です。
【黒緑ドルマゲドン】の回し方
1.マナブースト、妨害をする
【黒緑ドルマゲドン】はコントロールデッキであるため、ゲーム中盤~終盤になるにつれて動きが強くなっていきますが、その分序盤を凌ぐ必要があります。
先ずは、マナブーストと相手の妨害をしましょう。
《フェアリー・ライフ》、《ダーク・ライフ》でマナブーストをし、《解体人形 ジェニー》で手札破壊をしたり、《獣軍隊 ヤドック》を出して相手の攻勢に待ったをかけましょう。
特に、《獣軍隊ヤドック》は相手の大型クリーチャーの踏み倒しを抑制してくれるため、対戦相手次第では大幅な遅延ができます。
《獣軍隊 ヤドック》
【 クリーチャー 】
【種族]】 ゲリラ・コマンド / 侵略者
【文明】 自然
【パワー】4000
【コスト】4
■相手が、自身のマナゾーンにあるカードの枚数より大きいコストを持つクリーチャーをバトルゾーンに出す時、相手はかわりにそのクリーチャーをマナゾーンに置く。
出典:デュエル・マスターズ
2.闇文明「コマンド」持ちクリーチャーを召喚する
序盤のマナブースト、妨害に成功したら、闇文明「コマンド持ち」クリーチャーを召喚していきましょう。
《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》 の「封印」は1ターンに1枚しか剥がせない為、早い段階から剥がし始めないと「禁断爆発」までに間に合わないということが想定されます。なので、積極的に「封印」は剥がしていきましょう。
《マッド・デーモン閣下/デーモン・ハンド》、《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》 、《凶鬼09号 ギャリベータ》などの闇文明「コマンド」持ちクリーチャーで後続を確保しつつ、「封印」を剥がしていきましょう。 特に《凶鬼09号 ギャリベータ》は 、墓地からも召喚できるため半永久的なリソース源となってくれます。
《凶鬼09号 ギャリベータ》
【 クリーチャー 】
【種族】 マフィ・ギャング / デーモン・コマンド
【文明】 闇
【パワー】5000
【コスト】5
■このクリーチャーを、自分の墓地から召喚してもよい。
■自分のターンの終わりに、自分の山札の上から2枚を墓地に置いてもよい。そうしたら、カードを1枚引く。
出典:デュエル・マスターズ
3.ゲームをコントロールしつつ、封印の枚数を調整する
《悪魔龍 ダークマスターズ》などの大型闇文明「コマンド」クリーチャーを召喚して、相手のリソースを刈り取り、ゲームを支配しましょう。
《悪魔龍 ダークマスターズ》
【 クリーチャー 】
【種族】 デーモン・コマンド・ドラゴン
【文明】 闇
【パワー】7000
【コスト】7
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手の手札を見て3枚まで選び、捨てさせる。
出典:デュエル・マスターズ
また、相手の反撃に備えるため、「封印」の枚数を調整しましょう。《威牙の幻ハンゾウ》を手札に構えた状態で、「封印」を1枚にすることが理想です。
《威牙の幻ハンゾウ》
【 クリーチャー 】
【種族】 デーモン・コマンド / シノビ
【文明】 闇
【パワー】5000
【コスト】7
■ニンジャ・ストライク 7(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが7枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかった場合、このシノビをコストを支払わずに召喚してもよい。そのターンの終わりに、このシノビを自分の山札の一番下に置く)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーは-6000される。
■このクリーチャーが破壊される時、自分のマナゾーンに闇のカードが1枚でもあれば、かわりに自分のシールドを1枚墓地に置いてもよい。
出典:デュエル・マスターズ
この状況を作り出せば何千、何万のクリーチャーが襲って来ようとも、 《威牙の幻ハンゾウ》 をニンジャ・ストライクして最後の「封印」を剥がし、《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》を「禁断爆発」させることで相手の軍勢を全て「封印」できます。
※覚えておこう!~「封印」の裁定~
ここで問題です。
Q.相手に《単騎連射 マグナム》がいるときにアタックされ、 《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》 がトリガーしました。この時、 《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》 の「封印」を剥がすことはできますか?
《単騎連射 マグナム》
【 クリーチャー 】
【種族】 アウトレイジ
【文明】 火
【パワー】3000
【コスト】3
■自分のターン中に、相手のクリーチャーがバトルゾーンに出る時、そのクリーチャーはバトルゾーンのかわりに持ち主の墓地に置かれる。
出典:デュエル・マスターズ
《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》
【 クリーチャー 】
【種族】 デーモン・コマンド / ビーストフォーク
【文明】 闇/自然
【パワー】3000
【コスト】5
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚、自分のマナゾーンまたは墓地から手札に戻してもよい。
出典:デュエル・マスターズ
A.「封印」を剥がせる
《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》 の「封印」はその効果により、『 各ターンに1つだけ、闇または火のコスト5以上のコマンドを召喚または「侵略ZERO」を使ってバトルゾーンに出すことによって』のみ、外すことができます。
《単騎連射 マグナム》の『相手のクリーチャーがバトルゾーンに出る時、そのクリーチャーはバトルゾーンのかわりに持ち主の墓地に置かれる。 』という効果は、「バトルゾーンに出ること」を置き換えしていますが、「召喚という行為」は置き換えしていません。
つまり、「コマンド」持ちクリーチャーがバトルゾーンに出なくても「召喚」という行為は行われるため、 《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》 の効果が誘発し「封印」を外すことができます。
これはニンジャ・ストライクでも同じことが言えます。理屈はややこしいですが、重要な裁定なので使用する際には覚えておきましょう。余談ですが、《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》のような「召喚そのもの」を制限するカードに対しては無力なので注意しましょう。
4.大型フィニッシャーでゲームを終わらせる
ゲームをコントロールしたら、 《S級不死 デッドゾーン》 などの大型クリーチャーを絡めて攻撃していきましょう。
ゲームの詰め方には2パターンあります。
①「封印」を1枚残し《威牙の幻ハンゾウ》を構えた状態で攻撃し、相手の反撃に備えながらゲームを詰める。
②《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》 を「禁断爆発」させ、除去耐性を持った 《 終焉の禁断 ドルマゲドンX 》 を絡めつつゲームを詰める。
理想は①のパターンです。理由は一部例外を除き、ほぼ全ての状況をケア出来るからです。
ですが常にギリギリの勝負を強いられるデュエル・マスターズでは、毎回そう上手くゲームが運ぶわけではありません。
そんな時にはパターン②を選択し、除去耐性を持った《 終焉の禁断 ドルマゲドンX 》でシールドトリガーをケアしながら攻撃しましょう。
パターン②を選択するときは注意が必要で、相手の反撃を喰らいやすくなります。
《 終焉の禁断 ドルマゲドンX 》 は3回除去されると強制的にゲームに敗北します。また、除去を免れる際にシールドを1枚墓地に送らなければいけません。
シールドが既にブレイクされ薄くなっていれば、逆にこの効果を利用されそのままダイレクトアタックされてしまう危険性もあります。
《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》を「禁断爆発」させる際には、「このターン(次のターンで)ゲームを決める!」という意識を持ちましょう。
もっとも、ゲームをコントロールしている状況を作り出せているならば「禁断爆発」により相手のバトルゾーンは崩壊しているため、中々逆転はされ辛いとは思います。
※注意点 アタックできるクリーチャーについて
《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》 が「封印」されている際は、『自分は、コマンド、イニシャルズ、あるいは名前に《禁断》とあるクリーチャーでしか攻撃できない。』です。
ですが「禁断爆発」後ならこれらのアタック制限はなくなり、文字通りの総攻撃を仕掛けることができます。
序盤に召喚した《解体人形 ジェニー》などの「コマンド」を持っていないクリーチャーも貴重な打点になるので、注意しましょう。
【黒緑ドルマゲドン】と相性のいいカード
ここでは、【黒緑ドルマゲドン】と相性の良いカードを紹介します。
《デスマッチ・ビートル》
【 クリーチャー 】
【種族】 ジャイアント・インセクト
【文明】 自然
【パワー】13000
【コスト】2
■ガードマン(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先を、自分の他のクリーチャーからこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーは攻撃できない。
■相手のターン中に、相手がコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出した時、このクリーチャーとそのクリーチャーをバトルさせてもよい。
出典:デュエル・マスターズ
サンプルデッキリストには入っておりませんが、【黒緑ドルマゲドン】に良く採用されるカードです。 ガードマンを持ち、相手の踏み倒しに睨みを利かせます。《Dの牢閣 メメント守神宮》 と特に相性が良く、パワー13000のブロッカーは相手からしてみたら非常に厄介です。
踏み倒しメタ効果は自身とバトルさせる効果であるため、《獣軍隊 ヤドック》とは異なり相手のクリーチャーのバトルゾーンに出たときの効果は使わせてしまいます。《SSS級天災 デッドダムド》のような除去効果を持つクリーチャーの踏み倒しには無力となってしまう点には注意が必要です。
《拷問ロスト・マインド》
【 呪文 】
【文明】 闇
【コスト】4
■相手は自身の手札を見せ、その中の呪文をすべて捨てる。
出典:デュエル・マスターズ
サンプルデッキリストでは《解体人形 ジェニー》が採用されていますが、呪文がメインの環境になったらこのカードに差し替えることをオススメします。
「ツインパクトカード」の登場以降、デッキ内の呪文の比率は大幅に上がりました。【バラギアラ】のような、デッキ内のカードがほとんど「ツインパクトカード」であるデッキも存在します。
相手のデッキによっては致命傷を負わせることが可能であり、環境次第では最強の妨害札となります。
《オリオティス・ジャッジ》
【 呪文 】
【文明】 光
【コスト】3
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■各プレイヤーは、自身のマナゾーンにあるカードの枚数以上のコストを持つクリーチャーをすべて、好きな順序で自身の山札の一番下に置く。
出典:デュエル・マスターズ
デッキを改造して光文明のカードを増やしたくなったり、環境に速攻デッキが増えたらこのカードを入れましょう。このデッキの弱点である序盤の動きと光文明のマナを確保してくれます。
最近の速攻デッキは、《BAKUOOON・ミッツァイル》のような大型クリーチャーを序盤からコスト軽減で召喚してきます。そのためコスト参照除去であるこのカードが刺さることが多く、複数体除去できる可能性があるため致命傷を負わせることに期待できます。
光マナが増えると 《Dの牢閣 メメント守神宮》を手札から使えることも多くなるため、【黒緑ドルマゲドン】がより一層防御の厚いデッキになります。
これらのカードを入れるために抜くカードの候補としては、《解体人形 ジェニー》、《獣軍隊 ヤドック》、《ディメンジョン・ゲート》などが挙げられます。基本的には役割が似ているカードを抜くようにしましょう。
【黒緑ドルマゲドン】の対策方法
【黒緑ドルマゲドン】は、相手を妨害しつつ盤面をコントロールするデッキです。デッキに入っているカードの性質上、1ターン1アクション以上を取るのが難しいです。
そのため、【黒緑ドルマゲドン】側が捌ききれない物量と速さで攻撃できる【赤緑ジョーカーズミッツァイル】は有利なデッキの一つです。
【赤緑ジョーカーズミッツァイル】のサンプルデッキレシピ
また、1枚からコンボが始動する【ロマノフワンショット】はそれまでの状況をすべて無視して勝利できる為、【黒緑ドルマゲドン】に対して有効です。
【ロマノフワンショット】のサンプルデッキレシピ
このように【黒緑ドルマゲドン】は、「処理が間に合わない物量で押すビートデッキ」や「それまでの状況を無視して始動するコンボデッキ」に弱い傾向にあります。
おわりに
以上が【黒緑ドルマゲドン】の解説です。
攻守ともに安定している【黒緑ドルマゲドン】は1ターンのアクションが少ないためプレイングが分かりやすく、初心者にもオススメのデッキです。『アルティメットクロニクルデッキ2019 SSS!! 侵略デッドディザスター』で《S級不死 デッドゾーン》や《凶鬼09号 ギャリベータ》が再録され、デッキ単価も下がっているため組んでみてはいかがでしょうか?
ご覧いただき、ありがとうございました。