はじめに
もうすぐそこまで迫った4/12に、『いきなりつよいデッキ 力の王道』が発売されます!
人気の「いきなりつよいデッキ」シリーズの続編であり、あまりの強さとスピードで環境を席巻した【火自然アポロヌス】をいきなり味わえるデッキということで、今から発売が楽しみですね。
というわけで、この記事ではこの『力の王道』のカード解説・デッキの回し方・改造案までがっつり解説しちゃいます!
過去の最速攻略シリーズに引き続き、このデッキからデュエマに入る初心者にも向けて、詳細に説明していきますよ。
そういえば前回のいきつよってまだこの最速攻略記事なかったんですね
前回は初報がコロコロコミックで、完全なデッキリスト公開まで時間がかかったからね……
目次
デッキリスト


ベースは過去の環境で活躍した名デッキ【火自然アポロヌス】。
1マナの進化元から2-3マナの進化クリーチャーに進化し、その攻撃時に6マナ域の切札に「侵略」して一点突破で一気に攻め込む……という、去年の「攻めの王道」とはまた違う形での超攻撃的デッキに仕上がっています。どれくらい攻撃的かというと、余裕で3ターンキルが狙えるくらいです。
さらに殿堂入り(1枚制限カード)の切札《 超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン 》が絡むことで「相手に何枚シールドがあっても、半端なS・トリガーが出ても関係なく勝ちが確定する」という「必殺技」まで持ち合わせています。
おまけに必要なパーツをかき集める手段も充実しており、ちょっと準備さえすれば相手の防御の上から力業で強引に攻めをねじ込んでいける至れり尽くせりぶり。
基礎パターンさえ覚えれば圧倒的な力で相手を葬り去るこのデッキは、もはや「攻めるデッキ」を通り越して「即死コンボデッキ」の領域に達していると言えるでしょう。
明確な弱点としては、あまりにも力に特化しすぎて攻めが直線的であり、絡め手にやや弱い点。相手の各種妨害もそこそこ刺さってしまいますし、(数こそ少ないながら)出てくると一気に不利になってしまうS・トリガーもあります。
防御力やこちらからの妨害性能も最低限なので、ゲームの主導権を相手に渡してしまうとけっこう苦労します。
とはいえ、上手く動けた時の突破力はあらゆるデッキを粉砕して余りあるほど。圧倒的な力を最速で押し付けて、相手が本格的に動き出す前にゲームを終わらせてしまいましょう。
カード解説
1マナの進化元
《ストリエ雷鬼の巻》

【 タマシード 】
種族 デモニオ / 鬼レクスターズ / 文明 火 / コスト1
■シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
■このタマシードが出た時、自分の手札を1枚山札の下に置き、その後、カードを1枚引く。
1マナでバトルゾーンに置いておける、手札入れ替えつきの進化元です。
クリーチャーではないのでそのままでは攻撃できませんが、逆にクリーチャーへの除去が効かないので場持ちがいいのが嬉しいところ。
使う予定のないカードを入れ替えてリフレッシュできることもあり、デッキの潤滑油として活躍してくれますよ。
ちなみに、手札がこれしかないときに出すと、山札に戻すカードがないのでそのままカードが引けます。とってもお得なので、中盤以降に「手札は無いがあのカードさえ引けば勝てる!」という状況の時に覚えておきましょう。
《冒険妖精ポレコ》

【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / レクスターズ / 文明 自然 / パワー2000 / コスト1
■自分のターンの終わりに、このターン、このクリーチャーがシールドをブレイクしていたら、このクリーチャーを手札に戻す。
クリーチャーとして戦闘に参加できる進化元です。
相手のクリーチャー除去が刺さったり、進化クリーチャーが持つ「タマシードから進化した時のおまけ」をもらえなかったりといったデメリットもありますが、それを補って余りあるのが「いざと言う時に攻撃できること」。
事前にバトルゾーンに用意しておけば、「あと1回攻撃できたら勝てるのに!」という状況で、華麗な詰めを見せてくれます。
シールドをブレイクしたターンの終わりに手札に戻ってしまう弱点があるので、最高のタイミングを見計らって攻撃させてあげましょう。
《ヘルコプ太の心絵》

【 タマシード 】
種族 ジョーカーズ / レクスターズ / 文明 自然 / コスト1
■シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
■このタマシードが出た時、自分の山札の上から4枚を見る。その中から進化クリーチャーを1体相手に見せ、手札に加えてもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く。
自力で進化先を探せる、お得な進化元です。
デッキ内の進化クリーチャーは17枚もあるので、4枚も見ればなんと91%の確率で何かしら引っ張ってこれます。ここまで確率が高いと、「今必要な進化クリーチャーを探しに行く」みたいな動きも簡単ですね。
以降の戦略を立てるのにも役立つので、1マナの進化元が初手に複数あった場合、できれば最優先で出したい一枚です。
中継ぎの進化クリーチャー
《オンソク童子 <ターボ.鬼>》

【 スター進化クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / 鬼レクスターズ / 文明 火 / パワー4000 / コスト2
■スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚捨て、その後、カードを1枚引く。このクリーチャーがタマシードから進化していれば、カードをもう1枚引く。
最速2ターン目に出てきて攻め込める、スター進化クリーチャーです。「レクスターズまたは火のクリーチャーから進化」なので、1マナ進化元すべてから進化できます。
まず、出た時の手札入れ替えの有難みは《 ストリエ雷鬼の巻 》で説明済み。おまけにタマシードから進化していればもう1枚カードを引けるので、えらい勢いで必要パーツを探せます。
さらにこのカードは種族に「コマンド」を持っているので、後述の切札である各種レッドゾーンにすぐさま侵略可能。最速2ターン目に3枚シールドブレイクが決まれば、容易に押し切れるはずです。純粋に攻めていくプランの場合、とっても頼りになりますよ。
ちなみに、「スター進化」を持つ進化クリーチャーは、バトルゾーンを離れる際に一番上のカード(要するにこのカード)だけが移動します。手札と進化元が余っている時は、ダイレクトアタック役のクリーチャーから進化させておくと疑似的に除去への耐性になりますよ。
《カチコミ入道<バトライ.鬼>》

【 スター進化クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / フレイム・コマンド / 鬼レクスターズ / 文明 火 / パワー6000 / コスト3
■スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーが出た時、タマシードから進化していれば、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
盤面を掃除しつつ、「即死コンボ」のカギとなる進化クリーチャーです。
まず、タマシードから進化すると相手のクリーチャーとバトルができます。パワーが6000もあれば、厄介な妨害効果やブロッカーを持つ軽量クリーチャーやはおろか中堅戦力までどかしていけますね。この除去効果によって、続くコンボの突破力がさらに向上します。
そして真骨頂となるのが、種族が「コマンド」かつ「進化ドラゴン」でもあるので、各種レッドゾーンだけでなく《 超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン 》への侵略が可能であること。
詳しくは後述するんですが、端的に言えば相手にブロッカーがいない状態で、このクリーチャーから《 超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン 》を含む2体のクリーチャーに同時に侵略できるとだいたい即死コンボが決まります。
即死コンボの成立に絶対に必要になる一枚ですので、こちらを狙う場合は何としてでも手札に入れておきましょう。
あと、忘れがちながら素でW・ブレイカーを持っているので普通に殴ってもそこそこ強いです。「ちょうど2枚相手のシールドが残っている」みたいな時に奇襲できると決勝打になりがち。
侵略で登場する切札
《轟く侵略 レッドゾーン》

【 進化クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / 侵略者 / 文明 火 / パワー12000 / コスト6
■進化―自分の火のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略―火のコマンド(自分の火のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、一番パワーが大きい相手のクリーチャーをすべて破壊する。
「コマンド」持ちクリーチャーの攻撃時に、「侵略」により手札から無料で進化できる切札です。
まず、何は無くともT・ブレイカーで3枚シールドがブレイク可能です。初期シールドは5枚しかないので、2-3ターン目からドカドカ殴っていけば相手のシールドは一瞬で空っぽになります。
さらに、出た時に相手の最大パワーを持つクリーチャー(同率トップがいれば全員対象!)を破壊できるので突破力も抜群。1体しかいなければ確実にどかせるので、いつ出してもおおよそ腐りません。
「侵略できそうならまずこいつに侵略しろ!」と言わんばかりの、ストレートな切り札と言えるでしょう。
ちなみに、(ほとんど使うことはありませんが)マナを払って火のクリーチャーから普通に進化もできます(こちらは進化元がコマンドでなくても大丈夫)。ゲームが長引いてしまった時のために覚えておいて損はありません。
《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》

【 進化クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / 侵略者 / 文明 火 / パワー11000 / コスト6
■進化:火のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略:火のコマンド(自分の火のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーの攻撃中、相手は「G・ストライク」を使えない。
■各ターン、このクリーチャーの最初の攻撃の終わりに、このクリーチャーをアンタップし、一番上のカードを破壊する。
同じコスト・侵略条件の《 轟く侵略 レッドゾーン 》と比べてさらに攻めに特化した、テクニカルな切札です。
ブレイク数こそあちらから1枚落ちていますが、それを補って余りあるのがターンの最初の攻撃時に一番上のカードを引き替えにアンタップする効果。連続攻撃ができるので、進化元の攻撃も合わせれば最低でも3枚シールドがブレイクできます。
おまけに攻撃中には相手のG・ストライク(攻撃を止める効果)が使えないので、G・ストライクに防御を頼るデッキをガンガン貫通していけますよ。
このカードならではのテクニックとして、前述の《 轟く侵略 レッドゾーン 》と同時に侵略を宣言し、上から《 覇帝なき侵略 レッドゾーンF 》《 轟く侵略 レッドゾーン 》の順番になるように進化させるというものがあります。
こうすると、レッドゾーンの効果で除去→レッドゾーンFの攻撃で2枚ブレイク→アンタップし、一番上のレッドゾーンFだけが破壊されレッドゾーンが一番上になる→レッドゾーンの攻撃で3枚ブレイク……と、瞬間的に5枚ものシールドブレイクが狙えます。
また、すぐ除去を放つ必要がなかったりS・トリガーを警戒する場合は、レッドゾーンFで2枚ブレイク→生き残ったらアンタップ→2回目の攻撃で《 轟く侵略 レッドゾーン 》に侵略……というムーブでも5枚ブレイクが可能ですね。
理論上2ターン目に相手のシールドをすべて吹き飛ばすこともある強力なコンボですので、ぜひ覚えておきましょう。
《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》

(殿堂カード) 【 進化クリーチャー(究極進化) 】
種族 フェニックス / 文明 火 / パワー15000 / コスト6
■究極進化:進化クリーチャー1体の上に置く。
■侵略:火の進化ドラゴン(自分の火の進化ドラゴンが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■T・ブレイカー
■相手がこのクリーチャーを選んだ時、カードを2枚相手のマナゾーンから選び、持ち主の墓地に置く。
■メテオバーン:このクリーチャーが出た時、このクリーチャーの下にあるカードを3枚墓地に置いてもよい。そうしたら、このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする。
このデッキの最終兵器にして、即死コンボの中核をなす切札です。
このデッキでは《 カチコミ入道<バトライ.鬼> 》からしか侵略できませんが、出た時に進化元が3枚以上あればそれらすべてと引き換えに相手のシールドをすべてブレイクするというとんでもない効果を持っています。
この全ブレイクは攻撃の結果ではなくあくまで「出た時の効果」なので、相手プレイヤーへの攻撃中に侵略で出せているとそのままその攻撃でダイレクトアタックが確定。これが即死コンボです。
おまけに攻撃という行為はすでに行っているので、「タップする」とか「以降の攻撃を禁止する」みたいなトリガーでは止まりません。
さらに「アポロヌス自身を除去する」タイプのトリガーを食らっても、選ばれた時に相手のマナを2枚破壊する効果によって相手の手を強烈に遅らせることができます。こうなれば、相手を「生き残ったはいいが何もできない」状況に追い込めますね。
何にせよ、メテオバーンが決まった時点で相手が生き延びられる手段はごくごくわずかであり、ほとんど勝ったも同然。もし初手にこのカードがあれば、積極的に狙っていって損はありませんよ。
その他サポーターなど
《進化設計図》

【 呪文 】
文明 自然 / パワー- / コスト2
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分の山札の上から6枚を表向きにする。その中から進化クリーチャーをすべて自分の手札に加え、それ以外のカードを好きな順で自分の山札の一番下に戻す。
デッキの上6枚から進化クリーチャーをすべて手札に加える、豪快な手札補充です。このデッキなら、2-3枚くらいは期待できますね。
切札を手札に加えるのはもちろん、不要牌だったとしてもマナ置き担当にすることで動きに余裕ができるのが嬉しいところ。
2ターン目から攻めていく予定でなければ、これでいったん手札を溜めて次のターンに動き出すとデッキの安定性が激増しますよ。
こっそりS・トリガーがついているので、相手が攻撃的なデッキだった際にたまに役立つのをお忘れなく。
《未来設計図》

【 呪文 】
文明 自然 / パワー- / コスト2
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分の山札の上から6枚を見る。その中からクリーチャーを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。
クリーチャーならなんでも探せるようになったかわりに、手札に加わるのが1枚だけになった《 進化設計図 》です。
原則あちらの水増しというか劣化版ではあるのですが、進化元の《 冒険妖精ポレコ 》を探せるのはこちらだけの利点。あちらが強すぎるだけでこちらも充分強いカードなので、覚えておいて損はありません。
《SMAPON》

【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 火 / パワー1000 / コスト7
■スーパー・S・トリガー(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい。その時自分のシールドが1つもなければ、このクリーチャーにxB能力を与える)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のパワー2000以下のクリーチャーをすべて破壊する。
■xBこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのターン中、自分はゲームに負けず、相手はゲームに勝てない。
このデッキ唯一の防御手段です。
普通にS・トリガーで出てきても相手の小型獣を除去するだけですが、最後のシールドから出てくると「そのターン中負けない」という最大級の防御効果が得られます。
特に輝くのが、『力の王道』同士のミラーマッチ。《 超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン 》の即死コンボを防ぐ唯一の手段になり得ます。こうなれば、全ブレイクで増えた手札からの大逆転は難しくありません。
慣れてくるとデッキから抜けることも多いですが、どんな時でも逆転のチャンスをくれる一枚であることは保証いたします。
デッキの回し方
①1マナ進化元を出して手札の準備を整える!


まず最初にすべきは、1マナの進化元を用意すること。どう動くにしても、これをしないと始まりません。
優先度としては、進化先を探せる《 ヘルコプ太の心絵 》≧手札入れ替えの《 ストリエ雷鬼の巻 》≧《 冒険妖精ポレコ 》といったところですね。
そして2ターン目は、手札を整える時間。
《 進化設計図 》《 未来設計図 》で進化先を探したり、いったんタマシードを《 オンソク童子 <ターボ.鬼> 》に進化させて手札を入れ替えたりして次のターンのビッグムーブに備えます。
②アポロヌスで即死を狙え!


もしこの時点で手札に《 超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン 》《 カチコミ入道<バトライ.鬼> 》+2種の《 レッドゾーン 》のどちらかが揃っている場合は、3ターンキルの大チャンス!
《 カチコミ入道<バトライ.鬼> 》に進化→(タマシードから進化していればバトルで除去→) 《 カチコミ入道<バトライ.鬼> 》 の攻撃時に《 超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン 》と《 レッドゾーン 》の侵略を同時に宣言→《 超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン 》が上になるように進化→ 《 超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン 》 のメテオバーンでシールド全ブレイク……と動くことで、ほとんどのトリガーを貫通して即死コンボが決まります!
もし凌がれてもシールドは全部ブレイクできますし、半端な除去トリガーは相手のマナ破壊につながって特大の妨害ができて一気に有利になりますよ。
「S・トリガーでブロッカーが出てくる」ようなケースでなければもう相手は虫の息になりますので、そのままどんどん攻めて追撃していきましょう。
③レッドゾーンで一気に攻めてもOK!


即死コンボが揃っていない場合は、そのまま中継ぎへ進化→《 轟く侵略 レッドゾーン 》か《 覇帝なき侵略 レッドゾーンF 》に侵略して攻めてもOK!
最速2ターン目(《 オンソク童子 <ターボ.鬼> 》が絡む場合)にT・ブレイカーや連続攻撃持ちが殴れるのは相当強烈で、時にはそれだけで押し切って勝つことすらあります。
相手のトリガーが薄そうなデッキの場合、下手に即死コンボを狙うよりこちらの方が速く確実に勝てることもありますので、早い段階でどちらのプランを狙うかを決めておけると嬉しいですね。
デッキ改造オススメカード
そのままでも非常に完成度の高いデッキですが、ここでは改造の際にあるとより楽しくなるカードをほんの少しだけご紹介いたします。
《エボリューション・エッグ》

【 呪文 】
文明 自然 / パワー- / コスト2
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分の山札を見る。その中から進化クリーチャーを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加える。その後、山札をシャッフルする。
山札全てを見て確実に狙った進化クリーチャーを引っ張ってこれる、いわば「すごい《 未来設計図 》」です。
デッキに1枚の《 超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン 》を手札に加えられるので、即死コンボの成功率が激増するのが嬉しいですね。シールドに落ちてることがあるのはご愛敬です。
デッキの安定感を跳ね上げる、本当に強力なカードであるのは保証いたします。
《禁断の轟速 ブラックゾーン》

【 進化クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / S級侵略者 / 文明 闇/火 / パワー12000 / コスト7
■進化:闇または火のクリーチャー1体の上に置く。
■S級侵略[轟速]:闇または火のコマンド(自分の闇または火のコマンドが攻撃する時、自分の手札か墓地、またはバトルゾーンにあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手は自身のパワーが一番小さいクリーチャーすべてに封印を1つずつ付ける。
(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する。)
侵略を持つレッドゾーン系列の中でも特に強力な一枚です。
墓地からも侵略できるので、《 オンソク童子 <ターボ.鬼> 》で捨てても損失がないのが嬉しいですね。
また、《 轟く侵略 レッドゾーン 》の逆と言える弱い者いじめの封印(特殊な除去です)も強力です。
多色カードなので、マナに置く時にタップしてしまうことだけお気を付けを!
《龍装者 バルチュリス》

【 クリーチャー 】
種族 ドラゴンギルド / ビートジョッキー / 文明 火 / パワー4000 / コスト5
■自分のクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーが自分の手札にあり、その攻撃がこのターン2度目のクリーチャーによる攻撃で、このターン自分の《龍装者 バルチュリス》をバトルゾーンに出していなければ、攻撃の後、このクリーチャーをバトルゾーンに出してもよい。 ■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
《 覇帝なき侵略 レッドゾーンF 》の連撃効果と相性抜群の、ダイレクトアタックの専門家です。
要するにそのターンの2回目の攻撃を行う際に手札から無料で出てくるので、二撃目でシールドを空っぽにしていればそのままこのクリーチャーのスピードアタッカーで勝てちゃうわけですね。宣言は攻撃時ですが、出てくるのは攻撃後(S・トリガーの処理などの後)なのでトリガーも怖くありません。
メインの動きには寄与しないながら、上手く使えた時のリターンが絶大ですので、何枚採用するかにそれぞれのプレイヤーの戦略が出る一枚です。
デッキ改造案(10枚改造)
デッキのテーマに沿いつつ、10枚改造戦ルール用にデッキを改造するなら……というテーマで、サンプルデッキを組んでみました。


前述のカードを投入し、《 超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン 》で走り切るプランを強化した構築です。デッキ全体の安定感がちょっと落ちているのは玉に瑕。
「力の王道」同士の対戦で先にシールドを割り切られた時のために、事故の可能性を呑んででもトリガー枠に《 終末の時計 ザ・クロック 》をフル投入しました。そのせいで《 禁断の轟速 ブラックゾーン 》が積めなかったのは許してください。
逆に相手が「力の王道」だとわかったら、《 超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン 》に強い《 SMAPON 》対策でレッドゾーン+バルチュリスによる連撃プランを取るのもアリかもです。
これに限らず、10枚改造戦では相手もいきなりつよい戦法を取ってくる可能性が高いということ。「あのデッキに勝つにはどんなカードを採用すればいいか?」を考えるのもデュエマの醍醐味ですので、ぜひいろいろ考えてみてくださいませ。
もし見つからないカードがあれば、デッキリスト下部の「デッキ価格をシミュレーション」から直接カーナベルに買いに行けるのでぜひどうぞ!(注文は2000円以上からとなります)
デッキ改造案(さらに改造)
デッキのテーマに沿いつつデッキを改造するなら……というテーマで、サンプルデッキを組んでみました。とはいえ、元のレシピの完成度が高すぎて正直あんまり変わってないんですが……。


待望の《 禁断の轟速 ブラックゾーン 》をフル投入し、防御を完全に捨てて殴り切るのを狙った形です。
《 偽りの希望 鬼丸「終斗」 》は自由枠ですが、多色カードを使う相手に痛烈に刺さりつつ攻めていける強力なカードなので、もし手に入ったらぜひ試してみてください。
(やたらと改造幅が広い「技の王道」と違って)ほとんどこれが現状のゴール地点みたいなものなので言えることはあんまりないんですが、その出力は保証しますよ。圧倒的な力でねじ伏せる快感をぜひ楽しんでください。
また、デッキと直接関係こそありませんが、《 轟く侵略 レッドゾーン》《 覇帝なき侵略 レッドゾーンF 》は人気パック「にじさんじコラボ・マスターズ 異次元の超獣使い」の戦略とも好相性。
特に攻撃のたびにカードを引きまくれるコマンドの《 爆裂英雄 A・R・T 》擁する水/火の戦略やピンチに強い侵略持ちの《 血高き侵略 ブラッドゾーン 》擁する闇/火の戦略などと組み合わせると面白いことになります。
このあたりを主役にして、逆に「力の王道」のカードを他のデッキ強化に活かしてみる……というのも面白いかもしれませんね!
今回のまとめ
- 「力の王道」、いきなりつよい!
- 戦略はそのまま、よりやりたいことができるカードを採用するのがおすすめ!
- 見れば見るほど《 超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン 》を4枚積めてた時代があるのが信じられなくなるな……
今後もガチまとめではホットな話題を取り上げていきますので、ぜひ 公式X(旧Twitter) のフォローをよろしくお願いします!
ところで、このデッキって「改造」はできても「強化」までやるの難しくない?
元から強すぎて、細部以外はもうすでに戦略として天井を叩いてるからな……