目次
はじめに
こんにちは、ひうごです。
なななんと!
私ひうごは!
一位になりました!!!!!!!!
ありがとうございます!
皆様のご期待に添えるよう、これからも頑張っていきたいと思います!
反響が大きかったカードを食べる第一回記事はこちら
さて、皆様。
カードゲーム、ここでは特に遊戯王は、何人でするゲームでしょうか?
はい、二人でするゲームですよね。
二人いないと成り立たないゲームです。
ですから、マナーを守って楽しくデュエルすることが大前提なわけです。
一人でする遊びじゃないんです。相手の方もわざわざ時間を作って大会等に来てるわけですから。
対戦相手「チェーン考えますね?……スゥ―――――(息を吐く音)……(シャカぱちぱち…)効果見てもいいですか?スゥ――――…もう一回見てもいいですか?スゥ――――トントントントン(中指で机を叩く音)効果もう一回見てもいいですか?スゥ―――――チェーンなしで。一枚伏せで、ターン回します。早めで。」
運営の人「時間きましたので※エキストラターン入ってくださーい。」
※エキストラターン(ET)とは
大会規定の時間内にデュエルの勝敗が決まらなかった場合に行われることが多い措置。
ETに入ったときのターンプレイヤーのターンを0ターン目として数え3ターンデュエルを行い、ライフの多かったプレイヤーの勝利となる。
対戦相手「ドローフェイズ終了時、威嚇する咆哮で。」
《威嚇する咆哮/Threatening Roar》
通常罠
(1):このターン相手は攻撃宣言できない。
CSや大会に出る方ならば目にしたことがあるかもしれません。
所謂遅延行為と呼ばれるものですね。
公式の見解はこうです。
要は、普通に長引くプレイなら許すけどわざとはNGというわけですね。
ただし、仕方のないことですが、この線引きが曖昧なため、法の網目をかいくぐったデッキも登場してしまいます。
遅延をしなくてもETに入ってしまうデッキもあり、勝利するためにETを見込んだサイドデッキ構築になる場合も多々あります。
ETについては賛否ありますが、今回はそんなカードやデッキを紹介していきたいと思います。
ET最強?《威嚇する咆哮/Threatening Roar》
先ほども紹介したETに強いカードの中でよく使われるのがこの威嚇する咆哮です。
【閃刀姫】デッキのサイドカードによく採用されていますね。
発動したターン、相手は攻撃宣言ができないという、シンプルで分かりやすく強い効果をしています。
最近、遊戯王WCSにて日本代表になられた方のデッキレシピに、効果の似ている《覇者の一括》が採用されていたことは記憶に新しいですね。
《覇者の一括/Thunder of Ruler》
通常罠
相手スタンバイフェイズで発動する事ができる。 発動ターン相手はバトルフェイズを行う事ができない。
おそらくですが、少し前に発売されたVジャンプ付録のカード《抹殺の指名者》で《威嚇する咆哮》を無効にされることを読んでの採用だと思います。
《抹殺の指名者》
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):カード名を1つ宣言して発動できる。 宣言したカード1枚をデッキから除外する。 ターン終了時まで、この効果で除外したカード及びそのカードと元々のカード名が同じカードの効果は無効化される。
カードのチョイスが、流石は日本代表といったところですね。世界大会ではぜひ勝ち進んで世界一の称号を獲ってほしいですね!
ルールも利用してゆけ!《魔鍾洞/Mystic Mine》
こちらは今最も遊戯王界で嫌われているカードといっても過言ではないこの一枚。
《魔鍾洞/Mystic Mine》
フィールド魔法(準制限カード)
(1):相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、 相手はモンスターの効果を発動できず、攻撃宣言もできない。 (2):自分フィールドのモンスターの数が相手フィールドのモンスターより多い場合、 自分はモンスターの効果を発動できず、攻撃宣言もできない。 (3):自分・相手のエンドフェイズに、お互いのフィールドのモンスターの数が同じ場合に発動する。 このカードを破壊する。
自分、相手のうちモンスターが多い方のプレイヤーのモンスター効果の発動、および攻撃宣言を制限してしまう恐ろしいカードです。
新マスタールール施行以降はリンクモンスターが登場し、フィールドのモンスターの数を減らすことが簡単にはなりました。
しかし、モンスター数を0にすることは自分のフィールドのカードを破壊する効果等が無いと難しいです。
【閃刀姫】や【ロックバーン】といった、モンスターがいない、少ない、あるいはモンスターの数を管理しやすいデッキに採用されれば無類の強さを誇るというわけです。
2019年度遊戯王WCS店舗代表予選では、この《魔鍾洞》を使った【魔鍾洞ロックバーン】が横行しました。
このデッキは《波動キャノン》を使用したデッキで、なんとデュエル一戦目でマッチ戦の勝利をすることができます。
《波動キャノン/Wave-Motion Cannon》
永続魔法
自分のメインフェイズ時、フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事で、 このカードの発動後に経過した自分のスタンバイフェイズの数 ×1000ポイントダメージを相手ライフに与える。
手順はこうです。
- 《魔鍾洞》を発動。
- 《波動キャノン》を発動。
- その後、ターンを経過させ、《波動キャノン》効果により効果ダメージを与える。
- ターンを引き延ばし、制限時間である40分を経過させる。
- ETにて相手ライフがゼロになるorターンの経過にて勝利、ETにて1勝0敗なのでルールに則りそのままマッチ戦勝ち。
公式ルールまでもを利用するという大胆な戦術です。
しかし、選考会ではこれをやろうとしたプレイヤーがジャッジによりジャッジキルされたという話も聞きます。
個人的な意見としては、このように危ない橋を渡るくらいなら意図的な遅延が戦術として組み込まれていないデッキを使いますが……。
海外では対抗手段も開発された!?【マンジュシカ便所ワンキル】
日本ではETの制度がありますが、海外ではこれが廃止されてしまいました。
これにより、試合時間である40分が経過したときライフが多い方が勝利するようになりました。
そこですかさず盤外戦術を考え出す海外勢には頭が上がりません。
《トリックスター・マンジュシカ》をフィールドに出し、そのままトイレへ、39分後くらいを見計らい戻ってくる。
《トリックスター・マンジュシカ/Trickstar Lycoris》
効果モンスター
星3/光属性/天使族/攻1600/守1200
(1):手札のこのカードを相手に見せ、「トリックスター・マンジュシカ」以外の 自分フィールドの「トリックスター」モンスター1体を対象として発動できる。 このカードを特殊召喚し、対象のモンスターを持ち主の手札に戻す。 この効果は相手ターンでも発動できる。 (2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 相手の手札にカードが加わる度に、加えたカードの数×200ダメージを相手に与える。
相手にターンを渡し、ドローフェイズに相手がデッキからカードをドロー。
《トリックスター・マンジュシカ》 のダメージを与える効果によってダメージを相手は受けてしまう。
試合終了、勝者はトイレからの帰還を果たしたトリックスター使いとなる。
このデッキの特筆すべき点はその成功率の高さです。
これは《トリックスター・キャンディナ》や《トリックスター・ライトステージ》などのサーチ手段の豊富さに起因するものです。
しかしここで泣き寝入りして終わらないのが海外勢のスゴ味である。
なんと、相手がトイレに行っているスキに相手のデッキから何枚かカードを抜き取るのだ。
トイレから帰還してスッキリしたトリックスター使いのデッキをチェックさせてジャッジキルを狙う戦法。
俗にいう
【窃盗カウンター】
なるものが開発された。
ここまでくるともう何を使って戦っているのかなどどうでもよいのではないかと思えてきますね。
最後に
遅延に関しては賛否両論です。
それをすることで勝利に近づいたり、またはチーム戦なら隣のメンバーが勝てばチームが勝ちになる場面などでプレイを遅めたり……。
いわゆる「技術」として遅延を使う人もいます。
ルールを最大限に活用することは勝つためには必須条件ではあります。
が、しかし、勝負することを「楽しむ」ということを忘れているのではないでしょうか。
もう一度、少年のころのあの輝きを取り戻しましょう!
以上、CSや大会で先行ワンキルばかり使うひうごでした。