かもめの教室 ~【次元流ダーク・アームド】デッキ解説編~

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かもめの教室 ~【次元流ダーク・アームド】デッキ解説編~

読者の皆さま、こんにちは。

今回は『BLAZING VORTEX』によって強化された【アームド・ドラゴン】のギミックを採用した、《ダーク・アームド・ドラゴン》を主軸としたオリジナルデッキを用意してきました。

「次元流」と銘打っているように、このデッキでは除外ゾーンを活用するギミックを採用し、《ダーク・アームド・ドラゴン》の能力を最大限に発揮させたものとなっています。

どうぞよろしくお願いします。

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また『BLAZING VORTEX』によって強化された【アームド・ドラゴン】デッキについては下記の記事にて解説しておりますので、まだご覧になっていない方はそちらもご覧いただけると嬉しく思います。

目次

今回の1枚

今日の主役となるのは、もちろんこのカード。

《ダーク・アームド・ドラゴン》

【 効果モンスター 】
星 7 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2800 / 守1000

このカードは通常召喚できない。自分の墓地に存在する闇属性モンスターが3体の場合のみ、このカードを特殊召喚する事ができる。自分の墓地に存在する闇属性モンスター1体をゲームから除外する事で、フィールド上のカード1枚を破壊する事ができる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

かつて「 ボ チ ヤ ミ サ ン タ イ 」の呪文で、幾多のプレイヤーを恐怖のどん底へと落とした最強モンスターです。

このカードの収録当時としては「墓地に闇属性モンスターが3体存在する場合に手札から特殊召喚できる大型モンスター」で、しかも「墓地の闇属性モンスターを除外することでカード1枚破壊」というのは、非常に強力な性能でした。

そうした経緯からかつては【ダムドビート】という専用デッキも組まれるくらいだったのですが、あまりにも強力すぎたこのカードは2009年に制限カードに指定され、それからしばらく緩和と規制を繰り返していました。

しかし時は流れ、高速化した現代遊戯王においては問題ないだろうと判断されたのか、2019年の10月にはおよそ10年来の制限解除(無制限)となっています。

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カード1枚としてこのカードを考察すると、このカードよりも使いやすい大型モンスターがいくつも存在する現代遊戯王においては、多少見劣りする部分があることは否めません。

しかしながら《ダーク・アームド・ドラゴン》の有意性は、「1ターンに1度の制約がないカード破壊効果」と「墓地の闇属性モンスターを除外できる」の部分にあると考えました。

特に「1ターンに1度の制約がない」というのがミソで、現代遊戯王で登場したカードのほとんどが「名称指定のターン1」制約を持っていることから、そうした部分で差別化できるという訳ですね。

こうした点を踏まえた上で、さっそく今回の【次元流ダーク・アームド】のデッキレシピの紹介へと移っていくこととしましょう。

デッキレシピ紹介


レシピなのか。

今回は【アームド・ドラゴン】のギミックと、それらと相性の良いドラゴン族モンスターを中心に構成してみました。

各種「アームド・ドラゴン・サンダー」モンスターや《ダークフレア・ドラゴン》《嵐征竜-テンペスト》《砲撃のカタパルト・タートル》の効果を使い、《ダーク・アームド・ドラゴン》をサーチしながら墓地を肥やしていきます。

またその他にも、【次元】や【ネメシス】といったギミックを採用しています。

【次元】ギミックは《異次元の偵察機》《異次元の哨戒機》といった、除外された自身をフィールドに特殊召喚する効果を持ったモンスター群です。

また、そうした【次元】と相性の良いカードである《妖精伝姫-シラユキ》や、除外されているモンスターをデッキに戻して自身を特殊召喚する効果を持った【ネメシス】もいくつか採用しています。

ギミック解説

初動となる展開

このデッキの初動は、皆さまおなじみの《水晶機巧-ハリファイバー》を出すところから始まります。

《水晶機巧-ハリファイバー》の効果でデッキから《水晶機巧-シトリィ》を呼び出し、墓地の《異次元の偵察機》を蘇生・除外しながらシンクロ召喚を行うことで、【次元】ギミックの準備を整えながら展開していきます。

展開例
条件:手札に《ジェット・シンクロン》《異次元の偵察機》
1.手札から《ジェット・シンクロン》を召喚
2.《ジェット・シンクロン》1体で《リンクリボー》をリンク召喚
3.手札の《異次元の偵察機》を捨てて、墓地から《ジェット・シンクロン》を特殊召喚
4.《リンクリボー》《ジェット・シンクロン》の2体で、《水晶機巧-ハリファイバー》をリンク召喚
5.《水晶機巧-ハリファイバー》の効果で、デッキから《水晶機巧-シトリィ》を特殊召喚
相手ターン中の展開例
1.《水晶機巧-シトリィ》の効果を発動して墓地の《異次元の偵察機》を特殊召喚し、《アームズ・エイド》をシンクロ召喚(この効果でS素材となったモンスターは除外される)
2.《水晶機巧-ハリファイバー》を除外して効果を発動し、EXデッキから《シューティング・ライザー・ドラゴン》をシンクロ召喚扱いで特殊召喚
3.《シューティング・ライザー・ドラゴン》の効果で、デッキから《異次元の哨戒機》を墓地へ送り、自身のレベルを3つ下げる
4.レベル4となった《シューティング・ライザー・ドラゴン》《アームズ・エイド》の2体で、《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》をシンクロ召喚
5.エンドフェイズに、このターン中に除外された《異次元の偵察機》の効果を発動し、自身を攻撃表示で特殊召喚

この展開によってレベル7・8シンクロモンスターを立てながら、さらにエンドフェイズに《異次元の偵察機》を特殊召喚して自分のターンを迎えることができます。

上記の展開例ではモンスター効果を無効化できる《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》を出していますが、《混沌魔龍 カオス・ルーラー》を出すという選択肢を取ることもできます。

《混沌魔龍 カオス・ルーラー》を出せば、墓地を肥やしながらデッキのキーカードである《ダーク・アームド・ドラゴン》《妖精伝姫-シラユキ》を手札に加えることができるので、相手の動き方に合わせて使い分けるようにしましょう。

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【アームド・ドラゴン】や【次元】のギミックでは、相手ターンの妨害といった動きが少ないので、その部分を《水晶機巧-ハリファイバー》《ジェット・シンクロン》をはじめとした【シンクロ】ギミックで補っています。

上記の展開も手札や墓地の状況によっては、魔法・罠カードを無効化できる能力を持った《F.A.ライトニングマスター》や、相手モンスターを除外する効果を持った《水晶機巧-グリオンガンド》のシンクロ召喚に変更するなどして対応するようにしましょう。

【アームド・ドラゴン】の活用

このデッキの【アームド・ドラゴン】ギミックは、《ダークフレア・ドラゴン》を中心に構成されています。

《ダークフレア・ドラゴン》

ダークフレア・ドラゴン

【 効果モンスター 】
星 5 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2400 / 守1200

このカードは自分の墓地の光属性と闇属性のモンスターを1体ずつゲームから除外し、手札から特殊召喚できる。1ターンに1度、手札とデッキからドラゴン族モンスターを1体ずつ墓地へ送る事で、自分または相手の墓地のカード1枚を選択してゲームから除外する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《砲撃のカタパルト・タートル》の効果を使ってデッキから《ダークフレア・ドラゴン》を呼び出し、手札・デッキのドラゴン族モンスターをコストとして効果を発動していきます。

この際に《アームド・ドラゴン・サンダー LV7》をコストにすることで、デッキから「アームド・ドラゴン」モンスターである《ダーク・アームド・ドラゴン》をサーチすることができます。

《混沌空間》によるコンボ

モンスター除外を多用するこのデッキでは、《混沌空間》の効果を最大限活用することができます。

《混沌空間》

混沌空間

【 フィールド魔法 】

モンスターがゲームから除外される度に、1体につき1つこのカードにカオスカウンターを置く。1ターンに1度、自分フィールド上のカオスカウンターを4つ以上取り除く事で、取り除いた数と同じレベルを持つ、ゲームから除外されているモンスター1体を選択し、自分フィールド上に特殊召喚する。フィールド上のこのカードが相手の効果によって墓地へ送られた時、このカードに乗っているカオスカウンターの数以下のレベルを持つ光属性または闇属性のモンスター1体をデッキから手札に加える事ができる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《ダーク・アームド・ドラゴン》《妖精伝姫-シラユキ》などの効果コストとして何体もモンスターを除外することで、《混沌空間》の「カオスカウンター」を一気に貯めることができます。

《混沌空間》の効果でレベル4以上のモンスターを除外から帰還させることができるので、《終末の騎士》を特殊召喚してさらに闇属性モンスターを墓地へ送ったり、《アームズ・エイド》を特殊召喚してモンスターに装備してダメージを狙ったり、ということが可能となります。

中でも特に強力なのはレベル4チューナーの《水晶機巧-クオンダム》で、エンドフェイズに帰還したレベル2の《異次元の偵察機》とレベル3の《異次元の哨戒機》を場に並べておけば、相手ターン中に《氷結界の龍 トリシューラ》のシンクロ召喚を行うことができます。

【次元流ダーク・アームド】の無限システム

次元ダムドシステム

このデッキのメインコンセプトとなる部分ですね。

《異次元の偵察機》《異次元の哨戒機》、《背後衛》は、除外されたターンのエンドフェイズに自身を特殊召喚したり手札に加えたりする効果を持った闇属性モンスターです。

これらのモンスターを《ダーク・アームド・ドラゴン》の除去効果のコストとして除外することで、相手のカードを除去しながら手札・フィールドのアドバンテージを稼ぐのが狙いです。

自分のターンのエンドフェイズに出した《異次元の偵察機》《異次元の哨戒機》《水晶機巧-クオンダム》《I:Pマスカレーナ》の効果を使ってシンクロ・リンク召喚に繋いだり、《闇の増産工場》の効果でドローに変換したりすることで、無駄なく活用することができます。

ネメシスファイバーシステム

【ネメシス】の共通効果によって、《異次元の哨戒機》《妖精伝姫-シラユキ》によって除外されたモンスターをデッキ(EXデッキ)に戻して何度も使い回すことができます。

とくに強力なのが制限カードでもある《水晶機巧-ハリファイバー》の再利用で、再びリンク召喚してデッキからチューナーモンスターを呼び出したり、自身の効果でシンクロチューナーをS召喚扱いで特殊召喚したりと、さまざまな活用方法を見出すことができます。

また《ジェット・シンクロン》や《水晶機巧-ローズニクス》といった展開補助となるモンスターも再利用できるので、状況に応じてさまざまに使い分けることも可能です。

しかも【ネメシス】の中でも《ネメシス・キーストーン》は、除外されたターンのエンドフェイズに自身を手札に加える効果を持っているので、このデッキとの相性は抜群に良いと言えるでしょう。

おわりに

いかがだったでしょうか。

僕自身、今回のデッキビルドで《ダーク・アームド・ドラゴン》は現代でも通用する、非常に強力なモンスターだと改めて再確認しました。

「打点よし、効果よし、サーチも容易になってさらによし」という感じで、実際に使っていても非常に頼もしい限りでした。

【アームド・ドラゴン】自体、リメイク版として非常に完成度の高いテーマだったのですが、今回の【次元流ダーク・アームド】のような使い方もできるということで、デッキ構築の幅の広さもいくらか知っていただけたことかと思います。

今回は【次元】ギミックと併せたデッキとして紹介しましたが、これ以外にも【闇属性(ダークモンスター)】や【ドラゴン族】、【カオス軸】とさまざまに構築することもできそうだなと感じました。

かつて遊戯王界を恐怖に陥れた最強モンスター《ダーク・アームド・ドラゴン》の強さ、見たことないという方は一度、そしてかつての姿を知っている方はあらためてもう一度、その目で確かめてみてくださいませ……!

……
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それでは、今回はこの辺りにしたいと思います。
ここまでのご精読、ありがとうございました。

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