【遊戯王コラム】1つのデッキで、みんなと遊べる!「DMパーティ」をやってみよう!【オリジナルルール】

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【遊戯王コラム】1つのデッキで、みんなと遊べる!「DMパーティ」をやってみよう!【オリジナルルール】

はじめに

読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。

気づけば今年も、終わりが近づいてきましたね。

今回は2024年の締めくくりと言うことで、最近わたくしが遊んでいるDMパーティなるものを紹介したいと思います。

いわゆる「多人数戦カードゲーム」というもので、遊戯王を遊んだことがない人とも遊ぶことができる、素晴らしいゲームだと自負しておりますので是非ともお読みいただければと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

目次

DMパーティとは?

いわゆる他のカードゲームにある「多人数戦ルール」を使ったゲームです。

現代の遊戯王OCG基準だと流石にスピード感が高いので、過去の低速な遊戯王に回帰しつつ原作遊戯王っぽくわいわい遊ぼうということで、今回はDM(デュエルモンスターズ)のカードで遊んでみることとしました。

ちなみに名前はさっき考えました。

デュエル・マスターズの多人数戦ルールである「デュエパーティー」の語感がよかったので、そちらを参考にしました。

多人数戦のルールについて

基本的なところは、遊戯王OCGに準拠します。

初期LP8000、初期手札5枚でスタートします。

参加者同士でジャンケン等で1人を決め、その人から時計回りにターンを進行していきます。

先攻ドローはありますが、1巡目1番目のプレイヤーのバトルフェイズはありません

1巡目であっても2番目以降のプレイヤーはバトルフェイズがあり、自分より前の手番のプレイヤーに攻撃可能となります。

墓地はすべてのプレイヤー共有のものとなり、山札がなくなった場合はその時点で墓地をシャッフルしてすべて山札に戻します。

墓地共有ということで《死者蘇生》《リビングデッドの呼び声》による奪い合いも発生するという訳ですね。

また除外を用いるカードは少ないですが、こちらも原作遊戯王に則って「ゲームから除外する(山札リセットには含まれない)」形となります。

今回のデッキでは《混沌の黒魔術師》の戦闘破壊効果や《混沌帝龍 -終焉の使者-》の墓地コストなどがそれにあたります。

またチェーンブロックについては、ターンプレイヤーから時計回りに確認していきます。

もちろん本体のルール通り、チェーン処理は逆順で行います。

大体のところはこんな感じ。

困ったら基本ルールに立ち返って、それでもわからない処理があるときはその場のプレイヤーで話し合って決めましょう。

デッキレシピ


さてそういうわけで、レシピなのか。

「DMパーティ」のお題目通り、原作マンガ・アニメに登場したカードまたはそれに類するカードのみで構成しております。

もともと強力な効果を持っている《混沌帝龍 -終焉の使者-》や《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》はもちろん、リメイクモンスターである《混沌の黒魔術師》や《双頭竜キング・レックス》、《BM-4ボムスパイダー》なども取り入れています。

下級モンスターが22体、妥協召喚・自己特殊召喚の上級モンスターが4体の、計26体が戦闘の軸となってきます。

とくに《迷宮の重魔戦車》は召喚ターンに攻撃できないものの、2400打点として破格のアタッカー性能を持っています。

しかし原作特有の強力な魔法・罠カードが多いのもこのゲームの特徴。

《心変わり》《強奪》といったコントロール奪取カードが複数あるので、軽率に高打点モンスターを出すと、痛い目を見ることとなります。

また今回のデッキでは、意図的に魔法・罠カードの除去を少なくしています。

というのも原作遊戯王でも、永続魔法系のカードはかなり強力な印象を与えるものが多かったので、なるべくそれに忠実に戦ってみようと思いました。

とは言え、それでも過去最強グッドスタッフである《魔導戦士 ブレイカー》、魔法罠除去代表の《ハーピィの羽根箒》、そして罠カードを封じる《人造人間-サイコ・ショッカー》など。

限られたメタカードをうまく活用して、他のプレイヤーを出し抜きながら戦っていきましょう。

主要なエースカード

《混沌の黒魔術師》

《混沌の黒魔術師》

【 効果モンスター 】
星 8 / 闇 / 魔法使い族 / 攻2800 / 守2600

「混沌の黒魔術師」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンのエンドフェイズに、自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。②:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊したダメージ計算後に発動する。その相手モンスターを除外する。③:表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。

出典:遊戯王公式データベース

魔法カードの回収効果が非常に強力で、《死者蘇生》でこのカードを蘇生すれば、エンドフェイズにそのまま《死者蘇生》を回収すると言うのが鉄板のコンボ。

打点も2800と申し分なく、戦闘破壊したモンスターを除外するのでゲームの決定力も高い。

ただこのカード自体も1度フィールドに出てしまうとあとは除外されてしまうので、状況を見極めてうまく使っていきましょう。

《混沌帝龍 -終焉の使者-》

《混沌帝龍 -終焉の使者-》

【 効果モンスター 】
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2500

このカードは通常召喚できない。自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合のみ特殊召喚できる。このカードの効果を発動するターン、自分は他の効果を発動できない。①:1ターンに1度、1000LPを払って発動できる。お互いの手札・フィールドのカードを全て墓地へ送る。その後、この効果で相手の墓地へ送ったカードの数×300ダメージを相手に与える。

出典:遊戯王公式データベース

簡単に呼び出すことができる3000打点として、このゲームの基準ラインとなっています。

エラッタ後なので効果が発動できる機会はなかなかないですが、発動できればそのまま引導火力になるバーンダメージを与えることができるでしょう。

エラッタ前だったらさすがにやばかった。

《ギルフォード・ザ・ライトニング》

《ギルフォード・ザ・ライトニング》

【 効果モンスター 】
星 8 / 光 / 戦士族 / 攻2800 / 守1400

3体の生け贄を捧げてこのカードを生け贄召喚した場合、相手フィールド上モンスターを全て破壊する。

出典:遊戯王公式データベース

3体リリースできれば相手モンスターの全体除去が可能な、《サンダーボルト》内蔵モンスター。

もちろん普通に2800打点の最上級モンスターとしても使用可能。

コントロール奪取をうまく使ってモンスターを一掃して、状況をひっくり返してやりましょう。

《人造人間-サイコ・ショッカー》

《人造人間-サイコ・ショッカー》

【 効果モンスター 】
星 6 / 闇 / 機械族 / 攻2400 / 守1500

このカードがフィールド上で表になっている限り、罠カードの発動と効果を無効にする。

出典:遊戯王公式データベース

過去環境から揺るがない、最強のメタモンスター。

出すだけで罠カードを封じることができるので多人数戦では非常に脅威となる。

他のプレイヤーとうまく協力して突破しないと、これだけで詰んでしまうということも。

《ディアバウンド・カーネル》

《ディアバウンド・カーネル》

【 効果モンスター 】
星 5 / 闇 / 悪魔族 / 攻1800 / 守1200

「ディアバウンド・カーネル」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードの攻撃宣言時に発動する。
このカードの攻撃力は600アップする。
②:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、このカードの攻撃力分ダウンする。
その後、このカードを次のターンのスタンバイフェイズまで除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

出典:遊戯王公式データベース

このゲームでは唯一となるフリーチェーンで逃げる効果を持ったモンスター。

定着するとかなりめんどくさいので他のプレイヤーと協力してうまく対処しましょう。

ある意味では、とても良い原作再現的なカードでもあります。

《伝説のフィッシャーマン》

《伝説のフィッシャーマン》

【 効果モンスター 】
星 5 / 水 / 戦士族 / 攻1850 / 守1600

「海」がフィールドに出ている時、このカードは魔法の効果を受けない。また相手モンスターから攻撃対象にされない。

出典:遊戯王公式データベース

《潜海奇襲II》

《潜海奇襲II》

【 永続魔法 】

このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「海」として扱う。
②:自分フィールドの水属性モンスターは、水属性以外の相手モンスターの効果の対象にならない。
③:自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。
自分の手札・墓地から、「海」のカード名が記されたモンスターまたは水属性の通常モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、そのバトルフェイズ終了時に破壊される。

出典:遊戯王公式データベース

やっぱ入れたいよね「海コンボ」というやつ。

《海》扱いである《潜海奇襲II》があれば毎バトルフェイズに、墓地から《伝説のフィッシャーマン》を呼び出して直接攻撃することができます。

なお裁定的なお話をしておくと、《潜海奇襲II》で呼びだした《伝説のフィッシャーマン》はバトルフェイズ終了時にちゃんと破壊されますのでご安心ください。

多人数戦での面白カード

《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》

《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》

【 効果モンスター 】
星 8 / 炎 / 悪魔族 / 攻3000 / 守2500

このモンスターを召喚する場合、相手フィールド上のモンスター2体を生け贄に捧げて相手フィールド上に特殊召喚しなければならない。このカードはコントローラーのスタンバイフェイズ毎に、コントローラーに1000ポイントのダメージを与える。このモンスターを特殊召喚する場合、このターン通常召喚はできない。

出典:遊戯王公式データベース

もともと強力な相手モンスターリリースですが、多人数戦では相手のプレイヤーのモンスターを除去しながら出てくるため、めーちゃくちゃ強力。

相手の場に3000打点のモンスターが出てしまいますが、そこは原作通り罠カードなどで対処しておきましょう。

ちなみにオレのペットの必殺技は「ゴーレム・ボルケーノ」だ、高らかに攻撃宣言をしなあ……。

《メタモルポット》

《メタモルポット》

(制限カード) 【 効果モンスター 】
星 2 / 地 / 岩石族 / 攻700 / 守600

「メタモルポット」の表示が表になった時、相手と自分の手札を全て捨て、お互いデッキの上から5枚カードを引く。

出典:遊戯王公式データベース

《手札抹殺》

《手札抹殺》

(制限カード) 【 通常魔法 】

お互いの手札を全て捨てた後、それぞれ自分のデッキから捨てた枚数分だけカードを引く。

出典:遊戯王公式データベース

プレイヤー全員の手札を、強制的に入れ替えるカード。

複数戦だと全員の手札が入れ替わるので状況が急変して他のプレイヤーの戦略を乱すことができます。

この記事を書いてる途中で、なぜか《サイバーポッド》が帰ってきてしまったので、そちらを採用するのも面白そう。

《強奪》

《強奪》

(制限カード) 【 装備魔法 】

相手のモンスターのコントロールを得る。相手のスタンバイフェイズが来る度に、相手は1000ポイントのライフを得る。

出典:遊戯王公式データベース

しれっと帰ってきていた凶悪コントロール奪取カード。

複数人戦だと、奪ったプレイヤーのモンスターで別のプレイヤーを攻撃するなんてトリッキーな使い方もできます。

というか原作遊戯王、けっこうこういった純粋なパワカが多いですよね。

《フォース》

《フォース》

【 通常魔法 】

ターン終了時まで、モンスター1体の攻撃力を半分にし、その半分の数値をもう1体のモンスターの攻撃力に加える。

出典:遊戯王公式データベース

フィールドのモンスター2体の攻撃力を変化させるカード。

他のプレイヤーのモンスター同士を変化させることで、状況をコントロールできます。

地味に永続的に影響を与えるというのがミソ。

《地縛霊の誘い》

《地縛霊の誘い》

【 通常罠 】

相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。攻撃モンスターの攻撃対象はこのカードのコントローラーが選択する。

出典:遊戯王公式データベース

相手の攻撃宣言時に違うモンスターまたはプレイヤーを攻撃させるカード。

こちらも他のプレイヤーのモンスターに攻撃させるなどの戦術ができるので、多人数戦でこそ本領を発揮できます。

別のプレイヤーの高打点モンスターに殴らせて返り討ちにしたり、裏側守備モンスターを殴らせて確認したりと、さまざまな使い方が可能です。

DMパーティの楽しみ方

DMパーティは、既存の遊戯王OCG的な楽しみ方はもちろん、多人数戦特有の楽しみ方ができるのが特徴です。

多人数戦の醍醐味と言えば、やはり他のプレイヤーとのやり取りでしょう。

一番有利な状況にあるプレイヤーを、他のプレイヤーたちが協力して対抗する。

プレイヤー2人のモンスター戦闘のタイミングで、横槍から介入する。

複数人戦ならではのやり取りが楽しむことができます。

また原作でもバトルシティ編の中盤にて、遊戯たち4人が戦う「バトルロイヤルデュエル」が行われています。

おおむねイメージとしてはあんな感じ。

他のプレイヤーと共に戦い、時に裏切りながらも1位を目指して戦っていきましょう。

ワンデッキの拡張性

今回はパーティゲームとしての要素を保ちつつ、少しカードゲーム的な要素も残した構築にしてみました。

もちろん、原作遊戯王にしか登場しないカードのみ(《ロケット戦士》《リボルバー・ドラゴン》など)でワンデッキにしてみるのも良いでしょう。

ただし先達としていくらか助言を残しておくとすれば、下級モンスターの配分や、モンスターの打点の優劣、カード効果の数的調整(とくに除去効果)は意識しておくと良いかとも思います。

とくにこうした低速デュエルでは特定のカードのパワーが高いと、それを突破するのが困難と言う状況に陥りがちです。(もちろんその苦難をみんなで突破するという面白さもありますが)

また上級モンスターの配分も、普段のデッキ構築より数段難しいところです。

複数人戦では、リリース要員となる下級モンスターをそもそも引けるかどうか、引けたとして次の自分ターンに残っているかも分かりません。

今回はそうした部分を、一時的なコントロール奪取や妥協召喚効果を持ったモンスターを多めに採用することで対処しました。

この辺りも、皆さんが一緒に遊ぶ方々といろいろ相談しながら考えるようにすると良いでしょう。

このデッキを作った背景

年末も近づいてきて、かつての友人らとも再会する機会などもスケジューリングしていました。

ふとそのとき「ひさしぶりにみんなで遊べること、何かないかなあ」と考えていて、「せっかくだし遊戯王やれないかなあ」と思っていたわけです。

こうした友人らは、カードゲームを日頃からやっている人たちではありません。

ですがやはり同世代ということもあり、「遊戯王というコンテンツには触れている」ということが多くあります。

とくに私たちの世代はニコニコ動画の最盛期を過ごしていることもあり、あの頃の遊戯王ミームに触れていない人の方が少ないくらいでした。

そこでカードゲームを遊んだことがない人とも遊ぶことができる方法として考え出したのが、この「DMパーティ」という訳ですね。

ワンデッキ(1つのデッキをみんなで共有する)形式にしたのも、こうした事情からでした。

このゲームで重要なことは「複雑なカードを使わないこと」「原作遊戯王の雰囲気を楽しめること」の2つです。

「複雑なカードを使わないこと」として、最近のカードのような「いろんな処理を行ったり」「複数のカードを前提としたコンボ」などは極力使わないようにしました。

またみんなで1つのデッキを共有するという点から、サーチやリクルートと言ったデッキを触る効果を持つものも採用しないようにしています。

そしてもうひとつのポイントである「原作遊戯王の雰囲気を楽しめること」

実はこっちが一番重要なのかなとわたくしは考えております。

というのも普段カードゲームに触れていない人でも楽しく遊んでもらうには、カードゲーム的な面白さ(プレイングや構築)といった部分でなく、そうでない部分にあるからです。

とくに遊戯王はもとより原作マンガやアニメの要素に対する人気が色濃く、《死者蘇生》《エネミーコントローラー》といったカードは、その辺りの一般人ですら知ってるレベルのものとなっています。

なので多少ゲームとしては大味になるものの、そうした認知度の高いであろうカードや、マンガ・アニメに登場するキャラクターの雰囲気に合ったカードを中心に構築することを意識しました。

もちろんこれはわたくし個人の考えなので、さまざまなユーザーの考えがあって良いのが大前提にあります。

後述でもお話しますが、この「DMパーティ」もプレイヤーやその周囲の人たちに合わせて、いろんな形でカードを採用してもらえると良いかなと思います。

やっぱり「自分の友人たちで共有できる」思い出やエピソードがそれぞれにあるかと思いますので、そうした状況に合わせてデッキ内容だけでなくルールそのものの遊び方も変えていただければ幸いです。

おわりに

いかがだったでしょうか。

2024年最後の記事ということで今回はいつもの記事とはすこし違った、わたくしがプレイベートで遊んでいるオリジナルルールのデッキについて紹介しました。

今年はなかなかインフレの凄まじい年でしたが、競技的な方面では非常に面白い年だったのではないでしょうか。

遊戯王OCGでの盛り上がりはもちろん、とくにマスターデュエル周りでの盛り上がり方が非常に感じられる年だったように思います。

カジュアルデッキ構築としては、たびたび上がっていくカードパワーになかなか悩ましい年でもありました。

しかしながら、それでもデッキを構築すると言うのがデッキビルダーの使命と言うもの。

これからもインフレはますます進んでいくことでしょうが、これにめげずに頑張っていきたいところですね。

さてさて、そんなところで2024年もそろそろお別れの時間が近づいて参りました。

今年も残り少ないですが来年もまた良いお年をお迎えできるよう、ささやかながらお祈りしております。

ここまでのご精読ありがとうございました。

本年もお世話になりました。また次の記事でお会いしましょう。

それでは。


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