遊戯王の教科書 ~新ルールで使えるカード・テクニック編~

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遊戯王の教科書 ~新ルールで使えるカード・テクニック編~

◆はじめに

 こんにちは。
 かもめ先生です。

 4月に入って新年度に変わりました。
 遊戯王の方もラッシュデュエルが導入され、OCGについても新レギュレーションの適用や新ルール(アップデートルール)への変更と、すでに新しい風が吹き始めています。

 Twitter上では新情報が出る度に、さまざまな方によって解説や考察が行われており、界隈がとても盛り上がってきていることが感じられますね。

 さて、今回は「新ルールで使えるカード・テクニック編」と題しまして、さまざまなカードやプレイングについて紹介していきたいと思います。
 よろしくお願い致します。

 また新ルールの詳細につきましては、すでに多くのライターさんが分かりやすい解説記事が出されています。

 相互フォロワーさんでブロガーとしても活動されているにんげんさんが、新ルールについてとても詳しく、わかりやすい形で解説してくださっています。
 細かな裁定の違いや処理の具体例など、とても丁寧な解説がされていらっしゃいますので、「もっと詳しい内容を知りたい!」という方は、先にお読みいただければと思います。

 P.S にんげんさん、ご協力ありがとうございます!

にんげんさんのTwitterアカウントは → こちら

目次

◆EXモンスターゾーンの活用

アップデートルール1 エクストラデッキからの特殊召喚のルール

エクストラデッキから特殊召喚する場合、融合・シンクロ・エクシーズモンスターはメインモンスターゾーンに出すことができるようになった。
リンクモンスター・(表側の)ペンデュラムモンスターは今まで同様にエクストラモンスターゾーンまたはリンク先のメインモンスターゾーンに出すことができる。


 EXデッキからの特殊召喚についてルール改訂が入り、融合・シンクロ・エクシーズモンスターはかなり使いやすくなりました。
 しかしながら、単にそれだけではないカードもいくらかあります。

《ゴヨウ・ディフェンダー》

 マスタールール3の頃に登場したシンクロモンスター。 自分フィールドが戦士族・地属性のシンクロモンスターのみの場合、別の《ゴヨウ・ディフェンダー》を特殊召喚できる効果を持っています。  しかしリンク召喚登場以後、EXデッキから特殊召喚は、EXモンスターゾーンかリンクマーカーの先にしか出せないルールだったので、実質的に効果を発動できないという不遇な事態になっていました。

《ジャンク・スピーダー》

 シンクロ召喚成功時に、デッキから「シンクロン」チューナーを可能な限り守備表示で特殊召喚するという、破格の効果を持っているモンスター。
 効果の発動後はシンクロモンスターしか出せなくなる制約があるのですが、ルール改訂によってリンクモンスターを使わずとも、複数のシンクロモンスターを並べることができるようになってので、とても強力なモンスターとなりました。
 ……とは言えその強力な効果を鑑みてか新しいリミットレギュレーションでは、環境で多く使用されていた訳でもないのに制限カードに指定されています。良かった

EXデッキからモンスターを特殊召喚できるカードたち

 これらのカードは、今回の改定で使いやすくなったものです。  中でも有用となったものを紹介していきます。【剣闘獣】《剣闘獣アンダバタエ》《剣闘獣総監エーディトル》  今回の改定で融合・シンクロ・エクシーズテーマはかなり使いやすくなりましたが、中でも《剣闘獣アンダバタエ》《剣闘獣総監エーディトル》を擁する【剣闘獣】は、特に使いやすくなりました。  これまではリンクモンスターである《スレイブ・タイガー》などを使ってリンク先を確保しなければ効果を使えませんでしたが、《剣闘獣アンダバタエ》《剣闘獣総監エーディトル》だけでも他の融合モンスターを出せるようになったので、展開の自由度がかなり上がりました。《アルティマヤ・ツィオルキン》《バハムート・シャーク》  リンクモンスターが登場する前のマスタールール3において、猛威を振るったモンスターですね。  これまでのルールではリンク先を確保しなければ効果発動できませんでしたが、これからは自身だけでも発動できるようになりました。  《アルティマヤ・ツィオルキン》《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》《バハムート・シャーク》《餅カエル》の布陣がまた見られるのかと思うと、胸が熱くなりますね。僕は恐怖しかありません《No.93 希望皇ホープ・カイザー》  今回の改訂で「実はヤバいんじゃないか?」と噂されている一枚。  X素材の種類の数まで、EXデッキからエクシーズモンスターを特殊召喚するという破格の効果を持っています。  今回のルール改訂と《No.39 希望皇ホープ・ダブル》の登場で、とても簡単に出せるようになった上で、効果も発動できるようになりました。

その他のEXデッキから特殊召喚する効果のカード
 これまではリンク先の確保を考えたり、発動条件・発動タイミングの難しさから使いにくかったりしたカードたち。
 リンク召喚に切り替わる前後のカードは、とくにこうしたカードが多い印象を受けます。
 これらのカードが、これからどのように使われていくことになるか、注目していきたいですね!

【D-HERO】《D-HERO ダスクユートピアガイ》  ……自身の融合召喚成功時、手札・フィールドで融合召喚。【ジェムナイト】《ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ》  ……起動効果で「ジェムナイト」融合モンスターを召喚条件を無視して特殊召喚。《RUM-七皇の剣》  ……ドローしたこのカードを公開し、起動効果で「CNo.」モンスターをX召喚扱いで特殊召喚。《連鎖召喚》  ……自分フィールドにXモンスターが2体以上存在する場合、Xモンスターを特殊召喚。《覇王の逆鱗》  ……《覇王龍ズァーク》が存在する場合、「覇王眷竜」モンスターを4体まで召喚条件を無視して特殊召喚。

EXモンスターゾーンに関係するカード

 ルール改訂こそされるものの、EXモンスターゾーン自体はそのままとなります。
 つまり言い換えるなら「EXモンスターゾーンを活用するカード」は、また新しい使い方ができるかもしれない、という訳です。
 なのでここでは、そうしたEXモンスターゾーンに関わるカードで、改訂後から使えそうなものを紹介しておきます。

【斬機】《斬機シグマ》  ……EXモンスターゾーンが空いている場合、手札・墓地から自身を特殊召喚できる。《サイバネット・フュージョン》  ……EXモンスターゾーンが空いている場合、墓地のモンスターを融合素材にできる。《インヴェルズ・オリジン》  ……自身がEXモンスターゾーンに存在する場合、EXデッキからの特殊召喚がリンク先にしか出せなくなる。

◆発動前にゾーンを移動する・させるテクニック

アップデートルール2 誘発効果を発動する前にカードが場所を移動した場合のルール

「墓地へ送られた場合」や「フィールドから離れた場合」といった領域(ゾーン)の移動を条件とした効果を発動する場合。
効果の発動する前のチェーン処理中に「領域を移動してしまった場合」は、効果を発動することができない。
またリバースモンスターも効果を発動する前のチェーン処理中に裏側表示に戻された場合、効果を発動することができない。


 文字だけだとわかりにくいルール改訂ですが、「効果を発動する前に、別の領域へ移動してしまうと発動できない」というものですね。
 慣れないうちはなかなか分かりにくい部分ですので、他のルール解説の記事とも併せてお読みいただければと思います。

《D.D.クロウ》

 今回の改訂で話題となったモンスター。
 手札から捨てることでフリーチェーンで発動し、対象に取った墓地のモンスターを除外する効果を持っています。
 もともと汎用性の高いカードとして採用されていましたが、これからはさらに使える場面が増えそうですね。

その他のフリーチェーンで墓地や除外から移動させるカード

 調べてみると、実はかなりの数のカードが存在していました。
 なのでここでは、その中でも特に使いやすそうなものを紹介していきます。

【インフェルノイド】【呪眼】《呪眼の使徒 メドゥサ》【魔弾】《魔弾-ダンシング・ニードル》【閃刀】《閃刀機-シャークキャノン》【アダマシア】《魔救の奇跡-ラプタイト》  ……相手ターンに発動できる墓地のモンスターを除外するカードたち。《悪魔の嘆き》  ……相手の墓地のモンスターをデッキに戻し、デッキから悪魔族モンスターを墓地へ送る。《逢魔ノ刻》  ……自分・相手の墓地の通常召喚できないモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。《竜嵐還帰》  ……自分・相手の除外されているカードを自分フィールドに特殊召喚する。

《エヴォルカイザー・ラギア》

 このカードをここで挙げているのは、このカードの「モンスターを召喚・特殊召喚する際に発動できる。それを無効にし、そのモンスターを破壊する」効果を誘発効果(スペルスピード2)で発動できるためです。  いわゆる「チェーンに乗らない特殊召喚」の際、それを「スペルスピード2で特殊召喚を無効にする」カードを発動するタイミングであれば、その特殊召喚の素材となったモンスターなどに《D.D.クロウ》などの効果をチェーンできるタイミングが存在します。(チェーン1:《エヴォルカイザー・ラギア》の特殊召喚無効 → チェーン2:《D.D.クロウ》で素材となった墓地モンスターを効果発動前に除外)  これによってリンク召喚の素材となった《クリッター》などを対象に発動することで、間接的に効果の発動を妨害することができる、という訳です。

その他の召喚・特殊召喚無効の効果を持っているカード

 《エヴォルカイザー・ラギア》の他にも、誘発効果で召喚・特殊召喚を無効にできるカードはいくつか存在します。  その中でも見かけやすいものを、こちらで紹介しておきます。

《ライオウ》  ……自身を墓地へ送り、特殊召喚を無効にして破壊する。【コアキメイル】《コアキメイル・オーバードーズ》  ……自身をリリースして、召喚・反転召喚・特殊召喚を無効にして破壊する。【ジェネレイド】《氷の王 ニードヘッグ》  ……「ジェネレイド」モンスターまたは幻竜族モンスター1体をリリースして、特殊召喚を無効にして破壊する。《崇光なる宣告者》  ……手札から天使族モンスターを墓地へ送り、特殊召喚を無効にして破壊する。

《闇黒世界-シャドウ・ディストピア-》+リリースコストを必要とするカード

 こちらからカードの効果を発動する際に相手モンスターをリリースしても、《D.D.クロウ》などの効果をチェーンできるタイミングが存在します。  そのため《闇黒世界-シャドウ・ディストピア-》を発動している状態で《悪魔嬢リリス》《死のデッキ破壊ウイルス》などの効果を発動して相手モンスターをリリースすれば、そのモンスターに《D.D.クロウ》などを発動することで、間接的に墓地発動の効果を防ぐことができます。

◆「離れた場合」の効果をもつモンスターの処理

アップデートルール3 デッキまたはEXデッキに裏側で戻ったモンスター効果の発動のルールデッキ・EXデッキ(非公開領域)に戻ったモンスターの効果は、基本的に発動しない。 ただし「このカードがデッキに戻った場合」のように効果テキストに記載されているものは、例外として発動できる。  「離れた場合」に発動できるEXデッキのモンスターが、《強制脱出装置》などのバウンスによって簡単に処理されてしまうようになりました。  実はこの裁定、9期に登場した《No.24 竜血鬼ドラギュラス》の特殊裁定として少し話題になっていたのですが、今回の改訂で統一されることとなりました。  《永遠の魂》のようなメインデッキに入る「離れた場合」の効果を持つカードも、「デッキに戻った場合は発動しない」という裁定だったので、そちらに合わせた形になったのだと思われます。

《E・HERO アブソルートZero》

 《D.D.クロウ》と同じく、今回の改訂で話題となったモンスター。  「離れた場合」に発動する全体除去が強力なため、【E・HERO】以外でもしばしば使われています。  今回の改訂で少し弱体化しましたが、まだまだ第一線で活躍できるだけのポテンシャルはありますので、出てきても焦らずに対処していきたいですね。

離れることがメリットとなるEXデッキのモンスター

 近年のカードには強力なモンスターもいくつか登場しており、ここではその中のいくつかを紹介しておきます。
 これらのカードを使っている方は、バウンスカードを使う相手と対面する際、特に気を付けてくださいね。

【アンティーク・ギア】《古代の機械超巨人》  ……相手の効果でフィールドから離れた場合、EXデッキから《古代の機械究極巨人》を召喚条件を無視して特殊召喚。【E・HERO】《E・HERO ネオス・クルーガー》  ……戦闘または相手の効果でフィールドから離れた場合、手札・デッキから《ネオス・ワイズマン》を召喚条件を無視して特殊召喚。【竜星】《源竜星-ボウテンコウ》  ……フィールドから離れた場合、デッキから「竜星」モンスターを特殊召喚。【カーディアン】《花札衛-五光-》  ……戦闘または相手の効果で離れた場合、EXデッキから「花札衛」Sモンスターを特殊召喚。【クローラー】「エクスクローラー」モンスター  ……戦闘または相手の効果でフィールドから離れた場合、墓地の「クローラー」モンスター2体を特殊召喚。【ライトロード】《ライトロード・ドミニオン キュリオス》  ……戦闘または相手の効果で離れた場合、墓地のカードを1枚手札に加える。

《ゴヨウ・エンペラー》

 上記のカードとは逆に、このカードは「離れた場合」にデメリットを生じるモンスターです。  【ゴヨウ】デッキでは「相手モンスターのコントロールを得る」戦法を取るのですが、この効果が発動するとそれらが全て元に戻ってしまいます。  しかし今回のルール改訂で、このカードをEXデッキに戻してしまえばそのデメリットも受けないということになります。  先述した《ゴヨウ・ディフェンダー》のこともありますので、もしかすると【ゴヨウ】はワンチャンあるかもしれないですね!

◆制約をカバーするテクニック

アップデートルール4 「発動するターン」に影響するモンスターの召喚・特殊召喚のルール

召喚や特殊召喚が効果で無効になっている場合、そのターンに召喚や特殊召喚に成功している扱いにはならない。

 カードの中には、発動するための条件に「特殊召喚できない」などの制約を持っているものがいくつかあります。
 これまでは「特殊召喚を行おうとした」ことでも制約に引っかかっていたのですが、これからは「特殊召喚」が無効になっているのなら使えるようになりました。
 そのため、こうした制約のあるカードを使うデッキでは、いくらかプレイングの幅が広がりました。

《強欲で謙虚な壺》

 発動ターンに特殊召喚を行えないカードとして、使用率がとても高いカードですね。  先ほどお話したように、これからは実際に特殊召喚に成功したかどうかで判断するようになりました。  そのため「モンスターの特殊召喚を無効にされても、《強欲で謙虚な壺》を発動して次ターンに備える」「《強欲で謙虚な壺》を無効にされたなら、モンスターを特殊召喚して攻めに転じる」という選択が可能となり、プレイングの幅がこれまで以上に広がりました。

召喚・特殊召喚に制約のあるカード

 先ほど紹介した《強欲で謙虚な壺》以外にも、制約のあるカードはいくつかあります。  ここではその中でも、とくに使われる機会の多いものを紹介しておきます。

《トーチ・ゴーレム》  ……「トーチトークン」2体を特殊召喚し、相手フィールドに特殊召喚する。通常召喚不可。《命削りの宝札》  ……手札が3枚になるようにドローする。特殊召喚不可。《真紅眼融合》  ……手札・デッキ・フィールドのモンスターを素材として「レッドアイズ」モンスターを融合召喚。召喚・特殊召喚不可。《シュトロームベルクの金の城》  ……自分メインフェイズに自身のカード名が記されたモンスターをデッキから特殊召喚。通常召喚不可。《スケープ・ゴート》  ……「羊トークン」4体を特殊召喚。召喚・反転召喚・特殊召喚不可。

《溶岩魔獣ラヴァ・ゴーレム》+特殊召喚を無効にするカード

 この組み合わせは、上記の裁定を応用したコンボになります。  《溶岩魔獣ラヴァ・ゴーレム》を特殊召喚するターンは通常召喚を行えないのですが、その特殊召喚を《神の宣告》などで無効にしてしまうと相手モンスター2体をリリースしているにもかかわらず、《溶岩魔獣ラヴァ・ゴーレム》の特殊召喚は成功していないので通常召喚を行えることになります。  これによって効果発動を無効にするモンスターや破壊耐性を持つモンスター、効果を受けないモンスターを処理しながら、自分は制約を受けずに展開することができます。「壊獣の方が簡単に処理できるじゃん」とは言わない

◆神のカードは踏み抜け!

アップデートルール5 「1ターンに1度しか特殊召喚できない」効果のルール召喚や特殊召喚に成功した回数を1度として数える。 効果で無効となった召喚や特殊召喚は数えられない。  「1ターンに1度しか特殊召喚できない」カードであっても、特殊召喚そのものが無効となっているなら、再び特殊召喚できるようになりました。  この制約を持っているモンスターはあまり多くありませんが、中には採用率が高いモンスターもいくつか存在しています。  そのため《神の宣告》で無効にされたとしても、同名モンスターを再び特殊召喚して妨害をかわす、いわゆる「踏み抜く」というプレイングが可能となりました。

【閃刀】【エンディミオン】【霊獣】

【閃刀】「閃刀」リンクモンスター 【エンディミオン】「エンディミオン」ペンデュラムモンスター 【霊獣】メインデッキの「霊獣」モンスター  これらのテーマは、デッキのギミックとなるモンスターに「1ターンに1度しか特殊召喚できない」という制約が設けられています。  これまでは展開中に《神の宣告》などで特殊召喚を無効にされると動けないという事態もしばしばありましたが、蘇生カードなどによっていくらかカバーすることが可能になりました。  とくに【閃刀】や【エンディミオン】は環境でも使われることが多くプレイングによって差が出やすいテーマでもありますので、使う側・使われる側のどちらにしても頭に入れておくと良いかと思います。

その他の「1ターンに1度しか特殊召喚できない」制約のあるカード

 上記のモンスター以外にも、この制約を持っているモンスターがいくつかあります。
 中にはテーマの核となっているものや、使用率の高いものもありますので、おさらいしておきましょう。

【ジェムナイト】《ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ》《ジェムナイトレディ・ラピスラズリ》【不知火】「不知火」シンクロモンスター  ……テーマ内で限られているモンスターたち。《HSRチャンバライダー》  ……2回攻撃可能な汎用星5シンクロモンスター。《源竜星-ボウテンコウ》  ……展開にも使える汎用星5シンクロチューナーモンスター。またお前か

◆魔法&罠ゾーンの新たな活用法

アップデートルール6 モンスターとして扱う罠を発動したあとの魔法&罠ゾーンのルール

「罠カードとして扱う」モンスターとなった永続罠カードの使用していた魔法&罠ゾーンは、空いている魔法&罠ゾーンとして使用することができる。
またモンスターとなった永続罠カードをセットする際は、空いている魔法&罠ゾーンから再び選びなおし、空いていない場合は墓地へ送られる。


 ルール改訂の中で、個人的に一番おどろいたものであり、一番わかりやすかったものです。
 【エルドリッチ】が登場するまで、魔法&罠ゾーンを圧迫してしまう罠モンスターを主軸にするデッキは、限られたものしかありませんでした。
 今回の改訂で、そうした罠モンスターはいくらか使いやすくなりましたので、こちらで紹介しておきたいと思います。

【エルドリッチ】

 デッキのメインギミックに「黄金郷」罠モンスターを擁するテーマで、ルール改訂の際にも真っ先に話題に上がっていました。  唯一のモンスターである《黄金卿エルドリッチ》は、魔法・罠カードをコストとして使って発動する効果を持っており、罠モンスターも使用することができます。  【アンデット】に属することもあって非常に強力なテーマですので、これからの動向に注目していきたいですね。

《メタル・リフレクト・スライム》

 原作から登場している古いカードではありますが、レベル10かつ守備力3000という当時にしては破格の性能の罠モンスターでした。  《神縛りの塚》《宮廷のしきたり》にも対応しているので、今でもなかなか使い勝手の良い罠モンスターとして採用されていることがあります。  しかしながら5月に発売される「デュエリストパック-冥闇のデュエリスト編-」において、まさかの強化が決まっています。  これからの動向に期待できる一枚ですね。

罠モンスターを活用するカード

 上記以外にも、罠モンスターを活用できるカードはいくつか存在しています。  特に《神炎皇ウリア》《カース・ネクロフィア》はいくらか強化もされていて面白い使い方ができそうですね。  個性的な効果をもつカードが多いので、是非とも使っていただければと思います!

《神炎皇ウリア》  ……表側表示の罠カード3枚を墓地へ送り特殊召喚でき、墓地の永続罠カードの数×1000ポイント攻撃力がアップする。《カース・ネクロフィア》  ……相手に破壊されたターンのエンドフェイズに特殊召喚し、自分フィールドの魔法・罠カードのカード名の数まで相手フィールドのカードを破壊できる。《苦紋様の土像》  ……このカードが存在する状態で罠モンスターが特殊召喚された場合、フィールドのカード1枚を破壊できる。《宮廷のしきたり》  ……このカードが存在する限り、このカード以外の永続罠カードを破壊できなくなる。

【魔弾】【機界騎士】

【魔弾】「このカードと同じ縦列で魔法・罠カードが発動した場合」
【機界騎士】「同じ縦列にカードが2枚以上存在する場合」

 上記の2つは、デッキのメインギミックに魔法&罠ゾーンを活用するものです。
 これらのテーマでは魔法&罠ゾーンを「空ける」という考え方が重要なのですが、魔法&罠ゾーンを圧迫する罠モンスターは今までほぼ採用されていませんでした。
 しかし今回の改定によって無理なく採用できるようになり、罠モンスターのほとんどはフリーチェーンで発動できることもあって、実はかなり使いやすいのではないかと個人的に考えています。
 こちらもまた、これからの動向に注目していきたいところですね!

◆おわりに

 いかがだったでしょうか。
 4月からの新しいリミットレギュレーションや改訂された新ルールの適用によって、さまざまなカードの使い方や捉え方が変化し始めています。
 特にリンク召喚導入前に活躍していたカードやテーマたちは、これから猛威を振るってくるであろうことも予想されています。

 今回ここで紹介したカードやテクニックも、あくまでその一部に過ぎません。
 いろんな方の解説や考察の情報をヒントにしながら、読者の皆さま自身で新しいカードの使い方・捉え方を発見してほしいと思います。

 しかしながら、まだまだ情勢は厳しく、なかなか外で対戦するというのは難しい状況にあります。
 こうした機会だからこそ、新しいデッキを考えたり使っているデッキを見直したりして、ゆっくりじっくりカードと向き合うのも良いのかな、と思います。
 そしてまた状況が良くなってきたら、蓄えていた力を存分に発揮して、精いっぱい楽しみましょう!

 それでは、今回の記事はここまでと致します。
 記事をお読みになって「面白かった・興味を持った」という方は、画面右下にある「いいね」マークを押してくださいませ。
 各記事を執筆するライターたちの評価につながりますので、是非ともよろしくお願いします。

 ここまでのご精読、ありがとうございました。


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