皆さん、どうも!ユベルです!
さて、第5回トレカライターコロシアムが終了しましたね。
コロナという状況の中、ああいった場を設けてくださり、運営してくださったガチまとめ運営担当の皆様、およびカーナベルの皆様には大変感謝しております。
自分は力及ばずでしたが、自分の拙い記事を閲覧してくだった皆様、いいねしてくださった皆様、そして、投票してコメントまで下さった皆様にも大変感謝しております!
とても、励みになりました!
皆様にとって少しでも有益なコンテンツを提供できるように頑張ります!
さて、現在、ガチまとめさんの方ではテーマ強化月間とのことなので、便乗してテーマ解説したいと思います!
勝手にすみません・・・
今回提供するテーマは【深海】です!
このテーマは2020年1月発売のETERNITY CODEにて正式にカテゴリ化した海竜族のテーマですが、皆さん、知ってます?
このテーマ、実はかなりの悲しみを背負ってるんです・・・
まず、メインデッキに入るテーマのカードが6種類しか無く、しかも、そのうちの1枚は準制限化されています。
なので、全投しても17枚しかない過疎テーマです。
また、現状のこのテーマのエースカードは、レベル7のシンクロモンスターなんですが、RISE OF THE DUELISTで登場した新規カードが出るまでは、テーマ内のモンスターのみでエースモンスターを出すのがかなり大変でした、テーマ内なのにです。
そして、これが極めつけ。
このテーマを使ってる人に会ったことがありません!
もちろん私の周りでの話なんですが、コロナ以前にいくつかイベントに行っても、一人も遭遇しませんでした。
ただ、これだとただのネガキャンになってしまいますが、実はこのテーマ、なかなかやりおります!
確かに、テーマとしてのカードプールはかなり少ないんですが、かなりできることが多いんです!他のカードの力を借りることで!
全投してもメインに17枚しか入らないので、その点は許して・・・
ということで、この【深海】について基本的な動きやテーマ戦術、展開例を詳細に解説しようと思います!
目次
テーマの特徴を知ろう!
まずは、【深海】に属するカードの運用方法を解説します!
手順①:《深海のミンストレル》と《深海のセントリー》で準備を整える
《深海のセントリー》
【効果モンスター】星2/水/海竜族/攻400/守2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた場合に発動できる。相手は手札を1枚選んでエンドフェイズまで表側表示で除外する。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合、自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送り、「深海のセントリー」以外の自分の墓地のレベル4以下の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
《深海のミンストレル》
【チューナーモンスター】星3/水/海竜族/攻1200/守1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札からこのカードと水属性モンスター1体を捨てて発動できる。相手の手札を確認し、その中からカード1枚を選んでエンドフェイズまで表側表示で除外する。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合、自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送り、「深海のミンストレル」以外の自分の墓地のレベル4以下の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキの一番上または一番下に戻す。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
《深海のセントリー》の①の効果は水属性モンスターのコストとして墓地へ送られた際に、相手が選択して、手札をエンドフェイズまで表側表示で除外する効果です。
そして《深海のミンストレル》の①の効果は自身と水属性モンスターをコストとして発動し、相手の手札を見て、こちらが1枚選んでエンドフェイズまで除外する効果です。
この2枚を組み合わせることで、水属性モンスターを墓地へ送りながら、相手の手札を一時的に2枚除外することができます。
これで相手の手札を確認し、展開に邪魔なカードを事前に引っこ抜いておくことで安全に展開することができます。
また、この時に相手の戦術を見極め、こちらの戦術を決定しておくといいでしょう。
この時に除外した相手の手札は、後々使用することになります。
手順②:《深海のディーヴァ》から《深海のアーチザン》を特殊召喚して展開する
《深海のディーヴァ》
【チューナーモンスター】星2/水/海竜族/攻200/守400
このカードが召喚に成功した時、自分のデッキからレベル3以下の海竜族モンスター1体を特殊召喚する事ができる。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
この子が噂の準制限化されている【深海】モンスターです。
《深海のディーヴァ》は召喚時にデッキからレベル3以下の海竜族モンスターを特殊召喚することができるので、この効果で《深海のアーチザン》を特殊召喚しましょう!
《深海のアーチザン》
【効果モンスター 】星1/水/海竜族/攻0/守500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが水属性モンスターの効果でデッキ・墓地から手札に加わった場合、このカードを相手に見せて発動できる。相手の手札を全て確認する。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合、自分のデッキの上からカードを1枚墓地へ送り、「深海のアーチザン」以外の自分の墓地のレベル4以下の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
これにより、《深海のアーチザン》の②の効果が発動し、《深海のミンストレル》の効果で事前に墓地へ送っておいた《深海のセントリー》(あるいは《深海のミンストレル》)を場に特殊召喚することができます。
手順③:《深海の都 マガラニカ》でシンクロ召喚の準備をする
《深海の都 マガラニカ》
【フィールド魔法】
このカード名はルール上「海」として扱う。
①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから水属性モンスター1体を選んでデッキの一番上に置く事ができる。
②:1ターンに1度、自分フィールドの水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルをターン終了時まで1つまたは2つ上げる。
③:1ターンに1度、自分メインフェイズに、自分が水属性Sモンスターの特殊召喚に成功した場合に発動できる。相手の手札を確認し、その中からカード1枚を選んでエンドフェイズまで表側表示で除外する。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
さて、手順②を経て場にモンスターを展開できたわけですが、デッキからの特殊召喚効果をもつ《深海のディーヴァ》はレベル2で、墓地のモンスターを特殊召喚する効果を持つ《深海のアーチザン》はレベル1です。
もし、《深海のアーチザン》の効果で《深海のセントリー》を蘇生させても2+1+2で合計レベルが5にしかならないので、レベル7の《深海姫プリマドーナ》にはなることができません。
蘇生対象を《深海のミンストレル》にして、連続シンクロ召喚をしても2+1+3で合計レベルが6にしかなりません。
そこで、《深海の都 マガラニカ》が活躍します!
このカードの②の効果でレベルを調整することで、【深海】のテーマ内で《深海姫プリマドーナ》をシンクロ召喚することができるようになります。
また、《深海の都 マガラニカ》には水属性Sモンスターの特殊召喚に成功した場合に発動することができる効果がありますので、これでシンクロ召喚の準備はバッチリです!
手順④:《深海姫プリマドーナ》をシンクロ召喚する
準備が整ったところで、現状の【深海】のエース、《深海姫プリマドーナ》をシンクロ召喚しましょう!
《深海姫プリマドーナ》
【シンクロ・チューナーモンスター】星7/水/海竜族/攻1500/守2700
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:除外されている相手のカード1枚を対象として発動できる。デッキからレベル4以下の水属性モンスター1体を手札に加えるか特殊召喚し、対象のカードを相手の手札に加える。
②:このカードをS素材としたSモンスターは、相手モンスターの効果の対象にならない。
③:このカードが墓地へ送られた場合、除外されている自分または相手のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキに戻す。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
この状態で《深海姫プリマドーナ》をシンクロ召喚することで、まず《深海の都 マガラニカ》の効果が発動し、相手の手札をさらに1枚、エンドフェイズまで除外します。
その後、《深海姫プリマドーナ》の①の効果で、デッキからレベル4以下の水属性モンスターを特殊召喚しましょう!
この効果は相手の除外されたカードがないと発動できませんが、最初の段階で相手の手札を除外していますし、《深海の都 マガラニカ》の効果でも除外していますので、問題なく発動することができます。
そして、《深海姫プリマドーナ》は自身がチューナーなので、ここからリンク召喚やシンクロ召喚に繋げることで、③の効果を発動することができます。
③の効果は除外されているカード1枚を持ち主のデッキに戻すことができる効果なのですが、相手の除外されている手札をデッキへ戻すことで、実質1枚手札を破壊していることになります。
しかも、相手の手札を確認し、選択して破壊していることになるので、禁止カードである《押収》と同じ効果を持つことになります!
《深海の都 マガラニカ》がないとテーマ内だけではかなり出しにくいという悲しみを背負っているだけに、非常に強力なデザイナーズコンボですね!
以上が【深海】の超基本的な展開方法です!
このようにして、相手の手札を見て、もぎ取り、コントロールして戦うのが【深海】というテーマの特徴です!
相手の足を引っ張り、深海へ引きずり込む、まさに【深海】の名に相応しい特徴ではないでしょうか。
では、次はこの特徴を活かすためのデッキを組んでいきたいと思います!
デッキを作ろう!
さて、では早速【深海】でデッキを組んでいきましょう!
【深海】は、効果自体かなり汎用性の高いものが多く、出張性能の高いテーマなんですが、本記事では【深海】としての良さを活かすデッキを構築することにします!
デッキを作る前に
デッキを作成する前にデッキのコンセプトを決定しましょう!
今回は、【深海】テーマの特徴でもある、相手の手札を見て、もぎ取り、コントロールして戦うデッキを構築したいと思います。
1.【深海】へのアクセスを強化する
【深海】として動くためには、メインデッキの【深海】カードへのアクセス手段を増やす必要があります。
【深海】の展開は手札の要求量が多いので、一旦墓地や場を経由してからサーチする間接的サーチは、手間がかかるのでやりたくないんですよねぇ・・・
幸いにも【深海】モンスターは全員水属性・海竜族なのでこれを利用します。
ネットで「海竜族 サーチ」とか打ち込むといろいろ出てくるので、いいのを探していくとこんなのがヒットしました!
《海皇の竜騎隊》
【効果モンスター】星4/水/海竜族/攻1800/守0
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上のレベル3以下の海竜族モンスターは相手プレイヤーに直接攻撃できる。また、このカードが水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた時、デッキから「海皇の竜騎隊」以外の海竜族モンスター1体を手札に加える。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
お前、ええやん・・・
このカードは、水属性モンスターの効果発動のコストとして利用された場合にデッキから海竜族をサーチすることができます。
手札に来た場合は《深海のミンストレル》の効果でコストにできますし、メインデッキの【深海】モンスターは、コストとしてデッキの上を墓地に送ることができるので、効果発動の機会は多そうです。
しかも、レベルが4なので、このカードが墓地にある状態で《深海のディーヴァ》を召喚し、《深海のディーヴァ》→《深海のアーチザン》→《海皇の竜騎隊》と特殊召喚することで、《深海の都 マガラニカ》を引けなかったとしても、2+1+4でレベル7の《深海姫プリマドーナ》をシンクロ召喚することができます。
いいですね、採用しましょう!
他にも《清冽の水霊使いエリア》等ありますが、相手に依存せずに動けるのはこれくらいみたいですね。
このカードを入れるとして、次の課題は、《海皇の竜騎隊》の効果を発動させることのできるカード、つまり、《海皇の竜騎隊》をコストとして使用することができる水属性モンスターが少ないということです。
手札に来たこのカードを狙って使用できるのは、現状《深海のミンストレル》しかいないので、もう少し増量したいところです。
上記の条件を満たすカードを検索するとこのカードがヒットしました!
《水精鱗-アビスパイク》
【効果モンスター】星4/水/魚族/攻1600/守800
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札の水属性モンスター1体を墓地へ捨てて発動できる。デッキからレベル3の水属性モンスター1体を手札に加える。「水精鱗−アビスパイク」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
水属性!コストで水属性モンスターを使用可能!《深海のミンストレル》をサーチ可能!レベル4!
めちゃくちゃいいじゃん!
と、思うじゃろ?
このカードを使う場合をイメージしてほしいんですが、スタートとしてこのカードを召喚すると思います。
召喚権を使うので、例えば《海皇の竜騎隊》の効果で《深海のディーヴァ》をサーチしても、召喚権がないのでそのターン内で出すことができません。
悪くはないカードなんだけどなぁ・・・
あーあ、どこかに召喚権を使わず、《海皇の竜騎隊》をコストとして切れる水属性モンスターいないかなー
《水精鱗-ディニクアビス》
【効果モンスター】星7/水/水族/攻1700/守2400
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:手札からこのカード以外の水属性モンスター1体を墓地へ捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードの①の効果で特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキからレベル4以下の「水精鱗」モンスター1体を手札に加える。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
いました!
このカードのおかげで
- 《海皇の竜騎隊》や《深海のセントリー》の効果の発動をトリガーすることができる
- 《海皇の竜騎隊》でサーチした《深海のディーヴァ》の召喚を邪魔しない
- 《深海のアリア》の発動コストを確保することができる
といった恩恵を受けられます!
さて、他にも召喚権を使わず、《海皇の竜騎隊》をコストとして切れる水属性モンスターを探しているとこんなカードもヒットしました!
《海皇子 ネプトアビス》
【効果モンスター】星1/水/海竜族/攻800/守0
「海皇子 ネプトアビス」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:デッキから「海皇子 ネプトアビス」以外の「海皇」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
デッキから「海皇子 ネプトアビス」以外の「海皇」カード1枚を手札に加える。
②:このカードが水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた場合、「海皇子 ネプトアビス」以外の自分の墓地の「海皇」モンスター1体を対象として発動する。
そのモンスターを特殊召喚する。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
このカードはなんとデッキから《海皇の竜騎隊》をコストとして使用することができます!
でも、召喚権使うじゃんと思った方もいると思いますが、大丈夫です!
まず、このカードは海竜族なので《深海のディーヴァ》からリクルートすることができます。
なので、《深海のディーヴァ》はあるけど他が無い、なんて場合にも対応することができます。
そして、このカードはレベル1です!
レベル1モンスターを特殊召喚することができるカードといえばこのカードですね!
《ワン・フォー・ワン》
【通常魔法】
手札からモンスター1体を墓地へ送って発動する。手札またはデッキからレベル1モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
これでデッキから《海皇子 ネプトアビス》を特殊召喚してあげれば、足りないカードをサーチしつつ、《深海のアリア》の発動コストまで確保することができます。
《深海のアーチザン》を特殊召喚することもできるので、腐りにくそうでいいカードです。
さて、【深海】モンスターへのルートはだいぶ整備されてきました!
ここからさらに詰めの作業に入ります!
同名カードが手札にダブついてしまったり、《海皇の竜騎隊》はあるけどコストとして切るカードがない、なんてことも十分起こりうる事象です。
そのため、何か手札を入れ替えられるカードが欲しいですねー。
《強欲なウツボ》
【通常魔法】
自分の手札から水属性モンスター2体をデッキに戻し、自分のデッキからカードを3枚ドローする。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
水属性・手札交換といえばこのカード!
《深海のアリア》の発動コストを調達できる《手札断殺》とも迷ったんですが、入れ替え枚数が多い点、手札枚数が減らない点でこちらを選択しました。
【深海】って展開に結構枚数食っちゃうんで、手札減らしたくないんですよね。
というわけで、展開系のカードはこんな感じでしょう!(自己満
2.相手の展開を妨害する
ここまでで、【深海】としての展開をサポートしてくれるカードを数多く搭載したので、【深海】としての動きはより安定するでしょう。
しかし、【深海】のテーマは、テーマ内で、相手ターンに、相手の展開を妨害することができません。コントロールテーマなのに。
呪われすぎだろ・・・このテーマ・・・
そのため、【深海】の動きからアクセスすることができて、相手の展開を妨害するカードが欲しいところです。
方法としては、メインデッキに搭載する場合とエクストラデッキに搭載する場合が考えられます。
メインデッキに搭載する場合は、《強欲なウツボ》を使用する都合上、なるべく水属性モンスターがいいのですが、そんなに都合よく条件を満たすカードがあるわけ・・・
《豪雨の結界像》
【効果モンスター】星4/水/水族/攻1000/守1000
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、水属性モンスター以外の特殊召喚はできない。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
・・・いたわ
超強カエルちゃん。
レベル4の水属性モンスターなので、《深海姫プリマドーナ》の効果で特殊召喚できます。
しかも、1枚で強力に相手の展開を妨害することができるので、展開に枚数を必要とする【深海】との相性もいいですね。
あと、このカードも良さそうです。
《儚無みずき》
【チューナーモンスター】星3/水/アンデット族/攻0/守1800
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できず、相手ターンでも発動できる。①:このカードを手札から捨てて発動できる。このターン、以下の効果を適用する。●相手がメインフェイズ及びバトルフェイズに効果モンスターの特殊召喚に成功する度に、自分はそのモンスターの攻撃力分だけLPを回復する。この効果で自分のLPが回復しなかった場合、エンドフェイズに自分のLPは半分になる。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
並強陰キャちゃん。
このカードも《深海姫プリマドーナ》の効果で手札に加えることができ、1枚で相手の展開をある程度けん制してくれます。
また、レベル4以下の水属性なので《深海のセントリー》の効果で再利用することも可能です。
エクストラデッキに搭載する場合は、水属性の方が扱いやすいものの、それほど属性は気にしなくていいので、選択肢は様々なものが考えられますので、展開ルートを考えながら出せそうなものを選んでいく形ですかね。
3.相手の盤面を突破する
妨害方法を用意したとはいえ、それでも展開されることは多々あります。
そんな時に、【深海】テーマ内では突破ができないので、他のテーマのカードパワーを借りましょう!
前述と同様で、できる限り水属性モンスターで解決したいので、それを踏まえてカードを探すとこんなカード達がヒットしました!
《海皇の重装兵》
【効果モンスター】星2/水/海竜族/攻0/守1600
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分のメインフェイズ時に1度だけ、自分は通常召喚に加えてレベル4以下の海竜族モンスター1体を召喚できる。また、このカードが水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた時、相手フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選択して破壊する。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
《海皇の狙撃兵》
【効果モンスター】星3/水/海竜族/攻1400/守0
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、デッキから「海皇の狙撃兵」以外のレベル4以下の「海皇」と名のついた海竜族モンスター1体を特殊召喚できる。また、このカードが水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた時、相手フィールド上にセットされたカード1枚を選択して破壊する。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
《海皇の竜騎隊》の友達です!
効果の発動条件は《海皇の竜騎隊》と同様なので、このデッキでは容易に発動することができます。
《海皇の重装兵》は相手の表側表示のカードを、《海皇の狙撃兵》は相手のセットカードを割ってくれるので、これで相手の盤面を破壊しましょう!
相手の場に破壊できないモンスターがいる場合は、この人に助けを求めましょう!
《海亀壊獣ガメシエル》
【効果モンスター】星8/水/水族/攻2200/守3000
①:このカードは相手フィールドのモンスター1体をリリースし、手札から相手フィールドに攻撃表示で特殊召喚できる。
②:相手フィールドに「壊獣」モンスターが存在する場合、このカードは手札から攻撃表示で特殊召喚できる。
③:「壊獣」モンスターは自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
④:相手が「海亀壊獣ガメシエル」以外の魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、自分・相手フィールドの壊獣カウンターを2つ取り除いて発動できる。
その発動を無効にし除外する。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
このデッキの亀枠
やはり、深海には亀が付き物ですよね!
相手のモンスターをリリースすることができるため、相手の破壊されないモンスターも突破できる、強力な除去カードです。
4.リソースを確保する
カードゲームにおけるリソースという言葉には様々な意味があるのですが、要は
返しのターンでもちゃんと展開できるようにしよう
ということです。
相手を一撃粉砕するようなワンキルデッキであればこの役割のカードはそれほど重要ではないのですが、ある程度の長期戦を想定したコントロール系のデッキではかなり重要になってきます。
まあ、今のままでも《深海のセントリー》の手札回収効果があるんですが、もう少し種類が欲しいところ。
息切れはコントロールデッキの最大の敵ですからね。
返しのターンでどんな動きをすれば再展開が可能となるかを考えてみましょう!
返しのターンでは、ある程度手札を使ってしまっていると予想されるため、できる限り少ない枚数で再展開できるカードが手札にあるといいですよね。
つまりは、《深海のディーヴァ》を手札に持ってくることができるカードが欲しいわけです!
この条件で選択したカードがこちらです。
《サルベージ》
【通常魔法】
自分の墓地に存在する攻撃力1500以下の水属性モンスター2体を手札に加える。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
水属性の回収専門業者です。
これで、墓地にある《深海のディーヴァ》を回収することができます。
あとこんなカードもありました!
《水精鱗-サラキアビス》
【リンクモンスター】リンク2/水/海竜族/攻1600/
魚族・海竜族・水族モンスター2体
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのリンク先のモンスターの攻撃力・守備力は500アップする。
②:相手ターンに手札を1枚墓地へ送って発動できる。デッキから「水精鱗」モンスター1体を手札に加える。
③:このカードが相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊された場合、デッキから水属性モンスター1体を墓地へ送り、自分の墓地の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
【LINK-2:左下/右下】
出典:遊戯王OCGカードデータベース
《深海のディーヴァ》サーチできませんが?
このカード《深海のディーヴァ》はサーチできないんですが、《水精鱗-ディニクアビス》をサーチできるので、《海皇の竜騎隊》があれば《深海のディーヴァ》にアクセスすることができます。
仮に《海皇の竜騎隊》が無くとも、《水精鱗-ディニクアビス》から《海晶乙女コーラルアネモネ》に繋げることで【深海】にアクセスすることができます。
《海晶乙女コーラルアネモネ》
【リンクモンスター】リンク2/水/サイバース族/攻2000/
水属性モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の墓地の攻撃力1500以下の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は水属性モンスターしか特殊召喚できない。
②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、「海晶乙女コーラルアネモネ」以外の自分の墓地の「マリンセス」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。【LINK-2:左/下】
出典:遊戯王OCGカードデータベース
このカードは①の効果で墓地の攻撃力1500以下の水属性モンスターを蘇生できるわけですが、【深海】のモンスターは、《深海姫プリマドーナ》を含め、全てが攻撃力1500以下なので、好きなモンスターを状況に応じて蘇生させることができます。
蘇生後のモンスターの効果の発動も規制していないため、《深海のディーヴァ》と同じ働きをしてくれるカードです。
リンクモンスターなのでアクセスが簡単なことも優秀な点ですね。
ちなみに、《深海の都 マガラニカ》の③の効果の発動条件は水属性シンクロモンスターをシンクロ召喚した場合ではなく、特殊召喚した場合なので、このカードで蘇生させた場合でも発動することができます。
つまり、《深海の都 マガラニカ》が場にあると、このカードにアクセスするだけで毎ターン・・・
デッキを動かそう!
はい!というわけで今回組んだデッキがこちらです!
エクストラデッキに関しては、相手の除去や妨害に使用できるカードを中心に採用しています。
一部見慣れない【水精鱗】がいると思いますが、この枠は《水精鱗-ディニクアビス》のサーチ先として採用しています。
今回は、展開に繋げる効果を持つ《水精鱗-アビスグンデ》とそんなに悪くないおじさんこと《水精鱗-アビスパイク》を採用しました!
入れなくてもいいんですが、入れておけば《強欲なウツボ》で他の手札へ変換できたり、効果発動のためのコストにできたりするので、あったほうがやはりお得です。
では、実際にこのデッキでどのような動きができるのかシミュレートしてみましょう!
DeckMakerの手札シミュレート機能で出た手札を使用しての展開例をいくつか解説します!
展開例1
まずはこの手札からの展開ルートを記載しようと思います!
①《深海のミンストレル》の効果(コスト:《深海のセントリー》)で、相手の手札を確認し除外→コストとして墓地へ送られた《深海のセントリー》の効果で、相手が選んで手札を除外
この、手順①の《深海のミンストレル》の効果で相手の手札を確認したときに、相手の戦術の確認とこちらの戦術の決定を行い、そのうえでハンデスしたいカードを除外するようにします。
②《深海のアリア》の効果で、《海皇子 ネプトアビス》をサーチ
③《深海のディーヴァ》を召喚し、効果で、デッキから《海皇の重装兵》を特殊召喚
④《海皇の重装兵》の効果を適用し、《海皇子 ネプトアビス》を召喚
⑤《海皇子 ネプトアビス》の効果(コスト:《海皇の竜騎隊》)で、デッキから《海皇の竜騎隊》をサーチ→コストとして墓地へ送られた《海皇の竜騎隊》の効果で、《海皇の重装兵》をサーチ
⑥《深海のディーヴァ》と《海皇子 ネプトアビス》で《たつのこ》をシンクロ召喚
⑦《たつのこ》と手札の《海皇の竜騎隊》で《深海姫プリマドーナ》をシンクロ召喚
ここまで展開すると相手の手札を2枚除外し、場に《深海姫プリマドーナ》と《海皇の重装兵》が存在する状態になります。
さて、手順①の段階で《深海のミンストレル》の効果で相手の手札を確認したわけですが、相手が小型のシステムモンスターの効果を利用して展開するデッキだった場合、
⑧《深海姫プリマドーナ》の効果で、デッキから《豪雨の結界像》を特殊召喚
⑨《海皇の重装兵》と《深海姫プリマドーナ》で《水精鱗-サラキアビス》をリンク召喚→墓地へ送られた《深海姫プリマドーナ》の効果で、除外された相手の手札をデッキへ
と展開することで、相手の手札を1枚ハンデスしつつ、《豪雨の結界像》の効果で相手の展開を妨害することができます。
また、《水精鱗-サラキアビス》は、コストとして水属性モンスターを使用して、相手ターンにデッキから【水精鱗】モンスターをサーチすることができるので、展開途中でサーチした《海皇の重装兵》をコストにすることで、《豪雨の結界像》を戦闘破壊しに来たモンスターを破壊しながら次の展開カードをサーチすることができます。
もし、相手の手札にサーチ効果や展開効果のある魔法・罠カードがある場合には、手順⑦の段階から
⑧《深海姫プリマドーナ》の効果で《深海のアーチザン》を特殊召喚→《深海のアーチザン》の効果で、墓地の水属性モンスターを特殊召喚
⑨《深海姫プリマドーナ》と《深海のアーチザン》で《魔救の奇跡-ドラガイト》をシンクロ召喚→墓地へ送られた《深海姫プリマドーナ》の効果で、除外された相手の手札をデッキへ
⑩《海皇の重装兵》と水属性モンスターで《水精鱗-サラキアビス》をリンク召喚
と展開することで、《魔救の奇跡-ドラガイト》の効果で相手の魔法・罠カードを止めることができます。
厄介な罠カードや速攻魔法等を伏せられることが予想される場合には、展開途中で《海皇の重装兵》ではなく《海皇の狙撃兵》をサーチすることで、《水精鱗-サラキアビス》を介して破壊することができます。
展開例2
次はこのような手札だった場合の展開例です。
①《水精鱗-ディニクアビス》の効果(コスト:《海皇の竜騎隊》)で、自身を特殊召喚
②《水精鱗-ディニクアビス》の効果で《水精鱗-アビスグンデ》をサーチし、《海皇の竜騎隊》の効果で、《深海のディーヴァ》をサーチ
③《深海のディーヴァ》の効果で《深海のアーチザン》を特殊召喚→《深海のアーチザン》の効果で、墓地の《海皇の竜騎隊》を蘇生
④《深海の都 マガラニカ》を発動
⑤《深海の都 マガラニカ》の効果で、《深海のディーヴァ》のレベルを+1
⑥《深海のディーヴァ》と《海皇の竜騎隊》で《深海姫プリマドーナ》をシンクロ召喚→《深海の都 マガラニカ》の効果で、相手の手札を確認し、除外
この段階まで展開すると、相手の手札を1枚除外して、場には《水精鱗-ディニクアビス》、《深海のアーチザン》、《深海姫プリマドーナ》が存在する状態になります。
ここから、相手の手札次第で展開を分岐させます。
相手のモンスターの展開を妨害したい場合には
⑦《深海のアーチザン》で《リンクリボー》をリンク召喚
⑧《深海姫プリマドーナ》の効果で、《豪雨の結界像》を特殊召喚
⑨《深海姫プリマドーナ》と《水精鱗-ディニクアビス》で《水精鱗-ガイオアビス》をエクシーズ召喚
と展開することで、《豪雨の結界像》の効果で相手の展開を妨害します。
また、《水精鱗-ガイオアビス》の効果で、レベル5以上のモンスターが攻撃できず、《水精鱗-ガイオアビス》の攻撃力以下のモンスターの効果を止められる状態で、《リンクリボー》の効果で、《豪雨の結界像》への攻撃を妨害することができます。
ただし、この展開ではピーピング(相手の手札等を覗き見ること)を行えてもハンデスが行えていません。
どうしても引っこ抜いておきたいカードが相手の手札にある場合には、手順⑥から
⑦《深海姫プリマドーナ》の効果で、《海皇子 ネプトアビス》を特殊召喚
⑧《海皇子 ネプトアビス》の効果(コスト:《海皇の竜騎隊》)で、デッキから《海皇の竜騎隊》をサーチ→コストとして墓地へ送られた《海皇の竜騎隊》の効果で、《海皇の重装兵》をサーチ
⑨《深海のアリア》の効果で、《深海のミンストレル》をサーチ
⑩《海皇子 ネプトアビス》と《水精鱗-ディニクアビス》で《水精鱗-サラキアビス》をリンク召喚
⑪《深海のミンストレル》の効果(コスト:《水精鱗-アビスグンデ》)で、相手の手札を確認し、除外→《水精鱗-アビスグンデ》の効果で、墓地の《水精鱗-ディニクアビス》を蘇生
⑫《深海姫プリマドーナ》と《深海のアーチザン》で《海晶乙女コーラルアネモネ》をリンク召喚→墓地へ送られた《深海姫プリマドーナ》の効果で、相手の除外された手札をデッキへ
⑬《海晶乙女コーラルアネモネ》の効果で、墓地の《深海姫プリマドーナ》を蘇生
⑭《深海姫プリマドーナ》と《水精鱗-ディニクアビス》で《水精鱗-ガイオアビス》をエクシーズ召喚
と展開することで相手の手札をハンデスしつつ、《水精鱗-ガイオアビス》を展開することができます。
あとは《水精鱗-サラキアビス》の効果で次の展開を確保しつつ、《海皇の重装兵》や《水精鱗-ガイオアビス》の効果で妨害します。
相手の魔法・罠が嫌な場合は、《魔救の奇跡-ドラガイト》をシンクロ召喚して対抗してください。
おわりに
さて、いかがでしょうか、【深海】のピーピングによるコントロール戦術!
豪快なワンキルがとても簡単になった現在の流れに逆行したようなデッキですが、ものすごくじっくりプレイングを楽しめる、THEカードゲームといったテーマだなぁと感じます。
少しでも【深海】に興味を持ってくださった方の役に立てれば幸いです!
所属しているカードの種類はまだまだ少ないテーマですが、十分に面白く、奥の深いテーマだと思います!
ぶっちゃけこんな偉そうに言ってますが、状況に応じてできることが思った以上に多くて、正直【深海】デッキの構築や展開の最適解は未だにわかりません(笑)
考えれば考えるほど、いい意味で深みにはまりこんでいくのを実感してました。
まさに、自分も相手も深海に引きずり込むテーマと言えるでしょう!
【深海】の名に恥じない深さを持ったこのテーマ、ぜひ皆さんも遊んでみてください!
では!