ミソの定期連載その8 ~デメリットから見るデッキ構築~

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ミソの定期連載その8 ~デメリットから見るデッキ構築~

【前回の記事】カードゲームとデジタルとの融和 ~ミソの定期連載その7~

どうも、ミソです。

今回で8回目の連載ですね。

これまでは遊戯王と関係あるようで関係ない話が多かったので、今回は遊戯王の話をします。するんだ。

今回はデッキ構築のための話をしたいと思います。

私はよく皆さんから「独創的なデッキを組むね」的なことを言われます。所謂オリジナルデッキを組むからそう言われるわけですが、私以外にもそう言われている方は多いのではないでしょうか。

そしてその割合は他のゲームに比べて、遊戯王は特段高いと考えています。

それは何故なのか。

  • カードプールが広い(次のパックで10,000種類!すごい!)
  • 基本属性という概念が無いに等しい(他で言う色)
  • テーマの数が多い
  • 属性、種族が多い
  • マナの概念がない

思いつくところですとこんなところでしょうか。

遊戯王と他のカードゲームとの最も大きな差は「マナ」がないことです。

「マナ」というのは元祖カードゲームのMTGで「土地」というカードが生み出すコストの俗称で、マジックポイントと言ったところでしょうか。バトスピでいうコア、まほエルでいうオドですね。

MTGのシステムを踏襲したカードゲームのコストの総称と考えてもらえれば良いかと思います。そして今例に挙げたカードゲームでは、ほとんど全てのカードを発動、場に出すためのコストとしてマナを使用することになります。

「マナ」はカードによって増やすケースもあれば、システムによって毎ターン増えるケースこともあります。

例えばMTGでは、「土地」カードを毎ターン1枚だけ場に出すことができます。各カードにはそれぞれ色分けがされており、緑のカードをプレイする際は緑の土地から生み出されるマナが必要になります。まほエルもそんな感じです。

バトスピでは「コア」がマナの概念にあたります。「コア」は基本的にライフにダメージを食らうか、毎ターン決められたタイミングで1つ増えていきます。

これらの「マナ」を多く使えば使うほど強力なカードが使用できます。当然「マナ」をうまく管理し、戦術を立てられるプレイヤーが有利にゲームを進められることとなります。

さて、長々と「マナ」の話をしました。聡明な視聴者諸君は言いたいことが大体分かってきたと思いますが、

遊戯王は強いカードがマナを使わずに出せる

というのを前提として、

遊戯王はデメリットがあるカードが多い

という話に帰結します。

どういうことかと言いますと、先ほど例に挙げたカードゲームのカードたちは、プレイするために「マナ」を必要とします。

「マナ」を使用すること自体がデメリットであるわけですから、ほとんどのカードには、「マナ」を使用することを除けばメリットが書かれています。

一方遊戯王。

デメリットと言えばアドバンス召喚のリリース確保ぐらいのもので、例えば《死者蘇生》を打つのに「マナ」も必要ありませんし、ライフも減りません。

《砦を守る翼竜》を召喚するのにも「マナ」は必要ありませんし、ライフも減りません。しかも35%の確率で攻撃を回避できる。

「マナ」は必要ないが身体に多大な負担を強いるカードもあるので注意が必要だ。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

システムとしての「マナ」が存在しない代わりに、一定以上のパワーを持つカードにはデメリットがつくことになりました。また、限度を超えると規制がかかるようになります。

例えば《死者への手向け》は「手札を一枚捨てる」がデメリットとなり、ある種「マナ」の役割を果たしていると言えます。

《死者への手向け》

自分の手札を1枚捨てる。フィールド上のモンスターを1体破壊する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

現代の遊戯王では、かなりカードパワーが高くなってきているので、デメリットを持たずアドバンテージを稼ぎまくるカードが頻出していますが、それでも一定の「使用する」難しさだったり制約があったり、コストが必要な場合があります。

「マナ」の概念がないのは遊戯王の魅力の一つです。

「マナ」が存在しない代わりに、デュエルはターンが浅くとも激しく動き、返し返されと迫力あるデュエルシーンが生まれます。

その分1ターン目からの制圧や、《封印されしエクゾディア》でデュエルの決着がつくなど改善の余地は多々ありますが、それも併せて遊戯王というゲームのアイデンティティとなっています。

そしてこれは完全に私見なのですが、遊戯王は「マナ」システムがもたらすカードゲームとしての駆け引き要素が薄い分、豊富なカードプールと独創性からなる「デッキ構築」と「一人回し」が最高に楽しいカードゲームです。

その上で完成させたデッキを見てもらえて褒められた時なんてもう絶頂です。

さて、ここまで色々な話をしましたが、ここからが本題です。

今回は特にカジュアル層のデッキ構築について触れることになるわけですが、デッキ構築の一つとして、

デメリットに注目してデッキを組む

ということを提案していきます。

私は大したデッキ構築が出来ていないので、私だけではなく、他の動画や経験したデュエルの中で見たものもご紹介していきたいと思います。

なお、他の方のコンボも紹介するのですが、全く許可を取っていないので、こっそりURLだけ載せておきます。

デメリットを持つカードが多い遊戯王だからこそできるコンボの数々、参考にしてみてください。

目次

《薔薇の刻印》+《異次元の一角戦士》+《増草剤》

《薔薇の刻印》

【装備魔法】

自分の墓地に存在する植物族モンスター1体をゲームから除外して発動する。このカードを装備した相手モンスター1体のコントロールを得る。自分のエンドフェイズ時に装備モンスターのコントロールを相手に移す。自分のスタンバイフェイズ時に装備モンスターのコントロールを得る。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《増草剤》

【永続魔法】

1ターンに1度、自分の墓地に存在する植物族モンスター1体を選択して特殊召喚する事ができる。この効果でモンスターを特殊召喚するターン、自分は通常召喚できない。この効果で特殊召喚したモンスターがフィールド上から離れた時、このカードを破壊する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《異次元の一角戦士》

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻1800 / 守900

このカードは通常召喚できず、このカードを特殊召喚するターン自分は通常召喚できない。このカードは相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にチューナーが表側表示で存在する場合に特殊召喚する事ができる。この方法で特殊召喚に成功した時、ゲームから除外されているチューナー以外のレベル3以下の自分のモンスター1体を選択して特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《薔薇の刻印》のコストで除外した植物族を《異次元の一角戦士》で帰還させるデッキです。《異次元の一角戦士》のデメリット「このカードは通常召喚できず、このカードを特殊召喚するターン自分は通常召喚できない。」を《増草剤》のデメリットと共有することで、《異次元の一角戦士》の召喚条件であるチューナーを用意しつつ強力なモンスターが出せ、なおかつコントロール奪取付き、みたいなコンボです。化石ですね。

これはニコニコのミソのデュエルのミソ第1回で使用したので、2010年9月に生まれたコンボですね。https://www.nicovideo.jp/watch/sm11955359

《大逆転クイズ》+《デビル・フランケン》

《大逆転クイズ》

【通常魔法】

自分の手札とフィールド上のカードを全て墓地に送る。自分のデッキの1番上にあるカードの種類(魔法・罠・モンスター)を言い当てる。正解したら、相手と自分のライフポイントを入れ替える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《デビル・フランケン》

【 効果モンスター 】
星 2 / 闇 / 機械族 / 攻700 / 守500

5000ライフポイントを支払う事で、自分の融合デッキからモンスターを1体フィールド上に出す事ができる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

ミソのデュエルのミソ280回で使用してました。https://www.nicovideo.jp/watch/sm29748601

これは《デビル・フランケン》でなくてもいいかもしれませんが、一回に使用するコストが最も重いのがこれなので採用したものです。

《デビル・フランケン》からなんやかんやしてあーだこーだで《CNo.5 亡朧龍 カオス・キマイラ・ドラゴン》でデッキトップを固定し、《大逆転クイズ》で相手のライフを1500以下にし、《ブレイズ・キャノン・マガジン》で焼き切るデッキでした。

ライフコストをメリットとして扱い、《大逆転クイズ》のパワーをあげているわけですね。

亡龍の戦慄-デストルドー》+《モンスターゲート》

《亡龍の戦慄-デストルドー》

【 チューナーモンスター 】
星 7 / 闇 / ドラゴン族 / 攻1000 / 守3000

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札・墓地に存在する場合、LPを半分払い、自分フィールドのレベル6以下のモンスター1体を対象として発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、レベルが対象のモンスターのレベル分だけ下がり、フィールドから離れた場合に持ち主のデッキの一番下に戻る。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

《モンスターゲート》

【 通常魔法 】

自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる。通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキをめくり、そのモンスターを特殊召喚する。他のめくったカードは全て墓地に送る。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

これは私が見た中で最も《亡龍の戦慄-デストルドー》をうまく使っているデッキだと思います。

デッキ内のモンスターを通常召喚不可能なモンスターで固め、《亡龍の戦慄-デストルドー》 を使い、デッキボトムを固定して《モンスターゲート》を打つことでデッキの中のカードを全て墓地へ送れるという人類で最も美しい 《亡龍の戦慄-デストルドー》 デッキです。

《ライトロード・ビースト ウォルフ》 などで展開し、連続リンクで闇属性を溜めて《究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴン》を出していく様は圧巻です。

エンジョイ☆デュエル動画 88にて使用されていました。因みにデュエル動画オタクのアスラギさんに教えてもらいました。https://www.nicovideo.jp/watch/sm31811847

その他のコンボ

その他、紹介すると長くなるのでサクッと紹介してきます。

これはオフ会で紹介されたコンボですが、《聖刻龍-ドラゴンヌート》を対象に《妖醒龍ラウバウール》の効果を発動し、《聖刻龍-ドラゴンヌート》 の効果で《青眼の白龍》を攻撃力0にして特殊召喚しつつ、 《ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン》 をサーチします。そのステータス変動デメリットを活かし、 《青眼の白龍》で自爆特攻し、《ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン》を特殊召喚します。

他にも《成金ゴブリン》のデメリットの1000ライフで《緊急救急救命レスキュー》を使用できるようになるとか、最近だと【王】と《便乗》とかもデメリットをうまいこと使用した例ですね。

《スクラップ・シャーク》みたいな遊戯王自壊モンスターズと【機皇帝】なんかもそうですね。

他にも色々ありますが、皆さんもご自身でデメリットを探してみてください。

デメリットからデッキを生み出すのもまた一興だと思います。

折角10000ものカードが存在するのですから、色々なカードを触って隅々まで遊戯王を楽しみつくしましょう。

以上、読んでくれてありがとう。

ミソ

【前回の記事】カードゲームとデジタルとの融和 ~ミソの定期連載その7~

【次回の記事】ミソの定期連載その9 ~デッキ構築を諦めたカードたち~


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