はじめに
読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。
今年も気づけば3月に入り、春先の空気が漂ってきましたね。
じつは次回からちょっとした連載記事ということらしいので、今回は自分が書こうと思っていたオリジナルデッキ紹介記事を書かせていただく運びとなりました。
今日も今日とて、一癖も二癖もあるカードを使ったデッキを紹介していこうと思います。
すこしばかりのお時間、お付き合いいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
ちなみに《アフター・グロー》についてはこちらの記事でも触れておりますので、機会がありましたらこちらもお読みいただけると幸いです。
目次
今回の1枚
《アフター・グロー》
【 通常魔法 】
このカード名のカードはデュエル中に1枚しか発動できない。①:自分の手札・デッキ・墓地及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、このカードを含む「アフター・グロー」を全て除外する。その後、除外されている自分のカードの中から「アフター・グロー」1枚を選んでデッキに加える。次の自分ドローフェイズに、通常のドローをしたカードをお互いに確認する。それが「アフター・グロー」だった場合、相手に4000ダメージを与える。
出典:遊戯王公式データベース
という訳で、今回の主役はこちらのカード。
『遊☆戯☆王5D's』に登場したイリアステル滅四星の一人、アポリアの使用カードです。
いろいろあってアポリアがこのカードを使う場面があるのですが、それがまあなかなか熱いシーンということで、界隈では密かに人気が高いカードでもあります。
①:自分の手札・デッキ・墓地及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、このカードを含む「アフター・グロー」を全て除外する。その後、除外されている自分のカードの中から「アフター・グロー」1枚を選んでデッキに加える。次の自分ドローフェイズに、通常のドローをしたカードをお互いに確認する。それが「アフター・グロー」だった場合、相手に4000ダメージを与える。
《アフター・グロー》の①の効果
このカードの発動時にあらゆる領域(セットカード以外)から同名カードを除外し、除外した中から1枚をデッキに戻します。
そして次の自分の通常ドローが《アフター・グロー》だった場合、相手に4000という破格のバーンダメージを与えることができます。
わたくしのオリジナルデッキ紹介記事では、これまで数あるマイナーカード・クソカードのデッキを組み、それらがいかに「不遇であったか」を解説してきました。
しかしこのカードは何一つそうした点がありません。
原作で登場したものとほぼ同一の効果、そして与えるダメージも原作通り4000と、なに一つ問題がないのです。
そう、OCGルールのライフポイントが8000であること以外は。(アニメでは4000)
原作ではこのカードが通ってしまえばそのまま4000ダメージを与えることで勝利することができるので、使用者であるアポリアは【機皇帝】の効果を使ってデッキを圧縮し、《アフター・グロー》を確定ドローすることで勝利する戦術を取っていました。
しかしOCGで同じことを目指しても、ライフを半分しか削ることができません。
このカード名のカードはデュエル中に1枚しか発動できない。
《アフター・グロー》の効果外テキスト
さらに言えばこのカードはデュエル中に1枚しか発動できません。
つまりどうあがいても、《アフター・グロー》だけで相手に勝つことはできないという訳ですね。
そうなると、かなり重篤な課題が発生してしまいます。
- 普通に使用すると、1度しか使えないランダム性の高いバーンカード
- デッキ圧縮戦術を使っても、《アフター・グロー》以外でライフを削る方法が必要となる
まず前者の「普通に使用する」場合は一見するとローリスクハイリターンなカードに見えますが、ターンを跨ぐ必要もあることから実はローリスクでもなく、単なるアド損となってしまう場合がほとんどでしょう。(似たようなカードである《一撃必殺!居合いドロー》であればリソース回復やドローなどもついてくる)
そして後者の場合でも《アフター・グロー》以外のカードで相手ライフを4000以下に調整しておく必要があるため、《アフター・グロー》と関係のないカードをデッキ枠に割く必要が生まれます。
とは言え、ビートダウンやバーンのデッキのサブウエポンとして採用すると、けっこう良い仕事をしてくれることもあります。
《ヴァリアント・シャーク・ランサー》や《銀河衛竜》でデッキトップに固定したり、2枚目をセットしておいて《烈風帝ライザー》などでデッキトップに戻したりなど、じつは活用の方法自体は多かったりします。
今回のデッキコンセプト
しかし今回の《アフター・グロー》デッキでは、あくまで主役。
きっちりこのカードで勝てるようなデッキにしてありますとも。
という訳で特効薬となるのがこちら。
《トーテムポール》
【 永続罠 】
①:自分フィールドの元々の攻撃力が0の岩石族モンスターを相手は効果の対象にできない。
②:相手モンスターの攻撃宣言時に1度、発動できる。
その攻撃を無効にし、このカードにカウンターを1つ置く。
③:このカードにカウンターが3つ置かれている場合、このカードは墓地へ送られる。
④:自分の墓地に攻撃力0の岩石族モンスターが3種類以上存在する場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。
このターン、相手が受ける効果ダメージは倍になる。
出典:遊戯王公式データベース
『ANIMATION CHRONICLE 2023』で登場した、攻撃力0の岩石族モンスターに関するサポート効果を持った永続罠カード。
④:自分の墓地に攻撃力0の岩石族モンスターが3種類以上存在する場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。
《トーテムポール》の④の効果
このターン、相手が受ける効果ダメージは倍になる。
今回用いるのは、こちらの④の効果。
墓地に攻撃量0の岩石族モンスターが3種類以上存在する場合に墓地から除外することで、このターン相手が受ける効果ダメージを倍にすることができます。
察しの良い皆さんは、もうお気づきですね?
そう、この効果で《アフター・グロー》のダメージを8000に引き上げることで、ワンキルを狙っていこうという訳です。
天才!
しかし、このコンボには大きな穴があります。
それは、《アフター・グロー》の処理に関する問題です。
①:自分の手札・デッキ・墓地及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、このカードを含む「アフター・グロー」を全て除外する。その後、除外されている自分のカードの中から「アフター・グロー」1枚を選んでデッキに加える。次の自分ドローフェイズに、通常のドローをしたカードをお互いに確認する。それが「アフター・グロー」だった場合、相手に4000ダメージを与える。
《アフター・グロー》の①の効果
《アフター・グロー》でダメージを与えるには、ドローフェイズの通常ドローの際に引いたカードを確認する必要があります。
この《アフター・グロー》のダメージを倍化するには、この通常ドローより前のタイミングで《トーテムポール》を発動しなければなりません。
しかし遊戯王のルール上、「通常ドローより前にカード発動を宣言する」タイミングは存在しないのです。(正確には「カード発動する権利・優先権を行使するタイミング」がない)
これではデッキコンセプトが崩壊してしまう!
いえ、安心してください。
もちろんそれを回避する方法も見つけてありますとも。
それがこちら。
《メテオ・プロミネンス》
【 通常罠 】
相手ライフが3000ポイントよりも高い場合、手札を2枚墓地へ送って発動する事ができる。相手ライフに2000ポイントダメージを与える。このカードが墓地に存在する場合、自分のドローフェイズ時に通常のドローを行う代わりに、このカードを手札に加える事ができる。
出典:遊戯王公式データベース
実は、「通常ドローより前にカード発動を宣言する」方法もいくつか存在します。
そのうちの1つが「通常のドローを行う代わりに発動できる」カードを用いるというものです。
このカードが墓地に存在する場合、自分のドローフェイズ時に通常のドローを行う代わりに、このカードを手札に加える事ができる。
《メテオ・プロミネンス》の効果
《コアキメイルの鋼核》や《スピリット・バーナー》、《メテオ・プロミネンス》などの墓地効果が、それにあたります。
これらのカードは「通常ドローの権利」を効果処理時に消費することで、墓地に存在する自身を手札に加えるという処理を行います。
もちろんこの効果を普通に使ってしまうと、肝心の《アフター・グロー》を引くことができなくなってしまいます。
効果の発動や発動した効果が無効になった場合、通常のドローを行います。「手違い」などの効果が適用された場合や、デッキに儀式魔法カードが存在しなくなった場合には、『デッキから儀式魔法カード1枚を手札に加える』処理も行えず、通常のドローもできません。
このターンの通常のドローを行えなくなるのは、この効果の処理です。したがって、効果の発動や発動した効果が無効になった場合には通常のドローを行います。ただし、「手違い」などの効果が適用された場合や、デッキに儀式魔法カードが存在しなくなった場合には、通常のドローを行えなくなったところで効果処理を完了することになります。
以下のカードの効果についても、効果の発動や発動した効果が無効になった場合は通常のドローを行いますが、効果の発動や発動した効果が無効になっておらず、結果的に処理を行えなかった場合は通常のドローも行いません。出典:遊戯王公式データベース
「スカル・フレイム」
「円盤ムスキー」
「無敗将軍 フリード」
「ダーク・ジェネラル フリード」
「スピリット・バーナー」
「マジックブラスト」
「メテオ・プロミネンス」
「コアキメイルの鋼核」
ですがこの回収効果を無効にすることで、通常のドローを行いながら半ば強引にドロー前にカードを発動するタイミングを作り出すことができます。
- ドロー前に墓地の《メテオ・プロミネンス》の効果を発動
- その発動または効果を無効にする効果を発動
- ↑にチェーンする形で、《トーテムポール》を発動
このように処理することで、半ば強引にドロー前に《トーテムポール》を発動させます。
その上でドローフェイズに《アフター・グロー》を引くことができれば、そのまま問答無用で相手に8000ダメージを与えることができます。(裁定についてもOCG事務局で確認済み)
という訳で今回のデッキは、このコンボの達成をゴールに設定しました。
それではデッキレシピの紹介へと移っていきましょう。
デッキレシピ紹介
レシピなのか。
今回のデッキは、いわゆる【推理ゲート】のギミックを主軸とした墓地肥やしデッキです。
通常召喚可能なモンスターを《闇薔薇の妖精》のみとすることで、《名推理》《モンスターゲート》で一気に墓地を肥やしていきます。
《闇薔薇の妖精》
【 効果モンスター 】
星 2 / 闇 / 天使族 / 攻800 / 守1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:チューナーが特殊召喚された場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:このカードが墓地に存在する場合、自分の手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送って発動できる。このカードをデッキの一番上または一番下に戻す。
出典:遊戯王公式データベース
《闇薔薇の妖精》は、このデッキで唯一採用されている通常召喚可能なモンスターです。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分の手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送って発動できる。このカードをデッキの一番上または一番下に戻す。
《闇薔薇の妖精》の②の効果
②の効果を用いることで、自身をデッキの一番上か下に戻すことができます。
このデッキでは一番下に戻すことで、《名推理》《モンスターゲート》によってデッキをぜんぶ墓地へ送ることで、コンボの条件を満たすために用います。
後述する【ドライトロン】関連カードを使う場合、そのターン中はこのカードを「特殊召喚」してはならないので、その点にだけ注意しながら運用します。(通常召喚は問題なし)
《アフター・グロー》へのコンボルート
【使用カード/条件】
- 《名推理》(または《モンスターゲート》とモンスター1体)
- 手札またはフィールドのカード2枚
- 墓地に《闇薔薇の妖精》
- 【ドライトロン】モンスターの効果を使っておく
【手順】(自分ターン)
- 手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送り墓地の《闇薔薇の妖精》の効果を発動、自身をデッキの一番下に戻す。
- 手札から《名推理》(またはモンスター1体をリリースして《モンスターゲート》)を発動、デッキの一番下にある《闇薔薇の妖精》が出るまでカードをめくり、めくったカードをすべて墓地へ送る。(【ドライトロン】モンスターの効果を使っていれば、《闇薔薇の妖精》も墓地へ送られる)
- 墓地の《トランザクション・ロールバック》を除外して墓地の《死魂融合》対象に効果を発動、効果をコピーして墓地の《マジシャン・オブ・カオス》《マジシャン・オブ・ブラックカオス・MAX》を裏側で除外してEXデッキから《超魔導戦士-マスター・オブ・カオス》を融合召喚
- 墓地の《インフェルノイド・アシュメダイ》《インフェルノイド・ベルフェゴル》《インフェルノイド・ヴァエル》を除外して、墓地の《インフェルノイド・ネヘモス》を特殊召喚して効果を発動、自身以外のモンスターをすべて破壊する
- 破壊された《超魔導戦士-マスター・オブ・カオス》の効果を発動、墓地の《アフター・グロー》を手札に加える
- 墓地の《ヴァレルロード・R・ドラゴン》の効果を自身対象に発動、手札・フィールドのカード1枚を破壊して手札に加える
- 手札の《ヴァレルロード・R・ドラゴン》をリリースして墓地の《竜輝巧-エルγ》の効果を発動、自身と《竜輝巧-バンα》を墓地から特殊召喚
- 《竜輝巧-エルγ》《竜輝巧-バンα》を素材として、EXデッキから《I:Pマスカレーナ》をL召喚
- 手札から《アフター・グロー》を発動、自身を除外してデッキに戻す
【手順】(相手ターン)
- 墓地の《トランザクション・ロールバック》を除外して墓地の《死魂融合》対象に効果を発動、効果をコピーして墓地の《インフェルノイド・ネヘモス》《インフェルノイド・リリス》《インフェルノイド・アドラメレク》を裏側で除外してEXデッキから《インフェルノイド・ティエラ》を融合召喚
- 《インフェルノイド・ティエラ》の効果を発動、お互いのプレイヤーはEXデッキから3枚カードを墓地へ送る(ここで自分は《No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング》《闘神の虚像》を墓地へ送る)
- 《I:Pマスカレーナ》の効果を発動、自身と《インフェルノイド・ティエラ》を素材としてEXデッキから《S:Pリトルナイト》をL召喚
【手順】(自分ターン)
- ドロー前に墓地の《メテオ・プロミネンス》の効果を発動
- ↑にチェーンする形で《インフェルノイド・ネヘモス》の効果を自身をリリースして発動し無効にする
- さらに↑にチェーンする形で《トーテムポール》を除外して効果を発動、このターン相手が受ける効果ダメージが倍となる
- 処理後に通常ドローで《アフター・グロー》を引いて確認することで8000ダメージを与える
《名推理》《モンスターゲート》と《闇薔薇の妖精》のコンボを使って、デッキのカードをすべて墓地へ送ることでコンボの条件を一気に達成します。
融合召喚した《超魔導戦士-マスター・オブ・カオス》を《インフェルノイド・ネヘモス》の特殊召喚時効果で破壊することで、《アフター・グロー》を墓地から回収しつつ、《メテオ・プロミネンス》の無効化手段を用意。
特殊召喚モンスターである《守護神エクゾード》、EXデッキのモンスターである《No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング》《闘神の虚像》の攻撃力0モンスターを墓地へ送ることで《トーテムポール》の発動条件を満たしつつ、コンボパーツである《トーテムポール》《メテオ・プロミネンス》も墓地へ送ってしまいます。
また《インフェルノイド・ネヘモス》が処理されてしまうと、ダメージ倍加コンボが成立しなくなるため、いくらか対策も備えています。
《インフェルノイド・ティエラ》で《旧神ヌトス》を墓地へ送ってカード破壊、《I:Pマスカレーナ》から呼び出した《S:Pリトルナイト》でカード除外、《煉獄の死徒》による効果破壊身代わりがそれにあたります。
また《S:Pリトルナイト》が間に合っていれば、そちらの一定期間除外効果で《インフェルノイド・ネヘモス》をエンドフェイズまで逃がすといった芸当も可能です。
上記のようなカードで《インフェルノイド・ネヘモス》を守りきることができれば、ドローフェイズに《メテオ・プロミネンス》《トーテムポール》のコンボを通すことができます。
デッキ内は《アフター・グロー》しか残っていないため、通常ドローでそれを引き込むことで4000×2=8000の効果ダメージを与えて一撃で相手を沈めてしまいましょう。
各カード解説
【ドライトロン】関連カード
《竜輝巧-バンα》
【 効果モンスター 】
星 1 / 光 / 機械族 / 攻2000 / 守0
このカードは通常召喚できず、「ドライトロン」カードの効果でのみ特殊召喚できる。このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分の手札・フィールドから、このカード以外の「ドライトロン」モンスターまたは儀式モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを手札・墓地から守備表示で特殊召喚する。その後、デッキから儀式モンスター1体を手札に加える事ができる。この効果を発動するターン、自分は通常召喚できないモンスターしか特殊召喚できない。
出典:遊戯王公式データベース
《流星輝巧群》
【 儀式魔法 】
儀式モンスターの降臨に必要。このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:攻撃力の合計が儀式召喚するモンスターの攻撃力以上になるように、自分の手札・フィールドの機械族モンスターをリリースし、自分の手札・墓地から儀式モンスター1体を儀式召喚する。②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「ドライトロン」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力を相手ターン終了時まで1000ダウンし、このカードを手札に加える。
出典:遊戯王公式データベース
【儀式召喚】サポート効果を持った、【ドライトロン】のカードたちです。
特殊召喚モンスターでありながら手札・墓地から展開できるモンスターばかりなので、このデッキのメインエンジンとして活用します。
《闇薔薇の妖精》を「特殊召喚してしまう」と【ドライトロン】モンスターの特殊召喚効果が使えなくなってしまうため、《名推理》《モンスターゲート》を発動する順序にだけは注意する必要があります。
後述する手札回収効果を持った儀式モンスターと併用することで、毎ターン2~3体のモンスターをフィールドに用意できるため、《アフター・グロー》コンボがなくてもある程度戦えるようになっています。
各種【儀式】モンスター
《ヴァレルロード・R・ドラゴン》
【 儀式モンスター 】
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2500
「ヘヴィ・トリガー」により降臨。
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手がモンスターを特殊召喚する際に発動できる。
その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。
その後、このカードまたは自分フィールドの「ヴァレット」モンスター1体を選んで破壊する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地の、「ヴァレル」モンスターまたは「ヴァレット」モンスター1体を対象として発動できる。
自分の手札・フィールドのカード1枚を選んで破壊し、対象のモンスターを手札に加える。
出典:遊戯王公式データベース
《アラヒメの御巫》
【 儀式モンスター 】
星 9 / 光 / 天使族 / 攻0 / 守0
「御巫神楽」により降臨
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札・墓地に存在し、自分の墓地に他の「御巫」カードが存在する場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを装備魔法カード扱いでそのモンスターに装備する。
②:このカードが装備されている場合、自分・相手のエンドフェイズに発動できる。
このカードと装備モンスターを手札に戻す。
③:このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。
出典:遊戯王公式データベース
《竜輝巧-バンα》から優先的に持ってきておきたい儀式モンスターたちです。
《ヴァレルロード・R・ドラゴン》は手札・フィールドのカードを破壊することで自身を回収する効果、《アラヒメの御巫》は自身をフィールドのモンスターに装備しつつエンドフェイズにバウンスする効果を持っています。
手札やフィールドを消費するものの、これらのカードで手札に儀式モンスターを用意できるため、先述した【ドライトロン】モンスターを毎ターン呼び出す手段として活用することができます。
《クラウソラスの影霊衣》
【 儀式モンスター 】
星 3 / 水 / 戦士族 / 攻1200 / 守2300
「影霊衣」儀式魔法カードにより降臨。このカードは儀式召喚でしか特殊召喚できない。
「クラウソラスの影霊衣」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードを手札から捨てて発動できる。デッキから「影霊衣」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
②:エクストラデッキから特殊召喚された、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。ターン終了時までそのモンスターの攻撃力を0にして、効果は無効化される。この効果は相手ターンでも発動できる。
出典:遊戯王公式データベース
《クラウソラスの影霊衣》は、《流星輝巧群》から【ドライトロン】モンスター1体で儀式召喚可能なモンスターとして採用しています。
【ドライトロン】モンスター1体(攻撃力2000以下)で呼び出せる貴重な妨害手段であり、《アフター・グロー》コンボが成立するまでの時間稼ぎに重宝します。
《コンフィラス・ド・ヌーベルズ》
【 儀式モンスター 】
星 2 / 闇 / 戦士族 / 攻800 / 守1850
「レシピ」カードにより降臨。
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
②:フィールドのこのカードが攻撃・効果の対象になった時に発動できる。
このカードと自分・相手フィールドの攻撃表示モンスター1体をリリースし、手札・デッキからレベル3・4の「ヌーベルズ」儀式モンスター1体を特殊召喚する。
出典:遊戯王公式データベース
レベル2の【ヌーベルズ】儀式モンスター。
貴重な魔法・罠カードの除去手段であり、レベル2であるため《スプライト・スプリンド》のL素材となりつつ、あちらの効果で《闇薔薇の妖精》を墓地へ送る手段として用います。
【インフェルノイド】関連カード
《インフェルノイド・ネヘモス》
【 効果モンスター 】
星 10 / 炎 / 悪魔族 / 攻3000 / 守3000
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター3体を除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
(1):このカードが特殊召喚に成功した時に発動できる。
このカード以外のフィールドのモンスターを全て破壊する。
(2):1ターンに1度、魔法・罠カードの効果が発動した時、自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
その発動を無効にし除外する。
出典:遊戯王公式データベース
《インフェルノイド・ティエラ》
【 融合モンスター 】
星 11 / 炎 / 悪魔族 / 攻3400 / 守3600
「インフェルノイド・ネヘモス」+「インフェルノイド・リリス」+「インフェルノイド」モンスター1体以上
①:このカードが融合召喚に成功した時に発動できる。
その融合素材としたモンスターの種類によって以下の効果を適用する。
●3種類以上:お互いはそれぞれ自分のエクストラデッキからカードを3枚選んで墓地へ送る。
●5種類以上:お互いのデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。
●8種類以上:お互いはそれぞれ除外されている自分のカードを3枚まで選んで墓地へ戻す。
●10種類以上:お互いの手札のカードを全て墓地へ送る。
出典:遊戯王公式データベース
【推理ゲート】ではおなじみの特殊召喚モンスターテーマ。
《インフェルノイド・ネヘモス》は先述した《メテオ・プロミネンス》を使った《トーテムポール》の効果発動に一役買っています。
《インフェルノイド・ティエラ》は《トーテムポール》の「攻撃力0の岩石族モンスター」を用意する手段として活用。
【インフェルノイド】モンスターの特殊召喚条件である「自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下」の調整が難しい側面がありますが、それはLモンスターの素材としたり《ヴァレルロード・R・ドラゴン》の回収効果で破壊したりして上手く対応できるようにしています
おわりに
いかがだったでしょうか。
今回のデッキは、わたくしのデッキにしてはめずらしくコンボデッキというのもあって、けっこう自信のあるデッキに仕上がりました。
手札がきれいに揃えば、この動きを先攻1ターン目から決めることもできますからね。
またコンボデッキでありながら【ドライトロン】や【儀式召喚】をつかって真正面から戦うこともできるので、いろんな戦術が使えるのもお気に入りポイント。
また冒頭でもお話しましたが、次回からはしばらく連載記事を書かせていただきますので、ご関心いただければぜひそちらもお読みくださると嬉しいです。
ちなみに内容の方は、デッキビルドのHow to記事になるかと思います。
是非ともよろしくお願いいたします!
それでは今回はこの辺りで。また、次回の記事でお会いしましょう。
ここまでのご清読、ありがとうございました。