はじめに
「相手のデッキを苦しめるようなデッキを使ってみたい!」「環境対策が出来るデッキを組んでみたい!」
今回はそんな方に向けた、相手の動きを阻害するテーマ【メタビート】デッキの解説記事です。
この記事では、【メタビート】デッキの特徴や展開例、相性の良いカードについて解説していきます。
目次
【メタビート】デッキレシピ
【メタビート】デッキの特徴
【メタビート】とは環境に存在する主流なデッキを徹底的に対策して、相手の動きを阻害しライフポイントを削るデッキです。
環境によって大きくデッキ構築が代わりますので、大会環境や遊んでいるデッキに合わせてカスタマイズする事が出来ます。
今回のデッキは以下の3点に重きを置いて構築しています。
- モンスターの効果発動に回数制限を行う。
- 特殊召喚を封じる。
- 墓地を活用するデッキを封殺する。
他にもドローやサーチを封じたり魔法・罠の制限など、環境に合わせてメタカードを入れ替えられるのもこのデッキの楽しいポイントです。
【メタビート】カードの解説
効果・特殊召喚メタカード
《インスペクト・ボーダー》
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 機械族 / 攻2000 / 守2000
自分フィールドにモンスターが存在する場合、このカードは召喚・特殊召喚できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、その間はお互いにそれぞれ1ターンに発動できるモンスターの効果の回数が、フィールドのモンスターの種類(儀式・融合・S・X・P・リンク)の数までになる。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
《フォッシル・ダイナ パキケファロ》
【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / 岩石族 / 攻1200 / 守1300
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いにモンスターを特殊召喚する事ができない。このカードがリバースした時、フィールド上に存在する、特殊召喚されたモンスターを全て破壊する。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
効果の発動を無効にする《インスペクト・ボーダー》と特殊召喚を封じる《フォッシル・ダイナ パキケファロ》です。
現代遊戯王でモンスター効果を使わないデッキはほぼ無い為、《インスペクト・ボーダー》が刺さらないデッキは少ないでしょう。
攻守ともに2000あり、下級モンスターの中でも優秀なステータスをしています。その為、展開デッキなどに対してこのカード1枚で封殺するという事も可能。
《フォッシル・ダイナ パキケファロ》はお互いに特殊召喚を封じ、リバースした際に特殊召喚したモンスターを全除去する効果を持っています。
その為、《月の書》とも相性が良く意図的に裏返してリバース効果を誘発するなどのテクニックもあります。
《神の宣告》
【 カウンター罠 】
ライフポイントを半分失う。魔法・罠の発動、モンスター召喚のどれか1つを無効にし、それを破壊する。発動後、このカードを破壊する。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
《神の通告》
【 カウンター罠 】
①:1500LPを払って以下の効果を発動できる。
●モンスターの効果が発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
●自分または相手がモンスターを特殊召喚する際に発動できる。
その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
「モンスター召喚・特殊召喚・反転召喚及び魔法・罠カードの発動を無効」にする《神の宣告》と「モンスター効果及び特殊召喚を無効」にする《神の通告》です。
昔からよく使われる「カウンター罠」であり、スペルスピード3とかなり強力な効果を持っています。
《インスペクト・ボーダー》や《フォッシル・ダイナ パキケファロ》など強力な制圧モンスターを守るためにに使用します。
墓地メタカード
《次元の裂け目》
【 永続魔法 】
墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かずゲームから除外される。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
《マクロコスモス》
【 永続罠 】
自分の手札またはデッキから「原始太陽ヘリオス」1体を特殊召喚する事ができる。また、このカードがフィールド上に存在する限り、墓地へ送られるカードは墓地へは行かずゲームから除外される。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
現代遊戯王では「墓地からの発動」や「墓地へ送られた時に発動」などの墓地を活用するデッキが数多く存在します。
発動さえ出来れば、【ティアラメンツ】や【斬機】などのデッキは1枚でメインギミックを封殺する事が出来ます。
ドローソース
《強欲で謙虚な壺》
【 通常魔法 】
自分のデッキの上からカードを3枚めくり、その中から1枚を選択して手札に加え、残りのカードをデッキに戻す。「強欲で謙虚な壺」は1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン自分は特殊召喚する事ができない。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
《強欲で貪欲な壺》
【 通常魔法 】
「強欲で貪欲な壺」は1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分のデッキの上からカード10枚を裏側表示で除外して発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
《命削りの宝札》
【 通常魔法 】
「命削りの宝札」は1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
①:自分は手札が3枚になるようにデッキからドローする。
このカードの発動後、ターン終了時まで相手が受ける全てのダメージは0になる。
このターンのエンドフェイズに、自分の手札を全て墓地へ送る。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
一定のデメリットはあるものの、狙ったメタカードを引きに行くカードです。デメリット自体も大きく行動を封じるようなデメリットではありません。
《強欲で謙虚な壺》は特殊召喚を封じるという効果がありますが、このデッキでは特殊召喚を行う事はほぼありません。
《強欲で貪欲な壺》に関してもコンボデッキではなく1枚1枚のカードで戦う為、10枚の除外で全てのモンスターが消えない限りゲームに影響を与える事はほぼないでしょう。
《命削りの宝札》のエンドフェイズに全て捨てる効果もデッキの80%が魔法・罠カードで構築されている為、引いた魔法・罠カードをセットする事でデメリットを最小限に抑える事が出来ます。
【メタビート】デッキと相性が良いカード
《月鏡の盾》
【 装備魔法 】
①:このカードの装備モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動する。
装備モンスターの攻撃力・守備力はダメージ計算時のみ、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力と守備力の内、高い方の数値+100になる。
②:表側表示のこのカードがフィールドから墓地へ送られた場合、500LPを払って発動する。
このカードをデッキの一番上または一番下に戻す。
出典:遊戯王OCGカードデータベース
デッキ名の「ビート」と名前の通り、このデッキはライフポイントを一気に削るのではなく小刻みビートダウンしていくがメインになります。
その為、《インスペクト・ボーダー》や《フォッシル・ダイナ パキケファロ》の攻撃力を超えるようなモンスターが場に出てしまうと一気に劣勢となってしまいまうす。
しかし《月鏡の盾》を採用する事で攻守で負ける事がほぼなくなります。さらに除去されても山札の上に戻す事が可能です。
《スケープ・ゴート》
【 速攻魔法 】
このカードを発動する場合、このターン内は召喚・反転召喚・特殊召喚できない。自分のフィールド上に「羊トークン」(獣族・地・星1・攻/守0)を守備表示で4つ置く。(生け贄召喚のための生け贄にはできない)
出典:遊戯王OCGカードデータベース
相手の攻撃を受ける事に使用したり、相手ターンに発動する事で返しの自分のターンにリンク召喚を狙って高火力モンスターを特殊召喚する事が出来ます。
今回は《スケープ・ゴート》を有効に活用する為に《リンク・スパイダー》をフル投入しています。
【メタビート】デッキの回し方
【メタビート】デッキは先攻デッキです。
《インスペクト・ボーダー》《フォッシル・ダイナ パキケファロ》《次元の裂け目》《マクロコスモス》といった強力なロックカードをフィールドに出す事を目指します。
これらカードを守るために《神の宣告》《神の通告》を活用して、相手の動きを止めながらライフポイントを削っていきます。
また、《スケープ・ゴート》を活用したリンク召喚での展開方法もあります。
相手ターン中に《スケープ・ゴート》を発動する事で発動ターン中の召喚制限を掻い潜ります。
自分のターンが来たら《羊トークン》2体を《リンク・スパイダー》に変換し2体の《リンク・スパイダー》で《Gゴーレム・クリスタルハート》をL召喚します。
効果で墓地の《リンク・スパイダー》を蘇生し、リンク3である《トランスコード・トーカー》《デコード・トーカー・ヒートソウル》《トロイメア・ユニコーン》のいずれかを特殊召喚出来ます。
さらに、《羊トークン》を《リンク・スパイダー》にする事でリンク4のモンスターをL召喚する事が出来ます。
このように《スケープ・ゴート》1枚でも高火力モンスターを出すことが出来るのもこのデッキならではの動きです。
【メタビート】デッキをカスタムするおすすめカード
各種メタカード
《 ライオウ 》
【 効果モンスター 】
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、お互いにドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事はできない。また、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事で、相手モンスター1体の特殊召喚を無効にし破壊する。
《 王家の眠る谷-ネクロバレー 》
【 フィールド魔法 】
①:フィールドの「墓守」モンスターの攻撃力・守備力は500アップする。②:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、お互いに墓地のカードを除外できず、墓地のカードへ及ぶ効果は無効化され、適用されない。
《 魔封じの芳香 》
【 永続罠 】
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いに魔法カードはセットしなければ発動できず、セットしたプレイヤーから見て次の自分ターンが来るまで発動できない。
サーチを多用するデッキには《ライオウ》
除外が主体のデッキには《王家の眠る谷-ネクロバレー 》
魔法主体のデッキには《魔封じの芳香》
といった、デッキによっては1枚で封殺できるカードを探してみるのも面白いです。
おわりに
いかがだったでしょうか?
【メタビート】デッキは、ただ相手を阻害するだけでなく環境に合わせてオリジナルのカスタマイズが出来る楽しいデッキとなっております。
興味のある方は、ぜひ一度遊んでみてください!
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。それではまた次回の記事でお会いしましょう!