―はじめに
爆アドォォォォ!アドえもんです!!
今回は三幻神の1体【オシリスの天空竜】について紹介します!
三幻神の中でも遊戯さんを象徴する1体として人気の高いモンスターですが、OCG的にも他の神と比べて能力の特異性が強く”味のある”カードなのが特徴的です。
また現在に至るまで専用サポートカードや幻神獣族サポートなども定期的に与えられているので、色んな構築を楽しめるカードとも言えます。
今回の記事ではそんな【オシリスの天空竜】に関連するカード達を紹介しつつ、現代でデッキを構築する場合にオススメなカード達をサンプルレシピと共に紹介します!
※今回の記事で紹介する内容はかなりカジュアル寄りな紹介・構築になります。
【オシリスの天空竜】

【 効果モンスター 】
星 10 / 神 / 幻神獣族 / 攻? / 守?
①:このカードの召喚は無効化されない。
②:このカードの召喚成功時にお互いはカードの効果を発動できない。
③:このカードの攻撃力・守備力は、自分の手札の数×1000アップする。
④:相手フィールドにモンスターが攻撃表示で召喚・特殊召喚される度に発動する。 そのモンスターの攻撃力は2000ダウンする。 0になった場合そのモンスターを破壊する。
⑤:このカードが特殊召喚されている場合、エンドフェイズに発動する。 このカードを墓地へ送る。
本記事の主役となる《オシリスの天空竜》には5つの効果が備わっていますが、注目すべきはオシリスの固有効果となる③と④の効果でしょう。
③は自分の手札の数だけ攻守を×1000アップするバフ効果、④は相手が攻撃表示でモンスターを召喚・特殊召喚した際に打点を2000下げて0になったら破壊する「召雷弾」を再現した効果となっていて、原作漫画・アニメでもカッコよく活躍していた姿が記憶に残っているデュエリストも多いと思います。
(アニメではそこそこの頻度で相手に「召雷弾」を利用されたり、無限コンボを助けたりもしていましたが、インターネットではそれも愛嬌として受け入れられている印象です)
OCG観点から見ても「召雷弾」効果は非常に強力で、多くのモンスターの着地を拒絶し頭数を減らせる性能は制圧効果として優秀です。
特に攻撃表示でしかフィールドに存在できない「リンクモンスター」に対しては刺さりが良く、リンク召喚を中心としたデッキは勿論ながら、多くのテーマで「リンクモンスター」が展開のインフラとなっている現代遊戯王では神の威厳を存分に発揮できます。
召喚時・特殊召喚時に発動する効果は通ったり、守備表示で着地させれば効果が起動しなかったりと抜け道はありますが、ちょっと気難しい代わりに破壊範囲の広がった《王虎ワンフー》みたいなものと考えれば結構強そうに見えてきますね!
手札の数だけステータスを上昇させる効果も現代遊戯王に則しており、展開が通れば無限にアドバンテージを稼げる現代であればフィニッシュ力としてしっかり活用できます。
加えて手札から妨害できる誘発カードが増えた事で”相手ターン中に手札を多く抱えて良い”というゲーム性になった点も嬉しいポイントでしょう。
―専用のサポートカード
《オシリスの天空竜》の名称を指定するサポートカードは現在4種類存在します。その中で《光の創造神 ホルアクティ》と《ラーの使徒》の2枚は専用ではなく【三幻神】サポートと言える性能なので今回は省き、残りの2枚について紹介します。

【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。このカードの発動と効果は無効化されない。
①:自分フィールドに元々のカード名が「オシリスの天空竜」となるモンスターが存在する場合に発動できる。相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。このカードを自分メインフェイズに発動した場合、さらに以下の効果を適用できる。
●この効果で破壊され相手の墓地へ送られたモンスターの数だけ、自分はデッキからドローする。このターン、自分はモンスター1体でしか攻撃できない。
《超電導波サンダーフォース》はオシリスの攻撃名が元ネタとなるカードで、《オシリスの天空竜》が存在していれば相手の表側モンスターを全て破壊し、自分のメインフェイズにこのカードを発動していた場合は追加で破壊したモンスターの数だけドローできる効果となっています。
さらにこのカード自体の発動と効果は無効化されない耐性があるので相手の妨害に関係なく効果を通す事ができ、速効魔法である点から相手ターン中に発動できれば不意の妨害としても十分すぎるほど機能する凄まじいカードです。
追加のドロー効果は《オシリスの天空竜》の打点を上げられるデザイナーズコンボですが、単純に手数や次ターン用の手札誘発を大量に引っ張れる可能性があるので現代遊戯王適正の高い効果と言えるでしょう。
発動条件が厳しい分リターンの大きい暴れカードなので、《オシリスの天空竜》のデッキを構築するならフルで活用したいカードです。

【 通常罠 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、その発動と効果は無効化されない。
①:自分の墓地から「オシリスの天空竜」1体を選んで特殊召喚する。その後、お互いはそれぞれ手札が6枚になるようにデッキからドローする。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分のデッキ・墓地から「死者蘇生」1枚を選んでデッキの一番上に置く。自分の墓地に幻神獣族モンスターが存在する場合、さらに自分はデッキから1枚ドローする。
《蘇りし天空神》は墓地から《オシリスの天空竜》を特殊召喚し、その後お互いに手札が6枚になるようにドローする、アニメ版の《天よりの宝札》を彷彿とさせるイカれアドバンテージを稼げるカードです。
加えて墓地効果も備わっていて、このカードを除外すると《死者蘇生》をデッキトップに置いた後に自分の墓地にオシリス等の幻神獣族が存在すると1ドローできる効果があります。疑似的な《死者蘇生》サーチなのでしっかり強力な効果です。また《超電導波サンダーフォース》と同じく発動の際に相手の妨害を受けないので、《オシリスの天空竜》自身の耐性と合わせて確実に場に呼び出せる点も評価できます。
イラストや効果から察するに、原作・アニメの最終戦のワンシーンをカードゲーム内で再現した完成度の高いドラマカードなのも特徴的です。
《オシリスの天空竜》は【三幻神】共通のデメリットで特殊召喚されたターンに墓地に戻ってしまうので一見アンチシナジーに見えますが、自分のターンに蘇生すれば攻撃力6000で追撃できたり、相手ターン中に使えば「召雷弾」効果による妨害を狙えるので非常に優秀なサポートカードになるのです。
このカード自身が罠カードである点も優秀で、《トラップトリック》や《トラップホリック》などの汎用的な罠サーチや【ラビュリンス】や【悪魔嬢】など通常罠カードを駆使するテーマで簡単にアクセスできます。
普通に《オシリスの天空竜》のA召喚を狙うよりも、《オシリスの天空竜》を墓地に落としてこのカードで墓地から釣り上げるといった動きの方が簡単かつ再現性も高いので、構築の基軸にしても良いでしょう。
神属性・幻神獣族サポート

【 通常魔法 】
「真実の名」は1ターンに1枚しか発動できない。
①:カード名を1つ宣言して発動できる。自分のデッキの一番上のカードをめくり、宣言したカードだった場合、そのカードを手札に加える。さらに、デッキから神属性モンスター1体を手札に加えるか特殊召喚できる。違った場合、めくったカードを墓地へ送る。
デッキトップのカード名を当てる事で神を呼び出せる《真実の名》は【三幻神】を簡単に呼び出せるカードです。
上記で取り上げた《蘇りし天空神》の墓地効果で《死者蘇生》をデッキトップに置いてから発動するなど、上手く扱うにはコンボが前提となりますが、デッキトップを操作する手段で組み合わせるテーマの味や強味が味わえる面白いカードでもあります。
例を上げると後述する《オシリスの天空竜》と相性の良いテーマ【絵札の三銃士】では、展開の中で《聖騎士の追想 イゾルデ》を経由する事でデッキトップに戻る装備魔法《執念の剣》を墓地に落とせばデッキトップを固定できたり、【ブラック・マジシャン】デッキであれば《黒の魔導陣》でデッキの上を操作するなど方法は多種多様です。
このカード自身をサーチする方法が限られているのでそこだけがネックですが、神を用いたコンボデッキを構築する際にはチャレンジしてみたいカードと言えるでしょう。

【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分・相手のメインフェイズに発動できる。幻神獣族モンスター1体をアドバンス召喚する。その際、自分フィールドのモンスターの代わりに相手フィールドのモンスターをリリースする事もできる。相手フィールドのモンスターをリリースしてアドバンス召喚した場合、以下の効果を適用する。
●このカードの発動後、次のターンの終了時まで自分は幻神獣族モンスター以外の魔法・罠・モンスターの効果を1ターンに1度しか発動できない。
自身の効果で幻神獣族をA召喚する事ができ、その際に相手のモンスターもリリースできる代わりに「次のターンの終了時まで自分は幻神獣族モンスター以外の魔法・罠・モンスターの効果を1ターンに1度しか発動できない」という中々にデカい制約を背負うカードとなっています。
原作の「海馬VSイシズ」戦でのシーンを彷彿とさせるカードで、制約の内容はかなり凄まじいですが相手ターン中に神の召喚を行いながらモンスター除去も同時に行える制約に見合うメリット効果が魅力です。
イラストには《オベリスクの巨神兵》が写ってますが幻神獣族なら誰でもA召喚できるので《オシリスの天空竜》も勿論召喚可能。
先述した通り《オシリスの天空竜》は相手ターン中に出す意味の強いモンスターなので、実はオベリスクよりこのカードとの相性は良さそうです。

【 永続罠 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手モンスターの攻撃宣言時に、手札から魔法・罠カード1枚を捨て、自分の墓地の幻神獣族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。その後、攻撃対象をそのモンスターに移し替える。
②:自分フィールドに幻神獣族モンスターが存在する場合、エンドフェイズに発動できる。このターンにフィールドで効果を発動した、相手フィールドの表側表示のカードを全て破壊する。
相手の攻撃宣言をトリガーに手札の魔法・罠を捨てると幻神獣族を蘇生し、攻撃先を蘇生した神に移しかえる特殊な挙動をする永続罠カードです。加えて幻神獣族が存在するエンドフェイズにフィールドで効果を発動した神以外の相手フィールドの表側カードを全滅させる効果もあるので、蘇生した神が生き残れば一気に盤面を覆す事も可能です。
ここまで見て何となく察すると思いますが、神のサポートはやたらと墓地から特殊召喚できる手段が豊富なので、このカードの破壊効果は結構狙いやすい部類になります。
また蘇生した神は自身の効果でエンドフェイズに墓地に戻りますが、このカードは永続罠なので逆に都合が良く何度も神を蘇生して盾にしては全ブッパを狙えるのが非常に強力。
効果の都合上墓地と場を行ったり来たりするので威厳もへったくれも無いですが、カードイラストにはカッコいいオシリスが写っているので上手く使いたい1枚です。

【 フィールド魔法 】
①:フィールドのレベル10以上のモンスターは効果の対象にならず、効果では破壊されない。
②:フィールドのレベル10以上のモンスターが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。破壊されたモンスターのコントローラーは1000ダメージを受ける。
③:フィールドのこのカードが効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。デッキから神属性モンスター1体を手札に加える。
レベル10モンスターに強固な耐性を与え、オマケのバーン効果と自身が破壊された際に神属性モンスターをサーチできるフィールド魔法です。
【三幻神】はフィールドに着地するまでは強固な耐性で守られている反面、着地後はメチャメチャ普通に除去されるのでこのカードで耐性を付与できる点は大きいです。
特に《オシリスの天空竜》は場に存在し続ける事で強味が発揮されるモンスターなので、他の神よりもこのカードの重要性は少し大きいと言えます。
ネックな点としてはこのカード自身に展開効果が無く、サーチ効果が自身の破壊時と使いづらいので初動などには絡めづらい点でしょう。《神・スライム》などレベル10モンスターで神のカードとシナジーが強いモンスターがデッキに採用される場合はより活躍の機会に恵まれるので、デッキの内容と相談しながら投入するカードになります。
―サンプルレシピ【絵札型】
続いて《オシリスの天空竜》をエースに添えたデッキレシピを2つ紹介します。
1つ目は王道の【絵札の三銃士】を用いたデッキです。一番「武藤遊戯」らしくオシリスで遊ぶなら、このテーマと組み合わせるのがオススメだ!


【絵札の三銃士】は《キングス・ナイト》《クィーンズ・ナイト》《ジャックス・ナイト》の三銃士を中心としたテーマで、原作でも《オシリスの天空竜》の召喚に大きく貢献していたモンスターです。
初動となる《ジョーカーズ・ストレート》や《ジョーカーズ・ナイト》を用いた展開力が強味で、揃えた三銃士を用いて様々なフィニッシャーに繋げる事を特徴としています。
《オシリスの天空竜》はそのフィニッシャー候補の1体となり、キーカードである《神速召喚》を用いる事で簡単に呼び出せます。

【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分・相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに発動できる。レベル10モンスター1体を召喚する。自分フィールドに「クィーンズ・ナイト」「ジャックス・ナイト」「キングス・ナイト」が全て存在する場合、代わりに以下の効果を適用できる。
●デッキから闇属性以外の攻撃力?のレベル10モンスター1体を手札に加える。その後、レベル10モンスター1体を召喚できる。
《神速召喚》はお互いのメインフェイズかバトルフェイズにレベル10モンスターを召喚できる速攻魔法で、場に三銃士が揃っていれば「闇属性以外の攻撃力?のレベル10モンスター」を手札に加えた上で召喚を行えます。
この効果で《オシリスの天空竜》をサーチすれば原作のように三銃士を生け贄としたA召喚を行う事ができ、速攻魔法なので相手ターンでの着地やバトルの追撃ができたりなど面白い戦い方が可能です。
《神速召喚》はテーマのサポートカードである《ジョーカーズ・ワイルド》で効果をコピーできるのでオシリスの着地は比較的容易かつ、その《ジョーカーズ・ワイルド》自身も通常罠なので汎用罠サーチで《蘇りし天空神》と一緒にサーチ候補にできるなど融通が利きやすいのもグッドです。

【 通常罠 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに、デッキから「クィーンズ・ナイト」「ジャックス・ナイト」「キングス・ナイト」のカード名が全て記された魔法カード1枚を墓地へ送って発動できる。
この効果は、その魔法カード発動時の効果と同じになる。
②:自分・相手のエンドフェイズに、自分の墓地の戦士族・光属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキに戻し、墓地のこのカードを手札に加える。
他にも【絵札の三銃士】はテーマカードの殆どが”エンドフェイズに墓地から手札に戻る”共通効果を持つので手札の枚数を確保しやすい等、細部で《オシリスの天空竜》との咬み合わせが良いテーマと言えるでしょう。
オシリス以外の力でデッキ強度を上げる場合は、《ジョーカーズ・ストレート》の制約「光属性・戦士族しかEXデッキから特殊召喚できない」の中で横伸ばしが可能な【エクソシスター】や【ホープ】等のテーマの力を借りるのがベターです。その場合はデッキ内の《オシリスの天空竜》サポートとスロットを食い合うので、どこまで《オシリスの天空竜》で遊びたいかを基準にデッキ強度を決定するのが良いと思います。
―サンプルレシピ【罠型】
2つ目のレシピが《蘇りし天空神》に着目した【ラビュリンス】等を取り入れた罠型の構築です!


【ラビュリンス】の動きや《天獄の王》等によって必要パーツにアクセスし、《のどかな埋葬》等で《オシリスの天空竜》を墓地に落とし《蘇りし天空神》での蘇生を狙います。
《トランザクション・ロールバック》の効果コピーや《絶対なる幻神獣》などでも繰り返しの蘇生を狙う事ができ、一度【ラビュリンス】による罠サイクルが完成すれば継続的に《オシリスの天空竜》を呼び出せるのが魅力です。

【 効果モンスター 】
星 8 / 闇 / 悪魔族 / 攻3000 / 守2900
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:「迷宮城の白銀姫」以外の「ラビュリンス」カードの効果または通常罠カードが発動した自分・相手ターンに発動できる。
このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
②:自分フィールドにセットされたカードが存在する限り、このカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
③:通常罠カードが発動した時に発動できる。
そのカードとはカード名が異なる通常罠カード1枚をデッキから選んで自分フィールドにセットする。
デッキの基盤は【ラビュリンス】なので動きの安定感は高く、手札で腐ってしまうカードも家具達の効果で最悪コストにできるため自由なカードを取り入れる事が可能です。オシリス側の動きが通れば手札は大量に補充できるので、あまり見かけない罠カードで遊ぶのも楽しいでしょう。
今回はギミックの兼ね合いで入れてないが《オシリスの天空竜》を墓地に落とす手段として他にも【三幻魔】ギミック等を用いて《ライトロード・ドミニオン キュリオス》の着地を狙ったり、ランク7を作れる初動を入れる事で《極征竜-シャスマティス》から《瀑征竜-タイダル》をコピーするなど方法は多種多様です。
相手ターン中に何度も登場しては「召雷弾」で圧をかける《オシリスの天空竜》のボスらしさを味わいたい人や、ギミックを減らせば手札誘発のスロットを作る事も容易なので高いデッキパワーで遊びたい人にも罠型構築もオススメになります。
―まとめ
という訳で《オシリスの天空竜》についての紹介でした!
このカード単体でデッキになるというよりは”他のカードと如何に組み合わせて神の力を発揮させるか”という部分にフォーカスが当たっている面白いカードだと筆者は思っています。
今回掲載したサンプルレシピはかなりオーソドックスな形なので、ぜひ様々な組み合わせでオシリスを楽しんでみてください!