はじめに
相手ターンでの妨害、駆け引きを生む現代遊戯王をプレイする上では欠かせないカード達、手札誘発。
この記事では何枚あっても困らない、代表的な汎用手札誘発カードをランキング形式にて紹介します!
目次
手札誘発とは
手札誘発とは、手札で発動できる誘発効果、または誘発即時効果のことを指します。
昨今の遊戯王ではこの手札誘発の特性を持った強力な効果を持つカードが多く存在します。
そのため、最近の遊戯王は相手が先行1ターン目(後攻0ターン目)であっても、手札から手札誘発カードを駆使して相手との駆け引きを行うことができるゲームとなっています。
また、『誘発効果』、『誘発即時効果』という都合上、"手札誘発カード"とは基本的にモンスターカードを指します。
汎用手札誘発カードランキングBEST14!!
手札誘発モンスターというだけでは非常に多くの種類が存在しますが、ここではその中でも代表的な手札誘発カードを紹介していきます。
多くのデッキに採用できるポテンシャルを持っているカードのため、チェックしておきましょう。
14位《幻創龍ファンタズメイ》
【 効果モンスター 】
星 7 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2400 / 守1800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手がリンクモンスターの特殊召喚に成功した場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、自分は相手フィールドのリンクモンスターの数+1枚をデッキからドローし、相手フィールドのリンクモンスターの数だけ自分の手札を選んでデッキに戻す。②:自分フィールドのモンスターを対象とする相手の魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。その発動を無効にし破壊する。
リンク召喚に反応して展開し、手札入れ替えを可能とする手札誘発カード。
展開後は自分フィールドのモンスター全体へ、対象を取るカードへの対抗手段を準備できます。
リンク召喚を扱うデッキに対しては採用して損は無いカードとなっています。
マスタールール更新前はエクストラデッキを使用するデッキはリンクモンスターの展開がほぼ必須の状態でしたが、マスタールールの更新により重要度が下がりました。
13位《浮幽さくら》
【 チューナーモンスター 】
星 3 / 闇 / アンデット族 / 攻0 / 守1800
「浮幽さくら」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、このカードを手札から捨てて発動できる。
自分のエクストラデッキのカード1枚を選んでお互いに確認する。
その後、相手のエクストラデッキを確認し、選んだカードの同名カードがある場合、その相手の同名カードを全て除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
相手の特定のエクストラモンスターを除外できる効果を持った手札誘発モンスター。
相手が特定のエクストラモンスターに頼る戦術のデッキの場合、そのモンスターを自分も採用し、このカードを発動することで相手のプレイを大幅に妨害できます。
自分も同じカードをエクストラデッキに採用する必要があるため、使用する場合には環境を見極めてデッキ構築を行う必要があります。
12位《スカル・マイスター》
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 悪魔族 / 攻1700 / 守400
相手の墓地で魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、このカードを手札から墓地へ送る事で、その効果を無効にする。この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
墓地で発動するカード効果を無効化できる手札誘発カード。
「墓地へ送られた時に効果を発動するモンスター」など、《D.D.クロウ》ではカバーできない範囲の墓地メタカードとして活躍できます。
11位《屋敷わらし》
【 チューナーモンスター 】
星 3 / 地 / アンデット族 / 攻0 / 守1800
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードを手札から捨てて発動できる。その発動を無効にする。
●墓地からカードを手札・デッキ・EXデッキに加える効果
●墓地からモンスターを特殊召喚する効果
●墓地からカードを除外する効果
墓地に触れる効果を無効化できる手札誘発カード。
同じく墓地メタの効果を持つ《D.D.クロウ》と役割が被ることが多いですが、こちらでしか対応できないカードもあるため、状況に合わせて使い分けたいところ。
10位《アーティファクト-ロンギヌス》
【 効果モンスター 】
星 5 / 光 / 天使族 / 攻1700 / 守2300
①:このカードは魔法カード扱いとして手札から魔法&罠ゾーンにセットできる。
②:魔法&罠ゾーンにセットされたこのカードが相手ターンに破壊され墓地へ送られた場合に発動する。このカードを特殊召喚する。
③:手札または自分フィールドのこのカードをリリースして発動できる。このターン、お互いにカードを除外できない。この効果は相手ターンにのみ発動できる。
フリーチェーンで手札からリリースし、そのターン中お互いの"カードの除外"を封じる手札誘発カード。
モンスターを除外してアドバンテージを稼ぐ【サンダー・ドラゴン】、墓地のカードを除外して展開していく【インフェルノイド】のようなデッキ対策として有効。
9位《ドロール&ロックバード》
【 効果モンスター 】
星 1 / 風 / 魔法使い族 / 攻0 / 守0
相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた場合、このカードを手札から墓地へ送って発動する事ができる。このターン、お互いにデッキからカードを手札に加える事はできない。この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
相手の手札を補充することをキーに発動でき、そのターン、それ以降の相手のドロー・サーチ行為を封じます。
最初のサーチ、ドローは止められませんが、繰り返しドローを行う【未界域】、【ファーニマル】のうなデッキタイプの対策手段として有効です。
8位《PSYフレームギア・γ》
【 チューナーモンスター 】
星 2 / 光 / サイキック族 / 攻1000 / 守0
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
①:自分フィールドにモンスターが存在せず、相手モンスターの効果が発動した時に発動できる。
手札のこのカードと自分の手札・デッキ・墓地の「PSYフレーム・ドライバー」1体を選んで特殊召喚し、その発動を無効にし破壊する。
この効果で特殊召喚したモンスターは全てエンドフェイズに除外される。
相手のモンスター効果の発動を無効にできる手札誘発モンスター。
《PSYフレーム・ドライバー》が無ければ発動自体が不可能のため、組み合わせてデッキに採用する必要があります。
また、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合しか発動できないため、少し癖の強い手札誘発カードです。
しかし、発動した場所を問わずにモンスター効果の発動を無効化でき、自分のターン中に発動すればそのままシンクロ召喚や、《水晶機巧-ハリファイバー》のリンク召喚へと繋げられるなど、このカード独自の強みがあります。
7位《D.D.クロウ》
【 効果モンスター 】
星 1 / 闇 / 鳥獣族 / 攻100 / 守100
このカードを手札から墓地に捨てる。相手の墓地に存在するカード1枚をゲームから除外する。この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
フリーチェーンで相手の墓地のカードを除外できる手札誘発カード。
相手が墓地のカードを対象としたカードを発動した際、このカードを発動することで相手のプレイを大きく妨害することが可能となります。
6位《幽鬼うさぎ》
【 チューナーモンスター 】
星 3 / 光 / サイキック族 / 攻0 / 守1800
「幽鬼うさぎ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドのモンスターの効果が発動した時、またはフィールドの既に表側表示で存在している魔法・罠カードの効果が発動した時、自分の手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
フィールドのそのカードを破壊する。
フィールドのモンスター効果、または表側で発動した魔法・罠の発動に対して発動し、そのカードを破壊できる手札誘発カード。
モンスター効果に対して発動した際には効果は無効にできませんが、モンスターを除去できます。
既に存在しているフィールド魔法、永続魔法・永続罠カードに対して発動した際にはそれらのカードは破壊されてフィールドを離れるため、その効果を不発に終わらせることができます。
また、フィールドの情報を参照する効果を持つ《ガガガガンマン》等のモンスターを破壊することで、その効果を不発に終わらせることもできます!(コメントから情報頂きました!ありがとうございます😆)
5位《無限泡影》
【 通常罠 】
自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。
①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。セットされていたこのカードを発動した場合、さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される。
『自分フィールド上にカードが存在しない場合』に手札から発動可能な罠カード。
モンスターではないので正確には手札誘発では無いのですが、運用の方法は近いです。
相手モンスター1体の効果をターン終了時まで無効にできます。
《エフェクト・ヴェーラー》と役割が似ていますが、こちらはメインフェイズ以外でも発動できますし、《墓穴の指名者》でも無効化されない点も強みとなります。
また、セットすれば魔法・罠カードを無効化する効果も持つので、伏せる位置も意識したいところ。
4位《エフェクト・ヴェーラー》
【 チューナーモンスター 】
星 1 / 光 / 魔法使い族 / 攻0 / 守0
①:相手メインフェイズにこのカードを手札から墓地へ送り、
相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
モンスター効果を無効化できる手札誘発カード。
《PSYフレームギア・γ》のような癖がなく、扱いやすい手札誘発モンスターとなります。
3位《原始生命態ニビル》
【 効果モンスター 】
星 11 / 光 / 岩石族 / 攻3000 / 守600
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:相手が5体以上のモンスターの召喚・特殊召喚に成功したターンのメインフェイズに発動できる。自分・相手フィールドの表側表示モンスターを全てリリースし、このカードを手札から特殊召喚する。その後、相手フィールドに「原始生命態トークン」(岩石族・光・星11・攻/守?)1体を特殊召喚する。このトークンの攻撃力・守備力は、この効果でリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値になる。この効果は相手ターンでも発動できる。
『今特殊召喚何回目ですか??』
モンスターが5体以上展開されるという非常に満たしやすい条件でスタンバイし、任意のタイミングでフィールドのモンスターを一掃できる手札誘発カード。
展開されたモンスターを全てリリースで除去できるため、並の耐性のモンスターは生き残ることができず、展開系デッキにとっての大きな妨害カードとなります。
また、この効果は自分フィールド上のモンスターも全てリリースする点にも注意が必要です。
相手の場に高確率で高いステータスを持つトークンが展開されますが、耐性を一切持たないため、《トロイメア・ケルベロス》等で容易に除去可能。
2位《灰流うらら》
【 チューナーモンスター 】
星 3 / 炎 / アンデット族 / 攻0 / 守1800
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードを手札から捨てて発動できる。
その効果を無効にする。
●デッキからカードを手札に加える効果
●デッキからモンスターを特殊召喚する効果
●デッキからカードを墓地へ送る効果
デッキに触れる効果を無効化できる手札誘発カード。
デッキからのサーチ、ドロー、リクルート効果を使用しないデッキは殆どないため、ほぼ全てのデッキに対して妨害性能を発揮できます。
1位《増殖するG》
【 効果モンスター 】
星 2 / 地 / 昆虫族 / 攻500 / 守200
このカードを手札から墓地へ送って発動する事ができる。このターン、相手がモンスターの特殊召喚に成功する度に、自分はデッキからカードを1枚ドローする。この効果は相手ターンでも発動する事ができる。「増殖するG」は1ターンに1度しか発動できない。
相手が特殊召喚を行う度に手札補充を行える効果を持った手札誘発カード。
相手からすれば自分が特殊召喚する度にアドバンテージを稼がれてしまい、更にはデッキから新たな手札誘発カードが加わるリスクも高まるため、相手の特殊召喚の抑制になる非常に強力な効果を持ちます。
また、特殊召喚を行わないデッキはかなり少数なので、腐りづらく、多くのデッキにメインデッキから採用されています。
注意点としては、このドローは強制効果であるため、相手が特殊召喚を非常に多くこなせるデッキであれば、こちらのライブラリーアウトに繋げられてしまう可能性もあります。
(リアルのGは100匹いたら困るけど、こっちのGは100枚持ってても困りません。)
手札誘発対策カードを紹介!
ここまで様々な手札誘発カードを紹介してきましたが、ここではその手札誘発カードの対策手段となるカードを紹介します。
《墓穴の指名者》
【 速攻魔法 】
①:相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外する。次のターンの終了時まで、この効果で除外したモンスター及びそのモンスターと元々のカード名が同じモンスターの効果は無効化される。
基本的に手札誘発モンスターは手札から捨てる、手札から墓地へ送ることで効果を発動するため、それらのカードに対して《墓穴の指名者》を発動することで除外し、その効果を無効化します。
手札誘発対策以外でも、モンスター限定の《D.D.クロウ》としての活躍もできるため、非常に汎用性の高いカードとなっています。
《抹殺の指名者》
【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:カード名を1つ宣言して発動できる。
宣言したカード1枚をデッキから除外する。
ターン終了時まで、この効果で除外したカード及びそのカードと元々のカード名が同じカードの効果は無効化される。
相手の発動した手札誘発カードと同じカードを自分も採用していることが前提のカードとなりますが、《灰流うらら》、《増殖するG》等の必須級の手札誘発カードは自分も採用しているケースが多いため、腐らない場合が多く、手札誘発対策として有効。
《墓穴の指名者》では止められない《無限泡影》、《原始生命態ニビル》も止められます。
《マクロコスモス》
【 永続罠 】
自分の手札またはデッキから「原始太陽ヘリオス」1体を特殊召喚する事ができる。また、このカードがフィールド上に存在する限り、墓地へ送られるカードは墓地へは行かずゲームから除外される。
最強の墓地メタカード。
手札誘発モンスターは”手札から墓地へ送って”効果を発動するものが多いです。
このカードを発動している状況下では墓地へ送られるカードは除外されるため、『墓地へ送って発動する』を条件とする手札誘発モンスターの対策手段として有効。
ただしこのカードは自分への影響もかなり大きいため、デッキタイプと相談しての採用となります。
まとめ
手札誘発についての概要についてお分かり頂けましたでしょうか。
自分のデッキを強化するための助けになれば幸いです。
今後も優秀な手札誘発カードが登場した際にはこの記事に追記していきます。
カーナベルでは今回ご紹介した手札誘発カードやその対策カードも豊富に確保しておりますので、ぜひ手に入れてデッキの強化にお役立てください!