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こんにちは、たけっしーです。
今回は6/1(日)に大阪で開催された『第6回 ちらCS 3人チーム戦』の大会結果と環境考察の記事になります!
6月に入り、環境も終盤に向かっていく中で月末の公式大会『日本選手権』に向けて取り組んでいるプレイヤーも多いのではないでしょうか?
そんな現在の競技シーンを関西からお届けします!
入賞レシピの解説も行うので最後までお付き合いください👀
まずは予選デッキ分布から見ていきましょう👇
予選デッキ分布

- VSK9⋯19
- M∀LICE⋯14
- ヤミー⋯13
- ドラゴンテイル⋯4
- ライゼオル⋯3
- K9サイバー⋯3
- 天盃龍⋯3
以下分布1
- 月光
- スネークアイ
- 閃刀姫
- 神碑
- K9
- @イグニスター
以上、22チーム 66名参加
トップシェアは【VSK9】となりました。
今期後半環境の環境トップと言えるこのデッキは今大会でも1番使用者が多く、環境の中心となっていますね。
なんといっても出力の高さが魅力であり、必要なカードが揃って回り始めてしまえば手が付けられない程のアドバンテージを生み出し続けるギミックが非常に強力で、手札誘発にも強気に立ち向かえる点が評価されています。
次点で【M∀LICE】【ヤミー】と続き、環境2番手の位置を築いています。
個人的に直近の環境では使用者が減りつつあった【M∀LICE】が2番目に多かったのが意外でしたが、メタである《アーティファクト・ロンギヌス》の採用率が低下しつつあり軽視されている傾向にあるため、現状追い風とも言えます。
続いて【ドラゴンテイル】【ライゼオル】【K9サイバー】【天盃龍】が一定数使用者が見られます。
【ドラゴンテイル】は使用者は減りつつあり、今環境では下火ですが、シェアの低下により逆にメタから外れつつあることから以前に比べて《次元障壁》《応戦するG》に動きを阻害されにくくギミックの通りが比較的良い点から、プラン次第でまだまだ戦えるデッキでしょう。
【ライゼオル】は新弾から【オノマト】ギミックの獲得により、全盛期以上の出力を手に入れたことで展開系デッキとしての地位を確立しており一定の使用者が見られます。
注目デッキは【K9サイバー】になります。
【サイバー・ドラゴン】は後攻に特化したワンキルデッキの側面が強いですが、【K9】ギミックを取り込むことで課題であった先攻時の出力の低さを補っているため十分な布陣を構えることが可能となっており、先後共に一定の出力を持つ展開系デッキとして注目されています。
今大会でもベスト4入賞を果たしているため、後ほど解説します!
それでは予選を勝ち残り、決勝トーナメントに進出したデッキを見ていきましょう👇
決勝トーナメントデッキ分布

- VSK9⋯8
- M∀LICE⋯6
- ヤミー⋯3
- ライゼオル⋯2
以下分布1
- 白き森
- K9サイバー
以上、7チーム21名
予選でも数が多かった【VSK9】【M∀LICE】【ヤミー】【ライゼオル】がそのまま勝ち残っており、予選の縮図のような結果となっています。
今期の後半環境はこれらのデッキで固まりつつあり、多少の地域差はあれど全国的にどの大会でもこのような結果になっている印象です。
それでは入賞レシピを見ていきましょう👇
ベスト4【白き森】【M∀LICE】【K9サイバー】
ベスト4は【白き森】【M∀LICE】【K9サイバー】となりました。
それではレシピを見ていきましょう。

ベスト4 1人目の【白き森】になります。
今期は流行している【K9】ギミックが重く、【VSK9】メタで採用率が上がってきている《マルチャミー・プルリア》《ドロール&ロックバード》の流れ弾を受ける向かい風な点が目立ちますが、一定の戦績は出せる展開系デッキです。
特徴的なのは《おろかな副葬》の採用でしょうか。
《カース・オブ・ディアベル》を墓地に送ることで《フュリアス・ディアベル》を経由して《断罪のディアベルスター》に繋がる他、《嗤う黒山羊》を墓地に送ることで妨害や相手の妨害を踏み越える手数として機能します。
ギミック外では《マルチャミー・プルリア》が《マルチャミー・フワロス》よりも優先的にメイン投入されている点も特徴的です。
これはトップシェアが【VSK9】であるため、《マルチャミー・フワロス》では効果が薄く、より効果的な《マルチャミー・プルリア》が優先される形になります。
【VSK9】の他に【ヤミー】にも有効な点で優秀で、今大会では全体的に《マルチャミー・プルリア》の採用率が高い印象を受けました。

ベスト4 2人目の【M∀LICE】になります。
個人的に環境に適したカードをしっかり採用されており、綺麗に纏まっているため今週の推し構築です。
特徴的なのは《M∀LICE IN THE MIRROR》の採用でしょうか。
今期は《聖王の粉砕》が流行していることから基本展開に絡めるとマストカウンターになってしまう場合があるため採用が減ってきていた1枚でしたが、
【VSK9】から飛んでくる《K9-17号イヅナ》《VSホーリー・スー》といった場に出てくるギミックの手札誘発に対して自ターンでの展開を阻止出来る他、ドロー系に対するギミック内の止まりどころとして優秀なカードです。
ギミック外では《ドロール&ロックバード》《禁じられた一滴》の採用が目立ちます。
【M∀LICE】は元々ドロー系の解答として《ドロール&ロックバード》との相性が良く、環境的にもドロー系が流行している上に環境トップの【VSK9】に対して有効であるため今期は積極的に採用したい1枚です。
《禁じられた一滴》はどの対面にも使いどころがある万能なカードであり、先攻でも《K9-17号イヅナ》《VSホーリー・スー》を展開された際の解答となる他、【ヤミー】に対しても有効な捲り札です。
サイドデッキには以前はメインから採用されることが多かった《ディメンション・アトラクター》、捲り札として《冥王結界波》が特徴的です。
《ディメンション・アトラクター》は【VSK9】が台頭したことで有効にならない対面が存在する点や、メインに採用している《ドロール&ロックバード》《禁じられた一滴》と致命的に相性が悪い点から有効な対面にだけサイドから投入する形を取っているようです。
《冥王結界波》は【ヤミー】の先攻展開が《燐廻の三弦猫》を使用し展開の中で《ヤミー☆サプライズ》を消費してしまう展開が主流となっているため、ケアしなかった場合そのままクリーンヒットしてしまう捲り札です。
全体的に環境のトレンドをしっかり抑えた構築といえるでしょう。

ベスト4 3人目の【K9サイバー】になります。
デッキ分布でも触れましたが、ここ最近環境に姿を見せた注目デッキになります。
《サイバー・ダーク・ヴルム》の登場によって《サイバー・ドラゴン・コア》1枚から容易にランク5の成立が可能となっており、《K9-17号”Ripper”》を経由することで【K9】ギミックに繋がり展開していきます。
【K9】ギミックは手札誘発に対して強いため展開に厚みを持たせることが出来ます。
展開が通れば効果無効を複数置くことが出来、《K9-EX強制解除》の対象を取らない破壊から《K9-EX”Werewolf”》によるピーピングが追加されるため妨害の質がとにかく高いのが強みです。
後攻では《キメラティック・メガフリート・ドラゴン》の存在から「サイバー・ドラゴン」に対しての除去の誘導や、
《パワー・ボンド》を用いて《キメラティック・ランページ・ドラゴン》による高火力な連続攻撃によるワンキルといった【サイバー・ドラゴン】の持ち味を存分に押し出すことが出来ます。
構築面ではサイドデッキに《サイバー・ドラゴン・コア》からアクセスできる《サイバー・リペア・プラント》が採用されており、
そこから《壊星壊獣ジズキエル》《サイバー・エルタニン》にアクセスすることでギミック内で盤面に干渉可能になっています。
現環境では【月光】が高打点耐性持ちのモンスターを出力してくることからそれに対するギミック内の解答としても有効です。
ドロー系に対しては【K9】ギミック特有の《No.67パラダイスマッシャー》でのゴリ押しか、
《アーティファクト・デュランダル》+《ドロール&ロックバード》のコンボで全ハンデスするプランを取っているのも特徴的です。
【K9サイバー】は【サイバー・ドラゴン】ギミックを活かした強みを持ちながらも現代のパワーを取り込んだ展開系デッキとなっており、《サイバー・ドラゴン》が好きなプレイヤーにおすすめなデッキとなっています。
🥉3位🥉【ヤミー】【M∀LICE】【ライゼオル】
3位は【ヤミー】【M∀LICE】【ライゼオル】となりました。
それではレシピを見ていきましょう。

3位 1人目の【ヤミー】になります。
初動枠としては【閃刀】ギミックは採用せず、《ピリレイスの地図》が採用されていますね。
また《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》が採用されており無効系で止めきるのが主なプランのようです。
特徴的なのは《御前試合》《群雄割拠》といった永続罠のメイン採用です。
主な仮想敵はギミック内の種族と属性が散っている【VSK9】であり、非常に拘束力が高いため【ヤミー】を初めとした採用可能なデッキで採用率が上がっているトレンドのカードです。

3位 2人目の【M∀LICE】になります。
かなり独特な構築でデッキの主軸は【M∀LICE】ですが、サイバース族関連の展開札が多数盛り込まれています。
特徴的なのは《繋がり-Ai-》の採用で、見せるサイバース族が必要なものの、非常に出力の高い展開札です。
闇属性を見せた場合のサーチ先として《転生炎獣ガゼル》《転生炎獣スピニー》が採用されているため、《繋がり-Ai-》が通った時点でリンク値が一気に伸びることが確定します。
エクストラには《サイバース・ウィキッド》《ダークナイト@イグニスター》《ファイアウォール・ドラゴン・シンギュラリティ》が採用されており、特に後者2枚は珍しいですね。
それぞれリンク値を伸ばす手段として採用されており、《ファイアウォール・ドラゴン・シンギュラリティ 》はこの構築では①のバウンス効果は使えないものの、大型のリンクモンスターを蘇生しながらリンクマーカーの向きを活かしてエクストラリンクが可能であり、
リンク召喚を軸にしたデッキに対してはエクストラリンクでのロックで制圧するようです。
【M∀LICE】の展開系としての側面を強く押し出した構築といえるでしょう。

3位 3人目の【ライゼオル】になります。
先攻は展開が通れば《ヴェルズ・ウロボロス》によるハンデスや、《エクシーズ・アンブレイカブル・バリア》による万能無効を構えながら《ライゼオル・デッドネーダー》を押し付けることが出来るため、今期は展開系デッキとして活躍しています。
特徴的なのは【オノマト】にアクセスできる《オノマト連携》が最低限の1枚採用であること、
代わりに《七皇昇格》《時空の七皇》を採用していることから【オノマト】よりも【ライゼオル】のギミックにアクセスすることが優先されているところでしょう。
展開のスタートは【オノマト】より【ライゼオル】から動き出す方が諸々の受けが良い点や、後攻では《エクス・ライゼオル》にタッチ出来ているかで捲りの要求値が変わってくるため、しっかりアクセスできるようにサーチ札を採用しているといったところでしょう。
1枚で多面に干渉できる捲り札が多く採用されており、後攻はギミックの手数に加えて「ドロー系+捲り札」で攻略するプランです。
【ライゼオル】は先攻後攻どちらも比較的優れており、今後も一定の結果を残せる展開系デッキとして活躍が見込まれます。
🥈2位🥈【VSK9】【VSK9】【ヤミー】
2位は【VSK9】【VSK9】【ヤミー】となりました。
それではレシピを見ていきましょう。

2位 1人目の【VSK9】になります。
【VSK9】の性質上、メインデッキの38〜39枚は固定化されているため残りの1〜2枠の自由枠に個性が出ます。
メインデッキの2枠には《原始生命態ニビル》を選択しているようです。
光属性であるため炎・闇・地の3属性が重要な【VS】のギミックと特にシナジーは無いものの、【VSK9】が先攻で握っていて1番強い手札誘発であり、
後攻でも《VSホーリー・スー》《K9-17号イヅナ》を展開して相手にそれらの処理を強要させることでケアさせないゲームメイクが可能で、やり取りの中で一発逆転も狙える捲り札としての側面も持ちます。
先週以前はメイン採用が多かった《ディメンション・アトラクター》は【VSK9】ミラーで効力が薄いことことからサイドに落とされており、メインの自由枠が1枠増えた要因でもあります。

2位 2人目の【VSK9】になります。
デッキの大部分は1人目と同様ですが、細かい部分で差があります。
メインデッキの自由枠2枠には《幻創龍ファンタズメイ》《原始生命態ニビル》が選択されており、種類を散らすことで被りを避けつつ、ドローから引き込む先を強くする意味でも納得の配分です。

2位 3人目の【ヤミー】になります。
メインプランは主流になっている「【閃刀】+《三戦の号》」のタイプですね。
《三戦の号》でセットする用の罠カードは《紅蓮の指名者》が選択されています。
ピーピングハンデスはどの対面に対しても1交換が可能であり、相手ターンでの展開や妨害の方針を決めることが出来るため強力です。
他には《ドロール&ロックバード》のメイン採用が特徴的でしょうか。
【VSK9】に対してはドロー系か《ドロール&ロックバード》で盤面を縮めたところに手数をぶつけて攻略するといったところでしょう。
🏆優勝🏆【VSK9】【VSK9】【ライゼオル】
優勝は【VSK9】【VSK9】【ライゼオル】となりました。
残念ながら【VSK9】の2名はレシピ非公開であったため、【ライゼオル】のみの解説になります。
非公開ではあるものの、【VSK9】はデッキの大半が固定化されていることから恐らくは他と構築の差はほとんどないと予想しています。
それではレシピを見ていきましょう。

優勝の【ライゼオル】になります。
3位の【ライゼオル】同様、「ドロー系+捲り札」がプランの軸となっています。
特徴的なのは《増援》の採用で、サーチ先としては主に《ゴゴゴゴブリンドバーグ》《ガガガガンバラナイト》《ズバババンチョー-GC》の3種から選択できるため、初動兼貫通札の役割を持ちます。
【オノマト】ギミックは1枚アクセス出来れば連鎖的に繋がるため、1枚でも多くアクセスできる札は投入しておきたいといったところでしょう。
メインデッキには【マルチャミー】2種を散らして採用されており、《抹殺の指名者》のバリューを重視しているようです。
特に《マルチャミー・プルリア》はメイン採用も増えてきているため、《抹殺の指名者》を採用するなら弾けるようにしておきたいでしょう。
エクストラには後攻の盤面干渉手段として《塊斬機ラプラシアン》が採用されています。
先攻展開で使用する《ヴェルズ・ウロボロス》と違って対象を取らずに多面干渉が可能で、成功時の誘発効果であることから着地狩りで発動を阻止されない点が強力です。
入賞レシピの解説は以上となります。
続いては今週の注目カードを見ていきましょう。
今週の注目カード
まずは《御前試合》《群雄割拠》です。
主に【ヤミー】での採用が増えており、【ドラゴンテイル】【M∀LICE】でも採用が検討できる永続罠になります。
【VSK9】に対して拘束力が高く、後攻からでも捲りに貢献する場面があるため先後両方で有効になるため【VSK9】がトップシェアである限りはメイン採用も検討できそうです。
続いては《ドロール&ロックバード》です。
こちらも【VSK9】に対するメタで採用が増えた印象です。
特に【M∀LICE】での採用が増えており、流行のドロー系への解答も兼ねている点で環境に合っていると言えるでしょう。
続いては《マルチャミー・プルリア》です。
主に【VSK9】【ヤミー】どちらにも有効なドロー系で、環境がこれらで固まったことからメイン採用も増えた印象を受けます。
【VSK9】に対してはドロー系を通せたとしても《No.67パラダイスマッシャー》でゴリ押しされるリスクはあるため、ドローした先でそれを阻止できるカードとセットで採用が望ましいところですが、
【K9】ギミックが絡まず【VS】のみの手札や、《No.67パラダイスマッシャー》以外で止まりどころがある場合はそれで妥協することが多いため、妥協盤面を手数で押し込めるデッキであればメタとしては強力な部類かと思います。
最後は《マルチャミー・フワロス》になります。
このカードは採用率が下がった印象を受けます。
理由としては【VSK9】に対して効力が薄い上に【K9】ギミックを誘発させるリスクを持ち合わせている点から評価を落としています。
環境トップの一角である【ヤミー】に対しては「ドロー系+捲り札」で対策されることが多い点からサイドからの投入は見られるため、完全に採用されなくなることはほぼ無いと思われますが暫くはメインからの採用は減ると思われます。
この点はメインから【VSK9】【ヤミー】どちらを重視するかで変わりそうですね。
注目カードの紹介は以上となります。
今回のまとめ
今回は6/1(日)に大阪で開催された『第6回 ちらCS 3人チーム戦』の大会結果と環境考察の記事でした。
今週はデッキ分布は大きく変化はなかったものの構築面で採用カードに変化が見られた週となりました。
今期も残り少なくなってきましたが、今月末の『日本選手権』に向けて環境への理解度を上げていきたいですね。
来週は僕自身が開催する『第7回 Mogi杯 個人戦』が大阪でありますので、是非『日本選手権』前の腕試しに遊びに来ていただけると嬉しいです!
それでは👋
今後もガチまとめではホットな話題を取り上げていきますので、ぜひ 公式X(旧Twitter) のフォローをよろしくお願いします!