【2024年2月環境】オリジナル最強デッキランキング【Tierランキング】

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【2024年2月環境】オリジナル最強デッキランキング【Tierランキング】

はじめに

 こんにちは。あーくんです。
 前回の更新から3週間。各所でご好評をいただけたようで幸いです。
 その後担当の方とお話したのですが、どうやら記事の公開は第2週くらいを希望されているようです。イメージとしては、新商品が出る前に毎月環境の振り返りをしていくような形でしょうか。
 そうなると、今後の新プールによる展望なんかも書けるといいかなと考えていますので、皆様ぜひお楽しみください。

 今回は超CSを踏まえ、殿堂前の総決算的に書いていきましょう。

 前置きが長くなってしまいましたが、オリジナル環境解説2月編、スタートです。

2024年1月の環境はこちら!

目次

「最強」の定義

 本記事では最強デッキを「デュエル・マスターズ競技環境での相対的な強さ」と定義します。

 Tier1とは「環境内に不利なデッキが少ない、あるいは相性差を覆しやすいデッキであり、大会で持ち込みが一番多いと予想される対策必須のデッキ」です。

 Tier2とは「Tier1やTier2のデッキにある程度勝てる見込みがあり、大会でも毎回一定数いると予想されるデッキ」です。

 Tier3とは「弱点が多い、デッキパワーが低いなどの理由の欠点こそあるが、特定のメタゲームでは活躍することができるデッキ」です。

 大会環境の母数は日々によって変わるため、デッキごとの相性や強度をベースに考えを記載していきます。

Tier1

【巨大アカシック】Tier1


 最初はもちろんこのデッキ。まさかの超CS連覇を果たした【巨大アカシック】です。

 4tに成立するコンボはやはり強力で、入賞率は【赤青マジック】を抑えて堂々の1位に輝きました。
 これにより人気に拍車がかかり、母数が一気に増加。殿堂後まで増加傾向を辿ると予想されます。

 構築は《ブルー・インパルス/「真実を見極めよ、ジョニー!」》が完全にテンプレ化。その他、【黒単アビス】の猛攻を受け止められるため、《卍月 ガ・リュザーク 卍/「すべて見えているぞ!」》が再評価されています。

【 ツインパクトカード 】
種族 マスター・ドルスザク / マフィ・ギャング / 文明 水/闇 / パワー11000 / コスト9

■無月の門・絶:各ターンの終わりに、自分の魔導具をバトルゾーンまたは墓地から合計6つ選び、このクリーチャーを自分の手札または墓地からそれら6枚の上にコストを支払わずに召喚してもよい。
■相手のターンのはじめに、相手は自身のマナゾーンのカードを3枚までしかアンタップできない。
■W・ブレイカー

────────────呪文────────────
カード名:「すべてみえているぞ!」
文明:水
コスト:5マナ

■S・トリガー
■次の自分のターンのはじめまで、相手は各ターン1度しか、クリーチャーで攻撃もブロックもできない。

 デッキ全体の評価としては大筋のプレイ難度自体も低く、環境に【青黒ヴォゲンム】が戻ってきていることから立ち位置も良好。《巨大設計図》の上振れにより押し付ける側の強さを振るうことができるため、来る殿堂発表までこのまま暴れ続けることが予想されます。

赤青マジック】Tier1


 【巨大アカシック】と肩を並べるTier1、【赤青マジック】です。

 連続攻撃による3tキルは依然強力ですが、上位プレイヤーたちの研究によりロングゲームをさせても強いというのがプレイヤー全体の共通認識になりつつあります。

 構築では《飛翔龍 5000VT》の採用が目立つようになりました。一時期は減っていたカードですが、現在は2枚積んでいる構築も決して珍しくありません。

【 クリーチャー 】
種族 マジック・アウトレイジMAX / 文明 水 / パワー12000 / コスト8

■このクリーチャーの召喚コストを、バトルゾーンにあるクリーチャー1体につき1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■ジャストダイバー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手のパワー5000以下のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。次の相手のターン中、相手はパワー5000以下のクリーチャーを出せない。

 【青黒COMPLEX】にはもちろん、【黒単アビス】のような厄介なメタクリーチャーを並べてくるデッキ全てに強く出れるため重量級の除去として採用されています。

 非常に強力なデッキですが、ついぞ大型大会の優勝は叶わなかったデッキタイプです。その背景には、次に紹介するデッキの活躍がありました。

【黒単アビス】Tier1


 23年度の4.8倍大会を荒らしに荒らし、超CSⅥ in群馬でも準優勝。もうこのデッキをローグデッキ扱いする人はいないでしょう。
 遅れてやってきたアビスレボリューションの主人公が【黒単アビス】です。

 今までも環境上位に食いついていましたが、その構築は【赤青マジック】と殴り合いができるように大きく見直しが入りました。
 それが《秩序の意志》と《忍蛇の聖沌 c0br4》による受け。そして《深淵の文暴具 ケシカス=カース》によるリソース奪取です。

 前者の2枚はケアのされやすかった《撃髄医 スパイナー》や《ハンマ=ダンマ》と違い、確実に【赤青マジック】対面でカウンターをしてくれます。

 そして後者はロングゲームになった際、相手の墓地を洗い一気にリソースを消し去ることで反撃の芽をしっかりと潰しに行くことが可能です。
 また、【巨大アカシック】のようなメタの効かない相手には墓地肥やしのできるアタッカーとして最低限の役割を持っており、デッキ全体のパワーを担保してくれています。

【 クリーチャー 】
種族 アビスカス / コロコロイヤル / 文明 闇 / パワー3000 / コスト3

■アビスラッシュ:このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。そうしたら、このターン、このクリーチャーはプレイヤーを攻撃でき、ターンの終わりに山札の下に置かれる。
■このクリーチャーが出た時、次のうちいずれかひとつを選ぶ。
►相手は自身の墓地をシャッフルし、山札の下に置く。
►自分の山札の上から2枚を墓地に置く。

 この、前と後ろの締付けにより現環境では【赤青マジック】のストッパーとしてしっかりと仕事をこなしました。

 もちろん《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》と《邪龍 ジャブラッド》による絡め手のある攻撃も強力で、現在は堂々のTier1と言い切ってしまっていいポテンシャルを持っています。

Tier2

【青黒ヴォゲンム】Tier2


 「こいついつまでもいるな」シリーズ第一弾。超CS開催後、徐々に入賞率を戻しつつある【青黒ヴォゲンム】です。

 構築は《アーテル=ゴルギーニ》の2枚採用が少し目立つかな?というくらいで、ほとんど今までのものから変化はありません。

【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ディネロ / スーパーカー・ドラゴン / 文明 闇 / パワー6000 / コスト5

■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、次の中から2つ選ぶ。(同じものを2回選んでもよい。)
►相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。
►自分の山札の上から4枚を墓地に置く。
►コスト4以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
■このクリーチャーが離れる時、かわりに自分の他のクリーチャーを1体破壊してもよい。

 また、前回書いた通り、【赤青マジック】には直接対決では不利が付き、【巨大アカシック】も苦手な対面です。
 ですがこの躍進の理由はもう1つのTier1、【黒単アビス】に対する圧倒的な優位性が発揮されたと予想するのは難しくありません。

 現在は【黒単アビス】と相性の補完関係にあり、メタゲームの流れを読んで使い分けているプレイヤーも少なくないですね。


【火自然アポロ】Tier2


 「こいついつまでもいるな」シリーズ第二弾の【赤緑アポロ】。
 【巨大アカシック】と【青黒ヴォゲンム】の立ち位置向上により、相対的に息を吹き返しています。

 構築については……なんでしょうね、完成されすぎていますよね、このデッキ。
 最近に入って【赤青マジック】への有効打となる《禁断の轟速 ブラックゾーン》の採用枚数が増えましたが、それ以外は本当にずっと固定されています。

【 進化クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / S級侵略者 / 文明 闇/火 / パワー12000 / コスト7

■進化:闇または火のクリーチャー1体の上に置く。
■S級侵略[轟速]:闇または火のコマンド(自分の闇または火のコマンドが攻撃する時、自分の手札か墓地、またはバトルゾーンにあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手は自身のパワーが一番小さいクリーチャーすべてに封印を1つずつ付ける。
(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する。)

 3月の殿堂でもメインのパーツがかかる未来は考えにくく、今のうちに練習をしておくといずれ花開く日が来るのではないでしょうか。

【青黒コンプレックス】Tier2


 《DARK MATERIAL COMPLEX》を主軸とした受けデッキである【青黒COMPLEX】。大フィオナ環境は向かい風かと思われますが、実際は【赤青マジックが優位になった大会でしっかりと勝ち越しています。

 そのため入賞数は青黒ヴォゲンムと並んで4番手。構築も未だに定まりを見せず、その場その場のアドリブ対応に追われるためどこかで取りこぼしを狙い一気に《COMPLEX》で押し切るような形になっています。

 依然として【巨大フィオナ】と【青黒ヴォゲンム】に頭を抑えられているためTier2の立ち位置ですが、今後の殿堂発表によっては一気にTier1まで上り詰めてもおかしくないため今後の動向に期待できます。

【闇自然アビス】Tier2


 【赤青マジック】のメタデッキとして白羽の矢が立った【黒緑アビス】は、【巨大フィオナ】と【黒単アビス】も同時に見れることから徐々に環境内での評価を上げつつあります。

 構築はほぼ変わりありませんが、《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》と《謀遠 テレスコ=テレス》によるハンデスパッケージ。《ア:エヌ:マクア》による墓地リセットにより、環境上位全てに回答を持っているという構造で戦っています。

 入賞数自体も増えており、今一番熱いデッキと言ってもしまってもいいかもしれません。今後の動向に期待です。

Tier3

【ガイアッシュDOOM】Tier3


 超CSⅥ in群馬でデビューを果たした期待のデッキが【ガイアッシュDOOM】です。

 基盤は《天災 デドダム》をベースにしたアナカラーのブースト戦術。裏を支えるのが《キユリのASMラジオ》ではなく《ハニー=マーガニー/「こっちは甘いぞー」》を使った墓地肥やし兼サーチ札になっています。

 そしてカウンターのみならず能動的にプレイできる《流星のガイアッシュ・カイザー》をプレイできるデッキであり、墓地マナ《ガイアッシュ》という3つのリソースのどれかが伸びると、突如として《超神星DOOM・ドラゲリオン》が現れる必殺コンボデッキです。

【 進化クリーチャー(超無限墓地進化) 】
種族 フェニックス / デーモン・コマンド / ドラゴン・ゾンビ / 文明 闇 / パワー12000 / コスト12

■このクリーチャーの進化元クリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■超無限墓地進化:クリーチャーを1体以上自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつ出す。
■T・ブレイカー
■メテオバーン:このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚、墓地に置いてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、その選んだクリーチャーのパワーを-9000する。その後、進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。

 今まで環境で活躍した《DOOM》のデッキ違い、《DOOM》によるワンショットではなく、《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》や《アーテル・ゴルギーニ》を駆使して返されない盤面を作るために《DOOM》を使用するというようなデッキになっています。

 その初見殺し性能と、アナカラー基盤由来の防御力が合わさり、着実に使用者が増えています。
 超CSⅥ in群馬でTOP16に入賞していることからその強さは明らか。今後も大会で数を見かけることが多くなると予想します。

【アナカラージャオウガ】Tier3


 強さだけを追い求めた結果、より強いというアイデンティティを持つデッキが出てくると立場がなくなるデッキこと【アナカラージャオウガ】。
 あんなに強かった姿を思い出すのが難しいほど、現環境では下火と言い切ってしまっていいでしょう。

 しかし環境の支配期間が長すぎたため、3月の殿堂で《幻緑の双月/母なる星域》が吹っ飛びそうなのも事実。

【 ツインパクトカード 】
種族 ビーストフォーク / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2

■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札を1枚、マナゾーンに置いてもよい。

────────────呪文────────────
カード名:母なる星域
文明:自然
コスト:3マナ

■自分の進化ではないクリーチャーを1体、マナゾーンに置く。そうしたら、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つ進化クリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。

このまま終わってしまうには惜しすぎますが、逆に【赤青マジック】を除いた全デッキの中でデッキパワーが最も高いのも事実であるため、非常に扱いに困るやつと言えます。

 あまりの強さから一時期はヘイトを買っていましたが、その強さから熱心なファンが居るのも事実です。
 今後の返り咲きに期待したいですね。

環境のまとめと今後の展望

 超CSⅥ in群馬を終え、強いデッキが出揃いました。一旦は結論が出たと言ってしまっていいでしょう。
 しかし新規ゼニスを始めとした新パックにより、【ラッカゴスペル】や【シータ閃】のようなデッキも環境に現れまた一つ動き始めようとしています。

 そして、来たる3月の殿堂発表で確実にこの環境は終了します。 その際に少しでもこの環境が次の環境に活きるようにと現環境をまとめましたが、こうやって整理すると現環境はちょっと受けが強すぎるように感じますね。 前提として《カクメイジン》や《ジャオウガ》を受けるかそれに準ずる速度が必要な半年でした。 特に最近は【赤青マジック】に対しての対策として早いターンにビッグアクションを構えながら受けを用意するというのが回答になっています。 このまま《単騎連射 マグナム》や《「本日のラッキーナンバー!」》がプレミアム殿堂したらどうなるのか、そのまま同時に何が消えるのか、今から不安でもありますし楽しみでもあります。皆様もいずれ来る未来に思いを馳せながら殿堂前の環境を楽しんでいただければと思います。

おわりに

 というわけで、2月のオリジナル環境について解説いたしました。

 新殿堂、新パック……目まぐるしく変わる環境の整理になる楔として、この記事が皆さんのオリジナル環境に対する理解への一助となれば幸いです。

 それでは次回、3月のオリジナル環境解説記事でまたお会いしましょう!


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