はじめに
どうも◆ドラ焼きです。今回紹介するのはデュエキングMAX2022で強化されたデッキの1つである【ギャラクシールド】です。
白青、白青黒など様々なカラーリングがある【ギャラクシールド】ですが、今回は僕の好きな白青緑の通称【トリーヴァギャラクシールド】を紹介していきます。
新登場した《「正義全帝」》のおかげでデッキパワーが1段以上底上げされた新しい【ギャラクシールド】を見ていきましょう。
目次
【トリーヴァギャラクシールド】特徴
【ギャラクシールド】コンセプト
ギャラクシールドとは、十王篇で登場したチーム銀河が持つ能力のことで、元のコストより軽いコストでシールドに表向きでスタンバイされ、次のターンにタダで出てくるという能力です。
【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / チーム銀河 / 文明 光 / パワー11500 / コスト8
■ギャラクシールド [6](このカードを使うコストの代わりに、 [6]を支払ってもよい。そうしたら、このカードを表向きにし、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く)
■自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが表向きでシールドゾーンに置かれた時、あるいはバトルゾーンに出た時または攻撃する時、自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚を手札に加え、もう1枚を表向きにして、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。
シールドが増えるだけあって受けの能力が高く、盤面展開と後続の確保を同時に行えるのが特徴のテーマとなっています。基本的には下記2種のSTが採用されるのも特徴の1つです。
以前までは受けは強いもののゲームを決めるための速度が遅い点が弱点の一つでもありましたし、ギミックの中でフィニッシュまでを賄うことが難しいため決定力不足な一面もありました。
しかし、デュエキングMAX2022で収録された《「正義全帝」》により、デッキパワーと盤面の展開スピードが上がりました。また、それによって、より効率的なフィニッシュの採用も可能になっています。
自然を採用する意図
そんな【ギャラクシールド】をわざわざ自然入りで使用する理由についてですが、マナブーストによるゲームスピードの向上と環境に刺さるカードを採用できることが主な理由です。
《「正義全帝」》の登場によって、受けることだけが取り柄ではなくアグレッシブにギャラクシールドをスタンバイさせる動きが強くなっています。それによって強化されたのが《「策略のエメラル」》です。
以前までは《護天!銀河MAX》の方が優先されがちでしたが、スタンバイさせて強力なカードが増えたことで採用する価値があがりました。
ブーストを採用することで、2→4のマナカーブでスタンバイが可能になったり、3→5→6のマナカーブで4,5ターン目に連続でスタンバイが可能になったりもします。強力なギャラクシールドは大体6コストなので、3ターン目までにブーストを打てると動きやすくなるわけですね。
また、自然文明を採用することでメタカードの採用も可能となっています。主なカードとしては《流星のガイアッシュ・カイザー》と《マンハッタンの心絵》です。
《流星のガイアッシュ・カイザー》は【アナカラーハンデス】に、《マンハッタンの心絵》は【4c邪王門】に有効なメタカードで、これらが環境で暴れている際にはトリーヴァの強みが生きやすいでしょう。
自然入りのデメリット
自然文明を採用するデメリットはSTをそこまで多くは積むことが出来ない点が一番です。次に紹介するサンプルリストでは【赤単我我我】や【アポロヌス】に有効な受け札は合計7枚しかなく、分の良い勝負とはいえ貫通もされがちです。
【白青ギャラクシールド】ならば受け札を10枚~12枚採用でき、貫通の心配はかなり少なくなります。
他にもフィニッシュまでのスピードで言えば「青白」に負けますし、妨害をプレイする速度で言えば「ドロマー」が一歩上を行きます。
個人的にはどれが一番強いかは環境次第であり、自然入りには自然入りの良さがあると思っています。なので、【ギャラクシールド】を組んだなら是非色んなカラーリングや形のものを試しながら遊んでいただきたいと思っています。
それでは自然入りのデッキリストの方を見ていきます。
【トリーヴァギャラクシールド】サンプルリスト
採用カード解説
コンセプトカード
《「正義全帝」》
【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / チーム銀河 / 文明 光/水 / パワー15000 / コスト8
■G・ストライク
■<ギャラクシールド>[光/水(6)]
■このクリーチャーを表向きでシールドゾーンに置いた時、カードを3枚引いてもよい。
■自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きでシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の手札を好きな枚数、表向きにシールド化する。
《「策略のエメラル」》や《護天!銀河MAX》で3or4ターン目にスタンバイさせつつ、後続の確保をし、次のターンに場に出れば増えた手札から更にギャラクシールドをスタンバイさせていきます。
場に出ることが相手の攻撃によって妨害されたとしても自分の手札は増えていますし、3ターン目にマナブーストから入れていたなら割られたとしても次のターンまたすぐにスタンバイさせることも出来ます。
終盤ではG・ストライクで相手の攻撃を防げますし、8マナでプレイして手札のギャラクシールドを一気にスタンバイさせることも可能です。
このカードが出た時の効果でシールドに表向きに置いて強力なカードは出来るだけ4枚採用することでデッキパワーの高い構築になります。
《「絶対の楯騎士」》、《「雷光の聖騎士」》
《「正義全帝」》に次ぐ強力なギャラクシールド2種になります。《「絶対の楯騎士」》は《「正義全帝」》の追加により仕込んで強いカードが増えたことでアタリの確率が上がっています。《「雷光の聖騎士」》は《「正義全帝」》のおかげで手札が増やしやすくなり使いやすくなっています。
《「雷光の聖騎士」》はかつては《「絶対の楯騎士」》から仕込んだ時に強力なカードとして4枚採用されがちでした。しかし、《「正義全帝」》から入る試合が多いこと、また自然入りならマナ回収も出来ることから、少ない枚数でも十分取り回ししやすくなりました。
《護天!銀河MAX》、《「策略のエメラル」》、《「光魔の鎧」》
ギャラクシールドコンセプトを支える4コストの仕込みカードと、強力なSTとなるカードがこれらです。
これらのカードは出来る限り4枚採用した方が強いですが、今回はトリーヴァなので4コストにマナを伸ばす動きがあるため《護天!銀河MAX》のみ枚数を減らしています。
自然文明ならではのカード
《マンハッタンの心絵》
【 タマシード 】
種族 ジョーカーズ / レクスターズ / 文明 自然 / コスト6
■シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
■このタマシードが出た時、自分と相手のクリーチャーを1体ずつ選ぶ。各プレイヤーは、残りの自身のクリーチャーをすべてマナゾーンに置く。
■相手のターン中、相手がクリーチャーを出す時、そのターン、相手の他のクリーチャーが2体以上出ていれば、相手はかわりにそのクリーチャーをマナゾーンに置く。
既にある相手の盤面の数を減らしつつ、更にそれ以降の打点にも制限をかけるカードです。
【ギャラクシールド】はどうしても相手の盤面の処理が困難なため、横並びからの波状攻撃に弱かったり、大量展開が厳しいといった弱点がありますがそれをカバーしてくれるカードです。
時に自分の盤面をマナに変換することが+にもなったりと、ギャラクシールド戦術と上手くかみ合っているカードと言えるでしょう。
今回のサンプルリストでは速度を重視して2コストの枚数を増やすようにしましたが、環境次第ではこのカードをもっと多く採用しても良いでしょう。実際自分がCS優勝した際には3枚採用していました。
《流星のガイアッシュ・カイザー》
【 クリーチャー 】
種族 ブルー・コマンド・ドラゴン / グリーン・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 水/自然 / パワー8000 / コスト6
■相手のターンの終わりに、相手がそのターン中、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーを出すか呪文を唱えていて、バトルゾーンに自分の 《流星のガイアッシュ・カイザー》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。
■自分のコスト10以上のクリーチャーの召喚コストを4少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。
現環境で【アナカラーハンデス】に採用されている《CRYMAX ジャオウガ》の動きを1度止めるカードとして採用しています。
このカードがあるおかげで相手の《CRYMAX ジャオウガ》が暴れるターンを1ターン遅らせることが出来たり、あるいはそもそも相手が警戒して踏み倒しを行わないことで《CRYMAX ジャオウガ》の着地が遅れる、というような状況を作りやすくなります。
相手の行動に裏目が作れるカードで、かつ、【ギャラクシールド】の性質上デッキを掘り進めることが出来るし、マナからの回収も可能ということでお気に入りの1枚です。
《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》
【 呪文 】
種族 チームウェイブ / 文明 自然 / コスト4
<バズレンダ>[無色(2)](この呪文のコストを支払う時、追加で[無色(2)]を好きな回数支払ってもよい。そのBR能力を1回と、追加で[無色(2)]支払った回数、使う)
BR-自分の山札の上から2枚をタップしてマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻す。
4コスト、6コスト、8コストの動きを賄ってくれて、序盤にマナに埋めてしまったループパーツも回収可能です。
マナ回収が出来るのはこのカードだけなので残り枚数に注意しながらゲームを進めないとループが出来ない場合があります。
《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》、《神の試練》
このデッキのフィニッシュ手段である無限EXターンのループをするためのカードです。
ループ手順
手順は簡単で必要なのは《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》2枚、《神の試練》2枚。
『初期盤面』
- 手札と墓地にそれぞれ《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》と《神の試練》が1枚ずつ
- 自分の山札が0(《神の試練》で既にexターンを取っている状態)
- マナが8.
- 《お清めシャラップ》で墓地の《神の試練》と《お清めシャラップ》とコスト5以外のカードを山札に戻す
- 《神の試練》を使って山札を全て回収しexターン。→1に戻る。
これにより、8マナで1ターン追加しつつ、墓地のコスト5以外のカードを全て回収します。また、追加ターンを取るたびにマナチャージによって自分のマナを増やすことが可能です。
これによって16マナ溜まれば1ターンに2ターン追加ターンを得るので無限に追加ターンをゲットし、大体勝ちです。
何かしらの方法でハンデス等されると面倒な場合があるので、無限エクストラターンを取ったあとは《希望のジョー星》を貼るとか、《お清めシャラップ》で相手の墓地を空にするとか、場に《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー》を出しておいてマナ回収可能にするなどの工夫はしましょう。
《神の試練》が1枚盾落ちしている場合は無限エクストラターンに拘らず、1追加ターンで殴って勝ちに行くプランや、少々弱いループになりますが《地龍神の魔陣》2枚で《神の試練》1枚分の代用にするプラン等もあります。
他の形の【ギャラクシールド】も紹介
最後にトリーヴァ以外のギャラクシールドがどんなものなのかを紹介しておきたいと思います。
【白青ギャラクシールド】
強み
- 強いSTが12枚採用されているので速攻系の取りこぼしが少ない
- 最速5キルがまずまず決まるので、どっしり構えてループする相手へ勝ちやすい
弱み
- 自分からアプローチ出来ないので嫌な攻め方をしてくる相手には何もできない
- 墓地回収無しだとハンデス等で勝ち筋を奪われる場合がある
受け性能とアンフェアデッキとしての側面が評価できるデッキだと考えています。
【ドロマーギャラクシールド】
ガチまとめやYoutubeで活躍されているアーチー選手のリストをお借りしました。
強み
- 速いターンから相手に妨害していけるので受けデッキの悪い部分が目立ちにくい
- 《CRYMAX ジャオウガ》の着地というわかりやすいゲームのゴールがある
弱み
- 多色が多いのでハンデスで足を挫けない相手には戦いづらい
- 横並びや波状攻撃への解答が少ない
おわりに
《「正義全帝」》で強化された【ギャラクシールド】について見てきました。
白青、ドロマー、トリーヴァそれぞれに特徴があり、環境次第でどれが輝くかが変わってきます。
共通して言えるのはギャラクシールドの良さである一定の受け性能と、ロングゲームの中で特定のカードにたどり着きやすくなるドロー性能だと考えています。
ドロマーの《天使と悪魔の墳墓》、トリーヴァの《流星のガイアッシュ・カイザー》のようなデッキに数枚しか入っていないカードもゲームに絡めやすくなっていますね。
同じカラーリングでも採用カードに個性を出せるタイプのデッキだと思います。是非、皆さんも自分だけのギャラクシールドを完成させてみてください。