はじめに
王来MAX、ついに開幕。
新カードタイプ「タマシード」を引っ提げ、キングマスタースタートデッキ2種が発売されました。筆者ももちろん発売日にデッキを購入! 新時代を体験しています。
出典:デュエル・マスターズ公式
コストパフォーマンスの高い能力を持っていながら進化元になるのはもちろん強力なのですが、その分だけ打点になってくれるクリーチャーとの差異がくっきりと見えるようになっています。
タマシードを中心としたデッキはスター進化が実質的な除去体制付与にならない機会が増えるので、詰める際にはそこで苦心することになります。
昨年のスタートデッキではかなり重要だった「進化元・ササゲール持ちを破壊して展開を抑制する」行為がほとんど通じないこともあって、同じ進化をテーマにした弾ながら、昨年とは大きくプレイ感が変わりそうだなぁと個人的に感じました。
リアルのカードはもちろん、「デュエマであそぼう! 2022」というスマホアプリでも気軽に体験できるようになっているので、ぜひ触ってみてください。
そんなこんなで新たな風が吹き込みつつも、王来篇環境の「結論」が出揃ってきたオリジナル環境の「今」について、徹底的に解説していきます!
目次
「最強」の定義
本記事では最強デッキを「デュエル・マスターズ競技環境での相対的な強さ」と定義します。
Tier1とは「環境内に不利なデッキが少ない、あるいは相性差を覆しやすいデッキであり、大会で持ち込みが一番多いと予想される対策必須のデッキ」です。
Tier2とは「Tier1やTier2のデッキにある程度勝てる見込みがあり、大会でも毎回一定数いると予想されるデッキ」です。
Tier3とは「弱点が多い、デッキパワーが低いなどの理由で使用者は少ないものの、特定のメタゲームでは活躍することができるデッキ」です。
先月からのカードプールの変化
4月9日、キングマスタースタートデッキ「ジョーのS-MAX進化」「アバクの鬼レクスターズ」の2種がリリース。
スタートデッキということで大きな変化は見られない……と思いきや、あるデッキが超新星のごとく環境に産声を上げました。
【赤緑アポロヌス】です。
「ジョーのS-MAX進化」からは《ヘルコプ太の心絵》が、「アバクの鬼レクスターズ」からは《ストリエ雷鬼の巻》・《オンソク童子<ターボ.鬼>》・《カチコミ入道<バトライ.鬼>》の3種が。
このデッキには合計4種16枚もの新カードが採用されています。
《ヘルコプ太の心絵》と《ストリエ雷鬼の巻》はコスト1と最軽量ながら手札を調整できる進化元として活躍。
特に《ヘルコプ太の心絵》は、空白になりやすい1ターン目に手札を減らさずに進化元を設置できる独自性の高いカードです。今後も様々なデッキで活躍が予想されます。
《オンソク童子<ターボ.鬼>》と《カチコミ入道<バトライ.鬼>》はこれまでにないほど低コストの召喚酔いしない侵略元。
《オンソク童子<ターボ.鬼>》は手札の入れ替え、《カチコミ入道<バトライ.鬼>》は強制バトルによる火力除去と、「タマシードから進化した時」という条件付きではあるものの、コストパフォーマンスに優れた追加能力も持ち合わせています。
特に《カチコミ入道<バトライ.鬼>》は侵略の天敵であるメタクリーチャーを除去しながら攻撃できる進化コマンド・ドラゴン。
このカードで最速3ターン目にも《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》のメテオバーン達成を目指すのが【赤緑アポロヌス】というデッキです。
事前に開発自体はされており、注目度が高かったデッキですが発売された当日から各地で使用され複数件入賞。環境に合わせて動かせる枠も多く、今後の発展にも注目したいデッキです。
そのほか、「アバクの鬼レクスターズ」のトリガー付きのタマシードを採用した構築も少しずつ研究されています。
コストの合計が4以下になるように好きな数のクリーチャーを墓地から蘇らせる《シラズ死鬼の封》は、【アナカラーデッドダムド】に採用例あり。
文明を問わないため《奇天烈 シャッフ》も蘇生できる点が面白く、トリガーで相手ターン中に踏み倒せば《未来王龍 モモキングJO》の連続攻撃や選ばれないクリーチャーであっても簡単に止められます。
呪文ロックでも止まらないため、【アナカラー墓地退化】の《竜魔神王バルカディア・NEX》+《禁断竜王Vol-Val-8》の並びを9宣言で止められるのは驚異的です。
《ヴィオラの黒像》もネバー型の【5cザーディクリカ】に採用されています。
こちらは単独で除去を持っているため、呪文ロックでもクリーチャーでも止まらない受け札です。
《竜魔神王バルカディア・NEX》下で機能しつつ、《ブラキオ龍樹》や《The・邪悪 寄成ギョウ》といった大型ロック獣を打開しながら展開を作れる貴重なカードとして、採用する価値は大いにあります。
《天災 デドダム》のプレイを邪魔しない闇単色も嬉しく、【5c】系のデッキでは今後も採用候補の一角として広く使われることになるでしょう。
Tier1
【アナカラー墓地退化】Tier1
現環境の中心、【アナカラー墓地退化】。
メインとなる基盤はほとんど変わりませんが、自由枠の採用パターンはおおむね2つにまとまってきています。
ひとつは《地龍神の魔陣》でG・ストライクの枚数を確保しつつ、早期にマナを伸ばしたりコンボパーツを集めたりできるようになった構築。サンプルリストではこちらを取り上げています。
1ターンに墓地肥やしから退化までの一連の流れを達成できるようになるためメタ耐性が大きく向上するほか、シンプルに《絶望と反魂と滅殺の決断》や《魔龍バベルギヌス》といった強力なカードを素早くプレイできるようになるのが大きなメリット。
マナがたくさんあれば《Disジルコン》+αの動きも取りやすくなるため、ハンデスからの立て直しもやりやすくなります。
単なるブーストではなく、状況に応じてサーチカードとして活用できる点もコンボデッキたる【アナカラー墓地退化】との相性が良好です。
デッキパワーの底上げ・メタへの耐性向上という2点を強みとしていることから、トップTierのデッキが多い環境よりも雑多なデッキが多い環境で特に輝く構築だと言えるでしょう。
現在のオリジナル環境は非常にデッキタイプが多いため、《地龍神の魔陣》採用型の強みが活かしやすくなっています。
もう1つは《新世界王の破壊》で色基盤を安定させながら闇文明と受け札の枚数を水増しし、《秩序の意志》でスター進化・EXライフなどの除去耐性を持つアタッカーを手札から受けられる構築。
スター進化にアタッカーを頼ることの多い昨今のビートダウン全般、特に《我我我ガイアール・ブランド》に対してクリティカルに刺さるのが最大の強みです。
手札からのキャストも現実的なコストで、《暴走龍 5000GT》や《流星のガイアッシュ・カイザー》などを【アナカラー墓地退化】として採用している相手には、返しの封印除去である程度まで対応できます。
自分の動きを削って受けに寄せている都合上相手を選ぶものの、メタ次第では非常に強力な構築です。
【赤単我我我ブランド】Tier1
アグロデッキの一等星、【赤単我我我ブランド】。
意識されれば立ち位置を落とし、マークが外れた頃に爆発的な活躍を見せて……と浮き沈みを繰り返しつつも、平均的に見れば高い水準をキープし続けています。
1コストクリーチャーを1枚《斬斬人形コダマンマ GS》の4枚目にするかしないか程度の差異はあるものの、入賞しているリストのほとんどがサンプルリストの構築です。
早期に仕掛けてくるデッキが比較的少なく、G・ストライクなどの受け札が多い現環境。
何も考えずに3ターンで走ってしまうよりも、メタクリーチャーでの遅延・《カンゴク入道》でのリソース補充を駆使して4ターン目に過剰打点を形成するプランを取ることが多くなっているのは相手取る際に覚えておきたいポイントです。
【キングダムJO退化】Tier1
速度・決定力・豊富な搦め手を武器に、【赤単我我我ブランド】と並んで殴り勝つデッキの二大巨頭を務めるコンボデッキです。
このデッキについてもほとんど構築が固まってきており、サーチカードと自壊手段の枚数・進化クリーチャーの内訳などが1、2枚動くことはあるものの大きく変わることはありません。
最速3ターンでのダイレクトアタックまで視野に入る高速ビートダウンデッキでありながら、《アルカディアス・モモキング》、《禁断のモモキングダム》でのトリガーケアや《キャンベロ<レッゾ.Star>》による返しのアクション封殺などを駆使して極めて高い突破力を誇ります。
一方で、メタに対してはやや脆弱性あり。
メタクリーチャーを除去する手段として《バッドドッグ・マニアクス》が用意されているため一概には言えませんが、サーチ対象にならない4枚の呪文を毎ゲーム引き込めるわけではありません。
パワー6000で除去しようがない《流星のガイアッシュ・カイザー》に対しては一歩立ち止まらざるをえず、《ガル・ラガンザーク》に至ってはプランの変更すら余儀なくされます。
こちらも【赤単我我我ブランド】とともに環境の意識され具合いで浮き沈みしつつも、総合的な出力の高さで上位を維持し続けたデッキです。
Tier2
【5cザーディクリカ】Tier2
王来篇環境第1弾で登場し、環境の海を泳ぎ切った【5cザーディクリカ】。
現在はドラサイ軸・ネバー軸の2種類が主に環境に定着し、メタゲームによって入れ替わり立ち替わり活躍しています。
どちらも共通しているのは4〜5ターンでの《ロスト・Re:ソウル》の押し付けを有している点と、《ドラゴンズ・サイン》・《ナウ・オア・ネバー》・《灰燼と天門の儀式》をはじめとしたトリガー踏み倒し手段で《龍風混成 ザーディクリカ》を繰り出し、連鎖的に横展開を作ってガッチリ防御・返しにカウンターを狙える点。
ビートダウン・ミッドレンジ・コントロール・コンボとどのアーキタイプに対しても明確な勝ち筋を有しており、極端に有利な対面を持たないもののどんな対面とも「デュエル・マスターズができる」点が最大の魅力です。
ドラサイ軸の強みは《龍風混成ザーディクリカ》を介した大量展開の〆に繰り出される《覚醒連結 XXDDZ》による鋭角なフィニッシュと、《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》+革命チェンジパッケージによるボードコントロール力。
中盤の切り返し力やカウンターでの差し切り性能の面でネバー軸を上回っており、早期に攻め込んでくるビートダウンが多い環境ではこちらが活躍しています。
対するネバー軸の強みは《ソーシャル・マニフェストⅡ世》を強く使える点。
最速4tでの《ロスト・Re:ソウル》キャストに大きく貢献してくれるほか、単純に触るのに一手間かかるマナゾーンを自由にリソースとして活用できる点も強力です。
10マナまで伸ばせば《ロスト・Re:ソウル》と《魔天降臨》を同時にプレイして全ランデスを叩き込むフィニッシャーへと変貌します。
《ロスト・Re:ソウル》プレイの再現性を高めつつ長期戦に強い《ソーシャル・マニフェストⅡ世》が採用されているため、コントロール・コンボデッキに対しては明確にネバー型の方が有利だと言えるでしょう。
【青魔導具】Tier2
【青魔導具】は環境上の立ち位置が非常に良く、上位Tierキラーデッキとして存在感を発揮。
《卍 新世壊 卍》のアンチメタ性能が非常に高く、呪文ロックやハンデスといった妨害手段のほとんどをこのカード1枚のパワーで乗り越えられる点がコンボデッキの中でも異質です。
【キングダムJO退化】のような相手に対してはメインプランとなる《卍 新世壊 卍》でのロックを無視した受けに加えて最速《ガル・ラガンザーク》で対抗するプランも有しており、これすらも根本的な解決にならない【赤単我我我ブランド】以外にはやや有利がついていると言っても良いでしょう。
ただし、このサンプルリストでは後述する新興勢力・【赤緑アポロヌス】に対してほぼ無抵抗。
先攻を取って3ターン目に《ガル・ラガンザーク》を立てる以外に相手の3ターンフィニッシュを咎める手立てが一切ないので、今後このデッキが流行するのであれば構成の再検討を余儀なくされそうです。
【グルメ墓地ソース】Tier2
《暴走龍 5000GT》、《ブラキオ龍樹》、《大樹王 ギガンディダノス》、《天幕船 ドンデンブタイ》、《龍装鬼 オブザ08号》、《大魔王 ウラギリダムス》。これらに共通することは一体なんでしょう?
正解は、「名前に『・(中黒)』が含まれていない」点です。
《マキシマムザ亮君(暴天覚醒MAXIMUM神羅曼象)》は新たに【グルメ墓地ソース】が手に入れた呪文ロック手段。
かつては《ドマンモ龍樹》経由で《偽Re:の王 ナンバーナイン》を立てて呪文をロックしていたこともありましたが、闇文明単色・コスト9より2マナ軽いコスト7・盤面にも干渉可能と大きくアップグレード。
【グルメ墓地ソース】の主要な大型クリーチャーには軒並み「・」が含まれておらず、全体除去の対象となるのは《樹食の超人》と《レレディ・バ・グーバ》のみ。
それまでに構築したロック体制を一切邪魔せずに、呪文への対抗手段を追加できます。
もちろん止まらない呪文もあるのでその点には要注意。環境でよく使われる呪文の中でも、《龍脈術 落城の計》や《ドンドン火噴くナウ》、《「本日のラッキーナンバー!」》などは問題なく使用できます。
Tier3
【ヴォルゼオス・バラモルド】Tier3
《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》+革命チェンジパッケージを相方に迎え入れ、中盤のボード制圧力を手に入れたビッグマナデッキです。
GS14枚・クリーチャートリガー8枚・スーパーSバック1枚・シノビ2枚と膨大な量の受け札でビートダウンはがっちりキャッチ。
《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》+革命チェンジパッケージの加入によって、これまでの課題だった「受けた後の盤面処理能力」にも憂いがなくなりました。
特に《百族の長 プチョヘンザ》は環境的に強いことに加え、このデッキでは強制タップインによって《Volzeos-Balamold》の殴り先を作れるため、相手の展開を心理的に抑制できる点が強力です。
《禁時王秘伝エンドオブランド》などのスムーズなフィニッシュを狙える枠を削って《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》に振っているためコントロール対面にはやや不安があるものの、「対ビートダウン最終兵器」としての役割は十二分に果たせるようになっています。
【ラッカ鬼羅.Star】Tier3
メタビート代表、【ラッカ鬼羅.Star】。
雑多な環境で活躍しづらいのはメタビートの宿命ですが、《「正義星帝」<鬼羅.Star>》のカードパワーと環境に刺さる《その子供、可憐につき》の存在がデッキを成り立たせています。
環境中期に登場した《ナゾの光・リリアング》+《緊急再誕》のパッケージを組み込んだ形が王来篇環境を完走。
リソース力と展開力、テンポの3要素を同時に底上げするカードとして定着しています。
【ガイアッシュ覇道】Tier3
環境上優秀な《流星のガイアッシュ・カイザー》にG・ストライクなどの受け札を添えて、1ターンをもらってから切り返しを狙うカウンターデッキです。
とはいえ、カウンターだけでは勝ち切れない相手がたくさんいるのも事実。
2→4→6のマナカーブで4ターン目に《流星のガイアッシュ・カイザー》を着地させるプランが4ターン目に進化クリーチャーやSAで走るデッキの多い現環境に刺さっており、もっとも《流星のガイアッシュ・カイザー》を綺麗に活用できるデッキとして【ガイアッシュ覇道】は注目を集めました。
「パラレル・マスターズ」で獲得した五龍神も活躍中。メインカラーとなっている水・火・自然の龍神は、いずれも採用された入賞報告が上がっています。
【トリーヴァギャラクシールド】Tier3
防御力に極めて優れた、新時代のコントロールデッキ。
サンプルリストでは直近のCSで結果を残していた《流星のガイアッシュ・カイザー》+《終末の監視者 ジ・ウォッチ》採用型をご紹介しています。
大量の防御札による受け性能と《流星のガイアッシュ・カイザー》の自己踏み倒しは相性抜群。先述した2→4→6でのプレイも環境に刺さっており、腐っても2ドローになるため扱いやすいカードです。
相方となっている《終末の監視者 ジ・ウォッチ》は盤面に干渉しながら相手の行動に大きな制限を課せ、コントロールデッキの蓋としては最高峰。
【赤緑アポロヌス】に対しても《「光魔の鎧」》や《「雷光の聖騎士」》で受け切りやすく、今後の環境の変遷次第ではさらに活躍することも考えられそうです。
【赤緑アポロヌス】Tier3
今月の「注目の新デッキ」枠。
1ターン目に進化元→2ターン目にサーチ→3ターンに《カチコミ入道<バトライ.鬼>》から《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》を含む多重侵略を決めて、一気にダイレクトアタックまで持ち込む超高速コンボビートダウンです。
とにかく《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》の突破力が半端ではなく、攻撃中に全ブレイクを放ってくるためG・ストライクやスパーク系は一切無効。選ばれた際に2ランデスを飛ばせるので除去トリガーにも大きなリスクを押し付けます。
必然的にシールド追加やブロッカーでしかまともに受けられないため、そもそも普通の構築ではどうにもならないデッキタイプが大半です。
サンプルデッキでは速度に特化した構成を紹介していますが、《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》の突破力は3ターン目でなくても十二分に強力。
マナ加速を駆使して、メタクリーチャーを添えた安定4killを狙う構成も研究されています。
まだ公開されていない王来MAX第1弾のカードによってさらに強化される可能性も残されており、今月大注目のデッキです。
環境のまとめ
・今まで
抜群の決定力と安定性で高いアベレージを叩き出す【アナカラー墓地退化】を中心に、そこに有利を付けつつ雑多なデッキに勝てる地力も持ち合わせる【赤単我我我】と【キングダムJO退化】がTier1の座に君臨。
この2ヶ月ほどは、
- 【アナカラー墓地退化】が活躍する
- 【赤単我我我】・【キングダムJO退化】が増える
- ビートダウンを受けにくる防御的なデッキが流行する
- 【アナカラー墓地退化】がまた増える
……というようなサイクルを中心としつつも、多様なデッキが活躍する多様性に富んだ環境を維持しています。
Tierリストに上がらないようなデッキであっても十分に上位デッキに勝ちうるだけの強みと出力があり、王来篇最後の環境は差異そのものはあれどパワーバランスに極端な偏りが見られない環境だったと言えるでしょう。
・これから
今月末には王来MAX第1弾「鬼ヤバ逆襲S-MAX」がリリースされ、環境が一新。
蓋を開けてみるまではなんともいえませんが、現段階で筆者が注目しているのはトリガータマシードの強力さです。
呪文ロック・クリーチャーロックのどちらも通じない受け札として、タマシードは非常に厄介。意図して実用的なトリガータマシードがデザインされているようにも感じますので、今後はよりいっそうトリガーケアの難易度が上がりそうです。
特にクリーチャーを踏み倒すトリガータマシードは能動的に使いやすいためわかりやすく強力。
現時点でも《ヴィオラの黒像》や《シラズ死鬼の封》を採用した構築がCSで入賞しており、すでに実力の片鱗が窺えます。
ただし、これらはあくまでパーツ単位での話。現時点ではデッキコンセプトとして既存の上位Tierのデッキ群に割り込めるカードはそれほど多くないように見受けられます。
2月末あたりからTier上位の顔振れがほとんど変わっていないオリジナル環境。王来MAXの風はどれほどの変革をもたらしてくれるのでしょうか。
ぜひとも注目したいですね。
おわりに
というわけで、4月上旬のオリジナル環境について解説いたしました。
使ってみたいデッキは見つかりましたでしょうか?
この記事が皆さんのオリジナル環境に対する理解への一助となれば幸いです。
それでは次回、4月下旬のアドバンス環境解説記事でまたお会いしましょう!