フォトン・ギャラクシー・サイファーの世界~時系列から見るカードと解説~

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フォトン・ギャラクシー・サイファーの世界~時系列から見るカードと解説~

 ギャラクシーはアニメ、ゼアル初出のテーマデッキの中では1、2を争うほど有名なテーマでしょう。主人公のライバルの使用デッキとして設定され、人気も相まって幾度もの強化を重ねてきました。その甲斐あってか一部のカードは環境に顔を出すこともあり、ガチからファンまで多くのデュエリストにその存在を認知されてきました。

 またアニメやカード効果の繋がりからフォトン、サイファーとの混成デッキとなることも多く、数あるテーマデッキの中でも一際強い個性を輝かせていると、わたしは認識しております。

 今回はギャラクシーというテーマを、パックごとに振り返っていきたいと思います。ギャラクシーの利点として、フォトン、サイファーと一部のサポートを共有できるところがあるので、それらも混ぜて解説していきます。

 今のわたしに無限の可能性を広げ続ける銀河をどこまで解説できるでしょうか。では、お楽しみください。

目次

・遊戯王デュエルモンスターズ||継承され士記憶

 2のギリシャ文字が環境依存のため、縦棒2本で代用しました。わたしは産まれてこの方PlayStationを触ったことがないので、ゲームについては省きます。

 2001年9月6日に発売された、このゲームには、ランダムで史上初となるサイファーモンスターが封入されていました。

【 効果モンスター 】
星 3 / 地 / 機械族 / 攻1350 / 守1800

戦士族と戦闘を行う場合、ダメージ計算時に攻撃力・守備力がそれぞれ2000ポイントアップする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 史上初のサイファーモンスターです。フォトンの名前がこの遊戯王界に誕生するよりも4年早く、3テーマの中で最も早く登場した名前となりました。

 効果は戦士族キラー。攻撃力は3350にまで上昇します。守備力も上がるので、《鎖付き尖盾》と一緒に使い、反射ダメージを狙ってもいいですね。デュエルリンクスでよく見ます。種族を変更できる《DNA改造手術》も罠なので、コンバットトリックが得意なモンスターでもありますね。

 《光波鏡騎士》《光波双顎機》でサーチリクルートできるので、安定してフィールドに出すことができます。戦士を倒したら《光波翼機》でエクシーズしてしまえるのもいいですね。

・SHADOW OF INFINITY

 三幻魔が登場したこのパックは2005年11月17日発売。ここで最初のフォトンが生まれました。あの《終焉の王デミス》と同期です。

【 速攻魔法 】

自分フィールド上の「サイバー・ドラゴン」2体を生け贄に捧げて発動する。自分の手札・デッキ・墓地から「サイバー・レーザー・ドラゴン」1体を特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 《サイバー・レーザー・ドラゴン》の召喚に必要なカードです。フォトンの名前があるので、ちょっと遅いですが一部カードでサーチ出来ますね。

 普通に使うととんでもないディスアドバンテージを背負いますが、《サイバー・ドラゴン・ヘルツ》をコストにすれば少し緩和できます。それでも重いので、《サイバー・レーザー・ドラゴン》を活かせるようなときに使いたいですね。

 ちなみに、名前以外はフォトン、ギャラクシー、サイファーと全く関係がありません。

・PHOTON SHOCKWAVE

 ギャラクシーの歴史はここから始まりました。ギャラクシー最強にしてエース、そして中核すら担う究極のドラゴン。《銀河眼の光子竜》が登場したのです。

 他にも《レスキューラビット》《エヴォルカイザー・ラギア》《ゼンマイハンター》と、有名なカードが多いです。

【 効果モンスター 】
星 8 / 光 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2500

このカードは自分フィールド上に存在する攻撃力2000以上のモンスター2体をリリースし、手札から特殊召喚する事ができる。このカードが相手モンスターと戦闘を行うバトルステップ時、その相手モンスター1体とこのカードをゲームから除外する事ができる。この効果で除外したモンスターは、バトルフェイズ終了時にフィールド上に戻る。この効果でゲームから除外したモンスターがエクシーズモンスターだった場合、このカードの攻撃力は、そのエクシーズモンスターをゲームから除外した時のエクシーズ素材の数×500ポイントアップする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 当時、このビジュアルに魅了されショップに走った人も多かったことでしょう。銀河を探求し続けた(誇張表現)わたしには、その光景が目に浮かぶようです。

 攻撃力2000以上を2体リリースすることで特殊召喚できる。バトルステップ時に自分と相手をエンドフェイズまで除外する。といった独特な効果を持ち、全ての始まりとなったモンスターです。

 またギャラクシー、ギャラクシーアイズ、フォトン、《銀河眼の光子竜》と多種のカテゴリに入る名前を持っており、このことからもギャラクシーというデッキ、カテゴリの中核を担う存在であることがわかると思います。

 《銀河騎士》《輝光帝ギャラクシオン》《No.62 銀河眼の光子竜皇》《破滅のフォトン・ストリーム》《フォトン・バニッシャー》《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》《フォトン・ハンド》《フォトン・チェンジ》《銀河眼の煌星竜》と、名前を指定したサポートカードだけでも豊富に与えられました。

 《トレード・イン》《銀河戦士》の手札コストにもなり、《銀河零式》など蘇生手段もある。ステータスと名前の両方に豊富なサポートが存在している点から見ても強力なカードです。

 PHOTON SHOCKWAVEからフォトン、ギャラクシーのサポートが登場し、カテゴリとしての地位を得るまでに大きな間が開きます。アニメが元なだけあって気が長いですね。

【 エクシーズモンスター 】
星 1 / 闇 / 魔法使い族 / 攻500 / 守500

レベル1モンスター×3
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する事ができる。次の相手のエンドフェイズ時まで、自分フィールド上に存在するモンスターは戦闘では破壊されず、守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 《No.83 ギャラクシー・クィーン》です。アニメも効果も、名前以外は全く関係ありませんが(PHOTON SHOCKWAVE時点ではフォトンもギャラクシーもサイファーもレベル1がいない)、ギャラクシーと名乗っているのですからギャラクシーカードです。闇属性なので《混源龍レヴィオニア》の効果を使えますね。

 このカードのランクが1なのは関係ないでしょうが、フォトンには優秀な下級モンスターも多く揃っています(現代目線)。フォトンは下級が充実しているテーマと言えるでしょう(現代目線)。

 召喚するなら《トライワイトゾーン》など、1度に大量展開できるカードを使うのがいいですね。

 ちなみにクィーンです。クイーンじゃありません。小さい『ィ』です。

【 効果モンスター 】
星 3 / 光 / 獣族 / 攻1300 / 守600

このカードが召喚に成功したターン、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限りお互いに罠カードを発動する事はできない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 フォトン初のスーパーレアカード、《フォトン・ケルベロス》です。PHOTON SHOCKWAVE時点では唯一の下級フォトンでもあります。

 召喚成功時に《トラップ・スタン》のような効果を発動するモンスターですね。現在のフォトン、ギャラクシーとは今一噛み合わないレベル、種族、効果を持っていますが、ギャラクシーは裏側のカード、要はトラップに弱いデッキでもあります。

 活躍の機会が多いとは言えませんが、詰めの一手として優秀なモンスターとも言えるでしょう。そのうえフォトンに獣族のモンスターはそこそこ多く(その数なんと3種類!)、フォトン獣族なるデッキを組んでみるのも面白いかも知れませんね。

【 通常魔法 】

自分の手札から光属性モンスター3体をデッキに戻し、自分のデッキから光属性・レベル4以下のモンスターを3体まで手札に加える事ができる。2体以上手札に加える場合は、全て同名モンスターでなければならない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 フォトンは魔法カードも忘れてはいけません。この《フォトン・ベール》はこれだけだと単純なディスアドバンテージを生むカードですが、使い方次第で化ける可能性を秘めています。効果だけ見れば光属性サポートですが、光属性は実質フォトンギャラクシーサイファーみたいなもんですよね(違います)。

 これはわたしが考えたコンボではないのですが、ジャックナイツを出張させたデッキで使うことができます。ジャックナイツをランク8に出張させるときは基本的に、サーチ効果を持つ《蒼穹の機界騎士》《紫宵の機界騎士》、レベル8の《紺碧の機界騎士》に魔法・罠を少々といった感じなのですが、これだと、かなり手札があまります。前者2体がサーチを繰り返すもののターン1でしか特殊召喚できないので、多くのジャックナイツを抱え込んでしまうのです。

 そこでこの《フォトン・ベール》。ジャックナイツをデッキに戻して後述する《光波翼機》3枚を手札に加えることで、さっとランク8を呼び出せます。

 手札さえあれば、任意の下級光属性をサーチできる、という点でも魅力的ですね。

【 速攻魔法 】

手札からレベル4以下の光属性モンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 フォトンの魔法なら、こちらも忘れてはいけませんよね。効果だけ見れば光属性サポートなのは《フォトン・ベール》と同じですが、速攻魔法なのとシンプルな効果なのとで、使い勝手はいいと思います。

 ディスアドバンテージを生んでしまうのは、やはり気になりますが、サーチ可能で《地獄の暴走召喚》のトリガーにできるのは評価したいですね。

【 通常魔法 】

トークン以外のフィールド上に表側表示で存在するレベル4以下の光属性モンスター1体を選択して発動する。選択したモンスター及びフィールド上に表側表示で存在する同名のモンスターの攻撃力は、エンドフェイズ時まで2000になる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 アニメ未使用のため忘れられがちですが、PHOTON SHOCKWAVEには3枚目のフォトン魔法があります。それがこの《フォトン・ブースター》。発売当初は《銀河眼の光子竜》召喚のためによく使ったものです。現代だと《銀河眼の煌星竜》をリンク召喚するのにも使えますね。例の如くディスアドバンテージですが。

 同パック収録のダイレクトアタック可能な光属性《プラズマ・ボール》を並べて使えば、相手に大きなダメージを与えられます。他にも名前をコピーする《コピー・ナイト》と組み合わせたり、エレキで使われることも多いようです。

 《銀河眼の光波竜》なら相手モンスターを奪って名前を変えられるので、相手のレベル4以下光属性をコントロール奪取し、このカードを使えば、攻撃力2000の《銀河眼の光波竜》が爆誕します。意味分かりませんね。

・ORDER OF CHAOS

 2011年11月19日、このパック発売により、フォトン、ギャラクシーは大きく強化されました。フォトンデッキとしての基板ができた、と言い換えてもいいでしょう。5種類ものフォトンモンスターが追加され、フォトン、ギャラクシーと銘打ったデッキを構築することも可能となったのです。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻2100 / 守0

このカードは通常召喚できない。自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に特殊召喚できる。自分フィールド上にこのカード以外のモンスターが存在する場合、このカードは攻撃できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 このカードを知っている人は多いと思います。フォトンの名を持つ汎用レベル4モンスターで、簡便な特殊召喚条件から多くのランク4を中心とするデッキで使われてきた歴史がありますからね。

 フォトンにおいてもランク4のエクシーズ召喚は展開の起点になるので、重要な1枚です。また《聖騎士の追想イゾルデ》、《銀河眼の煌星竜》といったフォトンの潤滑油となるリンクの素材にできるのも大きな評価点ですね。《銀河の魔導士》や《フォトン・リザード》に召喚権を食われがちなフォトン、ギャラクシーで召喚権を使わず展開を始められるのも○。後述の《フォトン・アドバンサー》《フォトン・バニッシャー》とは良きコンビ(トリオ)になります。

 蘇生制限を満たさないと自身以外の効果で特殊召喚できない、通常召喚できないのが欠点ですが、それでいて余りある利点を持っているモンスターです。下級フォトンの優秀さを牽引した1枚と言っていいでしょう。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻2000 / 守0

このカードは攻撃した場合、ダメージステップ終了時に守備表示になる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 シンプルな鎧の中から輝く赤い瞳。体を構成する光子と併せミステリアスな戦士ですね。

 わたしは彼を《フォトン・スラッシャー》の相方的存在だと思っているのです。2000以上の攻撃力、0の守備力、レベル、種族を鑑みても間違いないと半ば確信しています。

 相方と違って自己特殊召喚効果はありませんが、代わりに通常召喚可能で腐りづらい。直接墓地に送って《カメンレオン》《銀河天翔》などで蘇生できるのは、相方にはない利点ですね。相方の欄でも触れた《聖騎士の追想イゾルデ》でリクルートできる数少ないフォトンでもあります(なんと2種類!)

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 魔法使い族 / 攻1000 / 守1000

このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 はい、来ました。光属性にして魔法使い族レベル4、フォトン。多くのサポートを受けることができ、多くのエクストラモンスターの素材になれる極上のステータスを持つモンスター。

 実はフォトン唯一の魔法使い族モンスターで、《沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン》や《Emトラピーズ・マジシャン》などを純フォトンで出せるモンスターです。《アクセル・ライト》でリクルートできるので、フィールドに出しやすいのはフォトンならではの長所。ギャラクシーの魔法使い族と違って《銀河天翔》の蘇生に対応しているので、フォトンギャラクシー魔法使いデッキではいち早く墓地に落としたいカードですね。

 条件はありますが、《ネクロの魔導書》を使えばレベル8になれる点も悪くないですね。同じ魔法使い族の《銀河の魔導師》もレベル4、8を切り換えられるモンスターなので、ランク8を出すことも可能です。

 このカードは、フォトンギャラクシー魔法使いデッキという新たな可能性を広げてくれる1枚と言えるでしょう。

【 効果モンスター 】
星 6 / 光 / 獣族 / 攻2100 / 守1100

このカードが召喚に成功した時に発動できる。相手の手札を全てデッキに加えてシャッフルする。その後、相手はデッキに加えた枚数分のカードをドローする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 お次はフォトンで素のレベルのまま《フォトン・ストリーク・バウンサー》の素材になれるモンスターの1体、《フォトン・レオ》です。効果はフォトンにもギャラクシーにもサイファーにも全く関係ありません。

 上級モンスターでレベル8でないのは大きなマイナスポイントですが、フォトンの豊富なサポートを持ってすればサーチもリクルートも蘇生もできるのがレベル6の中では強いですね。一応、サーチ可能で《星呼びの天儀台》のコストになれます。他にもバウンサーとか剛鬼辺りで同じようなことができますが……。

 カテゴリと関係ないにせよ、効果には注目するべきでしょう。《連撃の帝王》と組み合わせて相手のサーチカードを潰せます。ギャラクシー自体アドバンス召喚とは相性の良いテーマなので、アドバンス軸を組んでみるのも良いかもしれませんね。

【 効果モンスター 】
星 3 / 光 / ドラゴン族 / 攻900 / 守1200

このカードをリリースして発動できる。デッキからレベル4以下の「フォトン」と名のついたモンスター1体を手札に加える。「フォトン・リザード」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 続きましてはフォトン初のサーチカードの登場です。レベル4以下しかサーチできないところは注意ですね。地味にドラゴン族なので、《No.95ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》が娑婆にいた頃はコストの予備として採用されることもありました。

 《アクセル・ライト》でリクルートし、そのままサーチに繋げられるのも好印象です。《フォトン・スラッシャー》《フォトン・バニッシャー》が手札にいれば召喚権なしで最低限の展開は行えるので、意外と使いやすいですね。

 《フォトン・オービタル》を経由することでギャラクシーサーチにも変えられるのは覚えておきたいですね(別途フォトン、ギャラクシ-モンスターがフィールドに必要ですが)。

【 融合モンスター 】
星 6 / 光 / ドラゴン族 / 攻2400 / 守1000

「フォトン」と名のついたモンスター×2
このカードをリリースして発動できる。リリースしたこのカードの融合召喚に使用した融合素材モンスター一組を自分の墓地から特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 《フォトン・リザード》と言えばこれ、《ツイン・フォトン・リザード》ですね。このカードはフォトン唯一の融合モンスターで、大変資料価値の高いカードです。

 《フォトン・バニッシャー》を特殊召喚すれば即座に融合素材をそろえることができます。が、《フォトン・バニッシャー》は1ターンに1度しか特殊召喚できないので、注意が必要です。

 《龍の鏡》で融合すると効果を使えない、普通に使うとディスアドバンテージなど、微妙と思ってしまうことも多いです。しかし《未来融合-フューチャー・フュージョン》の墓地肥やしに利用でき、《龍の鏡》1枚で出せるレベル6というのは強みでしょう。それにランク7を使いたいときは《龍の鏡》+《フォトン・サテライト》で出せます。ギャラクシーには《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》という超強いランク7がいるので、そこへ繋げられるのは素晴らしいと思います。

【 速攻魔法 】

フィールド上に存在する、エクシーズ素材が無いエクシーズモンスター1体を選択して破壊する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 後述する《ギャラクシー・ウェーブ》と同時に初ギャラクシー魔法の座を勝ち取った速攻魔法《ギャラクシー・ストーム》ですね。エクシーズキラーとして登場した《銀河眼の光子竜》のテーマらしい効果です。あちらで除外したエクシーズの事後処理が想定された使い方でしょう。

 速攻魔法なので相手ターンにも使え、サーチが利くのは良心的ですね。今はあまり見ませんが、《No.101 S・HArk Knight》の対処にはベストな選択じゃありませんか? 他にも一度に全てのエクシーズ素材を使うモンスターにはよく効きますね。効果を通すので妨害にはなり得ませんが、除去として。

【 永続魔法 】

自分がエクシーズ召喚に成功する度に、相手ライフに500ポイントダメージを与える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 先ほど話した同時に初ギャラクシー魔法となった《ギャラクシー・ウェーブ》です。エクシーズ版《コモンメンタルワールド》と言えるカードで、これまた可能性を感じる1枚です。

 ギャラクシーアイズは所謂重ねてエクシーズできるモンスターが多いので、このカードはかなり効果的に使えます。ランク8のギャラクシーアイズエクシーズから、さらに2枚無条件に重ねられるので、1体分の素材から1500ダメージを生み出せます。凶悪ですね。しかも(口酸っぱくさっきからずっと言っていますが)サーチが利くので、これだけで大ダメージを与えることも夢ではありません。

 ちなみにこの時期ギャラクシーエクシーズは《No.83 ギャラクシー・クイーン》しかいなかったので、後から奇跡的に相性が良くなったカードですね。これも運命。

・PREMIUM PACK14

 先行発売の関係上、GALACTIC OVERLORDよりもこちらのパックが先に世へ出ることになりました。

 強力なM・HERO二種やロマンの塊《マアト》などを収録したこのパックでは、モンスター、魔法、罠に1枚ずつ漫画版のフォトンが収録されました。

 ちなみに、シークレットレア仕様のフォトンが初登場しています。

【 効果モンスター 】
星 7 / 光 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守2000

このカードが召喚・反転召喚に成功した時、相手フィールド上にセットされたカードを全て破壊する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 フォトンどころかギャラクシー、サイファー含めても唯一のレベル7モンスター《フォトン・ワイバーン》《フォトン・ケルベロス》の項でギャラクシーはセットカードに弱いと説明しましたが、彼(?)は召喚に手間がかかるのが玉に瑕ですね。

 《七星の宝刀》に対応しているなど、様々な要素を加味しても使いづらいカードですが、今のフォトンの力だと召喚権なしに2体並べるのは難しくないので、セット主体の相手には効果的かもしれません。

【 通常魔法 】

このカードを発動するターン、自分は光属性以外のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない。自分フィールド上に「フォトントークン」(雷族・光・星4・攻2000/守0)2体を守備表示で特殊召喚できる。このトークンは攻撃できず、シンクロ素材にできない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 これはシンプルに強いので語るまでもないかもしれません。いや、本当に強くて、これ1枚でアドバンス召喚やリンク召喚の素材確保、《フォトン・バニッシャー》《フォトン・アドバンサー》の特殊召喚条件の成立、《フォトン・オービタル》のサーチ効果へ繋ぐための装備対象と、万能の正に魔法です。

 

 強いて欠点をあげるなら、光属性以外のカードをエクストラに用意しづらくなるのと、サーチしようとすると相手ターン限定の《No.90 銀河眼の光子卿》か永続罠の《フォトン・チェンジ》になるので、遅いことですね。

 実はターン1の制限もないので、ダブっても全く問題ないんですよね。《光と闇の竜》出したり、《双穹の騎士アストラム》出したりできます。

 テーマ外でも《轟雷帝ザボルグ》のリリース確保など、光属性には重宝されているカードです。

 それと出てくるトークンが唯一の雷族なので、その点からさらなる可能性を感じます。《超雷龍-サンダー・ドラゴン》とか。

 強すぎて規制されないか心配な1枚ですね。

【 通常罠 】

自分フィールド上のドラゴン族・光属性モンスターが攻撃対象に選択された時に発動できる。その攻撃対象モンスターの攻撃力は、ダメージステップ終了時まで攻撃モンスターの攻撃力分アップする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 初のフォトン罠、《反射光子流》です。かっこいい名前ですね。もうイラストもかっこいい。存在に感謝。

 コンバットトリックにしか使えないカードですが、攻撃力分アップする、の強さは《オネスト》でご存じのはず。単純明快なカードです。

・GALACTIC OVERLORD

 2012年2月18日、待望の進化したギャラクシーアイズが登場しました。他にもフォトンエクシーズモンスターが続々登場し、きっと多くのフォトン、ギャラクシー使いをワクワクさせたパックでしょう。

 フォトンの可能性を広げたという意味では、とてもわかりやすいパックです。

【 エクシーズモンスター 】
星 8 / 光 / ドラゴン族 / 攻4500 / 守3000

レベル8モンスター×3
「銀河眼の光子竜」を素材としてこのカードがエクシーズ召喚に成功した時、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在するカードの効果を無効にする。1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。相手フィールド上のエクシーズ素材を全て取り除き、このターンこのカードの攻撃力は取り除いた数×500ポイントアップする。さらに、このターンこのカードは取り除いた数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 というわけで待望の初ギャラクシーエクシーズにして、《銀河眼の光子竜》の正統進化! 真紅に染まった銀河の超龍、《超銀河眼の光子龍》

 レベル8モンスター×3という激重な素材を要求する代わりに、攻撃力は4500。効果もうまく使えば相手のライフを消し飛ばせます。この攻撃力で対象を限定しない連続攻撃は貴重です。

 《銀河眼の光子竜》を素材にしたときの無効化効果はあまり話題になりませんが、こっちをメインに活用していいくらいには強力です。まず《フォトン・クラッシャー》《フォトン・スラッシャー》《フォトン・バニッシャー》の永続効果を無効にして制約無視した攻撃ができます。と、自分から効果的に使おうとしなくても単純に相手の表カードを無力化できるので、要所で役立ちます。チェーンブロックは組んでしまうので、《DDD双暁王カリ・ユガ》のように絶対的な効果でないのは残念ですね。いえ、それだと強すぎます。ちなみに《ワンダー・エクシーズ》を使えば、相手ターンに好きなタイミングで全体無効を放てます。豪勢ですね。

 わたしはレベル8×3を激重な素材と言いましたが、実は最近レベル8すら並べやすくなっています。重いのは確かです。しかし無効化効果はやはり可能性を感じます。他のランク8と比較されることの多い《超銀河眼の光子龍》ですが、複数のカードを一度に対処できるのは大きな利点ではないでしょうか。

 なによりイラストも素晴らしいです。銀河らしい透明さと、異質な鮮やかな紅色。この色合いは奇跡のバランスですね。

【 エクシーズモンスター 】
星 6 / 光 / 戦士族 / 攻2700 / 守2000

レベル6モンスター×2
相手フィールド上で効果モンスターの効果が発動した時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。その効果を無効にし、相手ライフに1000ポイントダメージを与える。この効果は1ターンに1度しか使用できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 フォトンでは唯一のランク6ですね。《フォトン・ストリーク・バウンサー》です。フォトンギャラクシーサイファーで使うよりは、D・HEROやバウンサーなどのランク6を主体としたデッキの方が使いやすいですね。

 フォトンでも《フォトン・スレイヤー》《フォトン・サテライト》を並べればすぐレベルが揃うので、充分狙える範囲ですね。

 実はフォトン、ギャラクシー、サイファーで縛ると《RUM-アストラル・フォース》と相性のいいカードです。《フォトン・バタフライ・アサシン》から出せ、《No.90 銀河眼の光子卿》になることができます。

 効果は文句なしの一文でしょう。破壊しませんが、ギャラクシーは破壊が大得意なのです。ハイタッチ。

【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻2100 / 守1800

レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、フィールド上に守備表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを表側攻撃表示にし、その攻撃力を600ポイントダウンする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 範囲の狭い《カオス・インフィニティ》みたいな効果を持つエクシーズですね。昆虫族じゃありません。

 戦士族ランク4という現在のフォトンギャラクシーに通ずるステータスを持っています。が、やはりテーマ内では使いづらい面が目立ちますね。正確には、フォトン、ギャラクシ-、サイファーに表示形式を参照するカードが他にないんです。

とはいえテーマ外では独特な効果を持ったカードです。リバースモンスターの効果を即座に使うなど、そうした面での活躍は期待できます。

・RETURN OF THE DUELIST

 2012年4月14日に発売したパックですね。《ワンチャン!?》や《ジェネレーション・フォース》など、テーマ外にも相性の良いカードが収録されました。

【 効果モンスター 】
星 8 / 光 / 戦士族 / 攻2000 / 守2800

このカードが召喚・反転召喚に成功した時、自分の手札・デッキから「フォトン・カイザー」1体を特殊召喚できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 フォトン使い待望のランク8サポート。出しやすいレベル8ですね。《超銀河眼の光子龍》を出しやすくする効果、切望していた方も多かったのではないでしょうか。手札から出せる点も事故を軽減できて良いですね。

 フォトンの中では2種類しかいないレベル8なので、《銀河天翔》のためと割り切って使うのもありですね。普通にアドバンス召喚しても最低限のことはできます。

【 エクシーズモンスター 】
星 10 / 光 / 機械族 / 攻5000 / 守2000

レベル10モンスター×3
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。相手フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。この効果の発動に対して、相手は魔法・罠カードを発動できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 ギャラクシー唯一のランク10ロボットです。初めに言っておきますが、フォトンにもギャラクシ-にもサイファーにもレベル10のモンスターはいません。レベル9もいないので、よく文章中に出てくる《フォトン・サテライト》も難しいですね。

 しかし出す手段がないわけではありません。手軽なレベル10に後述する《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》を使えば簡単にエクシーズすることができます。

 召喚に成功すれば効果は豪快。ダインスレイブ並の破壊力と圧倒的な威圧感でフィールドを叩き潰します。素の攻撃力もギャラクシー中最上位なので、豪快、豪傑という言葉はよく似合います。

 一応、《フォトン・ストリーク・バウンサー》に《永遠の銀河》を使えばフォトン、ギャラクシー、サイファーだけで召喚できます。

【 通常魔法 】

自分フィールド上のレベル7以上のモンスター1体を選択して発動できる。自分フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターのレベルはエンドフェイズ時まで選択したモンスターと同じレベルになる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 アニメでは全く関係のないギャラクシーカード、《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》は、とても使い勝手のいい魔法です。ギャラクシーはレベル8を並べる過程で他のレベルのモンスターが出てくることがあるので(《銀河戦士》など)、そのモンスターまでランク8の素材にしてしまえるのですね。

 ちなみにクィーンズです。クイーンズじゃありません。小さい『ィ』です。

・デュエリストパック-カイト編-

 遂に来ました! 全国のフォトン、ギャラクシー使い及び、天城カイトファンが待ち望んだパック、デュエリストパック!

 RETURN OF THE DUELISTの次パックABYSS RISINGでは、フォトン、ギャラクシー、サイファーの強化は一切なく、それまでも数枚しか強化のないパックが続きました。そんな暗黒期とも言える時代を乗り越え、遂に辿り着いた真理。それがこのデュエリストパック-カイト編-なのです。12枚の新規とスーパーレアの《銀河眼の光子竜》を生み出し(内2枚はテーマ外)、今なおデッキの中核となるカードを作り出しました。ギャラクシーデッキの基盤を作ったと言い換えてもいいかもしれません(それまでエクシーズと《ギャラクシークィーンズ・ライト》しかなかったので)。

【 効果モンスター 】
星 3 / 光 / 機械族 / 攻1000 / 守1000

自分のメインフェイズ時に自分の墓地の「フォトン」と名のついたモンスター1体をゲームから除外して発動できる。このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで1000ポイントアップする。「フォトン・パイレーツ」の効果は1ターンに2度まで使用できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 エントリーナンバーワンは珍しいフォトンモンスターです。レベル3で機械族。効果は1ターンに2度使えます。即席で3000の火力を出せるのは中々いいですね。また2000と3000、両方に《クロス・アタック》の効果を受けさせられます。

 光属性機械族レベル3という恵まれたステータスなので、受けられるサポートも多いのが強みですね。デッキからアクセス(サーチやリクルート、墓地落とし)する手段だけでも《アクセル・ライト》《フォトン・ベール》《フォトン・チェンジ》、《ギアギガントX》、《サイバー・リペアプラント》、《バイオファルコン》《ユーフォロイド》《ファルシオンβ》《ブリリアント・フュージョン》《曙光の騎士》とあり、かなりフィールドに出しやすいです。そのうえ《リミッター解除》《オネスト》、《ビック・バイパーT301》などの戦闘補助にも対応しているので、相手の想像以上の火力を叩きつけられます。

【 効果モンスター 】
星 1 / 光 / 機械族 / 攻0 / 守0

1ターンに1度、このカード以外の自分フィールド上の「フォトン」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターとこのカードは、それぞれのレベルを合計したレベルになる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 最初の方からずっと挙げていた《フォトン・サテライト》の出番がようやく回ってきました。お待たせしました。

 アニメでランク9のエクシーズに使われたように、このカードはフォトンに多くの可能性をもたらしました。《真紅眼の黒竜》みたいですね。

 《機械複製術》にも対応していて、同名モンスターも対象に取れるのもいいですね。それだけでランク1~6を作れます。3体並ぶと1体レベルが合わせられず1体余ってしまうので、2体に留めてランク4にするか、もう1体は別のフォトンとオーバーレイするかにしたいですね。

 フォトンモンスターとの組み合わせ次第で素のレベルだけでも1~9に変動できるので、フォトン随一の可能性を秘めていると言えるでしょう。《フォトン・パイレーツ》と同じカードでアクセスできるステータスでもあり、さらにレベル1なので専用サポートも受けられると、至れり尽くせりです。

 注意点として、フォトンモンスターしか対象にできないことが挙げられます。《銀河眼の光子竜》を対象にしているイメージが強い(アニメを観ていた人は)ので、ギャラクシーもいけると勘違いしがちです(主に自分が)。

【 効果モンスター 】
星 5 / 光 / 戦士族 / 攻2100 / 守1000

フィールド上にエクシーズモンスターが存在する場合、このカードは手札から表側守備表示で特殊召喚できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 フォトン初レベル5、《フォトン・スレイヤー》はフォトン唯一のレベル5にして、フォトンギャラクシーにランク5を採用するのが一般的になることへの切欠になった(と思われる)カードであります。

 基本的にはランク5か、《銀河遠征》のトリガーとしてフィールドに出します。レベル5は他に特殊召喚できるカードが多いので、《銀河遠征》のトリガーとなるのは良い差別化ですね。

 特殊召喚条件はフィールド上にエクシーズモンスターが存在する場合なので、相手のエクシーズも利用できるのがエクシーズキラーらしくていいですね。

 スレイヤーというとデュエルマスターズのスレイヤー(バトルスピリッツの呪滅みたいなやつ)を思い出すのですが、《フォトン・スレイヤー》にそうした効果はありませんね。

【 効果モンスター 】
星 1 / 光 / 悪魔族 / 攻300 / 守200

このカードを手札から墓地へ送り、2000ライフポイントを払って発動できる。
このターン、自分が受ける全てのダメージは0になる。この効果は相手ターンでも発動できる。また、このカードが墓地に存在する場合、「クリフォトン」以外の「フォトン」と名のついたモンスター1体を手札から墓地へ送って発動できる。墓地のこのカードを手札に加える。「クリフォトン」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 フォトン版《クリボー》《クリフォトン》《クリボー》サポートは受けられません。このカードの存在は、フォトン、ギャラクシーの人気の高さを表していると言えるでしょう。

 ライフ2000を代償にダメージを完全防御という類を見ない効果を持っています。とにかく生き残ることを考えた効果で、後攻の動きも強いフォトンギャラクシーにはピッタリな手札誘発ですね。

 後半の自己回収効果も使いやすく、手札事故がつきものなフォトンギャラクシーには、これまたピッタリです。手札が上級+蘇生やリクルート札ばかりのときは、このカードを自分ターンに使って手札の上級を墓地に送り込みつつ、それを蘇生し、エクシーズに繋げるなどの動きも可能ですから。不意に《フォトン・チェンジ》でサーチしても面白いでしょう。

【 効果モンスター 】
星 1 / 光 / 魔法使い族 / 攻0 / 守0

「銀河眼の光子竜」の効果によってモンスターがゲームから除外された時、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。相手ライフに3000ポイントダメージを与える。「ディメンション・ワンダラー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 フォトンともギャラクシーともサイファーとも名のつかないモンスターですね。テーマとは関係なく、《銀河眼の光子竜》単体のサポートになります。

 その効果ですが、インパクトの塊です。3000ダメージを与える。発動条件も要は戦闘すればいいだけなので、下手すればダイレクトアタックをとおすより簡単です。サーチできない名前ではありますが、《ワンチャン!?》などでのサーチができてしまうので、これを積極的に狙うのもありですね。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 魔法使い族 / 攻0 / 守1800

1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。このカードのレベルをエンドフェイズ時まで4つ上げる。また、このカードをリリースして発動できる。デッキから「銀河の魔導師」以外の
「ギャラクシー」と名のついたカード1枚を手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 ようやく来ました。下級ギャラクシーモンスターはこれが初です。史上初の下級ギャラクシーです。サーチ効果とレベル変動も兼ね備えていて、これがギャラクシーデッキの礎を築いたと言っても過言ではありません。

 まず目を惹くのはサーチ効果。《フォトン・リザード》と同じで召喚権を使うタイプですが、こちらはレベル制限もなく魔法・罠までサーチできます。ほぼ全てのギャラクシーカードをサーチできるのは素晴らしいです。召喚権を使わない《銀河戦士》と相互サーチできるのも○。リリースする関係上、速やかにフィールドを離れられるので、《地獄の暴走召喚》との相性もバッチリです。

 レベル上昇の効果も便利ですね。フォトンギャラクシーでよく使うレベル4、8を切り換えられるのと、簡単にレベル8を用意できる点が優れています。デュエリストパック-カイト編-からしばらくは、このカードを出して《銀河遠征》からランク8を出す(ついでに《銀河眼の光子竜》を引っ張ってくる)のが理想の動きになっていました。ギャラクシーエクシーズにランク8が出てくるのはもうちょっと後になりますが。

 召喚権こそ使いますが、状況によって使い分けられるカードなので腐りづらく、近代的な意味でも強いカードです。

【 効果モンスター 】
星 8 / 光 / 戦士族 / 攻2800 / 守2600

自分フィールド上に「フォトン」または「ギャラクシー」と名のついたモンスターが存在する場合、このカードはリリースなしで召喚できる。この方法で召喚に成功した時、このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで1000ポイントダウンし、自分の墓地の「銀河眼の光子竜」1体を選択して表側守備表示で特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 こちらもギャラクシーの基盤となったカードですね。手早くランク8の道を作れるため、登場から今に至るまで便利な1枚です。

 フォトン、ギャラクシーには召喚権を使わずにフィールドへ出てこれるモンスターも多いので、彼と召喚権を取り合うことは少なかったりします。しかし発売当初はある程度デュエルが進まないと使いづらい面が目立ち(そもそもデュエル自体が今と比べると低速だったのもあり)、他のレベル8と同じく事故札になることも多々ありました(当社比)。現在はかなり安定した運用が可能になったので、時代と共に強化されていったカードですね。

 《銀河眼の光子竜》のみを蘇生対象にしているのが弱点といえば弱点ですが、ドラゴンのため墓地に送りやすく、サーチ豊富なうえ《銀河戦士》で手札から墓地に送ることもできるので、寧ろメリットなんじゃないかと思います。

【 通常魔法 】

自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に発動できる。デッキから「フォトン」または「ギャラクシー」と名のついたレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。「アクセル・ライト」は1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分は通常召喚できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 これもフォトン、ギャラクシーの基盤になったカードですね。デュエリストパックと言うだけあって良いカードが揃っています。

 召喚制限のかかるリクルートというバランスの取れた良カードですね。一見重いデメリットですが、使ってみるとその使いやすさに驚きます。《シュトロームベルクの金の城》とは通常召喚できないデメリットを共有できるので、かなり相性がいいです。戦士族から《聖騎士の追想イゾルデ》も共有できますからね。

 《フォトン・リザード》をリクルートして下級フォトンサーチ、《銀河の魔導師》をサーチしてギャラクシーサーチとレベル8確保、《地獄の暴走召喚》のトリガーと、多様な使い方のできるカードです。《フォトン・スラッシャー》《フォトン・バニッシャー》をリクルートできないのは注意点。

【 通常魔法 】

自分フィールド上に「フォトン」または「ギャラクシー」と名のついたレベル5以上のモンスターが存在する場合に発動できる。デッキから「フォトン」または「ギャラクシー」と名のついたレベル5以上のモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する。「銀河遠征」は1ターンに1度しか発動できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 滑らかな高ランクエクシーズを可能にするカードですね。このカードのお陰でレベル8を並べる手間がだいぶ減りました。地味にレベル5以上と、8以外に対応しているのも評価点です。

 フォトンギャラクシー併せてもレベル5は2種類しかいないのですが、ランク5が積極的に採用されます。その原因はこのカードにもあると考えています(《サイバー・ドラゴン》などとの相性が良いのもある)。《銀河戦士》から《銀河の魔導師》をサーチし、続けてこのカードをサーチすることでランク5に繋げらるのは鉄板ですね。《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》を無理なく出せるのも強いです。

 《銀河騎士》と使えば《超銀河眼の光子龍》の素材を揃えられるのも綺麗ですね。《銀河戦士》をサーチ目的で持ってこられるのもいいと思います。今ならリンクまでできますしね。

【 装備魔法 】

自分の墓地の「フォトン」または「ギャラクシー」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを表側攻撃表示で特殊召喚し、このカードを装備する。装備モンスターは効果を発動できず、攻撃もできない。装備モンスターがバトルフェイズ中に破壊される場合、代わりにこのカードを破壊できる。このカードがフィールド上から離れた時、装備していたモンスターの攻撃力は0になる。「銀河零式」は1ターンに1枚しか発動できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 唯一の装備魔法《銀河零式》は美しい文字列ですね。《聖騎士の追想イゾルデ》のリクルート効果をテーマ内で賄えるのも高評価。

 蘇生したモンスターへの縛りが強いように見えますが、素材にするには問題ないうえ、様々なカードとの組み合わせが可能です。例えば蘇生したあとに、このカードを《シャッフル・リボーン》で戻して期間限定の手札に変えたり、攻撃力0になった《銀河戦士》《機械複製術》を使ったりと、余すことなく利用できます。マグロみたいですね。

 《パワー・ツール・ドラゴン》でサーチできるのも魅力的ですね。

・EXTRA PACK 2012

 次はなんと海外カードです。日本へ来日したのは2012年10月13日。《魔界発現世行きデスガイド》の収録されたパックと言えばわかりやすいでしょうか。《オレイカルコスの結界》《エヴォルド・ナハシュ》も記憶に残っています。

 実は日本では少ないタイプのフォトンカード2枚が収録されているので、フォトン好きは把握しておいて損はないでしょう。

【 効果モンスター 】
星 3 / 光 / 獣族 / 攻2000 / 守300

このカードが召喚・反転召喚に成功した時、デッキから「フォトン・サーベルタイガー」1体を手札に加える事ができる。自分フィールド上にこのカード以外の「フォトン・サーベルタイガー」が存在しない場合、このカードの攻撃力は800ポイントダウンする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 わかりやすくアドバンテージを稼げるフォトンカードです。フォトン、ギャラクシー、サイファーはこうわかりやすくアドバンテージを稼げるカードが少ない(他は《フォトン・パニッシャー》くらい)ので、貴重な1枚ですね。手札に光属性を確保することは《銀河戦士》の動きに繋がるので、相性よしです。

 今のところフォトン最後の獣族にして最後のレベル3です(海外で先行発売されていたので基準をずらすと《フォトン・レオ》が獣族、《フォトン・パイレーツ》がレベル3の最後)。

 レベル3で同名サーチを持っているので、《エッジインプ・シザー》《モンスター・スロット》を組み合わせれば同名2体並べられますね。《エッジインプ・シザー》だけでもレベル3を2体並べられるので、いっそランク3デッキに入れてもいいかもしれません。

【 速攻魔法 】

自分フィールド上の「フォトン」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。エンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力は700ポイントアップし、守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。また、選択したモンスターが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 テーマ内のカードで魔法・罠を除去できるのはレアです。戦闘補助になるのも惹かれますね。ギャラクシーには何枚かありますが、フォトンで魔法・罠除去はこれ1枚だけです。

 《フォトン・ケルベロス》を召喚してから使い、相手の罠を封じたまま破壊するという、アニメみたいな使い方もやってみたいですね。

 一応、自分のカードも破壊できるので《銀河零式》を破壊して蘇生したモンスターの効果を解禁したりできます。

・COSMO BLAZER

 2012年11月17日発売の、このパックではフォトン、ギャラクシ-、サイファーの名前は見受けられませんが、アニメ中ずっと天城カイトを支えた存在がカードとなりました。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 機械族 / 攻500 / 守2000

このカードがリバースした時、このカードにカシコマリカウンターを1つ置く。自分のメインフェイズ時、このカードに乗っているカシコマリカウンターを全て取り除く事で、このカードの攻撃力は2000になり、このターン直接攻撃できず、エンドフェイズ時に墓地へ送られる。また、このカードをリリースして発動できる。自分の墓地から「フォトン」または「ギャラクシー」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 カシコマリカウンターという独自のカウンターを乗せるカードですね。テーマとの関連効果はサルベージ。カウンターを使う効果で《銀河眼の光子竜》《銀河眼の煌星竜》に対応する攻撃力2000になれるのも忘れてはいけません。

 《デブリ・ドラゴン》《機械複製術》にも対応しているステータスですっきりしていますね。SDロボや後述する《オボミ》のサポートも受けられるので、カード間の繋がりが濃いカードです。

・Vジャンプ3月特大号

 2013年1月21日。今でも活躍するギャラクシーはこちらです。他のカードも封入されて、特大号になったらしいですね。

【 エクシーズモンスター 】
星 7 / 風 / 機械族 / 攻0 / 守3000

レベル7モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を2つ取り除いて発動できる。自分フィールド上に「バトル・イーグル・トークン」(機械族・風・星6・攻2000/守0)を可能な限り特殊召喚する。この効果を発動したターン、相手プレイヤーが受ける戦闘ダメージは0になる。また、この効果で特殊召喚したトークンはこのターンのエンドフェイズ時に破壊される。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 ギャラクシー唯一のランク7にして、唯一の風属性。漫画版ZEXALのカードですね。

 トークンを大量にばらまく効果で、リンクモンスターを好き放題召喚できます。特にトロイメアとの相性が良いですね。

 ギャラクシーで出すなら、《フォトン・ワイバーン》を並べるか、《フォトン・レオ》《フォトン・サテライト》を並べるか、ですね。《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》を使うのもありです。

 効果といいデザインといい、ロマンを感じますね。

・LORD OF THE TACHYON GALAXY

 人はその美しさに息を呑む。常軌を逸したNo.とその瞳に込められた名は、人心を掴んで離さない。

 2013年2月16日。2013年、初のカードは、多くのドラゴン使いを魅了する新たなギャラクシーアイズだった。

【 エクシーズモンスター 】
星 8 / 光 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2500

レベル8モンスター×2
自分のバトルフェイズ開始時に1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターの効果は無効化され、その攻撃力・守備力は元々の数値になる。この効果を適用したターンのバトルフェイズ中に相手のカードの効果が発動する度に、このカードの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで1000ポイントアップし、このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 まず驚愕したのは、なんと言っても100を超えたNo.でしょう。アニメでNo.は100枚と明言されていたにも関わらず、その100を超えた衝撃と言ったら。

 次に、フォトンの名を持たないギャラクシーアイズという存在は前代未聞でした。相手の効果に反応してパワーアップするのも、かなりレアな効果です。

 そして、《銀河眼の光子竜》よりも大きく生物感を落とした機械的なフォルム。無を極めたような純黒に流れる赤いラインは、《銀河眼の光子竜》とは違った美しさをたたえています。

 その強さは、デザインに負けることなくかなりのものです。まず大きいのは、ギャラクシーに2体素材のランク8モンスターが誕生したこと。今までは《聖刻神龍-エネアード》とギミック・パペットくらいしかいなかったので、これは大きな進歩です。

 2019年、現在に至るまでギャラクシーアイズには多くのサポートが生まれています。中にはタキオン・ドラゴン限定で真価を発揮するものもあり、新しいサポートが出る度に《No.107 銀河眼の時空竜》の値段も上がるほどです。このサポートの豊富さも非常に強力です。万能カウンターの《タキオン・トランスミグレイション》、完全耐性を付与する《タキオン・ギャラクシースパイラル》、しかもタキオン・ドラゴンの名前があれば手札からも使える罠です。しかも、このお陰で《No.107 銀河眼の時空竜》をフィールドに置いておくだけで相手への牽制になり、心理戦を担うことすら可能にしました。

 相手に駆け引きを持ち掛けるような効果と、話したように伏せる必要のない罠サポートが複数(2枚)あるので、ギャラクシーアイズの中でも技巧派な印象がありますね。

・第11回Vジャンプ定期購読前期

 2013年3月21日に申し込みを開始したこちらも紹介していきます。ちなみに相方のカードは漫画版5D,sより《地獄大百足》

 カードが人手に渡ったのは申し込みしてから、しばらく時間が空いたはずですが、正確なところがわからないのでここに挿入します。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / ドラゴン族 / 攻2000 / 守1200

このカードはドラゴン族モンスターにのみ攻撃できる。このカードはドラゴン族モンスターと戦闘を行う場合、バトルフェイズの間だけそのモンスターの効果は無効化され、ダメージステップの間だけこのカードの攻撃力は1000ポイントアップする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 漫画版の天城カイトがギャラクシーアイズ対策(奪われた時のため)に使用したカードですね。ちなみに単体だと相打ちです。

 ギャラクシーの中で《銀河影竜》の素材になれる唯一のモンスターですが、正直《ギャラクシー・ドラグーン》を2体並べるのは、ちょっと難しいですね。《アクセル・ライト》or《銀河零式》+αが現実的なところでしょうか。

 本領はドラゴンキラーな効果でしょう。攻撃力3000までのドラゴンは軽く戦闘破壊できます。特にレベル5以上の特殊召喚を封じる《ヴェルズ・オピオン》を対処できるのは、よき力ですね。

・JUDGMENT OF THE LIGHT

 このパックはアンブラル、光天使、《RUM-ヌメロン・フォース》と多数のアニメカードが収録されたこともあり、記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。フォトンギャラクシーのカードは1枚だけですが、この時代にこれ以上ない、的を射たような強化です。2013年4月20日に来た、それがこちら。

【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻2000 / 守2100

「フォトン」と名のついたレベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を2つまで取り除いて発動できる。
この効果を発動するために取り除いたエクシーズ素材の数によって以下の効果を適用する。
●1つ:手札から「銀河眼の光子竜」1体を特殊召喚する。
●2つ:デッキから「銀河眼の光子竜」1体を特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 《輝光帝ギャラクシオン》。フォトン関連で初めてのランク4エクシーズです。《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》という強力なランク4が出たにも関わらず今でも使われている辺り、その対応力の高さが伺えます。

 効果自体はシンプルですね。しかしシンプル故に強い。《フォトン・スラッシャー》《フォトン・クラッシャー》だけで《銀河眼の光子竜》を呼べるのは実にありがたいところです。手札に来た《銀河眼の光子竜》《銀河戦士》《トレード・イン》のコストにしてしまいたい気持ちがあるので、リクルートできるなら、それ以上はありませんね。他の方法だと、《フォトン・カイザー》を墓地に送って《銀河天翔》を使うくらいしかないので。

・コレクターズパック ZEXAL編

 SHADOW SPECTERSにフォトンとギャラクシーの新規はなかったので(恐らく《輝光帝ギャラクシオン》の反動)、2013年8月10日発売のこちらが次になります。ギミック・パペット好きな人はよく覚えているでしょう。ランク8の《No.15 ギミック・パペット-ジャイアント・キラー》や、エクシーズ素材が余りがちなギャラクシーと相性のいい《ストイック・チャレンジ》と、テーマ外でマッチしたカードもあります。

 わたしはこのパックだと《No.74 マジカル・クラウン-ミッシング・ソード》が好きです。

【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻2400 / 守1200

「幻蝶の刺客」と名のついたレベル4モンスター×2
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
フィールド上のモンスターを全て持ち主の手札に戻す。
その後、この効果でカードが手札に加わったプレイヤーは、
その数×300ポイントダメージを受ける。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 《フォトン・アレキサンドラ・クィーン》はどうあがいてもフォトンギャラクシーサイファーのみで出せるカードではありません。

 効果を使いつつ《フォトン・チェンジ》のコストにする、というトリッキーな動きは可能なので、戦士族を活かして幻蝶の刺客フォトンなるデッキを組むのはあり……かも?

 きつい素材縛りですが、モンスター全バウンスは圧巻の一言。一度使ってみたいカードですね。ちなみに《銀河戦士》《フォトン・バニッシャー》、辺りは手札に戻っても強いです。

 しかし、女王様多いですね。

・LEGACY OF THE VALIANT

 2013年11月16日。これが2013年最後ですね。

 このパックはだいぶ独特なカードが収録されたので記憶にある人とない人の差が大きいと考えます。《ギラギランサー》とか。

 フォトンもかなり独特なカードが登場しました。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻1000 / 守1000

1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。
このカードの攻撃力は、次の自分のスタンバイフェイズ時まで元々の攻撃力の倍になる。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 これはかなり独特ですね。《フォトン・チャージマン》には何度も頭を悩ませました。4枚目以降の《フォトン・クラッシャー》との見方が多いと思われます。

 《地獄の暴走召喚》に対応し、《銀河眼の煌星竜》のリンク素材になれるのは利点でしょう。たぶん。あと《EMチアモール》で攻撃力3000になり、《クロス・アタック》の補助に回れますね。

【 儀式モンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻1900 / 守800

「光子竜降臨」により降臨。
このカードをリリースして発動できる。
手札・デッキから「銀河眼の光子竜」1体を特殊召喚する。
また、このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、デッキからカードを1枚ドローする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 フォトン最初で最後の儀式モンスター(2019年8月現在)です。《銀河眼の光子竜》を展開する効果と、戦闘を介したアドバンテージ獲得効果。《儀式魔人プレサイダー》を素材にすればドローは2枚になり、専用儀式の《光子竜降臨》と墓地肥やしを共有できます。

 《儀式の下準備》などにも対応しているのが便利で、事故の危険がついて回るフォトンの儀式とはいえ、まだまだ戦える1枚です。

【 儀式魔法 】

「光子竜の聖騎士」の降臨に必要。
自分の手札・フィールド上からレベルの合計が4になるようにモンスターをリリースしなければならない。
また、自分のメインフェイズ時に墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。
レベルの合計が4になるように自分の墓地のモンスターをゲームから除外し、手札から「光子竜の聖騎士」1体を儀式召喚扱いとして特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 こちらが《光子竜の聖騎士》の儀式魔法、《光子竜降臨》です。普通に使っても1枚で2回の儀式を行い、墓地に送るのをメインで扱うと消費を少なくして儀式出来ます。

 除外されて云々という効果のカードはテーマ内にはないので、単純にフィールドに1体出す使い方をするのが簡単そうですね。《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》が娑婆にいた頃は《エクリプス・ワイバーン》とコンボできたんですけどね。

・PRIMAL ORIGIN

 今をときめく豪華パック、PRIMAL ORIGINですね。2014年2月15日発売のこれは、ZEXAL最後のパックにして2014年初のフォトン、ギャラクシー強化。現在の風属性や《水晶機巧-ハリファイバー》などに多大な影響を与えたパックでもあります。

 いいパックですよね。

【 効果モンスター 】
星 3 / 光 / 魔法使い族 / 攻0 / 守800

リバース:自分は自分の墓地の
「ギャラクシー」と名のついたモンスターの数×500ライフポイント回復する。
また、リバースしたこのカードが破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキ・墓地から
レベル4以下の「ギャラクシー」と名のついたモンスター1体を選んで
裏側守備表示で特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターは、
フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 この《銀河魔鏡士》はギャラクシー唯一のレベル3魔法使い族で、リバース効果及び回復効果持ちです。

 不思議なモンスターで、これまでのギャラクシーともフォトンとも関係ない効果が詰め込まれています。言うなれば《クリフォトン》と同じ時間稼ぎ系のモンスターですね。《銀河の魔導師》をセットして次のターン、サーチかエクシーズ素材に利用することもできて、受け身ですが使いやすいカードです。

 ターン制限がないので、《王宮の鉄壁》を張れば2体でループさせられます。合わせ鏡の中は無限の世界が続いていますからね。

【 効果モンスター 】
星 8 / 光 / 恐竜族 / 攻2000 / 守0

自分フィールド上の「ギャラクシー」と名のついたモンスターが
攻撃対象に選択された時に発動できる。
このカードを手札から表側守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚に成功した時、
自分フィールド上の「ギャラクシー」と名のついたモンスターのみを素材として、
「ギャラクシー」と名のついたエクシーズモンスター1体をエクシーズ召喚できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 これまた独特な効果を持つカードですね。ステータスも、光属性恐竜族は《超伝導恐獣》以来で、珍しい組み合わせです。

 相手の攻撃時に出して嬉しいギャラクシーエクシーズはいないのですが、ステータス強化になるのは、ほぼ間違いないので、その面で使っていくのがいいでしょうか。攻撃力を超えられるとエクシーズごと倒されてしまうのは弱いところですね。手札に《タキオン・ギャラクシー・スパイラル》があり、《No.107 銀河眼の時空竜》をエクシーズすれば、そのターンは相手がどんな攻撃力を用意しようと乗り切れます(貫通は無理です)。

 それと、手札に2枚《銀河暴竜》があれば、2回効果を使って《銀河暴竜》だけでランク8ギャラクシーを繰り出せます。

 《ギャラクシーアイズ・FA・フォトン・ドラゴン》などの重ねてエクシーズ系も自身の効果で出せるのは、一応でも覚えておきたいところですね。

【 エクシーズモンスター 】
星 8 / 光 / ドラゴン族 / 攻4000 / 守3000

レベル8モンスター×2
このカードが戦闘を行うダメージ計算時に1度、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力はダメージ計算時のみ、
フィールド上のモンスターのランクの合計×200ポイントアップする。
「銀河眼の光子竜」を素材としているこのカードが
相手の効果によって破壊された場合に発動できる。
発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時に
このカードの攻撃力を倍にして特殊召喚する。
「銀河眼の光子竜」を素材としていない場合、
このカードが相手に与える戦闘ダメージは半分になる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 ギャラクシーアイズの切り札が《超銀河眼の光子龍》なら、《No.62 銀河眼の光子竜皇》は最高戦力でしょう。自身だけでも攻撃力を5600まで引き上げられるうえ、テキストの条件下でのみ効果破壊に間接的な耐性を得られます。

 フィールドのランクを増やせば増やすだけ攻撃力を上げられるので、とんでもないダメージを与えることも夢ではありません。それどころか適当に一発殴るだけでライフに大打撃を与えられます。

 総合すると細かいことを考えず、攻撃に特化した効果だけを持ち合わせたパワーモンスターですね。わかりやすくていいです。

【 エクシーズモンスター 】
星 9 / 光 / ドラゴン族 / 攻4500 / 守3000

レベル9モンスター×3
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する
全てのカードの効果はターン終了時まで無効になり、
このターン、相手はフィールド上のカードの効果を発動できない。
また、このカードが「No.107 銀河眼の時空竜」を
エクシーズ素材としている場合、以下の効果を得る。
●自分フィールド上のモンスター2体をリリースして発動できる。
このターンこのカードは1度のバトルフェイズ中に3回までモンスターに攻撃できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 タキオンファン待望の《CNo.107 超銀河眼の時空龍》! ギンギンギラギラギャラクシー! とでも言いましょうか、今までなかった金ピカのギャラクシーアイズです。RUMに対応するエクシーズのため、またギャラクシーの可能性が広がりました。《RUM-七皇の剣》と《RUM-アージェント・カオス・フォース》を積んでランクアップを狙いつつ、余ったRUMで《No.99 希望皇龍ホープ・ドラグーン》を降臨。蘇生効果から《ギャラクシーアイズ・FA・フォトン・ドラゴン》を出していく、RUM軸のデッキが生まれるのは、PRIMAL ORIGINから、もう少し先の話ですね。

 《超銀河眼の光子龍》が持っていた無効化効果に加え、後からフィールドのカード効果を発動させることも許さないという効果は、やはり強力です。こちらもタキオン・ドラゴンなので《タキオン・トランスミグレイション》《タキオン・ギャラクシースパイラル》を使えばその効果を安全に通すことができ、相手の妨害を許さない進撃を行えます。隠された効果ではコストあり、モンスター限定とはいえ3回攻撃することができ、フィールドにおいては圧倒的な破壊力を誇ります。

 ここからさらに破壊効果を持つ2種類のギャラクシーアイズエクシーズに重ねられるため、その破壊力は凄まじいものがあります。

 昨今では《銀河衛竜》の登場により、このカードを1枚で出せる《RUM-七皇の剣》が使いやすくなり、また同カードの効果で10700まで攻撃力を上昇させることが可能となりました。

 《銀河眼の光波刃竜》《エクシーズ・シフト》を使用する、《No.97 龍影神ドラッグラビオン》の効果でもリンク先があればRUMなしで出てこれると、実は様々な方法で場に出せます。無効化効果は素材がなんであろうと構わないので、RUMを使わずとも充分な状態で暴れられるのです。レベル9サポートも増えてきたので、正規召喚も難しくはないでしょう。

 彼(?)を露払いとして気軽に使える日も、そう遠くないかもしれません。

【 通常魔法 】

自分フィールド上に「ギャラクシー」と名のついたエクシーズモンスターが存在する場合に、
手札を1枚捨てて発動できる。
デッキからカードを2枚ドローする。
このカードを発動したターン、相手が受ける全てのダメージは半分になる。
「銀河の施し」は1ターンに1枚しか発動できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 条件を満たす場合だけ使用可能になる手札交換《銀河の施し》は、諸々のデメリットに目を瞑れば良い効果をしています。ギャラクシーはやはり墓地が重要になるデッキでもあるので、《トレード・イン》といい、このようなカードはピッタリです。1度エクシーズ召喚をしないと使えないので、初動を安定させられないのは残念ですね。

 ダメージが半分になるデメリットはメインフェイズ2に発動すれば気になりませんが、少しもったいない気がしますね。1ターンで決めるのが難しいサイファーで使うのがいいのかもしれません。サイファーは捨てる手札に困らないのもありますね。ジャックナイツと混ぜると本当に手札が余ります。

【 通常罠 】

自分フィールド上の「ギャラクシー」と名のついたエクシーズモンスターが、
相手モンスターの攻撃または相手のカードの効果によって破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
相手フィールド上に表側表示で存在するカードを全て破壊し除外する。
また、このカードが墓地に存在する場合、
自分のドローフェイズ時に通常のドローを行う代わりに、
墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分の墓地から「ギャラクシー」と名のついたエクシーズモンスター1体を選択して特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 またなんともピーキーなカードです。破壊効果は相手依存なので、蘇生効果をメインに使うのがいいかもしれません。《おろかな副葬》で直接墓地に送るのがわかりやすく簡単ですね。

 《トラップトリック》で見せながら伏せることで、相手の攻撃を牽制することもできます。こっちを先に破壊されても墓地での効果は使えるので、無駄がありません。

 振り仮名を読んでもらうとわかるのですが、このカードはホールと名のついた通常罠です。なので《フレシアの蟲惑魔》の効果で使うこともできるんですね。攻撃を誘導する効果を持つ《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》と並べれば、事実上のロックにもなります。

【 効果モンスター 】
星 1 / 光 / ドラゴン族 / 攻300 / 守250

このカードをリリースして発動できる。
自分の手札・墓地から「銀河眼の雲篭」以外の
「ギャラクシーアイズ」と名のついたモンスター1体を選んで特殊召喚する。
「銀河眼の雲篭」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
また、このカードが墓地に存在する場合、
自分のメインフェイズ時に自分フィールド上の
「ギャラクシーアイズ」と名のついたエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。
墓地のこのカードを選択したモンスターの下に重ねてエクシーズ素材とする。
「銀河眼の雲篭」のこの効果はデュエル中に1度しか使用できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 《銀河眼の雲篭》は日本のWORLD PREMIERE CARDとして収録されたカードで、ギャラクシーアイズをサポートする優秀なドラゴンです。このまま使っても強いですが、《金華猫》と併用することで毎ターンの蘇生が可能になり、恒久的に戦えます。

 ギャラクシーアイズの名前があるので、そのサポートを受けられる、発動条件を満たせる、のもグッドです。

 強さのわかりやすいカードなので、依存しきらないよう枚数は熟考したいです。あと語感もいいですね。

【 効果モンスター 】
星 5 / 光 / 機械族 / 攻2000 / 守0

手札の光属性モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
このカードを手札から表側守備表示で特殊召喚する。
このカードが特殊召喚に成功した時、
デッキから「ギャラクシー」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
「銀河戦士」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 このカードは産まれてから今に至るまで、ギャラクシーデッキに大きな影響を与えてきました。《銀河眼の光子竜》を捨て、《銀河騎士》をサーチすることで今まで成しえなかった高速ランク8を可能とし、ランク5の召喚も一気に実戦レベルまで引き上げた。そして同時に、可能性も大きく広がりました。光属性を墓地に送るという単純にして広い範囲の召喚条件のお陰で、膨大な量の光属性カードが採用圏内に入ったのです。《伝説の白石》《虹クリボー》など墓地で活躍するカードが代表例です。

 サイバーデッキでも活躍しました。そのことからもわかるとおり、ランク5の補助としてこれ以上ない優秀なモンスターです。ギャラクシーには今でもレベル5は《銀河戦士》のみですが、ランク5を採用しています。その理由は最早言うまでもないでしょう。

 本記事でも《銀河戦士》の名前が散見され、その影響力の高さがわかってもらえるかと思います。このカードがなければ、今のギャラクシーはなかったでしょう。

【 速攻魔法 】

自分フィールド上に「ギャラクシーアイズ」と名のついたモンスターが存在する場合に発動できる。
フィールド上のカード1枚を選択してゲームから除外する。
自分フィールド上に「銀河眼の光子竜」が存在しない場合、
このカードは自分のターンにしか発動できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 《破滅のフォトン・ストリーム》はアニメにおける《銀河眼の光子竜》の攻撃名で、所謂必殺技カードというやつですね。テキストやイラストからもそれは読み取れます。

 除去としても妨害としても使える良カードですね。フォトンなのでサーチが利くのも便利です。地味に対象を取らない点も〇。《銀河眼の光子竜》はフィールドに出しやすいので、相手ターンの発動も狙いやすいです。

【 カウンター罠 】

自分フィールド上に「ギャラクシーアイズ」と名のついたモンスターが存在する場合に発動できる。
このカードの発動時に積まれていたチェーン上の
全ての相手の効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にし、
この効果で発動を無効にしたフィールド上のカードを全て持ち主のデッキに戻す。
自分フィールド上に「ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン」と名のついた
モンスターが存在する場合、このカードは手札から発動できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 伏せて使っても強い、手札から使えばもっと強い、万能カウンター罠です。

《No.107 銀河眼の時空竜》がランク8の中でも確固たる地位を獲得している一番の理由としてもいいんじゃないでしょうか。手札から発動できるカウンター罠なんて前代未聞、発動条件でごまかしていますが強すぎます。

 しかも、ただのカウンター罠でなく、チェーン上の相手効果全てを無効にしデッキに戻すと、見れば見るほど異質です。サーチできない名前にしたのは英断だと思います。

 このカードの存在は《No.107 銀河眼の時空竜》に大きな影響を与えています。手札から発動できるカウンターなため、《No.107 銀河眼の時空竜》1体がいるだけで相手を牽制することが可能になったのです。というより、相手の場に《No.107 銀河眼の時空竜》がいたらカウンターを警戒しなければならない、新たな常識を生み出したのです。これは手札から無効にされるのを警戒するという概念を生み出した《エフェクト・ヴェーラー》と同レベルの事件でしょう。

 フォトン、ギャラクシーには割と自分のカードを破壊するカードがあるので、《解放のアリアドネ》からサーチしてみるのも面白いかもしれません。

・コレクターズパック伝説の決闘者編

 というわけでZEXALは終わり、ここからARC-Vに入っていきます。フォトン、ギャラクシー、サイファーがレギュラーパックに舞い戻るまでしばらく時間が空くので、ここからしばらくは暗黒期というやつですね(あんなに貰っておいて失礼)。

 このコレクターズパック伝説の決闘者編ですが、汎用カードが多数収録され、また待望のアニメカードがOCG化したことで注目を集めました。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 機械族 / 攻500 / 守2000

①:このカードが召喚・リバースした時に発動できる。自分の墓地の「オービタル7」1体を表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
②:1ターンに1度、自分フィールドの機械族モンスターを任意の数だけリリースして発動できる。手札からそのリリースした数だけ「フォトン」または「ギャラクシー」モンスターを特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 そのコレクターズパックで唯一フォトン、ギャラクシーを強化したのは《オボミ》。《オービタル7》と同じタイプのアニメ出身カードですね。

 その《オービタル7》との相性はよく(名称指定)、あちらでサルベージしたカードをそのまま特殊召喚できます。またステータスが全く同じなため、サポートを共有できる点もいいですね。なんなら《ハイパー・スター》や《クリフォート・ゲニウス》のリンク、《ギアギガントX》のエクシーズに繋げても罰は当たりません。

 召喚権は使いますが、上級ばかり手札に溜まる手札事故を解消できます。見た目に似合わず豪快な効果ですね。サーチが多いのはフォトン、ギャラクシーの強み。そのサーチしたモンスターをそのまま場に出せるのは他のカードにない利点です。

・ザ・ヴァリュアブル・ブック17

 2014年8月21日に発売したザ・ヴァリュアブル・ブック17には、ギャラクシーの強力カードや、ZEXAL終盤からARC-V初期のカードがまとめられていて、大きな資料価値があります。

【 エクシーズモンスター 】
星 8 / 光 / ドラゴン族 / 攻4000 / 守3500

レベル8モンスター×3
このカードは「ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン」以外の自分フィールドの「ギャラクシーアイズ」Xモンスターの上にこのカードを重ねてX召喚する事もできる。
①:1ターンに1度、このカードの装備カードを2枚まで対象として発動できる。そのカードをこのカードの下に重ねてX素材とする。
②:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドの表側表示カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 その特典カードとなった《ギャラクシーアイズ・FA・フォトン・ドラゴン》は強力な1枚です。ランク8を出すだけで相手の表側カードを破壊でき、攻撃力4000を誇る単体性能の高さ。さらにもう1種類を無条件に重ねられる(現在は《銀河眼の光波刃竜》のみ)ので、展開の過程でついでに相手のカードを破壊していくこともできます。その破壊力にはやみつきになっちゃいますね。

 装備魔法を素材にする効果は腐りがちですが、相手の《疫病ウイルス ブラックダスト》など、デメリットを押し付けられる装備魔法にも対処できるのはあって損ではありません。《孤毒の剣》と使ってみるのもいいかもしれませんね。

 攻撃力だけ見てもレベル8×2で出せるエクシーズでは最高峰です。役目を終えた《銀河眼の光波竜》にとりあえず重ねておく、という使い方でも充分強く、初心者におすすめできます。値段以外は(2019年8月28日現在)。

・EXTRA PACK -KNIGHTS OF ORDER-

 2回目の海外産ですね。複数回に渡って新規をくれる海外には、もう頭を向けて寝られません。

【 チューナーモンスター 】
星 2 / 光 / ドラゴン族 / 攻1000 / 守0

宵闇に紛れて姿を現すと言われるドラゴン。星の海を泳ぐように飛ぶ神秘的な姿からその名が付けられた。その姿を見た者は数えるほどしかないと伝えられるが、見た者は新たな力を得られるという。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 初、唯一の通常モンスターでチューナー、そしてレベル2のギャラクシーです。フォトン、サイファーを合わせてもレベル2はこの《ギャラクシー・サーペント》だけです。

 2019年8月現在では、ギャラクシーというよりドラゴンリンク(ドラゴン族を中心としたリンク召喚デッキ)で使われていますね。《ドラコネット》《予想GUY》でリクルートできるドラゴンチューナーは貴重です。ギャラクシーでも同じ使い方で《水晶機巧-ハリファイバー》をリンクできますね。《アクセル・ライト》と発動条件が被るのは玉に瑕ですが。

 通常モンスターというだけあってサポートが豊富です。前述した《予想GUY》はもちろん、《闇の量産工場》で手札コストにするなど、恵まれたステータス故に使い方は様々。そしてギャラクシーの名前を持っているので、《銀河戦士》からサーチしてそのままレベル7にシンクロできます。

 フレーバーテキストにもあるように、ギャラクシーにシンクロという新たな力を与えてくれました。

・PREMIUM PACK17

 2014年12月20日は先行発売、一般は2015年3月21日のPREMIUM PACK17。このパックはとんでもないギャラクシーアイズを解放しました。漫画の時点で中々とんでもないやつでしたが、カードになってもそのやばさはベクトルを変えて顕在でした。

(禁止カード) 【 エクシーズモンスター 】
星 9 / 闇 / ドラゴン族 / 攻4000 / 守0

レベル9モンスター×3
このカードは自分フィールドの「ギャラクシーアイズ」Xモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
このカードはX召喚の素材にできない。
①:このカードがX召喚に成功した時、自分のデッキからドラゴン族モンスター3種類を1体ずつ墓地へ送って発動できる。
相手はデッキからモンスター3体を除外する。
②:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回までモンスターに攻撃できる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 ギャラクシー初の禁止カード、《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》

 効果を見ての通り、法外な墓地肥やし能力と簡単な召喚方法を備えています。その墓地肥やしはなんとコスト。効果を無効にされようが、関係ないとばかりに自分墓地にドラゴンを叩き込みます。征竜を取り込んだのが決定打となって禁止になりました。征竜の方が。このカード自体の禁止は2019年1月の改定で、決定打と思われるのはガンドラワンキルだったらしいです。わたしはギャラクシーでのみ使用していたので、どういう動きをしていたのかも聞いただけですが、解放された《嵐征竜テンペスト》と《エクリプス・ワイバーン》を墓地に送ることでレベル5以上の光・闇属性ドラゴンを自由にサーチできるのが強かったらしいです。

 まだ娑婆にいた頃は最上級ドラゴンと組み合わせ、とんでもないアドバンテージの取り方をしていました。《銀河眼の光波竜》をエクシーズ召喚し、《ギャラクシーアイズ・FA・フォトン・ドラゴン》を重ねて相手1枚破壊。そこから《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》に変身し、墓地に送るのは《太古の白石》《巨神竜フェルグラント》《アークブレイブドラゴン》。エンドフェイズになると《太古の白石》効果で《白き霊龍》がデッキから飛び出し、魔法・罠を1枚除去。相手スタンバイフェイズになると《アークブレイブドラゴン》の効果で《巨神竜フェルグラント》が復活し、相手の墓地かフィールドのモンスターを1体除外。ついでに《太古の白石》を墓地から除外すればリクルートした《白き霊龍》をサルベージできるので、手札コストにも事欠きません。プラス、このときはまだマスタールール3だったので、相手フィールドにエクシーズがいれば《銀河眼の光波竜》の効果で奪取し、さらに2枚破壊が可能でした。正直、禁止になったのも仕方ないですね。攻撃力も4000と申し分なし。10期の今もランク8にここまではいません。このカード自体はランク9ですが。

 また唯一の闇属性ギャラクシーアイズ及びギャラクシーなので、カオス系モンスターの召喚条件を満たすこともできます。それどころか、召喚に成功したその瞬間に条件を《エクリプス・ワイバーン》つきで満たせます。

 連続攻撃もできるので、墓地肥やしを放っておいて、ダメージソースや戦闘要員として使うのもありです。ありどころか期待値なら《No.62 銀河眼の光子竜皇》を超えます。

 今はもう禁止カードですが、存在しているだけでドラゴンというドラゴンが強化に繋がる恐ろしいカードです。上述した《嵐征竜-テンペスト》と《エクリプス・ワイバーン》のように、もうなにがなにと繋げられるかわかったもんではありません。

 広い広い世界が編み出した、悲しい結末でした。

・クロスオーバー・ソウルズ

 2015年2月14日。パック名もアルファベットよりカタカナが大きく表紙に描かれたARC-V。その4段目ブースターに、ようやくギャラクシーは帰ってきた。それが制作側の意図したシナジーだったのかはともかくとして、確かに帰ってきたのだ。

【 通常魔法 】

「ギャラクシー・サイクロン」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
②:自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 それがこの《ギャラクシー・サイクロン》。9期中盤辺りでパックに入っていた、汎用魔法・罠除去の1枚ですね。一見、ギャラクシーとは名前以外関係ありませんが、不思議とシナジーは多く、どうも他人のような気がしません。

 まずサーチできること。汎用魔法・罠除去をサーチできるテーマはそうありません。そもそも性能が高く、これだけでも充分でしょう。

 とはいえ、あるものを使わないともったいないばあさんが来ます。2の効果を使うに越したことはありません。自分の《銀河零式》を破壊し、効果を取り戻すという上の項で上述したような使い方はもちろん、《タキオン・トランスミグレイション》の項のように《解放のアリアドネ》を破壊してもいいですね。シンプルに相手のカードを破壊できても強いです。

 《混沌時空渦》のように墓地で効果を使えるカードも多いので、墓地肥やしに重点を置くのもありですね。

・第13回Vジャンプ定期購読後期

 なんと2度目の定期購読得点です。ギャラクシーは愛されていますね。

 今回の相方は《邪神官チラム・サバク》《悪夢再び》で回収できる爬虫類です。

【 効果モンスター 】
星 3 / 光 / 昆虫族 / 攻1200 / 守1000

(1):このカードが召喚に成功した時、自分フィールドにこのカード以外のモンスターが存在しない場合に発動できる。
デッキからレベル3以下の「ギャラクシー」効果モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 ギャラクシーにランク3の新風を巻き起こした、奇想天外な新人としてVジャンプと共に送られてきました。しかも唯一の昆虫族です。

 ちなみに特殊召喚できるモンスターは同名以外だと《銀河魔鏡士》《銀河眼の雲篭》だけです。やはりランク3か《彼岸の黒天使ケルビーニ》辺りを狙うのが丸いですね。

・PREMIUM PACK18

2015年12月19日。またもPREMIUM PACKはギャラクシーに関わってくれました。収録されたのは漫画ZEXALの終盤、本に書いてあります。

 なお、一般発売は2016年3月19日です。

【 エクシーズモンスター 】
星 8 / 光 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2500

レベル8モンスター×2
①:1ターンに1度、魔法カードの効果がフィールドで発動した時に発動できる。
その効果を無効にし、そのカードをこのカードの下に重ねてX素材とする。
②:相手モンスターの攻撃宣言時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
攻撃対象をこのカードに移し替えてダメージ計算を行う。
③:自分フィールドのXモンスターが戦闘・効果で破壊された場合、自分フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。
対象のモンスターの攻撃力は、破壊されたそのモンスター1体の元々の攻撃力分アップする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 実力は折り紙付き。《EMEm》という9期の全盛期のようなデッキでも使われ、その制圧力を存分に発揮してきました。強力な魔法が横行する現代で、魔法を無効にする効果はそれだけで強力です。しかも、ただ無効にするだけでなく、無効にしたカードを自身のエクシーズ素材に変換できます。墓地で発動する魔法も封じられるのです。

 無効効果が強力なため攻撃誘導効果はおまけと見られがちですが、低ステータスのモンスターを守れるのは決して弱くありません。それにエクストラデッキから出てこれて攻撃誘導を内包しているモンスターは珍しいです。

 最後の攻撃力上昇効果は本当におまけかもしれませんね。手間がかかりますし、そうまでして攻撃力を上げるシチュエーションも少ない。とはいえ劣勢を打開するのに一役買うことのできる効果でもあるので、忘れないようにしましょう。わたしはよく忘れます。

・COLLECTORS PACK閃光の決闘者編

 2016年5月14日、ギャラクシーに新たな光が差しました。それがサイファーのカテゴリ化。フォトン、ギャラクシーに続く新たなギャラクシーアイズテーマが誕生したのです。

【 エクシーズモンスター 】
星 8 / 光 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2500

レベル8モンスター×2
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。
この効果でコントロールを得たモンスターの効果は無効化され、攻撃力は3000になり、カード名を「銀河眼の光波竜」として扱う。
この効果の発動後、ターン終了時までこのカード以外の自分のモンスターは直接攻撃できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 サイファー最初のエクシーズモンスター、それがこの《銀河眼の光波竜》。コントロール奪取したうえで名前を変える、洗脳効果のようなものを持っていて、制約があるものの強力。単純な攻撃要因としてはもちろん、エクシーズモンスターを奪えば、それに《ギャラクシーアイズ・FA・フォトン・ドラゴン》などを重ねることができます。リンク素材にするのもありですね。

 登場直後はまだマスタールール3だったので、奪って重ねることになんのも準備もありませんでした。しかも2体素材のギャラクシーアイズでは唯一メインフェイズに使える効果のため、重ねる素体として最も相性が良いと思われます。

 名前を見ればわかるとおり、サイファーサポートを受けることができます。ただフォトンギャラクシーで使っていると、フォトンのサポートを受けられないのが引っかかることもあります。

 ギャラクシー、サイファー、どちらでも主戦力として使われることが多く、重ねられることも相まって攻撃性能の高さが光ります。重ねる《銀河眼の光波刃竜》から蘇生できるので、その点でも優れています。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 機械族 / 攻1400 / 守1200

①:自分フィールドに「サイファー」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:このカードをリリースして発動できる。
自分フィールドの全ての「サイファー」モンスターのレベルをターン終了時まで4つ上げる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 サイファーの中核となるモンスター《光波翼機》です。明快な特殊召喚効果と、《地獄の暴走召喚》に噛み合った効果。《フォトン・ベール》《素早きは三文の徳》で3枚揃えれば、少々消費は激しいですがランク4、ランク8に繋ぐことができます。

 サーチ、リクルートできる光属性機械族として見るのもいいかもしれません。《マシンナーズ・フォートレス》のコストなど。

【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2000 / 守1600

ドラゴン族レベル4モンスター×2
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
手札からドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカード以外の自分フィールドの「ギャラクシー」カードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 ギャラクシーではかなりレアなカードです。まず、ドラゴン族レベル4を2体というのはテーマ内では難しいですね。《ギャラクシー・ドラグーン》しかいません。

 特殊召喚効果もテーマ外で使った方が扱いやすそうですね。《銀河戦士》がサーチしたドラゴンのギャラクシーを即座に出す、ドラゴンを複合させてランク8に繋ぎやすくする、などの使い方はありますが、回りくどくなりそうです。

 耐性を与える効果は注目できます。《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》を隣に出せば、攻撃誘導と魔法無効がついて厄介極まりないはず。ギャラクシーは破壊耐性持ちがいないので、出せさえすれば貴重な効果で活躍してくれます。

・インベイジョン・オブ・ヴェノム

 複数のカテゴリに綺麗な強化がなされた本パックでは、サイファーをまともな形にするカードが収録されました。二ヶ月近い時を越え、ようやく《サイファー・スカウター》《光波翼機》だけだったメインデッキのサイファーが増えたのです。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 機械族 / 攻1600 / 守800

「光波双顎機」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:手札を1枚捨てて発動できる。
手札・デッキから「サイファー」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「サイファー」モンスターしか特殊召喚できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 まずはこちら、《影依融合》を思い出させる特殊召喚条件とリクルート効果を併せ持つ、サイファーの核になりそうなカード。サイファーには墓地に送られることでサーチを行うカードがあり、そのトリガーとして使うこともできます。

 問題はリクルート効果使用後の制約です。サイファーの名を持ったエクストラデッキのモンスターは、《銀河眼の光波竜》《超銀河眼の光波龍》しかいません。エクストラデッキを使った展開のほとんどを封じられてしまいます。なので、基本的には《光波鏡騎士》《光波異邦臣》をリクルートして後続を用意することを考え運用した方がいいと思います。

 仮に《銀河眼の光波竜》を出せても、奪ったモンスターをどうにもできないのが残念です。

 自分の特殊召喚だけなら制約もないので、リンクやエクシーズに繋ぎやすいカードではありますね。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻0 / 守0

「光波鏡騎士」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の「サイファー」モンスター1体が戦闘で破壊され自分の墓地へ送られた時、このカードを手札から捨てて発動できる。
自分の手札・フィールドのカード1枚を選んで墓地へ送り、その破壊されたモンスターを特殊召喚する。
②:このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから「サイファー」カード1枚を手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 サイファーの万能サーチ、《光波鏡騎士》です。タイミングはエンドフェイズと遅めですが、種類を問わないのは嬉しいですね。状況に応じたカードをサーチできます。《銀河戦士》との相性もよし。

 蘇生効果は普通に使ってもいいですが(サーチできるため)、もう1枚墓地に送るカードが気になります。サイファーの罠はシビアなタイミングを要求するカードが多く、いっそ墓地に送ってしまう方が役立つ場合も多いので、《光波異邦臣》で手札を増やしながら利用しましょう。

【 通常罠 】

①:フィールドの攻撃力が一番高いモンスターが相手フィールドに存在する場合、自分フィールドのX素材を持った、「ギャラクシーアイズ」Xモンスターまたは「サイファー」Xモンスター1体を対象として発動できる。
そのXモンスターのX素材を全て取り除き、そのXモンスターの同名モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 シビアなサイファー罠その1、《二重光波》は条件から効果までタイミングが難しくなっています。ギャラクシーアイズエクシーズモンスターは、少なくとも現時点では最低攻撃力3000を誇っていて、それより攻撃力の高いモンスターが相手フィールドにいる場合となると、かなり限定されてしまいます。本題の特殊召喚効果もリンクマーカーが必要になるため、手間のかかるカードとなっています。

 《エクシーズ・リボーン》《エクシーズ・リベンジ》で蘇生するか、《星遺物の守護竜》で動かせば、素材を持たせてギャラクシーアイズエクシーズをメインモンスターゾーンに置けますが、やはり一手間かかります。

 使えさえすれば面白いカードではあるので、どうか忘れないでください。

【 通常罠 】

①:自分フィールドの、「ギャラクシーアイズ」Xモンスターまたは「サイファー」Xモンスター1体を対象として発動できる。
このカードをそのモンスターの下に重ねてX素材とし、そのモンスターはこのターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 サイファー魔法・罠で一番使いやすいカードです。シンプルな破壊耐性付与、そしてフリーチェーンで使える。とてもわかりやすい強さですね。

 なにより、《光波異邦臣》で、もののついでにサーチできるのが強みです。攻撃力の高いギャラクシーアイズを除去するカード1枚潰せるのは意外な強さです。破壊耐性が発動ターン1度だけなのは注意。

 ちなみに、サイファーエクシーズモンスターの記述は現在無意味です。未来に期待しましょう。

・Vジャンプ応募者全員大サービス20thライバル・コレクション

 2016年7月21日から申し込みを開始したこちらでも、ギャラクシーはまた一つ強化されました。サイファーの強化にもなっていて、時代の波に乗った新規カードと言えますね。

【 エクシーズモンスター 】
星 9 / 光 / ドラゴン族 / 攻3200 / 守2800

レベル9モンスター×3
このカードは自分フィールドのランク8の「ギャラクシーアイズ」Xモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
このカードはX召喚の素材にできない。
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
②:X召喚したこのカードが相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊され墓地へ送られた場合、自分の墓地の「銀河眼の光波竜」1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 《ギャラクシーアイズ・FA・フォトン・ドラゴン》をしのぐ破壊性能と、劣る攻撃力。これ以上重ねられない効果も持っていて、かなり意識していますね。

 破壊効果は裏側や自分のカードを破壊できるのもグッドです。新マスタールールに入ってすぐの頃は、《銀河眼の光波竜》で奪ったモンスターを破壊したり、エクストラモンスターゾーンを空けるために自壊することもありました。

 蘇生効果は強力なリカバリーを可能とし、後続に悩むことの多かったギャラクシーの戦力を大幅に増強しました。また《銀河眼の光波竜》が除外されないよう、エクシーズ素材から外す順番を遅らせるプレイングはおすすめです。

・レイジング・テンペスト

 9期も終盤、2016年10月8日発売のこちらでは、サイファーの強化だけでなく、十二獣やWW、霊魂鳥神という素晴らしいテーマが生まれました。他テーマの強化も、数枚でデッキレベルを向上させるものが多く、終盤手前らしいパックですね。

【 効果モンスター 】
星 1 / 光 / 魔法使い族 / 攻0 / 守0

「光波異邦臣」の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードが手札・墓地に存在する場合、自分フィールドの「サイファー」Xモンスター1体を対象として発動できる。
このカードをそのモンスターの下に重ねてX素材とする。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「サイファー」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 サイファーのアドバンテージ源ですね。墓地に送るだけで強いです。サーチしたカードはコストから普段使いまで、特に(サイファー限定のRUMである)《RUM-光波昇華》をサーチできるのは強いです。

 魔法使い族なので、《ワンダー・ワンド》《ルドラの魔導書》で墓地に送れるのもいいですね。《銀河戦士》のコストにしても〇。《リンクリボー》になれるリンク1なのも素晴らしいです。

 地味ですがエクシーズ素材になれる効果も便利です。これを使うと、そのターンはサーチ効果を使えないのは難点です。

【 エクシーズモンスター 】
星 9 / 光 / ドラゴン族 / 攻4500 / 守3000

レベル9モンスター×3
①:このカードが「サイファー」カードをX素材としている場合、以下の効果を得る。
●1ターンに1度、このカードのX素材を3つまで取り除いて発動できる。
取り除いた数だけ相手フィールドの表側表示モンスターを選び、そのコントロールをエンドフェイズまで得る。
この効果でコントロールを得たモンスターの効果は無効化され、攻撃力は4500になり、カード名を「超銀河眼の光波龍」として扱う。
この効果の発動後、ターン終了時までこのカード以外の自分のモンスターは直接攻撃できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 《超銀河眼の光子龍》と並び立つ、《銀河眼の光波竜》の進化体、《超銀河眼の光波龍》です。効果は《銀河眼の光波竜》を強化した感じですね。

 攻撃力が高いのは《銀河眼の光波竜》にないところですね。

 一見出しづらそうですが、《影依融合》を絡めることで簡単に出せたりします。

【 速攻魔法 】

①:自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドの「サイファー」Xモンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターよりランクが1つ高い「サイファー」Xモンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは以下の効果を得る。
●このカードの攻撃力は、自分フィールドのレベル4以上のモンスターの数×500アップする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 今の段階では《銀河眼の光波竜》《超銀河眼の光波龍》専用のRUMです。《光波異邦臣》でサーチして使うのが一番簡単ですね。

 攻撃力アップはおまけ程度ですが、ランク8を出す過程で《銀河戦士》やジャックナイツがフィールドに残ることがあるので、使える場面は意外とあります。

【 通常罠 】

①:自分フィールドのX素材を持った「サイファー」Xモンスターが戦闘または相手の効果で破壊され自分の墓地へ送られた場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを墓地から特殊召喚し、そのモンスターと同名のXモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 現時点では最後のサイファー罠になっているカードですね。《二重光波》と違って準備がいりませんが、相手依存な面があります。自爆特攻で数を増やせるのは利点ですが、相手に依存するのは変わりません。

 サーチできるので、相手ターンでの備えとして使用するのが良いかもしれませんね。

・STRUCTURE DECKパワーコード・リンク

 《レディ・デバッガ―》、《シーアーカイバー》といった実用的なサイバースが収録され、さらに《トーチ・ゴーレム》など一昔前の再録が豪華なこのストラクチャーデッキにも、サイファーが収録されていました。

【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / サイバース族 / 攻2400 / 守0

①:このカードは直接攻撃できず、EXモンスターゾーンのモンスターには攻撃できない。
②:このカードはEXモンスターゾーンのモンスターが発動した効果を受けず、EXモンスターゾーンのモンスターとの戦闘では破壊されない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 それがこの《ストーム・サイファー》。2017年12月9日から現在まで、サイファーの新規は来ていませんので、現時点で最後のサイファーカードとなります。

 高い攻撃力を持っていますが制約もあり、《レアメタル・ドラゴン》に配慮したモンスターですね。EXモンスターゾーン相手では無敵を誇り、壁としても活躍してくれそうです。

 一番の特徴はサイバース族のサイファーであること。豊富なサイバースサポートを受けながら、《光波翼機》でレベルを上げてランク8に繋ぐこともできます。

 デッキからアクセスできる手段が非常に多く、要所で活躍の機会があります。《クロック・スパルトイ》にリンクすることで、《サイバース・クロック・ドラゴン》の融合召喚も夢ではありません。

・PREMIUM PACK20

 フォトン、ギャラクシーがPREMIUM PACKで強化をもらうのは4度目のことです。やはり愛されていますね。しかも毎度毎度強力な強化をもらっていて、ありがたい限りです。

 2017年12月16日に先行発売され、2018年3月10日に一般発売されたPREMIUM PACKでは珍しくアニメ、漫画以外のカードが多数収録されています。そんな中フォトンは、漫画ZEXALのカードが収録されました。

 VRAINS初となる強化。この一般発売を皮切りに、とんでもない勢いで強化されていきます。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻1000 / 守1000

このカード名の①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
①:フィールドに「フォトン」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:フィールドにこのカード以外の「フォトン」モンスターが存在する場合、このカードの攻撃力は1000アップする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 《フォトン・アドバンサー》は緩い特殊召喚効果を持つフォトンです。ランク4やリンクの他、攻撃力が上がるためアタッカーとしての素質も高いモンスターです。類似カードに《フォトン・バニッシャー》がいますが、あちらとは違い通常召喚できるのが便利です。戦士族なので《聖騎士の追想イゾルデ》になれるのもポイント高いですね。《フォトン・スラッシャー》と合わせて召喚権なしの展開ができ、《増援》に対応しているのも〇。

 ギャラクシーやサイファーだけがフィールドにいても特殊召喚できないのは注意が必要ですね。

・COLLECTORS PACK 2018

 2018年5月12日発売した、このパックでは強力なギャラクシーエクシーズに加え、相性のいい《シュトロームベルクの金の城》が収録され、大幅な強化となりました。

 フォトン、ギャラクシーに新たな時代が来る、その前夜祭と言ったところでしょうか。

【 エクシーズモンスター 】
星 8 / 光 / 戦士族 / 攻2500 / 守3000

レベル8モンスター×2
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:「フォトン」カードをX素材としているこのカードは効果では破壊されない。
②:相手モンスターの効果が発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その効果を無効にする。取り除いたX素材が「ギャラクシー」カードだった場合、さらにそのカードを破壊する。
③:相手ターンに発動できる。デッキから「フォトン」カードまたは「ギャラクシー」カード1枚を選び、手札に加えるか、このカードの下に重ねてX素材とする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 この難しい漢字のエクシーズモンスターは、どう見てもやばいことが書いてあります。

 素材がフォトンでなければ、ギャラクシーでなければ、効果を十全に使えませんが、どちらにも属する《銀河眼の光子竜》がいるので、大した問題はありません。

 破壊耐性はおまけのようなもので、《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》の穴を埋めるような、モンスター効果対策がとにかく強力です。サーチ効果も相まって、安心感が半端じゃないです。

 そしてサーチ対象も異常なレベルです。相手ターン限定とはいえ、フォトン、ギャラクシーならなんでもサーチでき、エクシーズ素材にもできます。特に《フォトン・サンクチュアリ》をサーチできるのが強いですね。場持ちもいいので、サーチ効果を何度も使うことさえ可能です。ちなみに、魔法・罠を素材として加えることもできるので、デッキのリソースが尽きて素材もない、という事態が起きにくいです。

 総じて、制圧力、場持ち、リカバリーと、複数の長所を持っている恐ろしいモンスターです。なにより便利。困ったらギャラクシーのランク8は彼で決まり。ギャラクシーアイズエクシーズなので、重ねて攻勢を仕掛けてもよし、ですね。

・デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編-

 ブルーアイズ、BF、魔界劇団に並んで強化されたテーマはフォトンでした。

 2018年6月9日。フォトンはギャラクシーに頼らない新戦力を一気に手にしたのです。フォトンだけでも強く、ギャラクシーと混ぜても強い。感動的な新規カードの大盤振る舞いでした。

【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 光 / ドラゴン族 / 攻1800 / 守2500

レベル4モンスター×2
①:このカードがX召喚に成功した場合に発動できる。手札から「フォトン」モンスター1体を特殊召喚する。
②:X召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの攻撃力2000以上のモンスターは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
③:相手ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「銀河眼の光子竜」1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 初のランク4フォトンエクシーズ。《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》は手札のフォトンを特殊召喚できるため、事故率は驚くほど軽減されました。

 同時収録された《フォトン・バニッシャー》との噛み合わせが非常によく、《フォトン・バニッシャー》+レベル4フォトン、ギャラクシーで《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》《銀河眼の光子竜》を並べられます。

 攻撃力2000以上に耐性を与えられるのも強力です。元々ギャラクシーアイズには耐性を持っているモンスターがほとんどいなかった(《No.90 銀河眼の光子卿》のみ)ので、これで相手の除去に対し強く出られるようになったのは大きな強化です。自身の攻撃力は1800なので耐性を得られませんが、《フォトン・オービタル》や《ハイパー・スター》などで攻撃力を上げることで耐性を得られます。特に《フォトン・オービタル》は戦闘耐性を付与する効果も持っているので、強固な耐性を築くことができます。

 《銀河眼の光子竜》を特殊召喚する効果は相手ターン限定ですが、除外にも対応する利便性を獲得しました。これによって弱点だった除外も克服し、新しいステージへ進みました。ただ使う以外にも、《フォトン・チェンジ》などでコストにしてもすぐ取り戻せるようになったのは大きいです。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻2000 / 守0

このカードは通常召喚できない。自分フィールドに「フォトン」モンスターまたは「ギャラクシー」モンスターが存在する場合に特殊召喚できる。自分は「フォトン・バニッシャー」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「銀河眼の光子竜」1体を手札に加える。
②:このカードは特殊召喚したターンには攻撃できない。
③:フィールドのこのカードを素材としてX召喚したモンスターは以下の効果を得る。
●このカードが戦闘で破壊したモンスターは墓地へは行かず除外される。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 フォトンのアドバンテージ源となったカードですね。今までフォトン、ギャラクシー、サイファーにはこうした簡単にアドバンテージを稼げるカードがなく、《フォトン・バニッシャー》の登場は大きな強化となりました。

 なんといっても特殊召喚するだけで《銀河眼の光子竜》をサーチできること。攻撃に不自由が生じるデメリットが気にならないほどです。前述したとおり、《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》との噛み合わせはもちろん、《トレード・イン》《銀河戦士》のコスト確保にもピッタリです。

 エクシーズ素材になったときの効果はおまけ程度ですが、エクストラデッキの構成によっては活躍の機会も多いでしょう。

 蘇生制限を満たさなければ、《アクセル・ライト》などで特殊召喚することはできません。そこを考慮しても使いやすく、便利です。《フォトン・スラッシャー》と併用すれば召喚権を使わずモンスターを並べられるのもいいですね。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 機械族 / 攻500 / 守2000

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに自分フィールドの「フォトン」モンスターまたは「ギャラクシー」モンスター1体を対象として発動できる。自分の手札・フィールドからこのモンスターを攻撃力500アップの装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。装備モンスターは戦闘では破壊されない。
②:装備されているこのカードを墓地に送って発動できる。デッキから「フォトン・オービタル」以外の「フォトン」モンスターまたは「ギャラクシー」モンスター1体を手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 ユニオンではありませんが、装備カードとなる効果を持ったフォトンです。《オービタル7》、《オボミ》と同じステータスですね。

 サーチ効果は召喚権を使用せず出せるモンスターの多いフォトン、ギャラクシーでは、魔法カードのように使うことも可能です。サーチ範囲は広く、このカードの登場によって安定性を大きく高めることになりました。

 装備してパワーアップさせる効果も中々強いので、サーチも含め状況に合わせた動きのできるカードですね。

【 通常魔法 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか使用できない。
①:自分フィールドに「フォトン」モンスターまたは「ギャラクシー」モンスターが存在する場合、1000LPを払い、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのコントロールを得る。発動時に自分フィールドに「銀河眼の光子竜」が存在しない場合には、Xモンスターしか対象にできない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 こちらは中々面白いカードですね。《銀河眼の光子竜》がいれば万能なコントロール奪取で、しかもサーチが利くときました。

 汎用コントロール奪取の《精神操作》より優れている点があるのは強みですね。あると便利なカードです。

【 永続罠 】

このカードは発動後、2回目の自分スタンバイフェイズに墓地へ送られる。このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの表側表示の、「フォトン」モンスターまたは「ギャラクシー」モンスター1体を墓地へ送り、以下の効果から1つを選択して発動できる。「銀河眼の光子竜」を墓地へ送って発動した場合、両方を選択できる。
●そのモンスターと元々のカード名が異なる「フォトン」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
●デッキから「フォトン・チェンジ」以外の「フォトン」カード1枚を手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 サクリファイス・エスケープを可能とするフォトンカードですね。罠のフォトンというと、あとは《反射光子流》くらいしかないので、そういう意味でも貴重です。

 《銀河眼の光子竜》を墓地に送ることを狙うのがいいですね。アクセスしやすく、蘇生札も多いので損になりづらいです。サーチするフォトンは魔法・罠でもいいのが便利です。

 ギャラクシーを墓地に送れても、サーチ、リクルートできないのは注意です。しかし《フォトン・オービタル》を経由すればモンスターに限りサーチできます。

・SOUL FUSION

2018年7月14日。ついにギャラクシーにリンクモンスターが誕生しました。VRAINSのパック名はアルファベットが大きくなったようです。

 オルフェゴール、ドラゴンの名前を持った雷族、《トラップトリック》と根強いカードが収録されたパックなので、表紙の《サイバース・クロック・ドラゴン》を鮮明に覚えている人も多いでしょう。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 魔法使い族 / 攻1500 / 守600

このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分フィールドの、「フォトン」Xモンスターまたは「ギャラクシー」Xモンスター1体を対象として発動できる。手札のこのカードをそのモンスターの下に重ねてX素材とする。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「フォトン」カード及び「ギャラクシー」カードの中から合計5枚を対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。そのカードをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから2枚ドローする。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 フォトン、ギャラクシー版、《貪欲な壺》と言える効果ですね。サーチ、リクルート効果の増えたフォトンギャラクシーでは積極的に狙える効果です。

 素材としてフィールドに並べるついでに発動を狙っていくのが理想的ですね。

【 効果モンスター 】
星 8 / 光 / 戦士族 / 攻0 / 守0

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札の「フォトン」モンスター1体を相手に見せて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。このカードのレベルは見せた「フォトン」モンスターのレベルと同じになる。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「ギャラクシー」モンスター1体を対象として発動できる。このカードの攻撃力・守備力はそのモンスターのそれぞれの数値と同じになる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 展開補助としてかなり優秀なカードですね。手札のフォトンを見せ、同じレベルになる。《フォトン・バニッシャー》《フォトン・アドバンサー》を見せられれば特にいいですね。《フォトン・スラッシャー》と相性微妙なのは難点ですが。

 これも召喚権を使わずに済むカードなので、《銀河の魔導師》と相性がいいです。

 攻守を増加させる効果は戦闘用もですが、《銀河眼の煌星竜》《銀河眼の光子竜》に対応できるのが大きいです。

 逆に手札を見せないと特殊召喚できないので、使いづらそうですが、サーチが豊富なフォトンギャラクシーでは、そうでもありません。積極的に狙っていけます。

【 リンクモンスター 】
星 2 / 光 / ドラゴン族 / 攻2000 /

攻撃力2000以上のモンスターを含む光属性モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがリンク召喚に成功した場合、自分の墓地の「フォトン」モンスターまたは「ギャラクシー」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
②:相手メインフェイズに、「フォトン」カードと「ギャラクシー」カードの2枚、または「銀河眼の光子竜」1体を手札から捨て、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
【LINK-2:左下/右下】

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 初のギャラクシーアイズリンクモンスター。太陽みたいに真っ赤です。手をかざしてみると真っ赤な血潮が見えそうですね。

 召喚成功時のサルベージ効果はとても便利で、展開の補助、次ターンへの準備、どっちにしても手札を稼げるのはフォトンギャラクシーでは強いです。《銀河戦士》など、積極的に使い回したいモンスターが多いのもいいですね。

 破壊効果とリンクマーカーも併せて、状況を問わずに活躍してくれるリンクモンスターです。

 《フォトン・サンクチュアリ》1枚でも出せますが、墓地にモンスターがないとサルベージを使えないので、初ターンは注意したいですね。

 このカードの存在により、《フォトン・サンクチュアリ》《フォトン・オービタル》が手札にあれば、《銀河眼の煌星竜》《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》《銀河眼の光子竜》を並べ、基本のフィールドを整えられます。《フォトン・サンクチュアリ》で生み出されたトークンに《フォトン・オービタル》を装備、リリースして《フォトン・バニッシャー》を手札に加え特殊召喚。《銀河眼の光子竜》が手札に加わります。トークン2体で《銀河眼の煌星竜》をリンク召喚し、墓地の《フォトン・オービタル》を回収、召喚し、《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》をエクシーズ召喚。効果で《銀河眼の光子竜》を特殊召喚。他のレベル4があれば《フォトン・オービタル》《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》に装備させることもできますね。

【 通常魔法 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分は「フォトン」モンスター及び「ギャラクシー」モンスターしか召喚・特殊召喚できない。
①:2000LPを払い、自分の墓地の「フォトン」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターと同じレベルを持つデッキの「ギャラクシー」モンスター1体と対象の墓地のモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は2000になり、効果は無効化される。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 フォトンとギャラクシーをわかりやすく繋ぐカードですね。制約は多いのですが、効果は強力で意外と使いやすいです。

 まず墓地にフォトンを置かなければいけないのですが、《銀河眼の煌星竜》をリンク召喚すれば墓地に1体は残るので、大して問題ではありませんね。でなくとも、《銀河戦士》などもあるので、発動するだけなら困らないと思います。

 問題は制約の多さですね。《ハイパー・スター》や《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》を出すことができないのは苦しいところです。そうなると自然にランク4、8を狙うことになるので(もしくは《銀河眼の煌星竜》)、《フォトン・スレイヤー》の採用を考慮しなくていいですね。

 レベル4はギャラクシーが2種類しかいませんが、やたらとサーチすることもないので《銀河の魔導師》だけを採用したタイプでも全然使えます。問題はレベル8……ということもなく、使いやすいです。《銀河眼の光子竜》にアクセスしやすいのが原因ですね。ギャラクシー側も《銀河剣聖》の登場で《銀河騎士》と併せて2種類になったので、そうそう困りません。

 と、意外に使いやすいカードです。《銀河の魔導師》でサーチできるのも大きいですね。あまり多くデッキに入れると使えない可能性が上がってしまうのは難しいところですが。1枚でランク8か《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》を出せるのは大きいです。

【 通常罠 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドに「フォトン」モンスターまたは「ギャラクシー」モンスターが存在する場合、自分フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。その自分のモンスターよりランクが4つ高い、「フォトン」Xモンスターまたは「ギャラクシー」Xモンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 なにより可能性を感じるカードですね。基本的にはランク4をランク8にする目的で使うと思います。サクリファイス・エスケープとして使えるのも〇。

 ギャラクシーアイズエクシーズではなくギャラクシーエクシーズなので、《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》を出せるのもいいですね。

・CHAOS IMPACT

 強化を貰った中では一番最近のパックですね。岩石族強化のニュースが記憶に新しいです。《I:Pマスカレーナ》や《輝光竜セイファート》も話題になりましたね。

【 リンクモンスター 】
星 2 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2000 /

ドラゴン族モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分・相手のバトルフェイズに、フィールド・墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの元々の種族・属性がドラゴン族・光属性の「No.」Xモンスター1体を対象として発動できる。バトルフェイズ終了時まで、相手が受ける戦闘ダメージは半分になり、対象のモンスターの攻撃力は、そのモンスターの持つ「No.」の数値×100になる。②:相手エンドフェイズに発動できる。デッキからカード1枚を選んでデッキの一番上に置く。


【LINK-2:左下/右下】

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 2名目のギャラクシーリンクはフォトンを振り切り、タキオン・ドラゴンの強化に全力を尽くしました(たぶん)。

 召喚条件がドラゴン族2体なうえ闇属性なので、通常のフォトン、ギャラクシー、サイファーでは使いづらいですね。同パックに収録されたカードを使い、タキオン・ドラゴンという名のドラゴンデッキを組むといいかもしれません。

 1ターン維持することができれば《RUM-七皇の剣》をデッキトップに置き、いつでもネオ・タキオン・ドラゴンを呼ぶことができます(メインフェイズ開始時だけです)。デッキトップに置くカードは特に指定もないため、状況に応じたカードを選ぶことが可能です。

 攻撃力上昇効果は《No.107 銀河眼の時空竜》か、その進化体《CNo.107 超銀河眼の時空龍》で使うのがいいでしょう。《No.62 銀河眼の光子竜皇》は自身の効果で最低5600まで攻撃力を上げられるので、あまりメリットになりません。戦闘の苦手な《No.90 銀河眼の光子卿》に使ってもいいでしょう。

【 通常罠 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。自分フィールドに「ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン」モンスターが存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。①:自分フィールドのドラゴン族の「ギャラクシー」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターはターン終了時まで、戦闘では破壊されず、自身以外のカードの効果を受けない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

 《タキオン・トランスミグレインション》と同じ条件で手札から発動できる罠です。あちらと違って《銀河の魔導師》《No.90 銀河眼の光子卿》でサーチできるのは強み。ただしドラゴン族のギャラクシーにしか使えないのは注意です。

 完全耐性を付与できるのは、わかりやすく強いですね。不意打ちで使えるのも注目です。

 セットしても使えるので、タキオン・ドラゴンなしで使っても〇。《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》には是非使いたいです。

・まとめ

 宇宙には無限の可能性が広がっています。そこに内包される銀河もまた、無限に続いています。

 ギャラクシーはご覧いただいたとおり、様々な種族、レベルのモンスターがおり、多様なデッキタイプを作り出すことが可能です。

 フォトン、ギャラクシー、サイファー。それ以外にも、複合したフォトンギャラクシー、サイファーギャラクシー。他のテーマを取り込んだサイバーギャラクシー、ジャックナイツギャラクシー、シャドールジャックナイツサイファー、スピリットギャラクシー、フォトン忍者、シュトロームベルクフォトン。この他にもいくつものデッキがあります。

 フォトン、ギャラクシー、サイファーは、永きに渡って愛され、何人ものデュエリストによって探求されてきました。新しいカードも続々作られ、その度に咽び泣き、また笑い。実際に手に取るときを楽しみにして、心ときめかせていました。PHOTON SHOCKWAVEから徐々にテーマとしての形が作られるような、あの感覚。突然舞い込む強化への驚き。積み重ねてきた歴史は、同時に可能性の広がりでもありました。

 わたしは特にギャラクシーというテーマが大好きです。しかし、まだその全てを見れた気がしません。勝つことに特化したガチの面でも、カードを活かすことだけを考えたファンの面でも、この銀河の世界を観測しきれない。

 ですから、わたしはもっと深く銀河へ愛を捧げたい。時の概念を歪める宇宙、銀河に通ずるものは、それしかないでしょうから。

 全ての銀河へ、愛を込めて。&+


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