これも結構憧れのデッキだったんですよね。
というわけでこんにちは、神結です。
歴代名作デッキ紹介も40回目に到達しました。40と言えばデュエマ的にはかなり区切りのいい数字ですね。
デュエマは20年以上の歴史があり、ありがたいことにこのシリーズはまだ当分続きそうです。皆様、引き続きよろしくお願いします。
というわけで、今回の名作デッキ紹介に移りましょう。
今回紹介するのは、【黒緑Bロマノフ】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
黒緑のもう一つの雄、B・ロマノフ
というわけで今回の名作デッキは神化編で登場した、【黒緑Bロマロフ】になります。キリコのちょい後ですね。
リストはこんな感じ。
主役はもちろん、《大邪眼B・ロマノフ》。
【 進化クリーチャー(墓地進化GV) 】
種族 ダークロード / ドラゴン・ゾンビ / ナイト / 文明 闇 / パワー12000 / コスト7
墓地進化GV - 闇のクリーチャーを3体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
メテオバーン - このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを好きな数選び墓地に置いてもよい。こうして墓地に置いたカード1枚につき、相手の手札から1枚見ないで選ぶ。その後、相手はそれを見せて、持ち主の山札の一番下に置く。
T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
攻撃時にメテオバーンによってハンデスするわけですが、《大邪眼B・ロマノフ》の特徴は手札を「デッキの下」に送ること。当時から既に存在していた《斬隠蒼頭龍バイケン》のマッドネスに引っ掛かることなくハンデスが可能になっています。
そんな《大邪眼B・ロマノフ》ですが、コストは7。ちょっと重そうにも見えますが、そこは心配ありません。
当時はまだ4枚使用出来た《カラフル・ダンス》などで墓地を作りながら《魔光蟲ヴィルジニア卿》で釣ってくる、というのが基本的な動きになります。
【 クリーチャー 】
種族 パラサイトワーム / ナイト / 文明 闇 / パワー3000 / コスト5
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻す。そのクリーチャーが進化クリーチャーで、このクリーチャーと同じ種族をひとつでも持っていれば、コストを支払わずにバトルゾーンに出してもよい。
《カラフル・ダンス》、世界最強カードなんです。
(殿堂カード) 【 呪文 】
文明 自然 / コスト4
自分の山札の上から5枚を、自分のマナゾーンに置く。その後、自分のマナゾーンのカードを5枚、墓地に置く。
最終的に《大邪眼B・ロマノフ》でビートしていく中速ビートダウンデッキではあるんですが、Bロマのいいところはハンデスだけでなく《カラフル・ダンス》を軸に戦えることで、後続としてついでのように《黒神龍グールジェネレイド》を設置しておけるんですよ。
ですので《大邪眼B・ロマノフ》から走って、仮にトリガーの《デーモン・ハンド》などを踏んでしまっても、相手に反撃する手札は少ないし、場の《黒神龍グールジェネレイド》が2体とかいたらそのまま押し切れるよね、という構造になっています。
速攻に勝てないという明確な弱点はありますが、自分より遅いデッキに対しては強い、といった立ち位置と認識していただければOKだと思います。
表記揺れ?
上記のデッキリストは私の当時の記憶と幾つかの記事を参考に作成したものになります。
私が知っている・見ていたリスト(構築は考えていましたけど、使ってはいません。《大邪眼B・ロマノフ》が高かったので。それ以外は安かったんですけどね)はだいたい貼った感じのイメージでいいんですが、このデッキはどうも色々派閥があったようですね。
例えば私が最初に出会ったリストは《ダンディ・ナスオ》が4枚採用されていました。
黒のトリガーとして《炸裂の影デス・サークル》などを採用しているパターンもあったり、また《カラフル・ダンス》から落ちるのを嫌って《腐敗無頼トリプルマウス》を非採用にしている構築もあったみたいです。
当時はTwitterもなかったので他人がどういった構築を使っていたかを知る機会はほぼなかったのですが、ここまで採用カードがばらけるのも珍しいなと思っています。
洗練された過程を見ていたとも言えますが、恐らく構築がバラバラの理由は「黒緑基盤がガタガタだったから」だったからだと推測しています。
過去のデッキに現代的な感覚を持ち込むのは筋違いなんですけど、それにしても緑が足りてないなぁという印象は受けませんか? これ、マウス抜きとかだともっと少ないんですよね。
《停滞の影タイム・トリッパー》でスタートしたいのも、まぁわかります。だって《カラフル・ダンス》埋めてライフとか絶対撃ちたくないし。多色であると割り切って《腐敗無頼トリプルマウス》を採用していたのも、ひとえにデッキに入れたい緑がなかったからなんですよ。
ちなみにこの不安定さ故にお馴染みJ-SPEED様が青入りのBロマを考案したりもしています。
正確性は担保しかねますが、大枠としてはこんな構築だったようです。
見ればわかるんですけど、緑の評価めっちゃ低いですよね。《カラフル・ダンス》だけ強いんです。
この基盤も青も緑もガタガタなんで安定感が増しているかはまた微妙なんですが、「やるせなさ」は感じますよね。
《大邪眼B・ロマノフ》は出せれば強かったんですが、出すまでの苦労というか、デッキ構築の時点で納得出来るものを作るのが本当に難しかった、というのが実態でしょうね。
オマケ ~デュエプレ版はこんな感じでした~
Bロマは比較的デュエプレでも活躍したので、デュエプレプレイヤーにとっておも印象深いカードなのではないでしょうか。
12~13弾くらいで使われていたのは、だいたいこんな感じだったと思います。
リストの《ライマー・ドルイド》は本来《無頼魔獣ギガヴォル》というカードで、これは4コストでマナ1を伸ばしながら墓地を2つ溜めてくれるという優秀なカードです。(ちなみにヤミノザンジも別カードですが、シノビがトリガーに変わったものだと思ってくれればOKです)
デュエプレ版だとBロマや《超神星DEATH・ドラゲリオン》のコストが低くて扱いやすく、その意味では《魔光蟲ヴィルジニア卿》は必須ではなかったとも記憶しています。
特に《超神星DEATH・ドラゲリオン》がコスト低下とパワー修正が相手だけになったのが嬉しく、「ドラゲリオンで捌いてBロマで締める」みたいな構成になりました。
そしてドラゲリオンとBロマノフを両方手札に抱える意味が出来たことで《進化設計図》が強く使えるようになり、これのお陰でだいぶデッキとしては安定して回るようになりましたね。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第40回は【黒緑Bロマノフ】でした。
近所のカードショップの《大邪眼B・ロマノフ》は3000~4000円くらい。これは4枚揃わなかったですね。
そんなわけで私は同じ黒緑でも速攻の方を使っていましたが……。まぁ、そんなわけなので、憧れのデッキではありました。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。