はじめに
2ブロック環境におけるコントロールデッキといえば何か?
その問に対し、おそらく多くのプレイヤーがこの「バラギアラ」というデッキを挙げるでしょう。
デッキの大半をツインパクトカードで構築することによって得られた圧倒的な密度を武器にするコントロールデッキの雄、「バラギアラ」について詳しく解説していきます!
目次
「バラギアラ」のデッキレシピ
「バラギアラ」とは
「バラギアラ」デッキは、《天地命動 バラギアラ/輪廻暴冥》、《 天地命動 バラギアラ/輪廻暴聖 》と《コンダマ/魂フエミドロ 》のコンボによりマナを無限に使えるようにし、それを利用して相手を無力化し倒すことを目的としたコントロールデッキにしてループデッキです。
その特徴としては、何といってもツインパクトカードがデッキの大半を占めるという点があげられます。
《始虹帝 ミノガミ》以外の全てのカードがツインパクトカードで構成され、これにより他にはない圧倒的な密度を持つデッキとなっています。
サーチカード、フィニッシャーが防御札の役割を果たし、ブーストカードがループパーツの役目を兼ねる。
このことにより、デッキの出力を落とすことなく多くのシールドトリガーを搭載することに成功しています。
また、2ブロック環境における多くのライバルデッキへの対策カードを無理なく採用できる点も魅力です。
「バラギアラ」デッキの回し方
①強力な専用カードでブーストを決める!
このデッキには、ツインパクトデッキ専用の強力なブーストカード《コンダマ/魂フエミドロ 》、《 始虹帝 ミノガミ 》が搭載されています。
これらを利用して、圧倒的な速度でマナをためていきましょう。
ツインパクトカードを自分のマナゾーンに置いた時、自分のマナゾーンにあるカードを1枚アンタップする。
自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。それがツインパクトカードなら、自分の山札の上からもう1枚、マナゾーンに置く。
出典:デュエルマスターズ
「魂フエミドロ」は、ツインパクト版《メンデルスゾーン》とでもいうべきカードです。
「ミノガミ」以外はすべてツインパクトカードなので、まず間違いなく2ブーストができます。
また、クリーチャー面の「コンダマ」はフィニッシュ時に必要不可欠なカードになります。
「輪廻暴冥」の効果で墓地から場に出すことができるので、安心してプレイしてください。
マッハファイターこのクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から3枚を表向きにしてもよい。そうしたら、その中のツインパクトカードをすべて自分のマナゾーンに置き、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。こうしてマナゾーンに置いたカード1枚につき、このターン、このクリーチャーのパワーを+5000する。無敵虹帝:自分がゲームに負ける時、または相手が勝つ時、かわりに自分のマナゾーンにあるカードを8枚、シャッフルしてから山札の一番下に置く。
出典:デュエルマスターズ
《始虹帝 ミノガミ》は相手クリーチャーを除去しながら大量ブーストできるカードです。
攻撃時には高確率でパワー20000となるので、まず間違いなく相手クリーチャーを倒すことができます。
返すターンに倒されたとしても、このカードも「輪廻暴冥」で蘇生できるため、ダメージにはなりません。
積極的に使っていきましょう。
「青魔道具」など、場にクリーチャーを並べないタイプのデッキ相手にたいしては有効に効果が使えないので、他の手段でのブースト、および妨害に切り替えましょう。
同系戦においては、相手の「ミノガミ」を利用させないためにも、序盤中盤にクリーチャーを場に出すことは控えるようにするのが吉です。
②メタカードで相手を妨害!
「バラギアラ」降臨までは、マナをためると同時に相手の足を引っ張ることにも注力しましょう。
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、各プレイヤーは自身の手札をそれぞれ1枚選び、裏向きのまま新しいシールドとしてシールドゾーンに加えてもよい。
相手の手札を見て1枚選び、捨てさせる。
出典:デュエルマスターズ
どのようなデッキにも刺さる手札破壊、《青守銀 シルト/解体事変》をはじめ、
相手のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを相手がバトルゾーンに出した時、相手はそれを自身の山札の一番下に置く。
次の自分のターンのはじめまで、相手は呪文を唱えられない。カードを1枚引く。
出典:デュエルマスターズ
「赤青覇道」や「ミッツァイル」の動きを阻害する「ミクセル」、「青白スコーラー」を機能停止に追い込む「ジャミング・チャフ」
スマッシュ・バースト(このクリーチャーが攻撃する時、このカードの呪文側を、バトルゾーンに置いたままコストを支払わずに唱えてもよい)相手の呪文の効果やクリーチャーの能力によって、自分の手札は捨てられない。
S・トリガーバトルゾーンにある、コスト6以下の進化ではないカードを1枚選び、裏向きにして、新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに置く。
出典:デュエルマスターズ
「青黒ハンデス」の手札破壊を無効化する「奇石 ベイブレンラ」、「青魔道具」の《卍新世壊卍》を処理する「 スーパー・エターナル・スパーク 」など、相手に応じて必要なメタカードをキープ、プレイし優位を築きましょう。
③「バラギアラ」降臨!ループでフィニッシュ!!
9マナたまったら、いよいよ切り札である「バラギアラ」の出番です。
このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードをすべてアンタップする。輪廻∞:このカードの呪文側を、バトルゾーンに置いたまま唱えてもよい(コストは支払う)。そうした時、バトルゾーンにある自分の《天地命動 バラギアラ》1体につき、自分の山札の上から1枚をマナゾーンに置く。T・ブレイカー
S・トリガー相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを–4000する。コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
出典:デュエルマスターズ
このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードをすべてアンタップする。輪廻∞:このカードの呪文側を、バトルゾーンに置いたまま唱えてもよい(コストは支払う)。そうした時、バトルゾーンにある自分の《天地命動 バラギアラ》1体につき、自分の山札の上から1枚をマナゾーンに置く。T・ブレイカー
S・トリガー相手は、自身のアンタップしているクリーチャーを2体選び、タップする。カードを1枚引く。
出典:デュエルマスターズ
「バラギアラ」にはマナをアンタップする効果があるので、手札にあるだけ「バラギアラ」を出すことができます。
ただしあまり数を出しすぎると後々の山札枚数の調整が面倒になってしまうので、《 コンダマ/魂フエミドロ 》が2枚墓地か手札にある場合には、「バラギアラ」の数は3枚で十分です。
「コンダマ」が1枚しかないという場合には、使えるマナを増やすためにもさらに多く出してかまいません。
それでは早速、フィニッシュのための手順を確認していきましょう。
今回は《天地命動 バラギアラ/輪廻暴冥》(以下闇バラギアラ)含む3体が場におり、墓地に《 コンダマ/魂フエミドロ 》が2枚あると仮定します。
まず、6マナ使って闇バラギアラの「輪廻暴冥」を発動させます。(残りマナ3)
その効果で「コンダマ」を蘇生し、「バラギアラ」の効果で場にある「バラギアラ」の数分、つまり3枚マナブーストします。
ここで単色ツインパクトカードがマナに行った場合「コンダマ」のアンタップと合わせて2枚分マナが回復し、多色ツインパクトがマナに行った場合はアンタップ効果により1枚回復、「ミノガミ」がマナに行った場合、アンタップはありませんが自身が単色カードであり使用可能なマナになるので、1枚マナが回復します。
つまり、どんなに悪い目が出ても3マナ回復し、使用可能なマナは6マナ以上となります。(実際にはさらに回復することがほとんどです)
こうして回復したマナを使い、再び「輪廻暴冥」を発動。
2体目の「コンダマ」を蘇生します。その後さらにマナブーストが入りますが、
この時「コンダマ」が2枚あるので、マナの回復量も2倍となります。
単色ツインパクトで3マナ、多色ツインパクトで2マナ、「ミノガミ」で1マナ回復するようになります。
回復のペースが使用するマナを上回るようになるため、自由に利用できるマナが増えていきます。
既に場に「ミノガミ」がある場合はこの手順を繰り返すことで無限にマナをアンタップすることができます。
「ミノガミ」が無い場合は、「輪廻暴聖」や「白米だんしゃく」を使って探しに行きましょう。
無事に「ミノガミ」が出せた後は、《マッド・デーモン閣下/デーモン・ハンド》計3枚と《超機動罠 デンジャデオン/地獄極楽トラップ黙示録》が必要となります。
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、あるいは自分が名前に《ハンド》とある呪文を唱えた時、クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻してもよい。
S・トリガー相手のクリーチャーを1体破壊する。
出典:デュエルマスターズ
W・ブレイカー自分のターンのはじめに、このカードを自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。罠金乱舞:クリーチャーが攻撃する時、それがこのターン最初の攻撃なら、自分の手札から《トラップ》と名前にある呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。
S・トリガー相手のクリーチャー1体または相手のシールドを1つ選び、持ち主のマナゾーンに置く。
出典:デュエルマスターズ
ここで気を付けたいのが、これらのカードを探す際、むやみに「輪廻暴聖」を使うべきではない、ということです。
フィニッシュ手段「地獄極楽トラップ黙示録」を撃った後に回復機構である「輪廻暴冥」を発動させる必要があるので、マナゾーンには14枚のカードが必要となります。
さらに言うと、マナと山札を合計して15枚のカードが必要になるのです。
ここで、山札からカードをドローしてしまうと、使えるマナの総量が減ってしまいます。(手札をマナにおけるカードはありません)
なのでコンボ開始後は、ドローする回数を最小限にとどめたいのです。
「輪廻暴聖」を使う場合は、「ミノガミ」によって山札を引きたいカードと回収カード、サーチカードの比率を高めてからにしましょう。
パーツがそろったら、マナ回復を利用しながら場に2体の「マッド・デーモン閣下」を並べます。
ではここで、ループするための場の状況を確認しましょう。
バトルゾーンに「闇バラギアラ」含めた「バラギアラ」が3体、「コンダマ」2体、「ミノガミ」1体、「マッド・デーモン閣下」2体。
手札には「マッド・デーモン閣下/デーモンハンド」1枚と「地獄極楽トラップ黙示録」1枚。
マナゾーンには、14枚のアンタップ状態のカード。
山札に1枚以上のカード。
これがループの条件であり、この状態を作るのがこのデッキの目的です。
①8マナ使い「地獄極楽トラップ黙示録」を発動。相手のシールドをマナに
②「輪廻暴冥」の繰り返しでマナを回復
③「デーモンハンド」をプレイ。場にある2枚の「デーモン閣下」の能力で、今使った「デーモンハンド」と「地獄極楽トラップ黙示録」を回収
④「輪廻暴冥」の繰り返しでマナを回復
⑤ ①に戻る
これで相手の場、シールドがなくなるので、召喚酔いしていないクリーチャーがいればそのダイレクトアタックで勝利となります。
攻撃できるクリーチャーがいない場合は、「解体事変」で相手の手札を枯らし、
「スーパーエターナルスパーク」や「青守銀シルト」の効果で守りを固め、
次のターンでフィニッシュします。
実際にやってみないと少しわかりにくいかもしれませんが、自分で使ってみるとすんなりこの手順、仕組みが理解できます。
「バラギアラ」デッキの強化方法
「バラギアラ」デッキと相性の良いカード
W・ブレイカーこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。各ターン、コスト5以下の呪文を自分の手札からはじめて捨てた時、その呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
次の自分のターンのはじめまで、相手は各ターン1度しか、クリーチャーで攻撃もブロックもできない。
出典:デュエルマスターズ
ツインパクトカードの筆頭格《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》は、「ミノガミ」同様中盤で大活躍します。
ドロー源に攻撃抑制と、極めて腐りづらいです。
「魂フエミドロ」からキレイにつながるのもすばらしく、このカードから再び「魂フエミドロ」をプレイすれば次のターンには「バラギアラ」へつなぐことができ、このデッキと非常に相性の良いカードといえます。
W・ブレイカーこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時、数字を1つ選ぶ。その数字と同じコストを持つ相手のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。
数字を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストを持つクリーチャーと呪文を召喚したり唱えたりできない。
出典:デュエルマスターズ
言わずと知れた、相手の動きを強烈に制限する強力カード。
「魂フエミドロ」を撃ちながらこのカードをプレイし、「バラギアラ」につながる1ターンをほぼ確実に取れる動きは極めて強力です。
水文明を加える場合、ぜひこのカードも採用しましょう。
要所要所で相手の動きを縛ることはもちろん、ループに組み込むことですべての数字を制限し、仮にターンを渡しても何もできない、という状況を生み出すこともできます。
ブロッカーW・ブレイカーこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーの数が相手より多ければ、自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中から、コスト4以下のメタリカをすべてバトルゾーンに出し、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。
このターン、相手プレイヤーを攻撃することができない効果をすべて無視する。(召喚酔いや、「このクリーチャーは攻撃できない」または「このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない」などの効果を無視する)
出典:デュエルマスターズ
どれだけ相手の動きを縛っても、このデッキではスピードアタッカーを生み出すことはできません。
制限時間が来た場合、そのターンで決着を付けなければ両者敗北とする、という大会も少なくありません。
また、ループするにはリソース、パーツが足りないということもあるでしょう。
その際に、「ジャミング・チャフ」や「ラッキーナンバー」を撃ちながらこのカードを使い、一気に攻めるというプランをとることができます。
好みは分かれるとは思いますが、検討の余地ありです。
S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、ターンの残りをとばす。(次のプレイヤーのターンをすぐに始める)
出典:デュエルマスターズ
2ブロック環境においても、《終末の時計 ザ・クロック》は最強トリガーの1枚です。
ツインパクトカードでないため採用することにデメリットもありますが、ほぼ確実にターンを返してもらえるというのはやはり大きく、「青守銀シルト」で埋める動きも非常に強力です。
「輪廻暴冥」との噛み合いは良くも悪くもといったところで、1度場に出た「クロック」を自壊できれば「輪廻暴冥」がトリガーした際にさらに強力なトリガーとなりますが、逆に能動的に「輪廻暴冥」を打つ際にはターンを飛ばしてしまう「クロック」が足かせとなってしまいます。
よくよく考えて採用を決めたいカードです。
ブロッカーこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置く。自分のシールドゾーンにカードが置かれた時、GR召喚する。
カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のシールドゾーンから墓地に置く。
出典:デュエルマスターズ
楯追加、シールド操作と防御力を上げてくれるカードです。
GRクリーチャーを防御系カードで固めることで、自身を含めた2度のブロックとシールド追加で、計3体分の攻撃を防ぐことができます。
このカードは「輪廻暴冥」との相性が非常によく、墓地にあるこのカードを蘇生させることで圧倒的な粘りを見せることができます。
「バラギアラ」の対策方法
「バラギアラ」の対策カード
J・O・E 2 (このクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりに、これを自分の山札の一番下に置く。下に置いたら、カードを1枚引く)スピードアタッカー W・ブレイカーこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のシールドを2つ選ぶ。このクリーチャーは、相手のそれ以外のシールドをすべてブレイクする。その後、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうしたら、次のターン、相手は2体以上クリーチャーをバトルゾーンに出せない。
出典:デュエルマスターズ
「バラギアラ」は、複数体並ばなければその真価を発揮しません。
また、「コンダマ」など様々なクリーチャーを出す必要があります。
「アイアン・マンハッタン」の効果が発動している間、「バラギアラ」デッキは能動的な動きが全くできなくなります。
召喚制限がかかっている間に、一気に倒してしまいましょう。
相手のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを相手がバトルゾーンに出した時、相手はそれを自身の山札の一番下に置く。
次の自分のターンのはじめまで、相手は呪文を唱えられない。カードを1枚引く。
出典:デュエルマスターズ
「バラギアラ」デッキは、呪文が制限されるとフィニッシュ含めもろもろの動きが停止します。
仮にクリーチャートリガーが発動したとしてもそれらはあくまで時間稼ぎであり、逆転されるようなことはないので、呪文が止まっている隙に一気に倒しましょう。
まとめ
以上が「バラギアラ」デッキの解説になります。
ツインパクトの持つ力を最も体感できるのがこのデッキです。
その圧倒的な「濃さ」は、すべてのコントロールプレイヤーを虜にすること間違いなしです。
ぜひあなたもこの「バラギアラ」で、数多の選択肢から正解を選び抜く快感を味わってみてください!
ライター:西川航平