アカデミーの誇りはない。
こんにちは、神結です。
デュエプレ選手権、《眠りの森のメイ様》のナーフに《超次元ホワイトグリーン・ホール》の殿堂、そしてそして5つ子リターンズなど、デュエプレは何かと熱い話題を提供してくれています。
さて、デュエプレと言えばTCG時代とは異なるカードや効果を実装していることによって、TCGとはかなり異なる歴史を歩んでおります。
現在E3相当の時代まで進んでおりますが、「なんとなく知っているデッキ」「なんとなく知っている環境」ではありつつも(全然知らないデッキと全然知らない環境が蔓延ってるときもある)、やはりTCGと同じ道を歩むことはありませんでした。
で、そんなデュエプレで現在Tier1のひとつとされているのが《超閃機 ジャバジャック》を軸とした【青単リキピ】です。
【 進化クリーチャー 】
種族 リキッド・ピープル閃 / 文明 水 / パワー6000 / コスト4
■進化―自分のリキッド・ピープル1体の上に置く。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを4枚引いてもよい。そうした場合、自分の手札2枚、好きな順序で山札の一番下に置く。
■W・ブレイカー
前環境からトップTierのデッキありながらも、今回は見事に?ナーフを回避。《アクア・エリート》という謎のカードや、《超閃機 ジャバジャック》自体もアッパーされております。なんか選ばれない効果とかあるんだよな。
で、TCG界の【青単リキピ】ってどうなの? というと、《クリスタル・ランサー》が活躍した時代もありましたが、《超閃機 ジャバジャック》自体もそれなりに活躍を見せておりました。
というわけで「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【青単リキピ】(2015)です。
目次
本日の名作デッキ紹介
「なんか知らんけど勝った」
というわけで今回の名作デッキは、人によっては思い入れ深い(?)ことでしょう、【青単リキピ】になります。
で、今回紹介するのは《クリスタル・ランサー》が活躍していた時代ではなく、時は経って革命編時代の2015年版となっています。
リストはこんな感じ。
リキッド・ピープルは第1弾から存在しているデュエマの歴史そのものとも言える種族です。しかもそんじょそこらの種族と違って、ちゃんと古来から環境入りし続けている名門of名門です。
そんなリキピですが、E3終盤に《超閃機 ジャバジャック》が登場。更にDS期に「リキッド・ピープル閃」の登場によって大きくフィーチャーされるようになります。
この時点でもサンプルにあるリストはほぼ組めるのですが、革命編に入るとこのデッキの最後のパーツが手に入りました。
《侵略者 バロンスペード》です。
【 進化クリーチャー 】
種族 リキッド・ピープル閃 / 侵略者 / 文明 水 / パワー6000 / コスト4
■進化―自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略―水の侵略者または水のリキッド・ピープル(自分の水の侵略者または水のリキッド・ピープルが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい。)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーは、コマンドにしかブロックされない。
イラスト好きなんですよね。
非常に緩い侵略条件ながら2打点で、「コマンド以外にブロックされない」という能力まで持っています。
元々リキッド・ピープルは打点不足という弱点があり、パワーライン等も含めて不安を抱える種族ではありました。
しかし《侵略者 バロンスペード》によってその部分は大きく改善。《超閃機 ジャバジャック》と合わせてメインアタッカーとして運用出来るようになりました。
ちなみにこの【青単リキピ】というデッキですが、滅茶苦茶環境で結果を残したというわけでは決してなかったです。ええ、決して。
むしろ区分的に言えば、「地雷デッキ」です。
一応当時の環境的に言えば、同じアグロでは【赤単ガトリング】がいました。
もちろん速度では【赤単ガトリング】に劣るので、それこそアンブロッカブルであったり、手札補充といった面で差が付けて、それで環境デッキとも比較的戦えるよ~、といったような立ち位置ですかね。
しかし「GP1stが開催される数日前に」「突如知らないデッキタイプがオンライン大会で優勝した」というタイミングが良かったんですよ。ですので、(ある意味で過剰な)注目が集まることになりました。
ちなみに勝因は《アクア新参兵 アイザック》の効果があまりにも知られてなさ過ぎたことによる初見殺しだったという説もあるのですが、それは置いておいて。
【 クリーチャー 】
種族 リキッド・ピープル閃 / 文明 水 / パワー1000 / コスト2
■マナ武装3:このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンに水のカードが3枚以上あれば、カードを1枚引いてもよい。
■マナ武装5:自分のマナゾーンに水のカードが5枚以上あれば、このクリーチャーは攻撃またはブロックされない。
実際にGP1stで使用した方もいたようですね。ちなみに勝ったという話は聞いてないです。
並べて殴る、オーソドックスなビートダウン
さて、このデッキですがかなりシンプルなデッキです。
「クリーチャーを並べて、殴る」という、基本にあまりにも忠実なビートダウンです。
ちょくちょく個性的なカードがあるので、それをどう使い分けるか、といったところでしょうか。
例えば上にもある《アクア新参兵 アイザック》は、マナ武装でドローが出来る他、5マナまで溜めるとアタックもブロックもされなくなります。
また《アクア操縦士 ニュートン》は、マナ武装3でドローを持ちつつ、ブロックされない効果があります。
当時の環境デッキの防御手段といえば【黒単ヘルボロフ】や【イメンループ】なんかはブロッカーを採用しており、アンブロッカブル自体は結構厄介な部類でした。
あとはそれなりに進化速攻も出来るので、5マナくらいまで溜めて手札を維持しつつ頑張る、という感じですね。
手札を《アクア闘士 サンダーボルト》なんかで守ることも出来ます、一応。
【 クリーチャー 】
種族 リキッド・ピープル閃 / 文明 水 / パワー2000 / コスト3
■相手の呪文の効果またはクリーチャーの能力によって、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出し、カードを2枚引いてもよい。
■自分の手札が5枚以上あれば、このクリーチャーのパワーは+4000され、「W・ブレイカー」を得る。
ただやっぱりドラグハート環境で勝ち続けられるほどのトータルのデッキパワーがあったわけではないです。
普通に先攻を取った環境デッキに負けたり、アンブロッカブルと言えどループする天門には当然関係なかったり、何かしら妨害が出来るわけではないのでビッグマナの《調和と繁栄の罠》と封殺されたり……と、「環境デッキが環境にいる所以」を見せ付けられて負けていく、よくある地雷デッキの1つだったと思います。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第55回はみんな大好き【青単リキピ】でした。
やっぱり《侵略者 バロンスペード》はカッコイイんですよね。
あと《アクア闘士 サンダーボルト》って、謎の赤青バイクに採用されてたことしか知らなかったんですけど、調べてみたらこのデッキでも採用実績あったんですね。
どちらかと言えば、その発見が一番面白かったです。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。