2023/09/17 に行われたシャントCS。
スイスドローのみのこのCSにおいて、5勝ラインに残ったのはわずかに2人。
片や、三重県の若き新星、キナリ。操るデッキは【4C邪王門】。
対するは三重県ランキング2位、全国ランキング20位(9/18現在)の強豪プレイヤー、スヌーピィ。使用デッキは【水魔道具】。
CS優勝を賭けた戦いとなるのはもちろん、スヌーピィにとっては全国大会参加のためのポイントがかかった一戦にもなる。
はたしてこの勝負、どちらが制するのか。
ジャンケンの結果、先攻はキナリ。
後攻2ターン目、スヌーピィは《堕呪ゴンパドゥ》をプレイ。
先攻3ターン目、キナリは《豊潤フォージュン》をプレイし、マナと手札を整えていく。
両者、最上とは言えないものの上々の立ち上がりでゲームを始めることに成功した。
返しの後攻3ターン目、スヌーピィは《堕呪バレッドゥ》をプレイ。さらに1コストで《堕呪ゾメンザン》発動。
スヌーピィ「《ガル・ラガンザーク》宣言します。」
なんと、手札に(殿堂カードの)《ガル・ラガンザーク》を抱えていた。後手3ターン目 (このマッチにおいてクリティカルな)《ガル・ラガンザーク》 を決め、勝利に大きく近づく。これにはキナリも険しい表情。
先攻4ターン目、キナリは《天災デドダム》をプレイのみ。
後攻4ターン目、スヌーピィはまず《新世壊》をプレイ。続けて《凶鬼98号ガシャゴン/堕呪ブラッドゥ》の下面ブラッドゥをプレイし《新世壊》の下に置き、2枚ドロー。
《新世壊》の下にはカードが2枚。いつ無月の門99が開いてもおかしくない状況だが、次のターンに決着がつくのか…???
先攻5ターン目。ここでキナリは動きたいところ。プレイしたカードは…
《黒神龍ブライゼナーガ》!
「全生命をこの一撃に!」。有名なこのフレーバーテキストを思い出す者も多いのでは無いだろうか。
《黒神龍ブライゼナーガ》のシールド全回収によりS・トリガーが使えるが、宣言はなし。そのままターンエンド。絶体絶命に見えるが、このまま勝負が決まるのか……
後攻5ターン目、スヌーピィは《凶鬼98号ガシャゴン/堕呪ブラッドゥ》の下面ブラッドゥをプレイ。続けて《堕呪ゾメンザン》、さらにもう一枚《凶鬼98号ガシャゴン/堕呪ブラッドゥ》をプレイ。
《新世壊》の下にはカードが4枚。さあ準備は整った!
しかし、スヌーピィの顔が曇る……。
スヌーピィ「ターンエンド」
なんと、《月下卍壊ガ・リュミーズ卍》が手元にない。
決して1枚も引いていない訳ではなかった。
しかし、4C邪王門の天敵ともいえる《ガル・ラガンザーク》を引いていたこともあり《ガル・ラガンザーク》の着地優先のため《月下卍壊ガ・リュミーズ卍》をマナに置いていたのだ。
こればかりは仕方ない。あと1ターン帰ってくるのか?? 祈るスヌーピィ。
先攻6ターン目、ついにキナリが大きく動き出す。
《切札勝太&カツキング〜熱血の物語〜》(A)をプレイし、《百鬼の邪王門》を回収するとともに《ガル・ラガンザーク》をスヌーピィの手札に戻す。
5ターン目にシールドを全回収しているため、《切札勝太&カツキング〜熱血の物語〜》はスピードアタッカーとなっている。
キナリ「《切札勝太&カツキング〜熱血の物語〜》で攻撃する時に邪王門2枚宣言します。」
2枚の邪王門から出てきたのは、どちらも《切札勝太&カツキング〜熱血の物語〜》(B、C)。2枚のカツキングで《豊潤フォージュン》と《百鬼の邪王門》を回収したのち……
キナリ「上から3点!!」
互いに祈り合う姿。これぞデュエル・マスターズ。トリガーはあるのか……
スヌーピィ「《堕呪 ボックドゥ》トリガーで」
(ここでスヌーピィ、値千金の《堕呪 ボックドゥ》。シールド・トリガー・プラスで)カツキング(B)を手札に戻し、通常効果でカツキング(C)を攻撃できなくさせた。
(だが、キナリの攻めは止まらない。)
キナリ「ブライゼナーガで攻撃する時に邪王門宣言!」
先程サーチしていた邪王門が開かれる。
全生命をこの一撃に。この上から4枚で全てが決まる。そして、その中にあったのは…
キナリ「《一王二命三眼槍》出します」
(キナリの期待に応えてやってきた)《一王二命三眼槍》の鬼エンド効果によりデッキ下から出てきたのは、《龍素記号wDサイクルペディア》!!
キナリ「 《龍素記号wDサイクルペディア》 効果で 《勝熱と弾丸と自由の決断》 使います」
デッキに一枚のみの《勝熱と弾丸と自由の決断》でキナリが発動したのは、3コスト以下のカードを山札の下に送る効果と、クリーチャーをプレイヤー攻撃可能にする効果。
《新世壊》は山札の下へ行き、《龍素記号wDサイクルペディア》はプレイヤーを攻撃できる上にジャストダイバーで選ばれない。そしてついに……
キナリ「ダイレクトアタック!!!」
勝者 キナリ
キナリからは喜ぶ様子が見られた。一方、スヌーピィは……
スヌーピィ「ミスってはないはずやけどなぁ。」
確かにミスはないように見えた。だが、プレイと運どちらもすべて相まってこそのデュエル・マスターズだ。互いに競り合う接戦となり、決勝の舞台にふさわしい試合であった。
新弾の魔覇革命発売後から1日。
《芸魔王将カクメイジン》などを使用したデッキも見られたが、今回の優勝は【4C邪王門】であり、大きな環境の変化は見られなかった。
以上、白熱の決勝戦の様子をカバレージ形式でお伝えいたしました!
今後もシャントCSでは三重県のCSを盛り上げることや、東海地方から全国プレイヤーの排出を行うことを目標に活動していきますのでよかったらぜひ遊びにきてください!