おもちの方が本体ですという話は百万回しました
はじめまして。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。夢を見ています。
実はこっそりガチまとめ運営スタッフ(なお全員兼業)の人数が増えておりまして、新スタッフさんのライターアイコン発注のついでに私のライターアイコンも新調することになりました。
どうですかこのプロの手で描かれたおもち。いいでしょう。
こうして人の労力を無駄遣いすることで、業務と対価が生まれて経済が回るのです。
えーと。その。デザイナーさんにはマジでいつもお世話になっております。めちゃくちゃ突然「白いおもちを描いてください」って頼んだのに、爆速で対応していただきました。いや生きててそうそうないでしょ、仕事としておもちを描くこと。
この企画は、「前人未到のデッキを組むことを目指し、毎週一本ずつ新たなデッキを作成する」ものとなっています。
というわけで、夢のように不確かにやっていきましょう。今回のテーマは、こちら。
《ボルシャックの古代神殿》
【 タマシード 】
種族 アーマード・サン / 文明 光/火 / コスト2
■すべてのクリーチャーに「スピードアタッカー」と「ブロッカー」を与える。(「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは召喚酔いしない。「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をそのクリーチャーに変更してもよい)
■このタマシードが破壊された時、相手のクリーチャーを1体選び、タップする。その後、このターン、自分のクリーチャー1体に「スピードアタッカー」を与え、バトル中のパワーを+1000000する。
というわけで、今回のテーマは《 ボルシャックの古代神殿 》。
《 竜皇神 ボルシャック・バクテラス 》の予告として登場した割に、ストーリーでは《 ボルシャック・サイン 》で破壊されることだけが仕事だったことで知られる一枚ですね。なんならバクテラス出したら能力全部被るし。
実戦においては対戦相手にも効果があるせいでめちゃくちゃ使いにくいこのカードを、今回は真に活かしきるという夢を見ていこうと思います。
さて。《 ボルシャックの古代神殿 》は両者の全生物にSAとブロッカーを付与するカードです。
もし相手にこの効果が及べば、相手に攻撃されたりこちらの攻撃がブロックされたりして、「クリーチャー同士の戦闘」が激化しますね。つまりは、まあ。
いつものやつです。
だって、こっちにブロッカー付与がついたうえで相手が殴ってくるなら……そりゃそうだろ!やるしかないだろ!
実際、「相手が殴ってきたらニンジャ・ストライクでブロックして返り討ち」「ブロックされてもニンジャ・ストライクで出してSA&スレイヤーで追撃」みたいな芸当ができるので相性自体はめっちゃいいんですよ。今回はこれを基盤にしましょう。
とはいえ、ここまではぶっちゃけ「いつもの」止まり。夢を見るなら、もう少しアバンギャルドなことをやる必要がありそうです。
ところで、夢って複数の「過去にあったこと」をベースに形作られるんですってね。
おっと、こんなところに「過去にやったこと」が複数浮かんできました。
《 煌終龍 サッヴァーク 》は、シールド・ゴーで表向きで盾に行った《 超越男 》がブレイクされる際にそれを裏返し、「割られると墓地に行く」という定めを回避してS・トリガーとして復帰させることができます。
また、《 反転する不完全 ギャラクシー 》がいれば、表向きの《 超越男 》を「トリガー使用可能な置換効果でブレイク」することでシールド・ゴーの定めを回避しながら《 超越男 》をトリガー可能です。
端的に言えば《 ボルシャックの古代神殿 》と《 超越男 》、そしてこの2種の謎カードのどちらかが揃えば、無限に防御ができるようになるんですよ。
こうなれば、クリーチャー戦は制したも同然!相手に効果を与えるデメリットをこの防御力でカバーすれば、あとはこちらに付与された完全条件SAをひたすら使い倒してビートするだけですね。
幸いにもギャラクシーはアンタッチャブルですし、サッヴァークはドラゴン・W・ブレイカーで攻防一体。攻めにはあまり困らなさそうです。
ただ、これらを両方採用すると「アウトレイジ関連の踏み倒しトリガーで出したいギャラクシー」「サバキZで出したいサッヴァーク」と早出しサポートが混ざってしまうのは悩みどころ。
これを解決するために、「トリガーもサバキZも始動させ得るカード」でもあればいいんですが……
適切な条件を設定して望めば、カードプールは応えてくれるのです。
というわけで、完成したデッキがこちらです。
目を疑うほどきったないレシピになりましたが、なんとこれでも使う文明は2色に収まっています。ほとんどのカードは過去の企画で紹介したのと同じ使い方ですので、紹介はいったん割愛。
理想的な動きとしては、2ターン目《 ボルシャックの古代神殿 》→3ターン目《 巡ル運命ノ裁キ 》。
次のターンの頭に、「サッヴァークが手札にあれば紋章をブレイク」「ギャラクシーが手札にあればトリガー期待でそれ以外をブレイク」と動き、可能ならどちらかを展開。
次のターンには5マナ溜まるので、《 超越男 》のニンジャ・ストライクを構えながら無限防御を狙っていくだけです。ギャラクシールートの場合、《 焔の下の力持ち ワーゲン 》を自爆特攻とかで盾に送っておくと相手のブレイクするシールドを強制指定できてお得ですよ。
個人的な注目枠は《 万里の超常 ジュラルミン 》。各種アウトレイジ系踏み倒しトリガーから出して自壊、即座に表向きの盾を用意しつつフルタップ……というかなり硬い防御を見せてくれます。要するに、素でトリガーのついてない《 終末の時計 ザ・クロック 》です。
ギャラクシーの運用のために、何かすぐに盾に置けるシールド・ゴー持ちを探してたらなんか完璧に噛み合ってくれたんですよね。こういう発見があるのも、マイナーギミックを漁る際の醍醐味です。
ちなみに、《 聖カオスマントラ 》がいるのは完全に持病です。本当にありがとうございました。
さて。このデッキが真に「未踏」のデッキかを確認するためには、あと一工程必要です。それは。
デッキメーカーによる、先行研究チェックです。
キーパーツ3枚程度を含むデッキを検索することで、このアイデアが既出か初出があるかが見込める……ということですね。この検索結果が「1件」ならば、晴れて私は未踏の地に到達したことになります。
というわけで、《 ボルシャックの古代神殿 》《 超越男 》《 煌終龍 サッヴァーク 》での検索結果は……!
「未踏」、達成……!
……まあその、コンセプト思いついた時点でさすがに未踏の地だとは思ってたんですが。サッヴァークじゃなくてパーフェクトのほうでも未踏だったし。
ただ、《 ボルシャックの古代神殿 》《 超越男 》パッケージまでは何デッキも擦っておられる先駆者がおりまして、そちらは《 裏斬隠 フォクシット 》や《 烈火大聖 ソンクン 》でブロッカー破壊ギミックを重視しておられました。
ぶっちゃけ普通にやるならこっちの方が絶対使いやすいのでお勧めです。
デッキを組むからには全カードに採用理由を説明できるようにはしておきたい
というわけで、夢を見ていました。
今回のデッキ、一つ一つのカードに明確な採用意図と仕事が説明できる構築であることからかなり自信作ではあるんですが……。
ぶっちゃけ、組んだ身からしてもあんまり強いとは思ってないです。ただ、変なところのくっつきが良くて憎めないデッキという印象ですね。
極論「俺にだけ価値があるデッキ」ですので、他人にお勧めすることは……まあ、ないです。
この記事の感想などありましたら、#未踏のデッキの夢を見てでのPostや拡散などなど心よりお待ちしております。
それでは、次の夢で。北白河でした。