このデッキはこんな人におすすめ! |
●安くて楽しいデッキが欲しい! ●相手の盤面を取りまくりたい! ●初手ゲーを許せる ●箱買いして低レアが山ほど余っている |
こんにちは。あるいはお久しぶりです。『格安デュエマ研究所』研究員の北白河と申します。
今日も今日とて格安をやっていこうと思います。
第175回目となりました当企画『格安デュエマ研究所』。
その名の通り、安くて楽しいカードを活かして格安デッキを研究する…という企画となっております。
今回の主役となるのは……。
《 爆藍月 スケルハンター 》(200円380円580円)です。
きたしーさんが休んでる間に2回価格が変わりました。すまん。
新セットの方針が「デザイナーズコンボ」ではなく「採用圏のカードをばらまいて自由度を増やす」に移ったこともあってキーパーツ選定にだいぶ苦労しましたが、それでも明確なコンセプトをもって構築することに成功しました。
具体的には、こいつでないとたぶんコンセプトをでっちあげられませんでした。
例によってもう少し財布に余裕のある方向けの改造パーツなども紹介しておりますので、ぜひぜひ最後までお付き合いくださいませ。
ちなみに、デッキリストの「デッキ価格をシミュレーション」→「在庫チェック」から、直接カーナベルで購入に向かうことも可能です。検索なしで必要なカードにアクセスできてマジで便利なので、ぜひどうぞ。
目次
はじめに:この企画のルール
当企画『格安デッキ研究所』は、ガチまとめライターが持ち回りで低予算デッキを構築・紹介していく企画です。
何をもって「低予算」とするかは難しいところですが、当企画では「シングル価格の合計がクロニクルデッキ・ドリーム英雄譚デッキの定価(=およそ5000円)以内」という基準を設けさせていただきます。
(シングル価格は、執筆時点(2024/9/22)のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)相当として計算)
もちろんすでに持っているカードを使ったり、カード状態にこだわりがなければ、さらに安く構築することも可能ですね。
また、忘れてはいけないのが『安いデッキは高額デッキの代用品ではない』ということ。あくまで「安いけれど強い・面白い」と言えるような、独自性のあるデッキを追い求めていこうと思います。
デッキのコンセプト
さて。まずは今回のキーカードである《 爆藍月 スケルハンター 》とはどんなカードなのでしょうか。
テキストを要約すると、「ハイパーエナジーで最速3ターン目に登場し」「相手のSAやMFを防ぐメタクリとなりつつ」「ドローで後続のためのアドを稼ぐ」と書いてますね。
今回はそれぞれのテキストをテーマにしつつ、このカードが活きる構築を狙っていきましょう。
まず、「ハイパーエナジーで最速3ターン目に登場」というポイントから。
《 ボン・キゴマイム 》の例を見ればわかるように、メタクリの準備はスピードが命。1→2→7というデザイナーズムーブを駆使して、最速で送り込むことはぜひ考えたいですね。
この際に頼りになるのが、新パックの「コスト6以上軽減」サイクル。
軽減のありがたさはもちろんとして、これを経由することで《 爆藍月 スケルハンター 》などのハイパーエナジー持ちにおまけがついてくるんですよね。
《 ツイン・シックス 》ならドローが、《 緑狩の爪 》ならマッハファイターによる盤面処理がついてくるのはいかにも強力。特に後者は疑似的な殴り返し防止にもなりたいへんお得です。
ここに《 バブル・ボール 》や《 哀樹 コシン 》のようなカードカウントを稼げる1マナ生物を絡め、3ターン目降臨を目指したいですね。
次に、「相手のSAやMFを防ぐメタクリとなりつつ」。
相手の攻めを減速させる作用もさることながら、着目したいのが「毎ターン相手の盤面を空にできる限り、相手の攻撃がこちらに届かなくなる」というポイント。cipや呪文での除去は勘弁な!
前述の《 緑狩の爪 》のマッハファイター付与なんかも合わせて、「受け札やロックではなく、ひたすら盤面を取りまくることで防御をこなすコントロール」の形を取ることはできないでしょうか。
これを序盤から行えると、ハイパーエナジーの弱点の殴り返しも防げるのが嬉しいですね。ちょうどカードも引けますし、相手の手数を超える盤面処理手段を用意して押しつぶす……という戦略が実現できそうです。
ここでお得なのが、6コストのハイパーエナジートリガーサイクル。
受け札としてはもちろん、どちらも直接的に盤面に触りつつコスト6サポートを受けられるのでデッキの守りは相当に高まります。なんならこいつら自身がのちのハイパーエナジーのタネになるので、加速も兼ねるというお役立ちぶりです。
低レアだけありめちゃくちゃ安いので、今回は彼らも採用したいですね。
で、最後の「ドローで後続のためのアドを稼ぐ」なんですが……これが実は結構難しくてですね。
1→2→7のハイパーエナジーの流れを通ると、マナがあんまり伸びてないのでそこから出せるフィニッシャーってだいぶ限られてくるんですよね。
ここからさらに大型ハイパーエナジーを用意するのも考えたんですが、ただでさえ1~3ターンの動きが固定されているこのデッキでさらにデッキの動きを固着するのはなかなか困難。
となると、「少ないマナからでも展開できて」「最低限の打点もあり」「ボードコントロールにも貢献してくれる生物」が要求されるわけですが……
実は前のパックのカスレアサイクルにもういるんですよ。
ハイパーエナジーでタップした生物が起き上がれば、彼らのコストは激減してぽこじゃか投げられること間違いなし。
《 アクア・ツヴァイソード 》はおおむね1マナの確定除去(場合によってはドローロックまで兼ねます)ですし、《 緑神龍デアラブル・ボルス 》は3ブーストに加えマッハファイターで盤面も取れて、おまけにコスト6シナジーの恩恵まで受けられます。
あとは1-2ターンくらいこうやって拡大再生産をやっておけば、別に特定のフィニッシャーがなくとも詰め切れるはず!
というわけで、完成したデッキがこちら。
デッキレシピ:古く悪しきボードコントロール
お値段は4980円!なんなら《 ベイB セガーレ 》を適当な1マナ生物にすると3000円を切るパターンも。いくら何でも安すぎる。4000円以下に押さえられるかも。
実にデッキの半分が新弾のコモンかアンコモンなんだから、まあ安くなるわけです。箱買いした人はもっと安くなりますね。
欲しいカードがありましたら、デッキリストの「デッキ価格をシミュレーション」→「在庫チェック」から直接購入も可能です。あんまり知られてないんですがめちゃくちゃ便利ですので、ぜひ一度試してみてくださいね。
カード解説
1マナ域
《バブル・ボール》
【 クリーチャー 】
種族 サイバー・ウイルス / 文明 水 / パワー2000 / コスト1
■このクリーチャーは攻撃できない。
■このクリーチャーがタップした時、カードを1枚引く。
75円
ハイパーエナジーで寝かすことでドローできる、1マナ域の頭数要員です。
1回寝かせるとおおむね元は取れてますし、その後も継続的にドローできるのは嬉しいところ。初手に3ターン目までの流れが揃っているなら、こちらを優先して出したいですね。
後引きした際は出す→ハイパーエナジーでタップと動くことで1マナ得しつつ即座にドローできることも覚えておきましょう。
《哀樹 コシン》
【 クリーチャー 】
種族 デモンズ・レガシー / 文明 自然 / パワー1000 / コスト1
■このクリーチャーは攻撃できない。
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それがクリーチャーなら、手札に加える。それ以外なら、山札の下に置く。
50円
こちらは1ドローだけですが、出てすぐにカードを引けるのが嬉しい1マナ域。このデッキは40枚全てクリーチャーなので、ヒット率は100%です。
初手にあって3ターン目までの流れのうちどれかが欠けているなら、これで探すことを優先しましょう。
ちなみに、一度出たらもうハイパーエナジーのタネ以外の仕事はありません。お疲れさまでした。
《ベイB セガーレ》
【 クリーチャー 】
種族 ミルクボーイ / 文明 自然 / パワー6000 / コスト1
■このクリーチャーは攻撃できない。
■相手が、自身のマナゾーンのカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを出す時、相手はそれをかわりにマナゾーンに置き、その後、自分はこのクリーチャーをマナゾーンに置く。
320円
予算に余裕があったので、ちょっといいメタクリを用意しました。
正直1マナ域の数合わせなんですが、高パワーで除去されにくく効果発揮後にマナに行くのでこちらの加速になるのは嬉しいところ。
相手に戦略を看破されて、ハイパーエナジーのタネにする前にコスト踏み倒しでどかされるパターンにだけご注意を。
2マナ域
《ツイン・シックス》
【 クリーチャー 】
種族 スプラッシュ・クイーン / 文明 水 / パワー2000 / コスト2
■ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず、攻撃されない)
■自分のコスト6以上のカードを使うコストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■自分のコスト6以上のクリーチャーが出た時、カードを1枚引いてもよい。
80円
多分このデッキで一番強いカードです。いやマジで。
仕事としては、ハイパーエナジーのタネになりながらのコスト軽減と、その際のドロー。生き残りたいシステムクリーチャーなのにジャストダイバーついてるのが偉すぎる。
中盤以降はこのへんを複数体並べておき「ハイパーエナジー持ちを出すたびに手札が増える」ような状態にしておきたいですね。
ちなみに、1ターン目に1マナ獣を出し損ねても2ターン目のこのサイクル→3ターン目に6マナハイパーエナジー持ち→4ターン目に本命のカード……と繋ぐパターンがあることは覚えておきましょう。
《緑狩の爪》
【 クリーチャー 】
種族 ビーストフォーク / 文明 自然 / パワー2000 / コスト2
■ガードマン(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先を、自分の他のクリーチャーからこのクリーチャーに変更してもよい)
■自分のコスト6以上のカードを使うコストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■自分のコスト6以上のクリーチャーが出た時、そのクリーチャーに「マッハファイター」を与える。(「マッハファイター」を持つクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
50円
同じく、このデッキで二番目に強いカードです。
ハイパーエナジーのタネになりつつ軽減するのは言わずもがな、マッハファイターでさらに盤面が取れるようになるのはお得そのもの。
さらにこうして出したハイパーエナジー持ちがマッハファイターで動くとバトルゾーンにタップ生物が3体並ぶので、次のターンに《 緑神龍デアラブル・ボルス 》が1マナになったり《 ガルフ・ストリーム 》が2ドローくれたりとさらに上手く運用できますね。
この動きができそうなら、《 暴翠月 ドリアン 》のマナ送りを行わないことも考えておいてくださいね。
《ガルフ・ストリーム》
【 クリーチャー 】
種族 スプラッシュ・クイーン / 文明 水 / パワー2000+ / コスト2
■自分の手札が3枚以上あれば、このクリーチャーのパワーを+3000する。
■自分のターンの終わりに、自分のタップしているクリーチャーが3体以上あれば、カードを2枚引く。
50円
2マナ域の数合わせにして、上手く定着すれば毎ターン2ドローを稼いでくれるシステム生物です。
こいつが出ている際は、ハイパーエナジーの際に過剰にタップしておくことすら許容されます。
手札さえあればそこそこのパワーになるので、場持ちがいいのも嬉しいですね。
ハイパーな面々
《爆藍月 ファンタジー》
【 クリーチャー 】
種族 ゲル・フィッシュ / 文明 水 / パワー4000 / コスト6
■S・トリガー
■ハイパーエナジー(このクリーチャーを召喚する時、コストが異なる自分のクリーチャーを好きな数タップしてもよい。こうしてタップしたクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
■ブロッカー
■このクリーチャーがタップした時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃もブロックもできない。
50円
トリガー枠とハイパーエナジーによるタップ役を兼ねる、多芸な一枚です。
注意したいのが、サイクルの他のカードと違って防御効果がタップ時誘発なこと。
こいつ自身をハイパーエナジーのタネにしてやることで、除去し損ねたカードをプリン効果で止めることができるのは覚えておきましょう。最悪でも、盾を殴ればタップできるので効果はは飛びます。
《爆翠月 ドリアン》
【 クリーチャー 】
種族 ワイルド・ベジーズ / 文明 自然 / パワー5000 / コスト6
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■ハイパーエナジー(このクリーチャーを召喚する時、コストが異なる自分のクリーチャーを好きな数タップしてもよい。こうしてタップしたクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
■このクリーチャーが出た時、クリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。
50円
トリガー枠とハイパーエナジーによるタップ役を兼ねる、多芸な……これさっきも言いましたね。
シンプルにcipで除去が飛ばせるので、最序盤の相手の軽量生物を否定するのにも最適。
終盤はある程度抱えておき、マッハファイターでもデッキトップバウンスでも対処しきれない生物が出てきたときの保険にしておくのが丸いです。
《爆藍月 スケルハンター》
【 クリーチャー 】
種族 グレートメカオー / 文明 水 / パワー7000 / コスト7
■ハイパーエナジー(このクリーチャーを召喚する時、コストが異なる自分のクリーチャーを好きな数タップしてもよい。こうしてタップしたクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引いてもよい。
■相手のクリーチャーは、出たターン、攻撃できない。
■相手のクリーチャーは、ターンのはじめ以外、アンタップしない。
580円
このデッキの主役となる、手札補充付きメタクリです。ほぼ《 ボン・キゴマイム 》。
ボードコントロール、ひいてはこのデッキ戦略そのものの核になる都合上、可能なら最速で着地させておきたいですね。
もちろん相手の除去の的にもなるので、2体目以降もどんどん出しておきたいところ。《 飛翔龍 5000VT 》でバウンスされないパワーなので、恐れずにやっていきましょう。まあ横のやつらが全員どっか行くからVTに弱いのは変わらないんだけど……
ちなみに、アンタップ阻害効果はおおむねインクの染みです。「ターンのはじめ以外」は「デュエマのルールによる、ターン最初のアンタップ以外」という意味なので、《 DARK MATERIAL COMPLEX 》の効果アンタップはどのタイミングで合っても封殺できることだけ覚えておきましょう。
後から出てくるやつら
《アクア・ツヴァイソード》
【 クリーチャー 】
種族 リキッド・ピープル / 文明 水 / パワー6000 / コスト5
■このターンアンタップしたクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーはブロックされない。
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。相手はそれを山札の上か下に置く。
55円
確定除去を内蔵した生物です。普通に使うとマジで弱いんですが、ハイパーエナジーの次のターンに1マナで出せるなら話は別です。
相手にトップかボトムかを選ばせるとはいえ、山札送り除去は強力そのもの。「除去付き生物によるコントロール」というデッキコンセプトとも実に噛み合ってくれます。
2打点あるのに加えてなぜかブロックされないので、インクの染みと思わないでおいてあげましょうね。
《緑神龍デアラブル・ボルス》
【 クリーチャー 】
種族 アース・ドラゴン / 文明 自然 / パワー1000+ / コスト7
■このターンアンタップしたクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■マッハファイター
■パワード・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚をタップしてマナゾーンに置いてもよい。
■自分のマナゾーンにあるカード1枚につき、このクリーチャーのパワーを+1000する。
70円
なぜかこいつだけ7マナなのでこれまでしょんぼりしていた、このデッキのリソース担当です。ハイパーエナジーの次のターンに2-3マナくらいで出したいですね。
6マナ軽減サイクルのシナジーを受けながらモリっとマナが伸ばせるので、マッハファイターで盤面を処理しつつさらなるビッグムーブに繋がることでしょう。次のターンで2体目が出せるとなお良いですね。
(他にブーストがないので)おおむね2打点の範囲内に収まるとは思いますが、11マナで3打点になるのはお忘れなく。その時は、だいたい殴り時です。
このデッキの回し方
①何が何でも1→2で動け!
このデッキで絶対にやりたいのが、1ターン目に1マナ獣、2ターン目に2マナ獣を出すこと。この動きをやりたいがために10枚ずつ積んでるんですから、初手に両方あることを祈りましょう。
1マナ域の優先度は、おおむね《 哀樹 コシン 》≧《 バブル・ボール 》(すでに手札に3ターン目までの動きが見えてる場合はこちら優先でも可)>《 ベイB セガーレ 》。
2マナ域は、《 ツイン・シックス 》≧《 緑狩の爪 》(相手が軽量獣を出しそうならこちら優先)>《 ガルフ・ストリーム 》くらいで考えています。
1ターン目にクリーチャーを出せなかった場合は、せめて2ターン目に軽減獣を出すのを目標にしましょう。
②3ターン目はハイパーエナジーの時間!
3ターン目にすべきは、小型獣2体を捻ってのハイパーエナジー持ちの展開!
特に優先度が高いのが、メタとドローを併せ持つ《 爆藍月 スケルハンター 》。可能なら最優先で出しましょう。
そうでなくても、可能な限り殴り返しを受けない体制を整えたいところ。盤面を一番効率よく除去できる手段を考えて、最低限返しのターンに生き残れる陣形を敷いていきましょう。
③軽減された面々を出しまくってコントロール!
こうしてターンが帰ってくれば、自己コスト軽減サイクルが簡単に出せるようになるはず。
これらの面々や1-2マナのドロー持ちをハイパーエナジーに巻き込めば、さらなるリソースをガンガン獲得しつつ除去を飛ばせるようになります。みんな大好き拡大再生産ですね。
《 爆藍月 スケルハンター 》で相手の攻撃を押しとどめている間に盤面を並べ尽くし、過剰打点でさっさと勝負を決めてしまいましょう。
採用候補のカード
かなりコンセプトに殉じた構築なので、お金かけた時の「上限」が低くてあんまり言えることはないんですが……
《とこしえの超人》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント / 文明 自然 / パワー4000 / コスト1
■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■相手が自身の手札以外からカードを出す時、かわりにマナゾーンに置く。
700円
いわゆる「数合わせ」の枠を、もうちょっといいメタクリにするパターンはあると思います。《 ベイB セガーレ 》、強いけど消えものなので。
逆に上の方に《 楽識 コフミ 》とかを採用してもっとアドを稼いだりはできなくないはず。持ってるなら、《 飛翔龍 5000VT 》みたいな自己軽減持ちのパーツを増やすのもまた手だと思います。
あとは……この1→2→ハイパーエナジーで6か7→+αっていう動き、割とマジで任意の二色(しかもほとんど格安圏内)で成立すると思ってます。
具体的に言えば2マナのコスト6軽減サイクルが強すぎて、+α部分で何をやるかを明確にできれば何でもできちゃう。
例えば光が絡めば《 喜びの夜 エルボロム・ハッピー 》でさらなるドロー&1マナ域のアタッカー化が狙えますし、《 寒さ知らずのムサムー 》でのタップキルも可能。《 予言者コーア 》が絡めばシールド戦術、《 光器カタリナ 》で超化獣や呪文にまで手が伸びます。
闇ならば《 メトロ=トロノーム 》で疑似SAをつけつつ《 暴淵 ボウチ=トートロット 》&《 ハイパー=暴=ジャシン帝 》で任意のカードをいくらでも使い回せます。もはや「いつもの」と化した《 トメッグ=グメトゥ 》や《 深淵の瘴炉 インシネ=ロウ 》でコントロールもできますね。
火は……なんかバトルばっかりしてるのでアレですが、それでも超優秀ドローの《 ネオ・アルティメット・ドラゴン 》をガンガン運用できるのは嬉しいですね。上手く使えば毎ターン3ドロー!
で、このへんの適当な2色を混ぜた基盤に何か足してデッキの強みを言語化できそうなら、もうそれはデッキになっちゃうわけです。お手軽すぎる。
さらに言うと、実はこの軽減サイクルを活かすなら極論ハイパーエナジーすら必要なくてですね。
額面コストだけ6マナ以上であれば、キリフダッシュにムゲンクライムといったコスト軽減系の能力全般が軽減&おまけつきです。ついでに言うと、コスト踏み倒しだろうが出さえすればおまけは乗るので、「多重侵略のついでに《 ツイン・シックス 》が手札をどっさりもたらす」ようなパターンすら狙えます。
さらにさらに、よく見ればこの軽減効果ってカードタイプを問わないんですよ。
《 “魔神轟怒”万軍投 》みたいな自己軽減持ち呪文と噛み合うと……もうこの先は何も言わなくてもわかるでしょう。
今すぐこのサイクル5種を4枚ずつ、合計20枚買いましょう。
《 飛翔龍 5000VT 》さえ出されなければ、無限の可能性が目の前に開けています。
おわりに
というわけで、ハイパーエナジーでした。
テーマ決めにはそこそこ難航したんですが、「相手が出たターンに動けないならこちらのメインフェイズの除去の威力は上昇する」というコンセプトの言語化に成功したのでなんとかなった感じですね。
このデッキに限らず、デッキのコンセプトを定めてそれに特化することはデッキの方向性を決めるのにとっても役立ちます。
「言語化」、やっていきましょう。
それはそれとして、「実際に組んでみた!」「こんな改造はどう?」「さすがにパック発売翌日に書いたら過去カードとの面白シナジーは思いつかないか……」などなど、感想やアイディアがあれば#格安デュエマ研究所でツイートしていただければ幸いです。
それでは、次の記事で。北白河でした。