目次
こんにちは、たけっしーです。
今回は3/2に東京で行われた『RAM CS』の大会結果と環境考察の記事になります。
今大会は定期的に開催されている『RAM杯』の入賞者のみが参加でき、実力者が集まるレベルの高い大会となっています。
僕も昨年の『第43回 RAM杯』にて優勝し、参加権利を得ていたため関西から遠征して参加しました。
それでは早速デッキ分布から見ていきましょう!
予選デッキ分布
- ライゼオル⋯15
- M∀LICE⋯4
- 天盃龍⋯4
- 青眼⋯3
- 再世⋯2
以下分布1
- メメント
- 白き森
- ジェムナイト
- ラビュリンス
- 魔術師
以上、34名参加
トップシェアは【ライゼオル】が15名と圧倒的でした。
上位入賞者のみの参加ということもあり、今期1番強いとされるデッキを使用するプレイヤーが多く、相対的に他のデッキの分布が少ない形になっています。
次点で【M∀LICE】【天盃龍】が4名、【青眼】が3名と続きます。
個人的に【天盃龍】が2番目に多かったのは意外でしたが、参加層の半数が【ライゼオル】を使用していることがわかりやすかったため構築の方向性が定まりやすかったのが大きかったかもしれません。
それでは予選を抜け、決勝トーナメントに進んだデッキを見ていきます。
決勝トーナメント デッキ分布
- ライゼオル⋯3
- M∀LICE⋯2
- 青眼
- 再世
以上、7名

今期はどの大会でも1番多く勝ち残っている【ライゼオル】が今回も順当に予選通過しています。
予選全勝も【ライゼオル】でした。



【M∀LICE】【青眼】【再世】もそれぞれ勝ち残れるポテンシャルを持ったデッキです。
中でも注目すべきは『ALLIANCE INSIGHT』で登場した【再世】でしょう。



最近の環境ではあまり無かった罠カードを軸にしたデッキとなっており、今後はかつての環境デッキであった【エルドリッチ】のような罠デッキ代表のポジションになっていくと思われます。
それでは入賞したデッキを見ていきましょう。
ベスト4【原石青眼】

ベスト4は【原石青眼】となります。
今期のデッキの中では《聖王の粉砕》を採用できることが他のデッキとの差別点になり、手札誘発での展開抑制をメインプランにするデッキの中で「展開を止め切る」ことに関しては今期の中で1番精度が高いデッキになります。

特徴的なのはメインから最大枚数投入された《原始生命態ニビル》でしょうか。
『ALLIANCE INSIGHT』発売後の環境では採用率が減りつつあるカードですが、他の手札誘発でケアルートを辿れないように展開を狭めてこのカードでの完全停止を狙っていることがわかります。
先攻での防御札としての役割や、【M∀LICE】に対しても下振れに直撃させやすく、【青眼】の性質上【マルチャミー】のようなドロー系では妥協盤面と残ったリソースを処理しにくいこともあり、盤面を纏めて処理できる手札誘発として優先されていると推測できます。


サイドデッキには《原石の穿光》の2枚目や《原石の反叫》が採用されており、【原石】側のギミックでの妨害生成を重視されていることがわかります。
ベスト4【ライゼオル】

ベスト4 2人目は【ライゼオル】になります。



メインデッキは【マルチャミー】2種を最大枚数されていること、《スモール・ワールド》は1枚のみ採用で初動15枚に抑える代わりに無効系とドロー系をフルで投入し、後攻を重視されている点が特徴的でしょうか。


サイドデッキには【ライゼオル】ミラーで有効な《共界深淵体》、先攻札は流行している伏せ割りや捲り札を止めることが出来、どの対面に対しても強さがブレない《神の宣告》が採用されています。
特に関東圏の【ライゼオル】はこの2枚の採用率が高い印象です。
🥈2位🥈【ライゼオル】

2位は【ライゼオル】となります。
大部分はベスト4の構築と変わりませんが、《スモール・ワールド》が2枚採用されており初動16枚(初手に2枚来る期待値)であることから安定性を重視されていることがわかります。



サイドデッキにはベスト4の【ライゼオル】の構築同様に《共界深淵体》に加えて、伏せ割りや《三戦の才》の採用が見られることからドロー系+無効系に加えて捲り札での攻略も狙っていると思われます。
🏆優勝🏆【再世】

優勝は【再世】となります。
デッキの分布でも触れた通り、現環境唯一の罠デッキになります。



2500打点を起点としたモンスターの出力、妨害と自己回収のサイクルを繰り返してアドバンテージ差をつけるのが主な戦い方になります。
中でも《再世の導神シェモース》の万能無効で罠を伏せ割りから守ったり、《天地再世》による裏守備変更の妨害とリソースの蓄積が強力です。
この手の罠デッキには珍しくモンスターが即座に出力可能であるため、後攻でも高打点で盤面に殴りかかれるのが強みになります。




サブギミックとして「再世」の特殊召喚条件である2500打点を用意でき、盤面干渉の妨害が用意できる【ドラグマ】ギミックが採用されています。


エクストラデッキには《天底の使徒》で墓地に送る選択肢として《灰燼竜バスタード》が採用されてるのが特徴的です。
《教導の騎士フルルドリス》を特殊召喚することで《竜の精神》を発動可能な状態に出来るため、「再世」側のギミックが回らない最低値の場合でも拾いやすくする工夫がされています。



特徴的なのはメインデッキから《ハーピィの羽根帚》《大嵐》《ライトニング・ストーム》といった伏せ割りを採用していることでしょう。
【再世】はギミックのみでは妨害が少なく罠を用いてカバーするデッキの性質上、手札誘発をプランに取り入れにくく後攻の捲りはギミックで干渉できる範囲が限られています。




後攻は基本的に《天底の使徒》や上記の伏せ割りで盤面干渉し、残った盤面を「再世」での戦闘や《再世の戦神べレシート》《厄災の星ティ・フォン》で処理した後に《神の通告》や《ドラグマ・パニッシュメント》といった罠を用いて盤面を返していく流れになります。



現環境では《ライゼオル・クロス》《ライゼオル・ホールスラスター》《原石の穿光》といった後ろに妨害を構えるデッキがほとんどであり、
それを剥がせれば「再世」のギミックでの捲りを通せる余地があるため、メインから伏せ割りを採用されているようです。




サイドプランとしてはドロー系と一撃必殺の無効系である《PSYフレームギア・γ》、盤面を1枚に絞れる《拮抗勝負》の採用です。
デッキの性質上小粒の無効系を大量投入することによる展開抑止が現実的ではないため、通した際に1枚でリターンが高めのカードに絞られており、
ドロー系を通して弱めた盤面は「再世」のギミックとメインから投入されている伏せ割りによる捲りや、罠での制圧が間に合うためデッキの性質に合わせた採択となっています。
【再世】はかつての【エルドリッチ】のように一定の使用者が存在する罠デッキとして、環境での活躍が期待されるテーマになるでしょう。
今回のまとめ
今回は3/2に東京で開催された『RAM CS(上位入賞者限定大会)』の大会結果と環境考察の記事でした。

僕も優勝するつもりで参加したものの、結果は奮わず予選敗退してしまったのでとても悔しかったです()
また機会があれば『RAM杯』に参加してリベンジしたいですね。
今期も残すところ2週間ですが、3/22に公式大会である『YACS京都 3人チーム戦』が控えているので、最後まで奮闘できるように精査していきたいです。
それでは👋
今後もガチまとめではホットな話題を取り上げていきますので、ぜひ 公式X(旧Twitter) のフォローをよろしくお願いします!