このデッキはこんな人におすすめ! |
●速さも封殺も欲張って両取りしたい! ●脳ミソフル回転で正解を探すゲーム体験がしたい! ●ギリギリまで踏ん張ってギリギリまで頑張るリソース管理が快感! |
皆様こんにちは、たけじょーです。みたび格安研究所に馳せ参じました。
このスパンの短さ、私も格安研究員としてレベルアップしてきた証ですね!……というのは実は真っ赤なウソ。今回のリスト、友人より頂いたものになっております。
月1ペースで開催している身内同士の集まりに赴いた際、私のM.A.Vききょー君が使っていたところを見て一目惚れ。
以前より【火水自然覇星マジック】【火光水ビスマルク庵野】など、カリカリに尖ったデッキを繰り出すビルダーだったのですが、今回は特に私の「「「魂」」」にどんぴしゃりでして……
その場でリストを見せてもらったところ、なんと頑張れば格安圏内。こりゃあ紹介したくなるってものです。しっかりOK頂いて、今回紹介する運びとなりました。マジでありがとな!

と、言う訳で。早速他人のふんどしで相撲を取っていきましょう。格安デュエマ研究所、第229回はたけじょーwithききょーでお届けいたします。
今回のメインディッシュはこちら。
《十番龍 オービーメイカー Par100》~季節の《ミリオンブレイブ・カイザー》を添えて~です。
目次
はじめに:当軒は注文の多い研究所ですから
『格安デュエマ研究所』は、ガチまとめライターが持ち回りで、低予算デッキを構築・紹介していく企画です。
具体的にどれくらいの金額を「低予算」とするかは、第一回格安デュエマ研究所にて示された「シングル価格の合計がクロニクルデッキおよびドリーム英雄譚の定価(=約5000円)以内」という基準に則っていきます。

(シングル価格は、執筆(2025/10/10)時点のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)として計算)
既に持っているカードを使ったり、カードの状態にこだわらなければ、さらに安く構築することも可能です。
本企画では口を酸っぱくして語られていますが、「安いデッキは高額デッキの代用品ではない」というのはお忘れなく。あくまでも「安いけど強い・面白い」と言えるようなデッキを模索してまいります。
この「5000円」という価格の壁は格安研究員を志す者にとって最初の壁になりがちなのですが、格安界の権威・村民まんじゅう先生によれば「最安値シミュレーション+700円」位を目指して調整すると収まりやすいのだとか。
今回のリストはバッチリこの要素を満たしておりその点でも完璧だった……んですが、執筆中に関連パーツが値上がりして急遽すり合わせをする羽目に。これもまた、格安のサダメ……。
デッキレシピ:ご注文はモバイルオーダーで


デッキの合計価格は4660円(2025/10/10時点)でした。耐えた~!
スノーフェアリー種族のシナジーを活かし、早期ターンから大量展開。3~4ターン目をめどに《オービーメイカー》を着地させ、反撃を封じつつ圧殺するのがメインプランです。
《オービーメイカー》に頼らずとも手軽に出せるW・ブレイカーや突然の《ミリオンブレイブ》で殴り勝つことが可能。高級デッキ顔負けのロック性能とビートプランを、3ターンで決まる速さとリーズナブルな価格でご提供します。
デッキリスト下部の「デッキ価格をシミュレーション」ボタンから欲しいカードを選択して「在庫チェック」ボタンを押すと、直接カーナベルでカードを購入することができます。忙しくて時間のないアナタに超オススメ。
さらにデッキ編集画面では、デッキに入れるカードを検討しながら値段もチェック可能。こちらも直接販売ページに飛べちゃいます。お財布の中身を気にしている人、格安研究にチャレンジしたい人は是非使ってみてください。
デモプレイ:マナと脳ミソを廻しながらお召し上がりください
リストを確認していただいたところで、まずは実際の動き方を見ていただきましょう。おそらくその方が私の感動も伝わりやすいはず。

まずは先攻の場合から。初手はこんな感じ、まずは多色の《ミリオンブレイブ》をチャージ。

2ターン目、ドローは《カミタイオ》。《サエポヨ》召喚して終了。

3ターン目、貴重な《エール》を引けたので《オービーメイカー》を出しに行きましょう。まずは《オービーメイカー》をチャージして、《サエポヨ》軽減で《ユピ》召喚。

《サエポヨ》をハイパー化しつつ《ユピ》軽減で《エール》召喚、これでマナが全て起き上がります。

自身の効果で軽減の乗った《カミタイオ》を召喚して《オービーメイカー》を回収、これでターン中の召喚カウントが3となり1コストで《オービーメイカー》登場!
……しかしよく見るとシビルカウントを達成できていませんね。あらら。もう手札もマナも残ってないし、しょうがないかァ……

そんな時に助けてくれるのがこのカード!《ミリオンブレイブ》を《サエポヨ》効果でマナからG・ゼロすれば条件達成です!先攻3ターン目《オービーメイカー》ロック成立。トレ ビアーン(素晴らしい)。
このように、限られた範囲のマナと手札を総動員してクリーチャーを展開、そのままフィニッシャーに繋げていくのがこのデッキの回し方になります。拙いプレゼンでしたが、おわかりいただけたでしょうか。
見ての通り手札はギリギリ、マナはカッツカツ。一手しくじると可愛いスノーフェアリーを並べただけになってしまうモンスターマシンなのですが、全てがビタッと噛み合った際の破壊力と快感は三ツ星クラス。こりゃ感動するってもんです。

ちなみに、先攻でこれができるということは当然ながら後攻でも同様の動きが可能ですし、《オービーメイカー》不在の際はこんな感じに盤面を組み立ててFULLPOWERパンチをカマしてもOK!
1回回すごとに違った配牌でのゲームメイクを要求されるので、噛めば噛むほど味が出るスルメデッキです。自炊と同様、どれだけアドリブ効かせられるかが腕の見せ所ですよ。
採用カード解説
コンセプト:十番龍の妖精風味~季節のカイザーを添えて~
《十番龍 オービーメイカー Par100》

【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・ドラゴン / 文明 自然 / パワー19000 / コスト10
■このターン出した自分の自然のクリーチャー1体または自然のタマシード1枚につき、このクリーチャーの召喚コストを3少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■マッハファイター
■Q・ブレイカー
■シビルカウント5:自分の自然のクリーチャーまたは自然のタマシードが合計5つ以上あれば、相手のターン中、相手のクリーチャーまたはタマシードが出てその能力がトリガーする時、かわりにその能力はトリガーしない。(例えば、相手は「このクリーチャーが出た時」で始まる能力を使えない)
100円
今回の主役。同一ターン中に3回クリーチャーを出せば1コストになり、シビルカウント5で出た時能力を封殺するでっかいゴーヤジャイアント・ドラゴンです。
いくらマナ加速とクリーチャー展開が得意な自然文明でも、フルに活かすためには専用構築が求められるこのカード。先述のように、今回はスノーフェアリーシナジーを活用しての早出しを狙います。
道中こそ頭を使いますが、出してしまえばあとは単純。まっすぐ行ってQ・ブレイクです。召喚ターンに1点刻んでおくとモアベター。
《ミリオンブレイブ・カイザー》

【 クリーチャー 】
種族 レッド・コマンド・ドラゴン / 文明 火/自然 / パワー10000+ / コスト7
■G・G・G:自分の手札が1枚以下で、自分の《ミリオンブレイブ・カイザー》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■自分のターンのバトル中、このクリーチャーのパワーを+1000000する。
■各ターン、相手のクリーチャーがはじめて攻撃する時、可能ならこのクリーチャーを攻撃する。
580円
このデッキの味わいを格段に高めている1枚。採用枚数こそわずか2枚と控えめですが、パンチは十分。山椒は小粒でもぴりりと辛いのです。
序盤から全リソースを総動員して《オービーメイカー》着地を狙うこのデッキ、当然手札もあっという間に使い切ります。必然、G・G・Gも余裕で起動するという寸法です。
他のG・G・G持ちと違い自然文明を含むので、シビルカウント達成に貢献できるのがなによりの差別点。手札を使い切ったら終わり……ではなく、トップで引けばいつでも射出できるのもビートデッキとしての強度に寄与してくれています。トップ《コシン》や《カミタイオ》でもワンチャンありますよ~。
《武家類武士目 ステージュラ》

【 クリーチャー 】
種族 ジュラシック・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / 文明 自然 / パワー11000 / コスト7
■G・ゼロ―バトルゾーンに自分のスノーフェアリーが3体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、スノーフェアリーを好きな数、自分の墓地またはマナゾーンから手札に戻してもよい。
■自分のスノーフェアリーが相手のクリーチャーとバトルする時、かわりにこのクリーチャーとバトルさせてもよい。
60円
メインプラン2種を強力に支える1枚にして、切札が引けない際のサブフィニッシャー。天ぷらそばの天ぷらみたいなポジションです。かしわ天くらいの主張あるやつ。スノーフェアリー3体が揃うとタダ出しできます。
バトル代行で自軍を守れるW・ブレイカーと、踏み倒し条件の緩さに反してかなり奮発したスペック。ですがこのデッキでは更なるシナジーが。G・ゼロは召喚扱いですので、《オービーメイカー》軽減に貢献できるんですね。
そのままシビルカウント達成の頭数にもなるうえ、手札も減らせますから積極的に《ミリオンブレイブ》G・G・Gに突っ込むことも可能!もちろん墓地回収でリソースを回復してもOK。まさしくスーパーサブです。
コスト軽減:萌え²浮き²!アイドル妖精の奇跡サラダ
《奇跡妖精ユピ》

【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー3000 / コスト2
■G・ストライク (このカードを自分のシールドゾーンから手札に加える時、表向きにし、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■各ターンに一度、自分の光、火、または自然のクリーチャーの召喚コストを1少なくしてもよい。ただし、コストは0以下にはならない。
65円
《完璧妖精サエポヨX》

【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / 超化獣 / 文明 自然 / パワー2000 / コスト2
■各ターンに一度、自分のスノーフェアリーを使うコストを1少なくしてもよい。ただし、コストは0以下にはならない。
■ハイパー化:自分の他のクリーチャーを1体タップする。(自分のメインステップ中に、ハイパーモードを解放できる。ハイパーモードは次の自分のターンのはじめまで続く)
────────────ハイパーモード────────────
パワー:5000
■各ターンに一度、自分のマナゾーンからクリーチャーを1体、召喚してもよい。
480円
このデッキのスピード感を圧倒的に高めるカードたち。《ユピ》は自然クリーチャー、《サエポヨ》はスノーフェアリーと範囲に若干の差異はありますが、役割はほぼ同じ。これで1までコストを減らし、召喚回数を稼ぎます。
さらに、サエポヨはハイパーモードでマナ召喚ができるのが重要。1、2ターン目に埋めた《オービーメイカー》や《ミリオンブレイブ》、《ステージュラ》をいつでも繰り出すことができます。
回し方を見ていただければわかる通り、手札は常に超ギリギリ。マナを手札に変換してくれるこのカードは比喩抜きで生命線です。
追加の《サエポヨ》を並べる動きや足りない《エール》を釣ってくるプレイも考えられますので、まさしく無限の発展性を持つカードと言えます。2ターン目に最優先でキャストしたい1枚です。
一方の《ユピ》もマナ召喚こそ持ちませんが、まあこのG・ストライクが偉いのなんの。何気ないG・Sで相手の速攻を傷つけましょう。
マナ加速:楽球と桜のダイヤモンド盛り レモングラス仕立て
《分析妖精レモングラス / グラス・トラップ》

【 ツインパクトカード 】
種族 スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
■このクリーチャーが出た時、自分の手札からスノーフェアリーを1枚マナゾーンに置いてもよい。
■ラスト・バースト(このクリーチャーが破壊された時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい)
────────────呪文────────────
カード名:グラス・トラップ
文明:自然
コスト:3
■相手のコスト5以下のエレメントを1つ選び、持ち主のマナゾーンに置く。
50円
《楽球の妖精》

【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー2000 / コスト2
■このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚、マナゾーンに置いてもよい。
■このクリーチャーが離れた時、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に加えてもよい。
65円
2コストながら登場時にアンタップマナを生むことが出来る、実質1マナのスノーフェアリーたち。手札からマナに置くためリソース消費こそ激しいものの、このデッキではそれすらもG・G・Gへの布石になります。
《レモングラス》はスノーフェアリーしか埋められないという縛りがあるものの、下面に除去呪文の着いたツインパクトであることが重要。ラスト・バースト内蔵で除去をためらわせることが出来るのも地味ながら効いてきますよ。
《楽球》は制限なしで好きなカードをマナに置きつつ、離れたときに任意で1マナ回収。能動的に発動する場面は少ないですが、非常時の保険としては必要十分。純粋なメリット効果なあたり、インフレを感じますね。
《桜風妖精ステップル》

【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
■このクリーチャーが破壊された時、カードを1枚、自分のマナゾーンから墓地に置く。
70円
こちらは山札上からの1マナ加速。多色カードが6枚のこのデッキでは90%の確率でアンタップブーストとなります。
破壊されるとマナが減ってしまう点、10%とはいえ展開が鈍ってしまう点を重く見て採用枚数を抑えていますが、手札が減らないのは《ステップル》ならではの魅力。2ターン目にマナ加速するならこちらを優先しましょう。
《ダイヤモンド・カミタイオ》

【 進化クリーチャー 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー7000 / コスト5
■自分のスノーフェアリーが3つ以上あれば、このクリーチャーの召喚コストを[自然(1)]にしてもよい。
■進化:スノーフェアリー・クリーチャー1体の上に置く。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をタップしてマナゾーンに置いてもよい。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。
110円
第167回、第182回の表紙を飾った格安スノーフェアリー界の女帝。 スノーフェアリーが3つ以上あれば1コストで登場可能な進化クリーチャー。出た時にタップインのマナ加速とマナ回収を、いずれも任意で発動できます。
公開領域を広げながらのマナ回収で《オービーメイカー》に着実に前進できます。パワー6000のW・ブレイカーとビートダウン性能も及第点以上。このデッキでは数少ない即時打点でもあるので、大切にプレイしましょう。
一点注意すべきは、進化クリーチャー故にシビルカウントとは若干噛み合いが悪いこと。手札さえ足りるなら横にクリーチャーを並べるほうがよい場面もあるので、状況判断をお忘れなく。
展開補助:ダイダイとエールのグラニータ&ハーブティー
《哀樹 コシン》

【 クリーチャー 】
種族 デモンズ・レガシー / 文明 自然 / パワー1000 / コスト1
■このクリーチャーは攻撃できない。
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それがクリーチャーなら、手札に加える。それ以外なら、山札の下に置く。
65円
ハーブというよりスプラウトかウドですね。出た時に山札1枚目をめくり、クリーチャーなら回収。クリーチャー率100%のこのデッキなら確定ヒットになります。
基本的にやることがない1ターン目に山札を1枚掘り進めつつ、ハイパーモードやシビルカウントの種にもなってくれる優秀な潤滑剤です。キープしておいて《オービーメイカー》の軽減に活かすプレイも覚えておきましょう。
一点留意すべきは、彼の種族がデモンズ・レガシーというどうにも参照しようがないものであること。《ステージュラ》や《カミタイオ》の効果発動には寄与しないので、見落とさないように。
《応援妖精エール / 「みんな一緒に応援してね!」》

【 ツインパクトカード 】
種族 スノーフェアリー / 文明 火/自然 / パワー2000 / コスト2
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードを2枚までアンタップする。
────────────呪文────────────
カード名:「みんな一緒に応援してね!」
文明:火
コスト:4マナ
■S・トリガー
■自分の手札を1枚捨てる。その後、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。捨てた手札がスノーフェアリーなら、相手のパワー6000以下のクリーチャーをもう1体破壊する。
150円
【オービーメイカー】といえばこれ、な一枚。実質0コストで召喚カウントを稼ぐことができます。ここに《ユピ》《サエポヨ》を合わせることで、1マナで2枚アンタップする宇宙ムーブを狙っていきましょう。
このデッキではマナが5枚以上まで伸びることはほとんどないので、《オービーメイカー》への到達は多分に彼女に依存します。複数枚絡んだ際のインチキジャンプアップも健在ですので、しっかり引き込めるように日頃の行いを高めておいてください。
下面も最大2面除去の火力トリガーと頼りがい十分。パワーインフレが進む昨今でも6000ラインの破壊はなかなかの広範囲と言えます。
《マーチングバトン ダイダイ》

【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー3000 / コスト2
■S・トリガー・プラス(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい。それが相手のターンで、そのターン中に自分のシールドが2つ以上ブレイクされていれば、このクリーチャーにP能力を与える)
P−このクリーチャーが出た時、自分のクリーチャーを2体マナゾーンに置く。その後、相手は自身のクリーチャーを2体選び、マナゾーンに置く。
■このクリーチャーを自分のマナゾーンから召喚してもよい。
50円
縁の下の力持ち。軽減と組み合わせながら自身の効果でマナ召喚する動きで、召喚回数・シビルカウントを着実に稼いでくれます。
SSTによる受け性能も上々で、2体分のセルフマナ送りを要求します。こちらも同じようにクリーチャーをマナに置く必要がありますが、マナ召喚があるのでほぼノーリスク。再利用できると考えればメリットとすら言えるでしょう。
マナに置いておくだけで「あと一体足りないんだよな~」をケアしてくれる超気が利く子なので、是非是非使って体験してみてください。一瞬で見る目が変わると思います。
デッキの回し方
大前提として、このデッキの食べごろ、もとい最大出力となるターンは3・4ターン目です。ここで全てのリソースを吐ききり、形成した盤面で勝負をしかけます。
そんな前陣速攻なデッキですから、「序盤・中盤・終盤」の区分が意味を成しません。各ターンごとの理想の動きをチェックしていきましょう。
①1~2ターン目:爆速OBは入念な下ごしらえから。
初手のチェックとマナ置きから勝負は始まっています。手札を俯瞰してこの先のゲームプラン……具体的には「スノーフェアリーは何体並ぶか」「《オービーメイカー》に辿り着けるか」におおよその見当をつけましょう。
1ターン目は原則チャージのみですが、《哀樹 コシン》があるなら出してもOK。ただし《オービーメイカー》が既に手元にあるならキープも視野に入れてください。デッキ内で唯一のコスト1の軽減のタネですからね。
2ターン目のプレイ優先度は基本的に軽減持ち>マナ加速。場に残ってくれれば次ターン以降のビッグアクションが一気に現実的になります。
またこの段階でのマナ置きですが、《サエポヨ》や《カミタイオ》で回収することを見越して切札級を埋めてしまってOKです。使いたいカードを場とマナに散らし、手札のギリギリさをマナ召喚で補える状態に導きましょう。
②3~4ターン目:主菜轟臨!フルパワーを召し上がれ
下地も整ったことですし、ここからはフィニッシュムーブを見据えて動いていきます。
《オービーメイカー》を出したいとき、《ステージュラ》や《カミタイオ》でビートダウンしたいときなど、着地点はまちまちですが、共通しているのは「クリーチャーをテンポよく並べていく」基本の動き。
召喚コスト軽減とアンタップマナ生成、マナアンタップにG・ゼロを駆使してゴールを目指しましょう。軽減×マナ加速で実質0コスト召喚が行えること、軽減×《エール》でマナが回復することは頭に留めておいてください。
そうこうして切札に辿り着いた時、かなりの確率であなたの手札は残り僅か。ここで《ミリオンブレイブ》を残せていたらフィーバータイム!マナ召喚権があればマナから射出もOKなのでお忘れなきよう。
手札とマナの状況次第で無限にルートが考えられるので、「これが正解!」と呼べるルートは存在しないのですが……公開領域の情報をフルに使ってパズルを組み立てている瞬間がこのデッキの醍醐味なのです。とにかく状況判断せよ!
③5ターン目以降~:お口直しに《ミリオンブレイブ》
展開が終わったらあとはシンプル。深呼吸して1ターン待ち、召喚酔いが解けたら一斉攻撃でゲームエンドです。デュエマって6点ドツけば勝てるんですよ……なんか私が格安研究すると毎回ここに行きついてる気がする。
一旦相手にターンを渡す形にはなっていますが、《オービーメイカー》シビルカウントが発動していればかなり安心。《ステージュラ》で小粒のスノーフェアリーが守れていればなお良しです、枕を高くして待ちましょう。
リソースの殆どを使い切っているハズなのでマトモな二の矢は構えられませんが、《ミリオンブレイブ》だけは例外。トップで引いてドヤ顔で見せつけるも良し、《コシン》で引きに行くのもマナ召喚で引っ張り出すのも良し!エレガントに殴り倒してオホホと笑って差し上げましょう!
デッキの改造案
ここからは、コンセプトはそのままにコスト(金額)制限を緩和したデッキの改造案・採用カードについてざっくり解説していきます。
まず、デッキ製作者・ききょー君の初期案リストを見ていただきましょう。どどん。


こりゃあ驚きですね。違いはわずかに3枚、《サエポヨ》が4枚、《カミタイオ》が3枚に増えていることのみです。価格の都合で断腸の思いでカットしましたが、この3枚さえ確保できれば元祖レシピの味と出力が楽しめます。
懐事情に余裕のある方、まずはとにもかくにも《サエポヨ》を2枚足してください。触ってみれば分かるのですが、このデッキのメインエンジンはまぎれもなくコイツ。減らす理由が(予算以外に)ございません。
《サエポヨ》4枚を積んだうえで、お好みで以下の味変をどうぞ。
《白銀妖精コユキ》《爆転の妖精》

【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー2000 / コスト2
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。
50円

【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー3000 / コスト2
■S・トリガー
■このクリーチャーをタップして出してもよい。
■相手のクリーチャーが攻撃する時、可能なら、このクリーチャーを攻撃する。
■このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く。
50円
相手の攻め手をいなす、速攻対策のS・トリガースノーフェアリーたち。トリガーした上でターンが返ると、《ステージュラ》や《カミタイオ》への繋がりが格段に良くなります。
かなりゲームレンジの早いこのデッキですが、流石に火文明主体のゴリゴリ速攻デッキに攻められると速度負けしてしまいます。受けて返せる柔軟性が欲しいなら入れてみましょう。
《トレジャー・マップ》

【 呪文 】
文明 自然 / コスト1
■自分の山札の上から5枚を見る。その中から自然のクリーチャーを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、残りを好きな順序で自分の山札の一番下に置く。
300円
《コシン》同様、やることがないがちな1ターン目に手札を整えられる定番の初動カード。コンボデッキ的な側面もあるこのデッキでは、山上5枚から足りないパーツを持ってこられる点も実に染みます。
唯一の欠点は呪文である点でしょう。当然シビルカウントには貢献できませんし、《コシン》のハズレになってしまう点もちょっと惜しい。安定感を求めるあなたにオススメ。
《冒険妖精ポレキチ》

【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー3000 / コスト2
■このクリーチャーが出た時、自分のマナゾーンにあるクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーをマナゾーンから召喚してもよい。(コストは支払う)
55円
出たターン限定でマナ召喚を可能にしてくれるスノーフェアリー。《サエポヨ》と比べると流石に見劣りしてしまいますが、それでも採用したくなるくらいにはこのデッキにおけるマナ召喚は価値が高いのです。回せば分かる。
余ったマナすら無駄なく使いきれるのがマナ召喚の神髄。手札のカツカツ具合に慣れちゃうのも一つの手ですが、流石にこれじゃ苦しい!と思ったら入れ時です。
《弾丸超邪 クロスファイア》

【 クリーチャー 】
種族 マジック・アウトレイジMAX / 文明 火 / パワー7000 / コスト7
■G・ゼロ:自分のクリーチャーが4体以上あり、自分の《弾丸超邪 クロスファイア》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンに火のカードがあれば、このターン、自分の他のクリーチャー1体に「スピードアタッカー」を与える。
480円
クリーチャー4体でG・ゼロ、攻撃時に火マナがあれば味方1体にスピードアタッカーを付与してくれる弾丸野郎。こいつで《オービーメイカー》の召喚酔いを解いてリーサルを組んじゃいましょう!
早期にこれを決めた場合シビルカウントは達成できていないことがほとんどですが、まあパワー19000で4点が飛んで来たらそれだけで脅威でしょう。がーっといったらええねん。
おわりに
という訳で、【スノフェオービー~季節のミリオンブレイブ・カイザーを添えて~】の紹介でした。
1ターンの動き方を公開情報内でかっちり組み立てていく動き、なかなか新鮮な面白さがありますので是非体験してみてください。山札に触れずにガチャガチャやるデッキもイマドキ珍しいでしょうし、そういう意味でもオススメ。
ききょー君からは「自分のプランを通す力に自信あり」「《ダイダイ》が本当に偉すぎる」「好きなスノフェ発表ドラゴン『タップしてドラゴン踏み倒すやつ』」といったコメントを頂いております。わかる。《ドラグシュート・チャージャー》に出会ったあの日、俺の運命は変わったんだよな。
「実際に組んでみた!」「こんな改造はどう?」「次回は本人に直接!書いてもらってほしい」などなど、感想やアイディアがあれば#格安デュエマ研究所でツイートしていただければ幸いです。

それでは、今回はこの辺りで。今後も格安デュエマ研究所をお楽しみに!時事ネタ記事とカバレージもよろしくね~~~~!
【格安デュエマ研究所】研究成果一覧
