こんにちは、神結です。
寒くなってきましたね。週末は北海道に向かいます。一体どんな気温なのでしょうか。週間予報を確認すると、札幌の気温欄に6/2とか7/1とか謎のスタッツが書いてあるんですよね。
さて、ここ最近はずっと《BAKUOOON・ミッツァイル》の話をしてきましたが、今回は趣向を変えてオーラを軸としたデッキの紹介をしていきましょう。
こちらも2020年の遺産ではあるのですが、実は最近でも結構遊んでいる人がいるデッキですね。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

今回は【黒緑ドラガンザーク】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
超天篇何個目のループ? 「黒緑ドラガンザーク」
というわけで今回の名作デッキは超天篇出身のループデッキである【黒緑ドラガンザーク】になります。
「超天篇出身のループデッキ」だとだいぶ絞れないのは置いといて、リストはこんな感じ。
最近CS行くとちょくちょく見るので、過去のデッキって紹介するとちょっと怒られるかもしれない。
GRの構成については対《U・S・A・BRELLA》を意識して高コストをなるべく搭載するというアプローチもありますが、一旦はこんな感じで。
さて、まったくイメージも湧かない方もいるでしょうから、一旦オーラというカードタイプの話からしていきましょう。

【 オレガ・オーラ 】
種族 マフィ・ギャング / デリートロン / 文明 闇 / パワー+2000 / コスト5
■無月の大罪1(このオーラを使うコストを1少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体破壊する)
■これをクリーチャーに付けた時、相手の手札を見て1枚選び、捨てさせる。
オーラはクリーチャーでも呪文でもタマシードでもありません。実行したときにGR召喚をしてそのクリーチャーにくっつけるか、或いは既にバトルゾーンにいるGRクリーチャーにくっつけます。
オーラは単独でバトルゾーンにいられないので、くっついている元のGRクリーチャーが除去された場合は、一緒に飛んでいきます。
とりあえず「なんかGRクリーチャーとセットのカードなんだなぁ」と覚えてもらえれば一旦OKです。
というわけで、この【黒緑ドラガンザーク】はオレガ・オーラのデッキです。
主役は《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》。

【 オレガ・オーラ 】
種族 マスター・ドルスザク / マフィ・ギャング / デリートロン / 文明 闇 / パワー+0000 / コスト10
■罪・無月の大罪(自分の墓地にあるオーラ1枚につき、このオーラを使うコストを1少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体破壊する。ただし、コストは0以下にならない)
■これをクリーチャーに付けた時、またはこれを付けたクリーチャーが攻撃する時、コスト8以下のオーラを2枚まで自分の墓地から選び、そのクリーチャーに付ける。
■これをバトルゾーンから自分の墓地に置く時、かわりに山札の一番下に置く。
■相手のターンの終わりに、これを自分の墓地から山札の一番上に置いてもよい。
とにかくシク版のイラストがカッコいい。
デッキの目標としては、この《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》の着地になります。
で、どういったことをするデッキなのかといいますと、ざっくり言えばめっちゃ墓地溜めて《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》を出し、そこから山札を掘りきった後に《ダンゴ武者》と《斬罪 シ蔑ザンド》を使ってGRクリーチャーでループをする、というものになります。

【 ギガ・オレガ・オーラ 】
種族 グランセクト / デリートロン / スペシャルズ / 文明 自然 / パワー+6000 / コスト7
■これを付けたクリーチャーに「パワード・ブレイカー」を与える。(「パワード・ブレイカー」を持つクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
■これをクリーチャーに付けた時、自分の山札の上から2枚を見る。その中からオーラを1枚選び、オーラが1枚も付いていない自分のGRクリーチャー1体に付けてもよい。残りを好きな順序で自分の山札の一番下に置く。

【 オレガ・オーラ 】
種族 マフィ・ギャング / デリートロン / 文明 闇 / パワー+4000 / コスト4
■無月の大罪2(このオーラを使うコストを2少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体破壊する)
■これを付けたクリーチャーに「パワード・ブレイカー」を与える。(「パワード・ブレイカー」を持つクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
■これをクリーチャーに付けた時、各プレイヤーはそれぞれ自身のクリーチャーを1体選び、破壊する。
で、この《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》というのが中々面白い効果をしていて、墓地にさえ落とせていれば、相手のターンの終わりにデッキトップに固定できるんですよ。
ですので手札に《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》をキープしながら戦う必要とかはなくて、手札をフルに使って墓地を溜めていくことが出来るわけです。
そして《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》の「罪・無月の大罪」で墓地にあるオーラの枚数だけ使用コストが下がるので、理想の流れとしては墓地のオーラを10枚とか溜めた後にデッキトップに固定し、そのまま使用する……といった流れになるでしょうか。
更に更に更に、《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》を着地させれば墓地からコスト8以下のオーラを2枚まで追加で付けることが出来るんですね。
これで《零星セブホール》などを使って、更にデッキを掘り進めることが可能になります。だいたい1回《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》さえ着地すれば、山札掘りきることって出来ちゃうんですよね。

【 オレガ・オーラ 】
種族 マフィ・ギャング / デリートロン / ゼロリスト / 文明 闇 / パワー+0000 / コスト4
■これをクリーチャーに付けた時、自分の山札の上から4枚を墓地に置く。その後、クリーチャー1体またはオーラを1枚、自分の墓地から手札に戻す。
例えばターン始めに2~3マナで《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》を出して、《零星セブホール》+《零星セブホール》などで山を掘りながら2枚目をキャッチし、残ったマナで《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》を再び実行……といった感じですね。
なお簡単に使い回せないようにするという意味なのでしょうが、《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》はバトルゾーンから墓地に行くときに代わりに山札の下に帰っていきます。
ただこれも活用しながらループをしていくことになります。
最終的な狙いとしては、先にも書いたようにデッキを掘り進め山札を2枚、ボトムに《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》を固定した状態を作り、《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》をプレイ。
《ダンゴ武者》と《斬罪 シ蔑ザンド》を墓地から付けて、ギガ・オレガ・オーラでGR召喚。続けて《斬罪 シ蔑ザンド》で自身を破壊し、《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》はデッキボトムへ。
そして《ダンゴ武者》の効果で山札の2枚目に《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》があるはずなので、これをプレイ……としていくと、GR召喚が自由に出来るということになります。
あとは山札の要らないカードを《ツタンメカーネン》を引いておけば、《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》だけの山札を作ることができます。

(プレミアム殿堂カード) 【 GRクリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / ワンダフォース / 文明 ゼロ / パワー2000 / コスト3
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、各プレイヤーはカードを1枚引く。(ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札に含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)
最終的には《ザーク卍ウィンガー》と《ヘルエグリゴリ-零式》を使うことで《ツタンメカーネン》分の山札を増やすことが可能で、これを《バクシュ 丙-二式》で切ることでループするというわけです。
というようにデッキそのものは《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》に大きく依存しますが、墓地にいてもOKな点が大きく、上手くデッキとして成立しています。
デッキの方針としては、オーラで相手の妨害をしながら進めていくという構築もありますが、基本的には「墓地肥やし」を押し付けていく方が強いように思います。
ちなみに、ガチまとめには2020年当時に執筆されたデッキ解説もありますので、併せて読んでみると理解が深まるかも?
殿堂環境では【4cデイヤー】なり非常に屈強な戦士たち溢れる環境で息苦しかったのですが、こちらは2ブロックでもそのまま使うことが出来たんですよね。
そのため、2ブロックではTOP Tierのデッキとして君臨しておりました。
ちなみに冒頭でも触れたんですけど、関東にこのデッキの愛好家がいるため、現在でもアドバンスCSに行けばぼちぼち対戦すること出来るかもしれません。
なお《ツタンメカーネン》のプレミアム殿堂によって上記のループは使えなくなったのですが、《零星シェダス》+《冥土人形ウォカンナ・ピエール》によってLOループすることが可能となっています。

【 オレガ・オーラ 】
種族 マフィ・ギャング / デリートロン / ゼロリスト / 文明 闇 / パワー+2000 / コスト4
■これを付けたクリーチャーは「ブロッカー」を得、相手プレイヤーを攻撃できない。
■これを付けたクリーチャーがブロックした時、そのブロックの後で、そのクリーチャーを破壊する。
■これを付けたクリーチャーが破壊された時、コスト3以下の進化ではないクリーチャー1体またはコスト3以下のオーラを1枚、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第170回は【黒緑ドラガンザーク】でした。
コロナ前はよく対戦していましたね。
コイツは《魔導管理室 カリヤドネ》ほどの復帰力があるわけではないので墓地メタは当たるんですが、オーラとGRクリーチャーのループなんで、《ファイナル・ストップ》とかで止まらないし、ハンデスとかも掻い潜れるのが強みですね。
そういう意味でも押し付け寄りのデッキだと思っています。
デッキとしては2020年の2ブロックが全盛期だったと思うのですが、まぁ例のコロナによって本領発揮できる機会は少なかったのが残念に思います。それでも、数少ない2ブロのCSでは結果を残していたように思います。
あと折角なので、私が主催するCSによく遊びにきてくれるプレイヤーのnoteも貼っておきます。興味のある方はぜひ。
【CSベスト8】黒緑ドラガンザーク雑解説|樽 @tarusan516 #note https://t.co/4dUrdnUbBp
— 樽 (@tarusan516) March 29, 2025
こないだべ8になった黒緑ドラガンザークの雑解説です。
全国のCM中にでもどうぞ。
強いデッキじゃないので当然無料です。
というわけで今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

それではまた来週お会いしましょう。
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