はじめに
数多の超強力カードを生み出した革命ファイナル編のラスボス、《終焉の禁断ドルマゲドンX》
背景ストーリーよろしく環境でもその力を遺憾なく発揮し、様々なデッキで活躍してきました。
封印を剥がす度に発動する便利な効果、相手による強制解放というデメリットが存在しないなど、相性の良いデッキで使えばメリットしかありません。
相手のクリーチャーを全て無力化しつつ、強力な除去耐性も持つ。
デュエルマスターズを代表する最強格のフィニッシャーと呼ぶにふさわしい存在です。
そんなドルマゲドンについて、詳しく解説していきます!
目次
『ドルマゲドン』の能力について
FFL1(中央) ■この最終禁断フィールドは、ゲーム開始時、四隅に封印を1つずつ付けてリンクしたフィールドとしてバトルゾーンに置く。(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く) ■バトルゾーンにある自分の封印は、各ターンに1つだけ、闇または火のコスト5以上のコマンドを召喚または「侵略ZERO」を使ってバトルゾーンに出すことによってのみ、外すことができる。(外した封印は墓地に置く) ■自分は、コマンド、イニシャルズ、あるいは名前に《禁断》とあるクリーチャーでしか攻撃できない。 ■この最終禁断フィールドはバトルゾーンを離れない。 FFL2(左下) ■このカードから封印が外された時、そのターン、自分のクリーチャー1体に「パワーアタッカー+2222」を与える。 FFL3(左上) ■このカードから封印が外された時、相手のパワー1111以下のクリーチャーを1体、破壊する。 FFL4(右上) ■このカードから封印が外された時、そのターン、自分のクリーチャー1体に「スレイヤー」を与える。 FFL5(右下) ■禁断爆発:このカードから封印が外された時、この最終禁断フィールドに封印が1つもなければ、裏返し、1体のクリーチャーとして合体させる。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが禁断爆発した時、相手は自身のクリーチャーすべてに封印を1つ付ける。(クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する)
■相手は自身のクリーチャーに付いている封印を墓地に置けない。
■このクリーチャーに封印を付けることはできない。
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりにこのクリーチャーの禁断コアを2枚、このカードの下に置いてもよい。
そうしたら、自分のシールドを1つ墓地に置く。
■このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、クリーチャーをすべて破壊し、自分はゲームに負ける。
禁断爆発前の《FORBIDDEN STAR~世界最後の日~》は、封印解除の条件変更能力、封印を解く度に発動する4つの効果、使用者への攻撃制限能力を持ちます。
封印を解くための条件は、本来それと同じ文明を持つクリーチャーを場に出すことですが、それが火か闇のコスト5以上のコマンドを『召喚』すること、及び侵略ZEROで出すことに変わり、また1ターンに解ける封印の数も1つに制限されます。
ちなみにこれは他のクリーチャーにも適応されるものであり、相手が使う封印というギミックに対して若干弱くなるともいえます。
*《禁断機関VV8》の封印を解くためには水文明のクリーチャーではなく火か闇のクリーチャーを召喚する必要があり、またそれも1ターン1枚ずつしか行えなくなるようになります。
この能力により、《伝説の禁断ドキンダムX》のように一気に封印を解く、ということができなくなっています。
■この鼓動は、ゲーム開始時、封印を6つ付けてバトルゾーンに置く。
■この鼓動はバトルゾーンを離れない。
■禁断解放―この鼓動の封印がすべてなくなった時、クリーチャー側に裏返す。
(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。コマンドがバトルゾーンに出た時、その持ち主はそのコマンドと同じ文明を持つ自身のカードから封印をひとつ、墓地に置く。クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する。)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが禁断解放した時、相手は自身のクリーチャーすべてに封印をひとつ付ける。
■コスト4以下の呪文によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。
■このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、自分はゲームに負ける。
やや不便な能力にも感じますが、相手の《テック団の波壊Go!》で強制的に禁断爆発するというようなことがなくなっており、プラスに働くこともあります。
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから自分の手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■次のうちいずれか1つを選ぶ。
・バトルゾーンにある相手のコスト5以下のカードをすべて、持ち主の手札に戻す。
・相手のコスト6以上のクリーチャーを1体、破壊する。
次に、自身へとかかる強烈な攻撃制限能力です。
これにより、コマンドと一部のクリーチャーでしかアタックが出来なくなります。
《伝説の禁断ドキンダムX》はサーチ手段を持たないデッキにとりあえず入れるということが可能なのですが(デッキ圧縮にもなりますね)《終焉の禁断ドルマゲドンX》はこのデメリット効果があるので、そのような使い方ができません。
基本的には専用デッキ、コマンドデッキで使うことになります。
《終焉の禁断ドルマゲドンX》は封印を剥がす度に特殊効果が発動します。
除去、パワーアタッカーが活きる場面ももちろんありますが、中でも強力なのがスレイヤー付与です。
この効果はバトル効果をもつ《禁断Vキザム》や《熱血龍バトクロス・バトル》と相性が良く、これらのカードを確定除去として使えるようになります。
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■S・トリガー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。
そのターン、選んだクリーチャーのパワーを-2000する。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選んでもよい。
このクリーチャーとその選んだクリーチャーをバトルさせる。
■S・トリガー
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このクリーチャーとそのクリーチャーをバトルさせる。
■W・ブレイカー
■相手のターン中にこのクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのターンの終わりにこのクリーチャーを自分の山札の一番下に置く。
そしてこれが最も大きな特徴なのですが、右下の禁断爆発の封印を3番目までに解くことで、禁断爆発をせずにゲームを進めることができます。
除去耐性はあるものの、場を離れれば敗北という弩級のデメリットを持っているので、禁断爆発をしたくないというケースは珍しくありません。
除去手段が豊富な相手に対しては禁断爆発を見送ることもあります。
うまく使えばデメリットなしで運営することができるというのは大きな強みです!
禁断爆発後の《終焉の禁断ドルマゲドンX》は裏返った際に放つ敵クリーチャーの全封印、およびそれを解除させない能力、自身が封印されない能力、そして2度の除去耐性を持ちます。
封印はあらゆるクリーチャーに対して有効な一時的除去手段です。
封印が続いている間は最強の除去ですが、解かれると再び脅威として動かれるという弱点も持ちます。
しかし《終焉の禁断ドルマゲドンX》下での封印は解除されることがなく、封印に使っているカードと合わせてゲームから永続的に取り除くことができます。
相手が大量展開している場合はライブラリアウトすることも考えられます。
ただしこれは絶対に解けないというものではなく、《ハムカツ団の爆砕Go!》や《スーパー・エターナルスパーク》など、封印を墓地以外のゾーンに置かれると解除されてしまいます。
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから自分の手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■次のうちいずれか1つを選ぶ。
・相手のパワー3000以下のクリーチャーをすべて破壊する。
・バトルゾーンにあるカードを1枚選び、持ち主のマナゾーンに置く。
■スマッシュ・バースト(このクリーチャーが攻撃する時、このカードの呪文側を、バトルゾーンに置いたままコストを支払わずに唱えてもよい)
■相手の呪文の効果やクリーチャーの能力によって、自分の手札は捨てられない。
■S・トリガー
■バトルゾーンにある、コスト6以下の進化ではないカードを1枚選び、裏向きにして、新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに置く。
自身が封印されないという能力は相手も《終焉の禁断ドルマゲドンX》を使ってくるという場合に重要になります。
相手の《終焉の禁断ドルマゲドンX》の封印が残り一枚という状態でシールドに攻撃しコマンドがトリガーすると、禁断爆発が起きてこちらのクリーチャーがすべて封印されて攻撃を続行することが不可能になります。
ただし、自分の《終焉の禁断ドルマゲドンX》は別です。
ダイレクトアタック要員としてこのカードを残すことで、相手の《伝説の禁断ドキンダムX》の禁断開放や《終焉の禁断ドルマゲドンX》の禁断爆発をケアすることができます。
《終焉の禁断ドルマゲドンX》は《伝説の禁断ドキンダムX》と異なり呪文で選ばれない効果は持たないものの、場を離れるのを2回とどまる効果を持っています。
つまりこのカードを除去するためには3回の除去カードを使う必要があり、生半可なやり方では倒し切ることは難しいです。
非常に頼もしいフィニッシャーであるといえます。
やや忘れがちですが、この除去耐性効果を発動するたびに自分のシールドが墓地に置かれます。
これを起点にして攻められることもあるので、その点は注意してください。
また、《テック団の波壊GO!》などにより禁断コアがバトルゾーン以外に行く場合、デッキのものと同じスリーブが必要になります。競技度の高いイベントに参加する際は気を付けてくださいね!
『ドルマゲドン』の使い方
《終焉の禁断ドルマゲドンX》は、コマンドデッキのフィニッシャーとして使っていくのが主流になります。
相手のクリーチャーを全て無力化したうえで除去耐性持ちの巨大クリーチャーが殴ってくるのは、相手にとって恐怖でしかありません。
攻撃を仕掛けずにターンを流してしまうと、その間に除去カードを撃たれ耐性が弱まる危険性があるので、基本的に禁断爆発後はすぐに攻撃に移るようにしましょう。
また、このカードは強力なアタッカーであると同時に、使い方次第ではこの上ない防御カードにもなります。
禁断爆発して問題ないと判断した相手に対しては可及的速やかに封印を解いていき、相手ターンのコマンドトリガーで相手クリーチャー全封印も視野に入れましょう。
この使い方を狙う場合、《威牙の幻ハンゾウ》や《轟牙忍ハヤブサリュウ》などのシノビコマンドと合わせると良いです。
特に単純な攻撃手段しか持たない相手に対しては残り封印1枚、シノビコマンドを持った状態で攻撃をしかけると、決めきれなかった場合でも確定でもう一度自分のターンを迎えることができます。
この攻め方の利点として、最初の攻撃で踏んだトリガーでは《終焉の禁断ドルマゲドンX》を除去対象にできないというのが大きいです。
忍びのプレイに関して、召喚自体はしているので《単騎連射マグナム》は問題ないのですが、《「本日のラッキーナンバー!」》などをプレイされるとシノビを出すことができなくなってしまいます。
そういった相手に対しては変に溜めずに、禁断爆発させて攻勢に出ましょう。
また、専用デッキでなくとも5コストのコマンドが入っている防御よりのデッキであれば採用の余地があります。
コマンドを出した際に墓地にカードが落ちるので、公開領域のカードを増やすことができます。
闇文明には優秀な墓地回収カードが多いので、この働きは地味ながらも強力です。
《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》などを採用している多色デッキなどではこのケースが見られます。
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚、自分のマナゾーンまたは墓地から手札に戻してもよい。
ただし山札を見るカードを採用している場合には、それらのカードでシールドを判別するということができなくなってしまうので、その点は注意してください。
(ただし、山札を見ても確認できない9枚のカードの中で5枚がシールドにあるので、ある程度の予測はつけることができます)
『ドルマゲドン』はどんなデッキと相性が良い?
《終焉の禁断ドルマゲドンX》を使うデッキとして最も印象深いのは『モルトNEXT』でしょう。
■マナ武装5:このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンに火のカードが5枚以上あれば、火のコスト5以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
■龍マナ武装5:各ターン、このクリーチャーがはじめて攻撃する時、自分のマナゾーンに火のドラゴンが5体以上あれば、攻撃の後、このクリーチャーをアンタップする。
■W・ブレイカー
近年の高コストドラゴンにはまず間違いなくコマンドがついているので、《終焉の禁断ドルマゲドンX》のデメリット効果を受けることがありません。
このデッキには《伝説の禁断ドキンダムX》採用型もありますが、《熱血龍バトクロス・バトル》などのシールドトリガーを積極的に採用するなど、《終焉の禁断ドルマゲドンX》型はより堅実な動きをするデッキだと言えます。
以前はシノビコマンドは《威牙の幻ハンゾウ》くらいしかなかったのですが、ハンゾウと同じくらい、それ以上に相性の良い《轟牙忍ハヤブサリュウ》が登場しました。
■ブロッカー
■スピードアタッカー
■ニンジャ・ストライク 7(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが7枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなければ、このシノビをコストを支払わずに召喚してもよい。そのターンの終わりに、このシノビを自分の山札の一番下に置く)
複雑な効果は持たないものの、《終焉の禁断ドルマゲドンX》と組み合わせてスレイヤー付きブロッカーになったり、攻撃時に出して追加打点としたりと、小回りの利くカードです。
それを無理なく組み込める『モルトNEXT』は、非常に相性の良いデッキであると言えます。
採用できるクリーチャーがコマンドに限定されますが、マナを伸ばすタイプの『モルトNEXT』であればもともとコマンド以外で使いたいドラゴンがおらず、デメリットはないと言えます。
(そういったカードを使いたい場合は、《伝説の禁断ドキンダムX》を採用しましょう)
他に相性の良いデッキとしては、『多色ジョリー・ザ・ジョニー』が挙げられます。
■スピードアタッカー
■Q・ブレイカー
■このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、バトルゾーンに相手のクリーチャーがなければ、自分はゲームに勝つ。バトルゾーンに相手のクリーチャーがあれば、他のクリーチャーをすべて破壊する。
このデッキでは《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》が採用されることが多いのですが、このときに封印を墓地におけるので、回収できるカードの選択肢が増えます。
他に《悪魔龍ダークマスターズ》を採用するなどコマンドに寄せると、充分ドルマゲドンの禁断爆発を狙えます。
《ジョリー・ザ・ジョニー》はその特性上除去耐性を持つクリーチャーとは相性がよくないのですが、封印であればどんなクリーチャーであろうと場にいないことにでき、《ジョリー・ザ・ジョニー》の特殊勝利効果が発動しやすくなります。《終焉の禁断ドルマゲドンX》に禁断爆発させた後は素早く《ジョリー・ザ・ジョニー》を呼び出し、勝利してしまいましょう。
もともと攻めるデッキではなく、コマンドでのクリーチャーへの殴り返しは問題なく行えるので、こちらもデメリットは小さいと言えます。(皆無とは言えませんが)
相性の良い「デッキ」という観点からは少し離れてしまうのですが、クリーチャー単位で見てみると、《殲滅の悪魔龍カナシミドミノ》と相性が良いです。
■バトルゾーンにある相手のクリーチャーすべてのパワーは-1000される。
■他のクリーチャーが破壊された時、そのターン、バトルゾーンにある相手のクリーチャーすべてのパワーは-1000される。
■W・ブレイカー
《殲滅の悪魔龍カナシミドミノ》はGR対策として注目を集める強力なクリーチャーですが、連鎖の始まりとなるパワー1000のクリーチャーがいなければその力を発揮しません。
《終焉の禁断ドルマゲドンX》と組み合わせると、スタートからパワー2000(正確には2111)のクリーチャーを破壊できるようになり、破壊連鎖が起こりやすくなります。
当然、パワー1000のクリーチャーをパワー低下効果で破壊してさらにパワー低下、その後ドルマゲドンの効果で3000のクリーチャーを破壊、ということも可能であり、非常に除去が行いやすくなります。
ルール上、封印を解く処理は何よりも優先して行わなければなりませんが、解いた際の効果処理は後に回すことができます。
破壊効果の使いどころを見極め、相手の場を空にしてしまいましょう!
『ドルマゲドン』の値段
カードの写真を撮影するだけで、該当カードの買取価格を検索できるツールができました。
《SSS級天災デッドダムド》以外にもデュエル・マスターズ全てのカードの買取価格をチェックすることができるので、是非使ってみてください。
まとめ
相手クリーチャーすべての無効化に高い除去耐性と、まさに切札の中の切札と
呼ぶにふさわしい《終焉の禁断ドルマゲドンX》
その決定力が圧倒的であるため、
クリーチャーの全封印に、強力な除去耐性と、ラスボスにふさわしいスペックを持つ《終焉の禁断ドルマゲドンX》
攻撃的デッキでの採用が目立ちますが、それ以外にも実は使い方があります。
現在も環境で活躍を続けるこのカードについて詳しく解説していきます!
攻撃的なデッキでの採用に目が行きがちですが、その活躍できる幅は想像以上に広いものです。
あなたもこのカードを使って、禁断の力を手に入れましょう!
ライター:西川航平