皆様こんにちは、たけじょーです。
「終淵 ~LOVE&ABYSS~」がリリースされ、クリスマスも終わりアドカレも完結(マジでお疲れさまでした)。いよいよ大晦日が近づいてまいりましたね。皆さんにとって、今年はどんな1年だったでしょうか。
私にとっては……そうですね、あっという間だったなあ。1年前の今頃は「悪魔神、復活」のリリースだったりするのですが、まるで数ヶ月前かのように思い出せます。
思えばその時点ではガチまとめライターでもなかったわけで、いやはや、色々と変わりましたね。たかだか1年なのに。2026年は果たしてどうなることやら……まあ、デュエマがあるから楽しくやっていけるはず。引き続きよろしくお願い致しますね。
と、締めくくりみたいな挨拶になってしまいましたが、もちろん今週の時事ネタピックアップはやっていきますよ。年内の語り収め、トピックは「タマシード」です。
半ば不意打ち気味に「終淵 ~LOVE&ABYSS~」で新規を貰ったタマシード達。ただ混ぜ込まれている……というわけでもなく、光水自然の「財団」陣営が強烈なタマシード戦術をプッシュしているため、明確なテーマとして打ち出されていると感じられます。
実はこのタマシード、初登場は2022年の春とギミックとしてはかなり新参。すっかりおなじみの存在になりましたが、ここに至るまでには様々な取り組みがございました。
そこで新規がドカンと出たこのタイミングで、その歴史を総ざらい!おこたにでもくるまってゆるりとお読みくださいませ。意外なところに新デッキへのヒントもあるかも?
目次
進化戦術の夜明け
タマシードが登場したのは先述の通り、2022年。4月にスタートした新シリーズ「王来MAX」のメインギミックとして姿を現しました。
実は遡ること2ヵ月前、「裏の章 パラレル・マスターズ」収録の《ルナ・デイブレイクΣ》で名前だけは明かされていたり。存外に早い伏線回収に驚いたプレイヤーも多かった印象です。
さて、そんなタマシードがウリにしていたのが「進化サポート」。
この時代のタマシードは全てシンカライズを備えており、クリーチャーであるかのように進化元になることが可能となっていました。あくまでクリーチャーではないので除去が当たりづらく、「進化元が処理されるとプレイできない」という進化獣の弱点を補ってくれるわけですね。
また、同コストのクリーチャーと比べて協力な効果を持たされる傾向にあったのも注目ポイント。単体では攻撃やブロックに関与できない分、素のスペックは高めになっていた印象です。
前年・王来篇のメインギミックであるスター進化との相性もバツグン。一度やられても進化元のタマシードが残るため、再度進化して立て直す動きが格段にやりやすくなりました。
こうした強みをもって、真っ先に環境に名乗りを上げたのが【ライオネル.star】。《スロットンの心絵》と《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》でタマシードと進化獣を連鎖的に踏み倒すデッキで、プール増加に伴って姿を変えつつ、長らく環境の一角に立ち位置を持ち続けることになります。
また、かの【アポロ】がデッキとして成立したのもこの時期。軽量のタマシードに《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》を重ねて侵略、メテオバーン……力の王道はここから始まりました。
総じて、完全新規ギミックながら自然とデュエマに馴染む作りになっていた印象です。進化という大御所キーワードとガッチリ噛み合っていたのが偉かったですね。前年度からの接続もバッチリで、気軽に遊びやすいな、と感じた記憶があります。
当時のカードデザインを堪能できるデッキとしておすすめしたいのがこちらの【ギャンブルカオス】。進化とタマシード、両方をサポートする《邪王来混沌三眼鬼》がいい味出してます。
遺物となるか、肉体を得るか
順風満帆でスタートしたタマシードの歴史ですが……なんと早くも転換点が。そう、王来MAXの終了です。
主人公がジョー君からウィン君に代替わりするのに合わせて、なんと王来MAXは2弾で終了。進化獣プッシュもここで終わりとなってしまいました。え?じゃあタマシードどうなるの?
安心してください。タマシード推しは2022年の通年テーマ、続くゴッド・オブ・アビス……GoAでも形を変えて続投です。進化戦略とは異なるアプローチとして、2つの新たなスタイルが提示されました。
ひとつはシンプルな置物として機能するカタチ。シンカライズは持ちませんが、登場時能力を使ったり、常に効果を発揮しつづけたりすることでゲームに貢献してくれます。進化元にならない分、場にいつづけることに意味のあるテキストになっているのが特徴ですね。
フレーバー的には「クリーチャーの魂が込められたモノ」だった王来MAXのタマシードとは異なり、純粋に超獣世界のオブジェクトという扱いになっているのも面白いポイント。時代が時代ならクロスギアになっていそうなものもちらほら。
もう片方は自身と同じ文明のカードが揃うとクリーチャーに変身するタマシード/クリーチャー。条件達成に手がかかる分、動き出せば一気に有利に立てる強力なものが揃っていました。変身するまでは除去されにくいのもグッド。
これを取り入れた著名なデッキとして、【水単Drache der'Zen】や【闇単アビス】が挙げられます。
前者は《Drache der'Zen》を中核にタマシードを展開してリソースを確保、《神の試練》で追加ターンを取ってフィニッシュするデッキ。高スペックながらコストの大きさが難点だった《ギュウジン丸の海幻》を採用できるなど、タマシードシナジーを活かした構築が特徴的なデッキでした。
後者は現在でも活躍の続く、息の長いデッキ。定番となった《邪龍 ジャブラッド》《漆黒の深淵 ジャシン帝》に加え、当初の必須枠だった《深淵の三咆哮 バウワウジャ》もタマシード/クリーチャー。アビスラッシュで横展開しやすい性質と相性抜群というわけですね。
いずれもかなり魅力的なデザインだったのですが、実はGoAで展開されて以降、非シンカライズ及びタマシード/クリーチャーの登場はぱたりと止んでしまっています。
前者はクリーチャーでなく、しかし場には残ると言うところで、パワーバランスの調整が難しかったんじゃないかという気がしますね。弱すぎるとクリーチャーでいいし、強すぎると途端に厄介になってしまいます。
後者も後者で、クリーチャーになる前と後の強さの塩梅が厄介なところ。またルール的にもいささか複雑でして、例えば《∞龍 ゲンムエンペラー》下だと面倒なことになったり……そういった混乱を生みかねない点も、バリエーションの出しにくさにつながった感があります。いずれも妄想ですが。
そうこうしている間に舞台はアビス・レボリューションへと移り、タマシードは通常弾から姿を消すことになります。同時期にはエレメント除去の概念も登場し、以前より「居座りやすい」というアピールポイントも弱体化。
以降は所謂特殊弾や構築済みデッキでぽつぽつと新規がリリースされる程度と、しばらく鳴りを潜める時期が続きました。
逆襲のシンカライズ
しかし!タマシードの歴史は終わりません。時は流れて王道篇第四弾「悪魔神、復活」、予期せぬ形で彼らも復活を果たします。
バラバラにされたジャシンの肉体がタマシードになっちゃった!という色んな意味で衝撃的な再来。全種シンカライズ持ちの3色レインボーで、マナに置かれるとアンタップともうてんこ盛りです。いずれもかなり個性的、かつ強力な効果を備えており、マナ基盤としても活かせるとあってなかなかに重宝されています。
こうなったのは同弾の《悪魔世界ワルドバロム》の存在が原因。彼の進化元として《ワルドバロム》の供物がタマシードとして収録された、という流れですね。
背景ストーリーだけ見ればGoA期タマシードっぽくもあり、同時にシンカライズ持ちと王来MAXっぽさも兼ね備えています。ハイブリッドと言ってしまっても良いかもしれません。
そして、王道W第四弾「終淵 ~LOVE&ABYSS~」ではさらに大量のタマシードが収録。シンカライズに加えて超魂Xを持ったニュータイプが多数参戦しました。「タマシー」ドと超「魂」X、このあたりのネーミングの一貫性がたまりません。
タマシードと進化戦略の相性の良さについてはここまで述べた通りですが、そこに能力を引き継ぐ超魂Xまで加わったのだからさあ大変。進化時に発動するシンカパワーを備えたタマシードは前例がありましたが、超魂Xは効果を発揮し続ける点で優れています。
一応全文明にまたがって収録されましたが、特にシナジーしているのは光水自然の「財団」陣営。《創世龍 Drache der'Zen》でコストを軽減しつつ大量展開し、《創世龍 ゴルファウンデーション》を追加して打点を組み上げ一斉攻撃。進化獣の爆発力を最大限発揮できるのが良いですね。
過去のタマシード戦略と似たところもありつつ、進化するかしないかを任意で選べるNEOクリーチャーの種類が増えたことで戦い方はさらに多彩に。超魂レイドでのセットも可能なため、戦略の幅は大きく広がっています。
競技環境に目を向けても、新登場の《グレートブルーの海幻》《ウルの天宝》を採用した【光水神帝】なるデッキが早速CSで結果を残すなど、そのポテンシャルは十二分。
《究極の虚 ジャシン=ヴリドガルド》の完全体を再現するソウル持ちタマシードや、ドラグハート・タマシードである《ガイアールの伝説》の登場など、まだまだ広がるタマシードの世界。次はどんな形で我々の前に姿を現すのか、目が離せません。
まとめ
- タマシードと言えば進化!その魂を注入せよ!
- 進化に囚われないデザインも!復活はあるのか?
- さらに広がるデザインの幅!狙え、究極魔誕!
今後もガチまとめではホットな話題を取り上げていきますので、ぜひ 公式X(旧Twitter) のフォローをよろしくお願いします!
今年の時事ネタはこれでおしまい!良い年末年始をお過ごしくださいませ!!!




















